家に帰ってきた時にまず目に入ってくるのが家の外観。
家の外観が素敵だと家に帰ってくるのが楽しくなりますし、同じ家を建てるのなら少しでも家がオシャレに見える方がいいですよね。
このように家づくりの中でも大きなウェートを占める外観ですが、外観を変えてしまうと間取りも影響してくるので、実は外観を整えるというのは意外と難しいもの。
そこで注目したいのが「家のバルコニー」
バルコニーを変えることで家の外観を大きく変えることができますし、バルコニーを変えても間取りにはほとんど影響してこないというのも大きなメリットになります。
そこで今回は外観の中でもバルコニーにスポットを当てて、バルコニーの作り方次第で外観がどのように変わるか見ていきたいと思います。
家の外観が気になる方はぜひご覧ください。
家の外観とバルコニー
家の外観の中でも大きな影響力を持っているバルコニー。
家の外観を決める大きな要素として、「家の形」、「窓」、「色と素材」の3つの要素がありますが、バルコニーは「家の形」にも影響してきますし、バルコニーに出るための「窓」、バルコニーをどういう「素材」で作るかというように、家の外観を決める要素がたくさん入っているんですね。
そのため、外観を整えるためにはバルコニーは重要な役割を果たしてくれます。
では、バルコニー次第で家はどのように変わるのでしょうか?
バルコニーを使った外観の具体例を見てみましょう。
一般的なバルコニー
バルコニーを普通に作った場合、だいたい下の絵のような外観になることがほとんどです。
よく見かけるような一般的な外観ですね。
ちなみに、上の絵は上下階で窓を揃えていますが、バルコニー部分の窓がバラバラになると家の外観に結構影響してきます。
こんな感じですね。
まずはバルコニーを使った大前提として、窓が不揃いになると何だかゴチャゴチャした印象を受けてしまい外観を整える難易度が大きく上がってしまうので、できる限りバルコニーの上下階の窓は合わせた方が外観は整いやすくなります。
では、以上を踏まえた上でバルコニーを見ていきましょう。
水平ラインを整えたバルコニー
上の外観は最初の外観に少しだけ手を加えた家となっています。
最初の外観よりも少しモダンな印象を受けますが、家のどこが変わったのでしょうか?
2つの家を並べて見ましょう。
こうすると何処が変わったか一目瞭然。
窓のサイズとバルコニーの大きさが変わっているんですね。
窓とバルコニーを上下に大きくして無駄な水平ラインを減らすことで、家がモダンな印象に変わるようになります。
この場合、手を加えているのが窓のサイズとバルコニーの作り方を少し変えているだけなので間取りに影響することもないので、比較的簡単に家の外観にモダンな要素をプラスすることができます。
(注意点としては、バルコニー下の窓にシャッターは付けられなくなるので、最低でも防犯ガラスする必要があります)
家はどれだけ無駄なラインを消せるかでオシャレに見えるかどうか違ってきますが、これを知ってるだけでも家の外観を変えることができるんですね。
それでは次のバルコニーに行ってみましょう。
バルコニーの素材を変える
バルコニーは外観の中でもよく目立つ部分なので、素材を変えるという方法も家の外観には効果的です。
普通のバルコニーの場合は他の外壁と同じ素材で作るので、外壁の素材によってはバルコニーが重たく見えることもあるからなんですね。
では、まずはバルコニーに軽さを出す方法について見ていきたいと思います。
バルコニーに軽さを出す
バルコニーに軽さを出す場合に一番効果的なのが、バルコニーの壁をスチールや強化ガラスなどを使って壁を無くしてしまうという方法です。
上の画像は先ほどの手すりをスチールの物に変えた絵になりますが、バルコニーの腰壁が壁だった時と比べると軽さが出ているのが分かります。
このようにバルコニーに軽さを出す場合は特にバルコニーの面積が広い時に効果大です。
バルコニーの重さが無くなり、家が劇的に綺麗に見えるようになります。
バルコニーに軽さが出ることで外観のバランスが良くなるんですね。
また、先ほどご紹介した水平ラインを整える方法を使うことで、モダンな印象をより強く出すこともできます。
また、上の例では横長のスチールの手すりを使っていますが、縦を強調した手すりにして雰囲気を変えたり、スチールではなく強化ガラスで手すりを作るという方法もあります。
最近のマンションでもバルコニーの壁に透明な素材を使っている所が多くありますが、光をより多く家の中に入れるだけでなく、マンションという見た目の重たい建物の外観に軽さを出し、外観全体のバランスを整える効果を担っているんですね。
このように、モダンな雰囲気を出したり外観を綺麗に見せるためにはバルコニーの見た目を軽くするというのはとても効果的です。
ここまではモダンな印象の外観について見てきましたが、では次にナチュラルな雰囲気の外観例について見てみましょう。
バルコニーでナチュラル感を出す
ナチュラル感を出すのに重要なのが、バルコニーを優しい雰囲気にするということです。
そんな雰囲気を作るのに効果的なのが「木」を使うという方法。
バルコニーに木を使うことで色味だけでなく素材感も柔らかくなり、外観がナチュラルな雰囲気の家に早変わりするんですね。
木を家全体に使うとログハウスのようなイメージになりがちですが、バルコニーくらいの面積であればちょうど良いバランス感になってくれます。
ちなみに、水平ラインを整えるとこのような感じに。
先ほどのナチュラルな印象の家から、どちらかと言うとナチュラルモダンな雰囲気の外観に変わります。
細部を変えることで、いろんな雰囲気の家にできるのも木を使ったバルコニーの特徴です。
一方、このようにバルコニーに木を使うのは外観のアクセントとして効果的ですが、布団が干しにくいなどの注意点も出てきます。
そのため、本物の木ではなく木目調のサイディングを使うと言う方法もあります。
その場合、できるだけ良いサイディングを使うのがベストです。
(サイディングは厚みが増すほど表情がでるようになるので)
木の偽物感が強く出てしまうと一気に安っぽく見えてしまうので、できれば実物を使った家の画像を確認するなど、本物の木の質感に近いかどうか必ず確認しておきたいですね。
→サイディング外壁の張り分けをする際に知っておきたい5つのポイント
まとめ
今回は家の外観を整える方法について、バルコニーに注目しながら見てきました。
バルコニーというのは家の外観の中でもかなり大きな影響力を持っています。
特に南側道路の土地などバルコニーが道路から見えやすい家の場合は、バルコニーを上手く使いながら外観をオシャレにしたいですね。
何か外観が物足りないという場合は「家の形」、「窓」、「色と素材」のどれかのバランスが崩れている場合がよくあります。
外観に手を加える場合は間取りにも影響が出てしまうことが多いですが、バルコニーは間取りに手を加えずに外観を変えられるというのは大きな魅力です。
今回の内容を参考にしながら、バルコニーがどのような形になっているかも意識してみると、よりあなたに合った家の外観にすることができますよ。
ぜひ素敵な外観の家にして、帰ってくるのが楽しみな家にしてくださいね。
では。
外観についてはこちらも参考にしてください。
→片流れ屋根はどうすればオシャレにできる?片流れ屋根の特徴と効果的な使い方を建築士が解説します
→暮らしやすい玄関ポーチのつくり方。家の外観も高級感が出ます。
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→モダンな外観の家にするために知っておきたいポイントを建築士が解説します
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→家にバルコニー(ベランダ)は必要?バルコニーをつくる時に注意したい5つのこと
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建築士が教える今日の問題解決
バルコニーを使って家の外観をオシャレにするにはどうすればいい?
- 水平ラインを整えると、家の外観が変わる。
- バルコニーに軽さを出すと、家がモダンになる。
- バルコニーに木を使うと、ナチュラルな雰囲気の家に変わる。