家の外観を良くするために知っておきたいこと

house31

前回は、家の外観を良くするための窓の使い方についてご紹介しました。

家の外観を良くする方法(窓の使い方編)

 

今回も引続き家の外観を良くする方法について見ていきたいと思います。

今日のテーマは家の形。

家の形次第で、家の見た目は大きく違ってきます。

家の外観が気になる人だけでなく、これから家を建てようと思う人も参考になる内容ですのでぜひご覧くださいね。

家の形

まず始めに、家の形というのは、家の外観を決めるとても重要な要素です。

家の外観を決めるのに「家の形」、「窓」、「素材」という3つの要素がありますが、家の外観を人に例えると、家の形がシルエットで、窓が服のデザイン、素材が服の柄や模様といった感じになります。

家の形はシルエットということで、見た目がキレイに見えるかどうかは、まずは家の形を整えられるかどうかできまってくるんですね。

では、人で言えばシルエットにあたる家の形はどうつくればいいのでしょうか。

 

家を建てる場合、土地の広さはそれぞれ違いますし玄関の入り方も道路付けによって変わってくるので、実は必ずこうすれば良いと言う魔法のような家の造り方はありません。

ですが、家をつくる時の大前提として押さえておきたい部分があります。

それは、家の形はまずはシンプルなことを心がけるのという事です。

ベースはシンプルにつくって、必要に応じて一部をアレンジしていくと言う感じがいいんですね。

 

最初から複雑な形の家にするよりも間取りの自由度は上がりますし、同じように外観の選択肢も増えます。

 

スタートとしてシンプルな家を考えてみて、それがベストの選択であることもありますし、

総二階の家

場合によっては欠けてしまったり、凹凸があることでもっと家が活きることがあります。

 

そんな時、必要に応じて家に凹凸をつけてあげると、間取りがすんなりまとまったり家に奥行き感が出て家の表情が豊かになりやすいんですね。

中庭3

「じゃあ、凸凹を増やせばそれだけ表情のある家になるのでは?」

と思われる方もいらっしゃると思います。

 

確かに、凸凹を増やせばそれだけ家に表情がつくのですが、凸凹を使いすぎると今度は家の形がうるさく感じるようになってきてしまいます。

家の凸凹は、多少であれば薬のように大きな効果を発揮してくれますが、使いすぎると毒のようになってしまうんですね。

 

家の形が複雑になるということはそれだけ家の上に載っている屋根も複雑になるので、屋根が小分けになっていたりムダに複雑になっていたりして、家の外観がゴチャつく要素となってしまいます。

(屋根が平に見える陸屋根は屋根が見えない分、凸凹と相性がいい屋根と言えます)

特に、とりあえずくっつけたような下屋がある家は、それだけでデザイン的に微妙な外観になってしまうので注意してくださいね。

下屋の家外観について「うーん・・」と思ってしまう家は、実は下屋が中途半端な位置についている家がとても多いんです。

家の外観ですごく気になること(知っておきたい下屋のポイント)

 

また、家の形で一番避けたいケースとしては、とにかく間取りを優先してしまい、その間取りに合わせて家の形をつくってしまうことです。

間取りが継ぎはぎのようで、なんだかまとまりのない外観になってしまいがちですし、凸凹してると間取りを少し変えたいなと思った時にも融通が利かないんですね。

間取りだけ見て家の外観が後付けになってしまっているので、あまり良い外観にならないことが多いです。

これは前回の窓のケースでも同じですね。

家の外観を良くする方法(窓の使い方編)

 

家の間取りと外観は切っても切り離せない物なので、お互いそれぞれに最初から気を配っておくのが重要なんですね。

 

余談ですが、家を建てる敷地が斜めになっていたり変形地になっていることもあります。

その場合は、その土地に合わせた形にすると間取りも外観も上手くまとまることがとても多いです。

敷地の特性を活かして有効活用できる可能性が高くなるからなんですね。

特殊な土地で家を建てる場合は、ぜひその土地に合ったオリジナルの家を目指してみてくださいね。

変形の家

屋根の形

家の外観を決める要素として、家の屋根も重要な役割を担っています。

それでは簡単な具体例を見てみましょう。

下の5つの家は、元々は真四角の家ですが屋根の形だけ変えています。

屋根

屋根の形が違うだけで随分と家の印象が変わってくるんですね。

屋根の形状次第で、家の外観はかなり変わるんです。

 

このように屋根の種類はイロイロありますが、屋根の種類や形は設計士にお任せしてしまうのがベストです。

では、その理由を見ていきましょう。

 

屋根の形でここ数年よく見かけるのが、片流れの屋根。

太陽光発電を載せやすいこともあり、南側が低くて北側が高くなっている片流れ屋根が増えたんですね。

house12

 

一方、太陽光発電が普及する前は反対側に片流れになっている屋根をよく見かけました。

house03

南側の高い位置に窓を設けて日の光を入れるという考え方だったんですね。

ところが、この屋根の形だと太陽光発電が載せられないのと、時代が省エネに対する意識が高くなるにつれて夏の日射をどう遮るかという点も重要視されるようになり、今では南が高い片流れ屋根を建てる家はほとんど見なくなりました。

ただ、北が下がっている屋根は太陽の光以外にもメリットがあり、北の屋根が低いので北隣の家の日射を遮ることが少なかったり、北側斜線と言う建築基準法の規制もクリアしやすいというメリットがありました。

高い家が建たない!低層住居専用地域がすぐに分かる方法

 

今では逆に南が低く北側が高くなる屋根が増えているので、周りに配慮しない屋根にすると近隣とのトラブルになるケースも見受けられます。

お隣の日照をかなり遮ってしまいそうな場合は、北側の一部を下げるなどの配慮も行いたいですね。

house11

 

また、このようなのこぎり型の屋根は、国が行っているLCCMという次世代の家の研究でも使われています。

LCCM住宅 国が目指す理想の家とは

LCCM

南側に軒を出すことで夏の日差しをカットしつつ、風を家の中を通して北側の高い位置で抜くという考え方が元になっているんですね。

家の間取りに取り入れたい、快適に暮らす6つの方法

自然

 

その他には、ロフトを作る場合なんかも家の屋根の形は限定されてきます。

(ロフトスペースを確保する必要があるので)

ロフトのある家って実際どうなの?100棟以上見てきた正解がコチラです。

 

家の間取りによっても、屋根の形というのは決まってくることがあるんですね。

 

 

このように、屋根は家の外観をつくるのはもちろんですが、それ以外にも法律や間取りの影響を受けたり家の快適性も屋根が大きく左右してきます。

そして、この辺りは設計の知識や経験が必要となってくるので、「家で何を重要視したいか」、「どんな形の家が好きか」を最初に伝えた上で、設計者に屋根の形をお任せするのがオススメという訳ですね。

 

ちなみに、屋根の形も家の形と同じようにできるだけシンプルをベースにする方がキレイに見えます。

屋根が複雑だとゴチャゴチャしますし、雨樋も多くできるので家の見た目にも余計な物が増えてしまう原因ともなってしまうんですね。

家の外観が気になるなら知っておきたい「雨樋」の話

家の高さ

それでは次に、家の高さについて見てみましょう。

家の高さというのも、家の形を決める要素になってきます。

 

具体的な例を挙げてみますね。

次の2つの家ですが、何かが少し違います。何が違うでしょうか?

hikaku01

そうです、家の高さが違うんですね。

建築の構造的な話で言うと、軒の高さや階高が違うということになります。

hikaku04

左の家の方が軒高が低く、右側の家の方が軒高が高いんですね。

では、見た目重視でどちらかの家を選んでくださいと言われれば、どちらの家をあなたは選びますか?

ほとんどの方が左側と答えるのではないでしょうか。

 

基本的に家は、軒高を低く抑えた方が家の構えがドッシリとして、見た目も良くなることが多いんですね。

軒高や階高の設定が高くなればなるほど背は伸びますが、胴体ばかりが伸びて家全体のシルエットは悪くなる可能性が高くなり間延びしているように感じやすくなります。

もし、家の外観が間延びしているように感じるのであれば、軒高が影響しているかもしれませんね。

 

また、軒高が低いことで余分な外壁材や構造材も減らすことができるようになります。

外観の失敗例から学ぶ、絶対に知っておきたい外壁材5選

 

もちろん、軒高を低く抑えるのにもデメリットはあります。

天井の高さを確保するために配管や配線などを確保するスペースが少なくなるので、設計上はより細かい部分まで見る必要が出てくるんですね。

そのため軒高の低い家というのは、より設計者の腕が問われる家ということになります。

 

それでは次に、先ほどの家ともう1つの家をご覧ください。

hikaku02左側の家は屋根の軒や破風板をできるだけ出さないようにして、シンプルなつくりにこだわった外観になっています。

このような細かい部分の納まり次第でモダンな家にもなりますし、反対に軒を大きく出せば和モダンの家にも変えることができるんですね。

家の外観は、家の形や屋根だけでなく、それぞれのスタイルに合わせた高さや納まりにするのも重要と言えます。

 

ちなみに家の納まりに関しては、住宅会社や工務店によって可能、不可能というのが分かれてきます。

普通はそれぞれの会社で標準の納まりや工法が決まっているので、それに対して変更が可能かどうかは会社次第となるからです。

そのため好みのスタイルが有る場合は、あらかじめ可能かどうか工務店を訪れた最初の段階で聞いておくのがポイントとなってくるんですね。

 

それでは最後に、もう一度さっきの3つの家を並べてみましょう。hikaku03家というのは間取りが全く同じだとしても、家の高さの設定や細かい納まり次第で見た目がかなり変わってくるのが分かります。

特にこの辺りを意識した造りができるかどうかは住宅会社や工務店次第で決まってくるので、好みの外観がある場合は最初の工務店選びを間違わないことが重要なんですね。

まとめ

今回は家の形についてご紹介しました。

家の形は外観のベースとなるものなので家の外観に大きな影響力をもっていますが、家の凹凸だけでなく屋根や高さ、納まりなど複合的に見てあげるのが、家の外観を良くするためのポイントなんですね。

シンプルな形をベースにしつつ、必要に応じて味付けを加えていく。

これが家の形を決める時の一番重要なことになります。

 

今回の記事も参考にしつつ、あなたの家もぜひお気に入りの外観の家にしてくださいね。

では。

 

外観についてはこちらも参考にしてください。

新築の家を建てるなら気をつけたい外観の話

外壁の失敗例から学ぶ、絶対に知っておきたい外壁材5選

屋根の形状次第で、家の外観はかなり変わるんです。

家の外観が気になるなら知っておきたい「雨樋」の話

外構のデザインで家の外観は驚くほど変わる

暮らしやすい玄関ポーチのつくり方。家の外観も高級感が出ます。

家の外観ですごく気になること(下屋編)

家づくり、土地探しに必要な情報はこちらにまとめています。家づくりの参考にどうぞ。

まるで教科書!理想の家をつくる方法【絶対保存版】

土地探しから始める人のための、失敗しない土地の購入方法【絶対保存版】

まとめ

家の形は何に気をつければ外観は良くなるの?

  • 家の形はシンプルをベースに必要に応じて凹凸をつける。
  • 屋根は要望を伝えて設計者に任せるのがベスト。
  • 同じ間取りでも、家の高さや納まりで見た目が大きく変わる。