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サイディング外壁の張り分けをする際に知っておきたい5つのポイント

家づくり中のみなさま、こんにちは。ed-commons(江戸小紋)小林です。

 

家づくりの仕様打ち合わせで最初の難関といってもいいのは外壁選び。

今回ご紹介するサイディング材は、外壁の種類と色展開が豊富な外壁材です。

外観の失敗例から学ぶ、絶対に知っておきたい外壁材5選

 

そのため、多くの方が2種類以上の品番で「張り分け」ができることを設計士さんから聞いて、アクセントを入れた素敵な組み合わせでオリジナルの外観を作りたいと思っていらっしゃると思います。

そこで今回は、素敵な「張り分け」ができるよう下記にポイントをまとめました。

サイディングの張り分けはここをチェック

サイディングは1面で1色が基本ルール

サイディングは現場で何枚かのサイディングをつなぎ合わせて貼っていきますので、壁に継ぎ目(目地)が存在します。

そのため、きれいな壁面をつくるには壁の継ぎ目をいかに見せなくするかが重要になり、壁1面に1色が基本となってきます。

 

例えば下の画像をご覧ください。

サイディングの外観

出典:http://www.kmew.co.jp/jirei/jirei_shosai.jsp?id=1111&pageNo=0

あれ?この面は2色じゃないの?と思った方、よーく見てみてください。

色分けをしている部分は微妙に出っ張っているのが分かりますね。

いわゆる、「ふかし壁」という方法です。

サイディングを貼り分ける時はこのような「ふかし壁」にしないとノッペリした印象になってしまうので注意してくださいね。

 

きれいに見切れるか

きれいにサイディングを貼っていくには、一面に貼るという話ですが、「出隅(でずみ)」「入隅(いりずみ)」を意識していきたいものです。

出隅とは、面と面の端の角が外側を向いている隅のこと。

入隅とは、面と面の端の角が内側を向いている隅のことです。

家を上から見ると、こんな感じになっているところが出隅と入隅ですね。

出隅と入隅

一般的には、入隅の面は、面のエンドがおさめやすいため色の貼り分けがしやすく、出隅の面は、面の端で材料をカットした際に小口といって材料の断面が見えてしまうために、断面を隠す別の部材が必要になります。

それが次にご紹介する役物(やくもの)という物です。

実は、この役物がサイディングの見た目に大きく影響してきてしまうんです。

 

サイディングの角には役物が入る

先ほどご紹介した、出隅の小口をきれいに見せるために、役物とよばれる角専門の部材を入れます。

サイディングの役物

出典:http://www.kmew.co.jp/shouhin/siding/haruichi/img/tokucho04_13.jpg

こんな感じの物ですね。

1色でサイディングを統一する場合には問題ありませんが、特に面と面で2色の貼り分けを行う時が注意が必要になってきます。

角の色は1種類しか選べないので、どちらかの面は違う色の役物が付くことになってしまうんですね。

そのため、出隅での色分けは要注意。

できるなら出隅での色分けはしないようにするか、外からほとんど見えない位置というように限定するのが無難です。

 

アクセントにしたいときは思い切って色とデザインを変える

お客様の中で、「あまり色やデザインを変えたくないので、色が1トーン濃い同じデザインをアクセントサイディングにしてください」と言われることがあります。

ただ、近い色をアクセントに使うとあまり効果が現れないなんてことも。

面になった時にアクセントになっていることが非常にわかりづらく、せっかく貼り分けをしたのにほとんど気づかれない・・という事態が発生してしまうんですね。

そのため、アクセントをつけたい場合は、色、デザインをはっきり変えるのがおススメです。

 

複雑な形状の建物の場合は、くどい印象にならないかをチェック

複雑な建物形状の場合、建物の形状自体がアクセントになっている場合があります。

建物が凸凹することで陰影がついたり、奥行き感が出たりと、それだけで特徴的な外観になるんですね。

ここでさらに外壁の色やデザインでアクセントをいれることによって、アクセントに見える比重が大きくなり、良くも悪くも非常に個性的な印象を与えてしまいがちです。

いずれにしても、外観は全体的な統一感やバランスも大事にしておきたいですね。

打ち合わせ中は、様々なアングルの外観パースを見るのも重要なポイントです。

サイディングの色やデザイン選びのコツ

ここまでは、サイディングの貼り分けについて見てきました。

それでは次に、サイディングの色やデザイン選びのコツについて見ていきましょう。

同系色コーディネートで美しく見せる

出典:http://kabesite.com/examples/view/357/srt:newer/page:7/hyojikubun:0/searchall:1

2色以上で貼り分けをする際、考えていきたいのは、ベースとなる外壁とアクセントとなる外壁のバランス。

まとまりのある外観に仕上げるためには、ベース外壁とアクセント外壁を同系色で組み合わせることがポイントになってきます。

同系色の色で合わせているので、落ち着いたバランスの家になっているのが分かりますね。

 

色の濃淡や彩度の組み合わせでイメージUP

色の濃さや明るさの組み合わせ方によって、オリジナルの外観イメージを作れます。

今度は色の組み合わせによって、どんなイメージの外観に変わっていくのか見てみましょう。

 

洗練された都会的なイメージの外観→淡い色&濃い色

出典:http://www.kmew.co.jp/jirei/jirei_shosai.jsp?id=1176&pageNo=4

白と黒というように、強いコントラストでメリハリをつけることで、モダンでシャープな印象の外観を演出します。

王道の色分け方法で、モダン好きな方に好まれる色分け方法です。

サイディングだけでなく、黒いガルバリウム鋼板とも相性が抜群です。

 

上質な優しいイメージの外観→淡い色&淡い色

出典:http://kabesite.com/examples/view/405/srt:newer/hyojikubun:0/searchall:1

淡い色同士を組み合わせる事で、まとまりのある上品な外観を演出します。

クセが少ないので、飽きのきにくい外観となりやすいです。

 

重厚なイメージの外観→渋い色&渋い色

出典:http://www.kmew.co.jp/jirei/jirei_shosai.jsp?id=993&pageNo=17

濃く渋い色を組み合わせるとどっしりと落ち着いた外観イメージに。

モダンな印象ながらも、高級感も演出します。

かなり個性が強い外観なので、好みが分かれやすい色使いとも言えます。

 

華やかで温かみにあふれたイメージの外観→濃い色&鮮やか色

出典:http://kabesite.com/examples/view/330/srt:newer/page:4/hyojikubun:0/searchall:1

濃い色と明るく鮮やかな色の組み合わせで、濃い色の落ち着いた感が出つつも、華やかで活気のある外観イメージになります。

アクセント部分が特に目立つので、一部分を際立たせたい時に特に有効です。

 

ベース外壁とアクセント外壁の組み合わせの仕方

出典:http://kabesite.com/examples/view/354/srt:newer/page:6/hyojikubun:0/searchall:1

広い面に使用するベースの外壁は、基本的には淡い色、シンプルなデザインを選ぶ方がアクセントに合わせやすくバランスが取りやすいですね。

アクセント外壁は、個性をプラスするためのデザインという観点で探していくとベストです。

デザインを変える際には、石、レンガ、木質デザインなどの異素材を取り入れる事で外観の表情がより豊かになります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回はサイディングをメインにご紹介してきましたが、住まいの美しさは、貼り分けのバランスや色使いによって変わります。

こだわって、理想のお家をつくってみてくださいね。

 

外観についてはこちらも参考にしてください。

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O型建築士

地域の工務店で1,500万円〜5,000万円の物件を年間20棟ほど携わる建築士。 家の設計の他、 工務店に向けた設計セミナーを開催。 今までに訪れた工務店の数は200を超える。 趣味は工務店と温泉巡り。 一緒に素敵な家を建てていきましょう! プロフィール詳細はこちら

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