南欧風(プロバンス風)の家

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南欧風(プロバンス風)の家にするなら必ず知っておきたい10のポイント

ナチュラルな雰囲気の家を好きな方は多いですが、その中でも南欧風のデザインの家は女性を中心に根強い人気がある住宅の1つです。

南欧風の住宅はプロバンス風(プロヴァンス風)とも呼ばれるようにフランス南部のプロバンス地方の住宅がモチーフとなっています。

では、そんな南欧風の住宅を作るにはどうすれば雰囲気のある魅力的な家にできるのでしょうか?

今回は南欧風の家を作る時の外観のポイントについて詳しく見ていきたいと思います。

南欧風(プロバンス風)の住宅にしたいという方や家の外観が気になる方はぜひご覧ください。

南欧風の外観にするためのポイント

それではまず、南欧風(プロバンス風)の外観にするためのポイントから見ていきましょう。

家の外観というのは、次の3つの要素が大きく影響してきます。

  • 家の形
  • 素材

という3つの要素で家の外観が決まってくるんですね。

そして南欧風の住宅にする場合は特に「素材」の部分が一番重要な要素となってきます。

アンティーク感やシャビーな感じをいかに出していくかが南欧風の住宅では重要となるからなんですね。

そして素材感を上手く使うことで家の外観に驚くほど雰囲気が出るようになります。

それでは具体的に外観のどの部分を意識すれば南欧風の家になるのか見ていきましょう。

 

三角屋根で瓦を見せる

南欧風(プロバンス風)の家の屋根

Photo:https://feely.jp/4589992/

南欧風の外観を目指す場合、屋根の形は三角屋根を見せていくのが基本になります。

いわゆる「切妻屋根」という屋根ですね。

家の形という面では屋根をキレイな切妻屋根にすることで南欧感がグッと出るようになります。

屋根の形状次第で、家の外観はかなり変わるんです。

 

一方、普通の三角屋根にするだけでは味気なく感じてしまうことも。

そうならないよう、屋根材には明るい色の瓦屋根を使って屋根にも南欧風の素材感を出していきたいですね。

 

また、家の形から完璧な三角屋根にならない場合もあります。

そんな場合も屋根の一部でもいいので三角屋根になるよう意識しておくと外観にプロバンス感がグッと出るようになりますよ。

 

軒の出はあまり出さない

南欧風(プロバンス風)の家の軒

プロバンス風の外観では三角屋根にする以外に屋根で押さえておきたい場所があります。

それが屋根の軒の出について。

軒の出をおさえることでプロバンス風らしい可愛さが出てくるようになるんですね。

プロバンス風にする場合、屋根では瓦、三角屋根、軒の出の3点セットは必ず押さえておきたいポイントになります。

 

一方、軒の出が少ないということは外壁に雨や紫外線の影響を受けやすいという面もあります。

その分だけ外壁も汚れやすくなってしまう点は注意しておきたいもの。

ただ、その汚れもアンティーク感やシャビーな感じを出すのに一役買ってくれるため、汚れも味ととらえる方も多くいらっしゃるという点は南欧風の家ならではと言えます。

 

窓は「上げ下げ窓」か「すべり出し窓」に

南欧風(プロバンス風)の家の窓

窓は家の外観を決める3大要素の1つとなりますが、南欧風の外観を目指す場合は窓のチョイスも重要なポイントになります。

特に南欧風の外観にする場合、窓は「上げ下げ窓」か「すべり出し窓」を使っていくのが基本の窓の選び方に。

「上げ下げ窓」や「すべり出し窓」を中心に使っていくことで南欧風らしい可愛い雰囲気を出すことができるんですね。

(実際に南欧で使われている窓と近い窓を使うことで雰囲気が出るようになります)

 

その一方、家の窓では引き違い窓が使われることも多くありますが、南欧風の外観を目指す場合は引き違い窓の多用は厳禁です。

引き違い窓

引き違い窓を使うことでイッキに普通の家感が出てしまうからなんですね。

少なくとも道路からよく見える場所や外観を見せたい場所にはできるだけ引き違い窓は使わないようにして、庭への出入りなど最低限の場所だけに留めて置くのがポイントとなります。

こだわる場合は庭に出る場所にパティオドアなどを使って一切引き違い窓は使わないというのも効果的ですよ。

 

外壁は塗り壁がマスト

南欧風(プロバンス風)の家の外壁

家の外観の中でもベースとなる外壁。

ナチュラルな家を目指す場合はいかに外壁を自然に見せられるかがポイントになってきますが、プロバンス感を出す場合は外壁に塗り壁を使うのがマストな選択肢となります。

プロバンス風の柔らかい感じを出すのには塗り壁が一番最適だからなんですね。

 

そんな塗り壁を使う場合、色味はベージュやクリーム系かホワイト系、2つのパターンに分けることができます。

ベージュやクリーム系の色は外壁の汚れとも相性が目立ちにくく、汚れもまたアンティーク感を出すための味にすることができるという特徴もあり、プロバンス風の家では良く使われる色になります。

一方、ホワイト系は太陽の光を浴びるとよりキレイに見えるので、太陽が降り注ぐ明るい地中海のイメージを目指す場合はホワイト系の外壁を使うのもいいですね。

その場合、汚れはできるだけ付けたくないので汚れが付きにくいものや自浄作用のある外壁材を使うなど汚れ対策を取っておきたいですね。

南欧風(プロバンス風)の家

Photo:https://www.hascasa.com/park_kashiwa.html

 

玄関は木製ドアとアイアンランプ

南欧風(プロバンス風)の家の玄関

モダンな住宅を目指す場合は玄関は目立たない方が良いですが、南欧風の家では玄関も素材感を前面に出してナチュラルな雰囲気を出したいもの。

そんな南欧風の家の玄関にはやはり木製ドアが似合います。

瓦に塗り壁といった自然の風合いに綺麗にマッチするからなんですね。

 

一方、木製ドアはメンテナンスが普通の玄関ドアよりも多くなりますし金額も高くなる傾向があるのはネックと言えます。

そのような場合、大手サッシメーカーの玄関ドアを使うというのも一つの方法となってきます。

最近の木目調の玄関ドアは見た目も本物とあまり変わらない物も多く、メンテナンス性やコストも踏まえて十分代用できるレベルになっているのが大きな理由です。

 

その他、玄関の照明にはアイアンランプを使って雰囲気をつくりたいですね。

 

窓まわりの飾りつけ

南欧風(プロバンス風)の家の窓飾り

プロバンス風の外観を目指す場合は窓まわりの飾りつけは積極的に行いたいものです。

特に木目やレンガ調、アイアンなど、自然素材に見えるものはどんどん使っていきたいですね。

フラワーボックスなど住んでから手を加えられる物を付けるのも楽しいですよ。

 

また、窓本体に十字格子を付けて雰囲気を出しても家の雰囲気は変わります。

南欧風(プロバンス風)の家

プロバンス風にする場合はシンプルを目指す必要は一切ないので、窓まわりの飾れる場所にはどんどん飾り付けを行いたいですね。

 

小屋根を設けて可愛さを出す

南欧風(プロバンス風)の家の小屋根

三角屋根の家というだけでは外壁に凹凸がないので少し寂しさが出てしまうことがあります。

そんな時に効果的なのが小屋根を設けるという方法です。

瓦屋根の場合はある程度大きく出した方が可愛く見えるので、庇ではなく小屋根になるくらい出した方がバランスが良くなるんですね。

(小屋根を支える木材もアクセントに丁度良いです)

特に小屋根と玄関は相性が良く、道路から見える場合は積極的に小屋根を設けたいですね。

また、窓の上や勝手口に庇をつける場合も庇ではなく小屋根にして可愛さを演出するのも効果的ですよ。

 

アーチや曲線を使う

南欧風(プロバンス風)の家のアーチ

全体的にコーナーをまるめて仕上げるのも南欧風の家のポイントになります。

コーナーの角が取れることでやさしい雰囲気の家になるんですね。

 

その他、玄関ポーチや外壁の開口部にアーチや曲線を使うのも効果的です。

角はできるだけ丸めて曲線に。

南欧風の家を目指す場合はこの部分は忘れずに覚えておきたいですね。

(塗り壁は曲線にしやすいという点でも南欧風の家と相性が良いです)

 

玄関ポーチはテラコッタかレンガに

南欧風(プロバンス風)の家の玄関ポーチ

ここまで家本体を南欧風にする方法について見てきましたが、玄関ポーチも忘れてはならないポイントの1つです。

玄関ポーチも色や素材感を出せる場所だからなんですね。

そんな玄関ポーチの仕上げはレンガやテラコッタといった明るい色を使って素材感をしっかり出しておきたいもの。

木製や木目調の玄関との相性も良いですし、アンティーク感やナチュラル感を出すことができます。

また、コストを抑える場合はテラコッタ調のタイルを使うのも良いですね。

 

外構にも自然素材を

南欧風(プロバンス風)の家の庭

家の外観を整える場合、家の外構(庭)もしっかり考えておきたい場所になります。

家本体と庭のバランスが取れて初めて素敵な家になるからなんですね。

(建築士である自分の感覚で言うと、家の見た目は本体が70%、庭が30%で、庭が有って初めて家が完成するという感じです)

 

そんな見た目にも重要な庭ですが、プロバンス風にする場合は古木を使ったりレンガやアイアンを使うなど家の外観と同じようにナチュラルな素材でまとめたいもの。

そうすることで、家と庭の統一感を出すことができ、プロバンス風の世界観を出すことができるからなんですね。

 

また、庭にシンボルツリーなどの木を植える場合もオリーブなど地中海でよく生えている植栽を使うとより雰囲気になじませることができます。

植栽も含めてプロバンス風の庭を作っていきたいですね。

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まとめ

今回は南欧風(プロバンス風)の家にする場合の外観のポイントについて詳しく見てきました。

モダンな印象の家にする場合は引き算でいかにシンプルに見せるかが大切になってきますが、南欧風の家はその反対となり素材感の出し方次第で印象が大きく変わってくるんですね。

さらには素材感を出しつつ、どれだけ飾り付けをしながら可愛く柔らかな印象の家にできるかどうか。

この部分次第で南欧風の家になるかどうかはかなり違ってくるんですね。

 

ぜひ今回の内容を参考に素敵な外観の家を目指してくださいね。

では。

 

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O型建築士

地域の工務店で1,500万円〜5,000万円の物件を年間20棟ほど携わる建築士。 家の設計の他、 工務店に向けた設計セミナーを開催。 今までに訪れた工務店の数は200を超える。 趣味は工務店と温泉巡り。 一緒に素敵な家を建てていきましょう! プロフィール詳細はこちら

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