シューズクロークで失敗しないために絶対に知っておきたい5つのこと

外で使う色んな物を収納できるシューズクローク。

 

シューズクロークとは、名前のとおり靴をメインに収納するだけでなく、傘やアウトドア用品など外で使う物を入れておける収納のことを言います。

シューズクロークという呼び名の他に、土間収納やシューズクローゼット、シューズインクローゼットと呼ばれることもあります。

(図面では「SC」、「SIC」と表現されることが多いです)

基本的にはシューズクロークには外で使う物を入れるので、シューズクロークは玄関の横につくることがほとんどです。

 

こんな感じですね。

シューズクローク

中にはシューズクロークをウォークスルーにして、シューズクロークから家の中に上がれるようになっている家もあります。

 

このように最近ではシューズクロークがある家がかなり増えてきましたが、シューズクロークをつくる時に何も考えずにつくってしまって家が建って実際に生活を始めてから後悔するなんてことも同じように増えています。

では、シューズクロークをつくる時には何に気をつければいいんでしょうか?

今回はシューズクロークについて詳しく見ていきましょう。

シューズクロークのメリット

シューズクロークのメリットって何でしょうか?

シューズクロークを作りたいという方で1番多い理由が、玄関をスッキリさせたいという理由。

靴だけでなく、傘やベビーカーなどの外用品が溢れがちな玄関にシューズクロークを設けることで収納場所を確保し、その結果スッキリした玄関にできるのがシューズクロークの1番のメリットなんですね。

特に外で使うものは色んな色味の物があるので見えるだけでゴチャついた印象が強くなりますが、一箇所に収納してしまうことで玄関の印象は大きく変わります。

(賃貸住宅は玄関の収納が少ないことが多く、玄関がゴチャゴチャしてしまっているので家を建てるならシューズクロークを作ってスッキリしたいというのも納得ですね)

 

また、シューズクローク内にコートなど冬場外で使うものを置いておくことで外出の際の動線を短くするなど、外出の時の準備が楽になるというメリットもあります。

一箇所にまとめることで、忘れ物がしにくくなるのも良いですね。

その間取りは動線が考えられていますか?家の間取りと動線について

 

また、外で使うもの、例えば子供が外で使うおもちゃやスポーツ用品を家の中に持ち込まずに済むようになるので、家の中を綺麗に保ちやすいというのもシューズクロークのメリットの1つです。

 

このようにメリットが多いシューズクロークですが、どうすれば使いやすいシューズクロークにできるのでしょうか?

それでは次にシューズクロークを作る時のポイントについて見ていきましょう。

シューズクロークの大きさ

シューズクロークをつくる時、まず気をつけたいのがシューズクロークの大きさです。

 

木造住宅の場合、基準となる柱と柱の間の寸法が91㎝となることが多く、シューズクロークも同じ寸法を使ってつくられる事が多くあります。

ちなみに、先ほどのシューズクロークがある図面もそのようなつくりになっています。

 

では、シューズクロークの大きさのどこに注目すればいいのでしょうか?

それは、シューズクロークの幅です。

 

木造住宅の場合、91㎝が基準となるとお伝えしましたが、その基準でシューズクローゼットをつくると、実際に使える幅は75㎝ほどになります。

75㎝というと一般的な廊下の幅くらいの大きさです。

shoes2

シューズクローゼットに何も置かないのであれば問題ないのですが、シューズクローゼットには普通、靴を置くことになるので、靴を置くための棚が必要になってきます。

 

では、75㎝という幅のシューズクロークに実際に棚を配置すると、残りの部分はどれくらいのスペースになるのでしょうか?

実際にシューズクロークに一般的な靴が問題無く置ける35㎝くらいの棚を設けると、棚を除いた幅は約40㎝を切るくらいになってしまうんですね。

40㎝となると普通に歩くのは難しく、カニ歩きのように移動する必要が出てくるくらいの幅です。

ちょっと狭いですね。

 

シューズクロークの入口付近であれば多少狭くても大きな問題はありませんが、奥に物を置いたり取り出したりするのは結構大変。

奥まで行きにくいから、取りあえず手の届く範囲に物を置いて、シューズクロークの奥は物置なんてことにもなりかねません。

そのため幅があまり取れないシューズクロークは、入口を真ん中あたりにもってきて奥へあまり行かないで済むようなつくりにしてあげるか、幅を少し広げてあげるのがオススメなんですね。

幅を広げる場合は、20㎝ほど広げてあげるだけでかなり動きやすくなります。

 

また、シューズクロークの幅を1m50㎝くらいにしてあげると、片面に靴を置くだけでなく、通路を挟んで反対の壁にも物を置けるようになるので、かなり使いやすいシューズクロークにする事も可能です。

このようにシューズクロークをつくる場合は、ただ図面にシューズクロークが入っているから安心というのではなく、シューズクロークの幅がどれだけ取れているのか、また棚に靴や物を置いた時に不便が無いかどうかを検討してみるのが大切なんですね。

シューズクロークの扉

シューズクローゼットの扉

シューズクロークをつくる場合、意外と悩むのが扉を付けるのかどうかという点です。

シューズクロークは靴や外で使う物を置くのがメインなので、できればあまり中が見えない方がいいという方も多いのではないでしょうか?

ただ、シューズクロークは意外と扉をつくることが難しい場所でもあります。

シューズクロークは玄関の横につくることが多く、広さにゆとりのある玄関でないと、下手をするとシューズクロークの扉と玄関にある靴がぶつかってしまう何てことが起こることがあるんですね。

 

そんなシューズクロークに扉をつけない場合に役に立つのが、暖簾やロールスクリーン。

暖簾やロールスクリーンはどこでも簡単に取り付けられるのでシューズクローゼットの目隠しにするというケースも多くあります。

色や柄を家のインテリアに有った物にすれば、より家に馴染んだ目隠しとなってくれます。

 

一方、どうしてもシューズクロークに扉を付けてスッキリさせたいという場合もありますよね。

そんな場合はシューズクロークの扉は引き戸にするのがオススメ。

引き戸であれば扉を開けた時も玄関の靴と干渉することもありませんし、雨の日など湿気やニオイが籠りがちな日は開けっ放しにして換気するなんて事も可能になります。

 

反対に、シューズクロークで1番避けたいのは入口にドアを使うことです。

シューズクローゼットは外から帰ってきて荷物や靴を入れる場合か、外に出かける時に使う場合の2パターンありますが、ドアの場合は開き勝手が固定されてしまうので、例えば外から帰ってきたときは使いやすいけども、外出する時は使いにくい(開けにくい)なんて事が起こる可能性が高くなってしまいます。

また、ドアの高さや場所も上手く配置しておかないと、ドアを開けるたびに玄関に置いてある靴にぶつかるなんてことも。

このような影響が出るケースでは、シューズクロークにドアを使うのは避けておきたいですね。

同じようにシューズクロークの扉に折れ戸を使う場合も開けた時に靴にぶつからないか、そして使いやすい方向に開けやすいかを確認しておくのがベストです。

知らないと後悔する!引き戸とドアのメリットとデメリット

 

ちなみに、最初はオープンなシューズクローゼットをつくったけども、後でどうしても扉を付けたいとなった場合、比較的安価で簡単につけやすいのがウエスタン扉を付けるという方法です。

ウエスタン扉とは、西部劇でよく見る酒場の入口で使われている内側にも外側にも開く両開きの扉のことですね。

Photo:http://roomclip.jp/photo/ttCB

シューズクロークにウエスタン扉を付ける場合は足元から天井まで扉をつけなくても、目線として見える部分に扉をつくればシューズクロークの中は見えなくなるので、比較的簡単に取りつけることができます。

シューズクロークの窓

家の窓3

シューズクロークをつくる場合、必ず必要という訳ではありませんが、窓があると日中でも明かりが入るので電気を付けずにシューズクロークを使えるので便利です。

シューズクロークに窓を付けない場合でも、玄関とトータルに考えてできる限り明るさは確保しておきたいですね。

真っ暗な玄関というのは、思っている以上に暗い印象の玄関になってしまいます。

 

また、シューズクローゼットで意外と気になるのがニオイです。

消臭剤を置いておくのもいいですが、できれば開けられる窓、もしくは換気扇を付けてあげると完璧ですね。

もちろん、シューズクローゼット単体でなく、玄関全体で換気できるとベストです。

 

なお、シューズクローゼットに換気扇を付ける場合に気をつけたいのが、換気扇の給気口の位置です。

外から見た時に、玄関扉のすぐ横に給気口があると見た目にも良くないので、外からあまり見えない位置に給気口をもっていきたいですね。

シューズクロークの位置

土間収納

シューズクロークをつくる場合、シューズクロークの位置も意識しておきたいポイントです。

シューズクロークは基本的に収納なので、あまり見せたいものではないですよね。

 

人は第一印象で8割は決まると言われていますが、家もドアを開けた時の最初の印象次第で家に対する印象はかなり変わってきます。

そのため、玄関のドアを開けて真っ先に目に飛び込んでくる場所にシューズクロークをつくるのはできるだけ避けておきたいですね。

 

玄関を開けた時は、「おっ!」と目を引くものをアイキャッチとしてつくってあげられるとベストです。

玄関にアイキャッチをつくるとオシャレな家になります

シューズクローゼットをウォークスルーにする場合

ウォークスルーシュークローゼット

シューズクロークをウォークスルーにすることで、通常の玄関の他にシューズクロークを通って家の中に入れる間取りもよく見かけます。

簡単に言うと、来客用の玄関と日常使いの玄関という2つの動線がある家になるんですね。

場合によってはさらに複数の動線をつくってあげることで、「シューズクローク」 → 「パントリー」 → 「キッチン」というような動線にすることも可能になります。

一度に食品をまとめ買いする場合にこのような動線になっていると便利ですし、家に畑があったり実家から野菜が多く送られてくる場合は土間に野菜を保管しておけると便利ですが、パントリーの一部をシューズクローク続きの土間にしておけると一石二鳥です。

その間取りは動線が考えられていますか?家の間取りと動線について

パントリーを上手く使って収納上手に!おススメの収納方法7選

 

シューズクロークを上手く使う事で、よりあなたに合った生活スタイルに合わせることができるんですね。

 

では、ウォークスルーのシューズクローゼットをつくる場合に注意したい事とは何でしょうか?

それは、玄関、シューズクローゼットそれぞれにある程度の広さが取れているかという点が重要なポイントになってくるということです。

 

ある程度限られたスペースに玄関とウォークスルーのシューズクロークと言う2つの玄関をつくることになるので、下手をするとどちらも幅が狭い残念な玄関となってしまう可能性があるんですね。

シューズクローゼットをウォークスルーにする理由として、メインの玄関はスッキリしておいて、靴が散らかりやすい家族用の玄関は別にしておきたいということが多いですが、メインの玄関は小さくて見栄えがせず、さらには日常使いの玄関も変に小さくて使いづらいという、どっちつかずの結果になってしまう間取りも見受けられます。

 

そのような場合は、いっそのこと玄関を広く取りウォークスルーを止めるだけで、ゆとりのある素敵な玄関に早変わりすることが本当に多いです。

もし、ウォークスルーのシューズクローゼットにすることで小さな玄関が2つできた場合、本当にそれでいいのか一度振り返ってみるのも良いですね。

何度も言いますが、ウォークスルーのシューズクローゼットは玄関の幅がどれだけしっかり取れているか確認する。

これはシューズクロークをつくる時にとても大切なポイントです。

まとめ

今回はシューズクローゼットをつくる時の注意点をご紹介してきました。

シューズクローゼットがあると玄関がスッキリするのでとても重宝しますが、玄関という家の顔になる部分あるので何となく適当につくってしまうと、後で後悔しやすいポイントとも言えます。

また、シューズクロークに何を入れるかによって、必要な広さや奥行きも変わってきます。

シューズクロークが欲しいと言えば、出てくる間取りにはシューズクロークがあることがほとんどですが、そのシューズクロークが本当に使いやすいのかどうか。

使いやすいシューズクロークになるように今回ご紹介したポイントを押さえながら、ぜひあなたにあったシューズクロークをつくってくださいね。

では。

 

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シューズクロークをつくる時は、何に気をつければいい?

  • シューズクロークはできるだけ動きやすい幅にする。
  • 扉をつけるなら引き戸がオススメ。暖簾やロールスクリーンも有り。
  • ニオイがこもりやすいので、明かり取りを兼ねた換気用の窓か換気扇があるとベスト。
  • 玄関に入った時にできるだけ目につきにくい場所に。
  • ウォークスルーにする場合は、幅がちゃんと取れているか確認する。