キッチンは毎日使う場所なので、料理をするのが楽しいキッチンにしたいものですよね。
また、日々忙しい中で使う場所なので使い勝手もできるだけ良くしたいもの。
今回は、そんな使って楽しいキッチンにする方法についてまとめました。
キッチンが気になる方はぜひご覧ください。
おしゃれで使いやすいキッチン
おしゃれで使いやすいキッチンにする理由。
それは家族みんなに大きなメリットがあるからです。
たとえば見た目が好みのお気に入りのキッチンで料理をするのは楽しいですものですし、使いやすいキッチンは忙しい毎日の中で時間の節約にも役立ってくれます。
そしてそんな楽しいキッチンを使って作った料理を家族みんなが美味しいと言ってくれたり、家族が料理や健康にも興味を持ってくれるのであれば、キッチンの価値はとても高いものになりますよね。
何より、料理をしている時に楽しそうにしている姿を見ることで、家全体が明るい雰囲気になってくれます。
そうなんです、使っていて楽しいキッチンは家族みんなをしあわせにしてくれるんですね。
それだけキッチンは家の中でも重要な場所と言えます。
では、実際に使っていて楽しいキッチンはどうすれば作れるのでしょうか?
具体的に見ていきましょう。
おしゃれなキッチンを選ぶ
楽しいキッチンにする場合、まずはあなた好みのおしゃれなキッチンを選ぶところから始まります。
キッチンには色んな種類がありますが、まずは「対面キッチン」にするか、それとも「壁付けキッチン」にするかでキッチンの方向性は大きく変わってきます。
対面キッチンはキッチンの前が開いているので、料理をしながらダイニングやリビングにいる家族の様子がよく分かるので人気のキッチンです。
こんな感じですね。
また、実際にキッチンからリビングを眺めるとLDK全体が見渡せるのが分かります。
このように対面キッチンはリビングとの一体感が大きな魅力です。
一方、壁付けキッチンは壁側にキッチンが付いているので部屋全体が広く見えるという特徴があります。
対面キッチンの場合はキッチンからの眺めが良い分、リビングからキッチンを見た時にキッチンが腰壁のようになってしまうので、実は壁付けキッチンの方が部屋全体は広く見えるんですね。
また、壁付けキッチンの場合は収納の配置が難しくなりますが、このように作業台を兼ねた収納を作るという方法もあります。
キッチン全体のアレンジの選択肢が多いというのも、壁付けキッチンのポイントなんですね。
また、キッチンとダイニングの間に窓を付けて、対面キッチンと壁付けキッチンの両方の特徴を持ったキッチンを作るという方法もあります。
Photo:https://www.pinterest.com.mx/pin/815221970021785301/
オープンにしたい時は窓を開けて、壁付けキッチンのように使いたい時は窓を閉めるという感じですね。
使いたいスタイル次第で、キッチンは色々とアレンジすることができます。
このように、まずはどんなスタイルのキッチンにしたいかイメージするというのが、おしゃれで使いやすいキッチンにするための第一歩となるんですね。
→対面式キッチン VS 壁付けキッチン どっちにする?あなたに合うキッチンの選び方
キッチンの種類
では次に、キッチンの種類についても見てみましょう。
数あるキッチンの中で一番スタンダードなのが「Ⅰ型」と呼ばれるキッチンです。
こんな感じですね。
ガスコンロの前に油はねを防ぐ壁があり、キッチンの前には手元を隠す腰壁が配置されているキッチンとなります。
そしてこのキッチンをもう少しオープンにしたのが下のようなペニンシュラキッチン。
コンロの前の壁とキッチン前の腰壁が無くなり、よりリビングやダイニングと一体になっているキッチンをペニンシュラキッチンと呼ぶんですね。
→ペニンシュラキッチンで後悔しないために知っておきたいメリットとデメリット
そして、キッチンの中で1番オープンなのがアイランドキッチンです 。
キッチンの周りのどこにも壁が無いので開放感は1番ですし、キッチンの存在感も抜群。
まわりに広いスペースが必要など、間取りに制約が出やすいキッチンではありますが、上手く使いこなせればとてもおしゃれに見えるのがアイランドキッチンの特徴です。
→アイランドキッチンで後悔しないために知っておきたいメリットとデメリット
ここまでは横に真っ直ぐなキッチンを見てきましたが、形を変形させた「L字型」や「コの字型」のキッチンというのもあります。
Photo:https://www.houzz.jp/photos/phvw-vp~95597138
名前の通り、キッチンがLやコの字の形になっているキッチンですね。
こちらもアイランドキッチンと同じようにスペースが必要ですが、キッチンの中での移動距離は短くなりますし、カウンターを作って飲み屋さんのような雰囲気のキッチンにするなどアレンジしてみるのも楽しいですね。
あとはキッチンがシンク側とコンロ側に分かれた「Ⅱ型キッチン」というキッチンもあります。
このようなセパレート型キッチンは何人かで作業するのにとても向いた作りになっていて、家族や友人など複数人でワイワイ料理することが多い人に合ったキッチンと言えます。
また、キッチンが2つに分かれることでキッチンの幅をコンパクトにすることができるので、都心部など間口を取るのが難しい土地の場合はⅡ型キッチンも候補に入れておくと間取りの幅が大きく広がるという特徴もあります。
ここまで見てきたキッチンが代表的なキッチンの種類になりますが、それぞれのキッチンに特徴があるので、料理をした時にどんな感じになりそうか一度イメージした上で合うキッチンを選びたいですね。
対面キッチンはどれがおすすめ?対面キッチンのメリット、デメリットと後悔しない選び方
その他に、キッチンはどんな素材を使うかでも変わってきます。
たとえばキッチンのワークトップ(天板)をステンレスにするのか、それとも人造大理石にするのかでも、キッチンの見た目と使い勝手は変わります。
たとえばステンレスのワークトップにするとこんな感じに。
ステンレスのシャープさが出て、すっきりした印象のキッチンになっています。
次にワークトップを人造大理石にするとこんな感じのキッチンに。
たとえば白い人造大理石を選ぶと清潔感が強く出ますし、掃除のしやすさというのは大きな魅力です。
ステンレス、人造大理石それぞれ特徴が違うので、キッチンを最終的に決める前にどちらのワークトップにするか検討しておきたいですね。
→ステンレス VS 人造大理石 どっちにする?キッチンのワークトップ(天板)の選び方
また、キッチンを選ぶ場合、
- キッチンメーカーの既製品を入れる
- 造作で作る
- 家具屋のキッチンを入れる
という3つの方法があります。
1番ポピュラーなのが、リクシルやパナソニックなどメーカーの既製品のキッチンを入れるという方法です。
特徴としては、ほとんどのキッチンをショールームで現物を見てから入れることができるのでイメージしやすいですし、オプションも必要な物を足していけるのでアレンジの幅もかなりあります。
また、多く使われているキッチンはかなり安価で手に入るなど、価格面でメリットがあるというのはありがたいですね。
(住宅会社や工務店の標準品はかなり価格を落とすことができ、グレードの高いキッチンになればなる程、大量生産は難しくなるので割引率は下がります)
次に、キッチンを造作で作るという方法もあります。
Photo:https://realkitchen-interior.com/sp-issue/16271/5
造作なので、サイズ、高さ、素材などを自由に決めることができというのが大きな魅力です。
家全体の雰囲気に馴染ませやすいので、おしゃれなキッチンにしやすいというのも良いですね。
造作でキッチンを作る場合、家を建てる工務店にキッチンを依頼する場合と、造作キッチンを専用で作っているメーカーに依頼する場合の2パターンあり、基本的にどちらでも選ぶことができます。
工務店で造作キッチンを作る場合、少なくとも料理ができてキッチンに詳しい設計士に依頼するというのが後で失敗しないための秘訣になります。
(そのため建築士である私も必死で料理を勉強しました)
また、造作の場合は既製品のメーカーでは珍しい木製キッチンも作れるというのも魅力の1つです。
木製キッチンってどうなの?あなたに合った木製キッチンを選ぶ方法
最後が、家具屋やインテリアショップのキッチンを入れるという方法。
IKEAなどの家具屋でもキッチンを販売しているお店があるんですね。
家具屋で販売されるキッチンは家具屋のテイストが反映されたものが多く、個性的な物が多いのが特徴です。
好きな家具屋がある場合、キッチンも販売しているか確認するのも良いですね。
また、ステンレスのかなりシンプルなスケルトンキッチンなんかはインターネットでも販売されています。
こんな感じのキッチンですね。
こういった家具屋やインターネットのキッチンを使いたい場合は、家を建てる住宅会社や工務店にまずは確認を取っておきたいところ。
家具屋やネットでキッチンを買う場合は施主支給という扱いになることが多く、キッチンの取付けを住宅会社や工務店を行うという形になるため、施主支給が可能かどうかは工務店次第となるからなんですね。
また、慣れない工事になるためキッチンの取付け工事が割高になったりすることがあるので、購入前に必ず工務店に確認をとるのが失敗しないキッチン施主支給のポイントとなります。
使いやすいキッチンにする方法
それでは次に、使いやすいキッチンにする方法についても見ていきましょう。
まず、キッチンには使いやすい距離感というものがあります。
コンロ、シンク、冷蔵庫の最適な距離というのが有るんですね。
基本的にこのような距離感でコンロ、シンク、冷蔵庫を配置できると動きが少なくスムーズに料理ができるようになります。
これを対面キッチンに実際に当てはめてみるとこんな感じに。
ちょうど程よい距離感でまとまっていますね。
一般的なサイズのキッチンであれば程よい距離感でまとめることができますが、特に大きいキッチンにすればする程、冷蔵庫などの距離が離れやすいので、何歩くらいで移動できるかは確認しておきたいですね。
また、同じようにキッチンと食器棚の間の作業スペースの広さを確認することも重要なポイントになってきます。
キッチンの作業スペースの広さの目安としては、90㎝〜100㎝くらい確保できているかどうかをチェックするのがオススメです。
90㎝というのはキッチンの引き出しをスムーズに開けることができる寸法となってくるので、作業スペースとして少なくとも90㎝は確保しておきたいんですね。
また、キッチンでよく二人で作業するという場合にはもう少し余裕を見ておくとお互いがすれ違う時もスムーズになります。
もしキッチンと食器棚の距離が広くなりすぎると食器を取り出すのに移動距離が長くなりすぎてしまうため、広くても120㎝くらいまでに抑えておくとバランスの良いキッチンにすることができます。
その他、キッチンのコンロ、シンクの位置というのも使いやすいキッチンにするためには重要なポイントです。
たとえば、キッチンのワークトップの配置で作業スペースを1ヶ所に集約するというのは、キッチンの失敗でよくあるケース。
作業するときは広くていいですが、物を置く場所を作るのが難しく反対に使いにくく片付けにくいキッチンになりがちなので注意してくださいね。
使いやすいキッチンにする場合、キッチンのワークトップはただスペースを作るのではなく、料理するのに合ったバランスにするのがベストです。
たとえば料理をする時の手順を再確認してみると、
- 食材を出して洗う
- 下ごしらえ(調理)
- 盛り付ける
- 食器を洗って水を切る
という流れになります。
そしてこの4つの作業を円滑に進めるためには作業スペースが無くてはならない存在になってきます。
たとえば食材を洗うときはシンクの近くに食材を置くスペースが欲しく、調理をするときは調味料や食材をまな板近くに準備しておきたいですし、盛り付けするときも近くに食器が置けると便利です。
また、食洗機をキッチンに設置したとしてもちょっとした洗い物であれば食洗機に入れずに手洗いすることになるので、水切りかごというのも必要になってきます。
このように料理の過程で専用の作業スペースがあるかどうかというのは使い勝手に大きく影響してくるんですね。
そうなると、これくらいのサイズ感がバランスの良い使い勝手のよいキッチンになってきます。
このサイズだと作業スペースを割り振りするとどの作業をする時でもスペースを確保できますし、水切りかご等も問題なく置けるのでこの形を基本的な形とし、キッチンの広さやその方の調理のしやすさに合わせて寸法を調整してキッチンを作っています。
実際にキッチンを使っている方も使いやすいと好評なので、キッチンのサイズや大きさを決める時の1つの目安にしてくださいね。
また、造作のキッチンでなくてもシンクやコンロの位置というのはある程度動かせるので、使いやすいキッチンにする場合はシンクやコンロの位置というのもチェックしておきたいポイントになります。
→キッチンのサイズや大きさはどれくらいが使いやすい?使いやすいキッチンにする方法
→キッチンのレイアウトはどれが良い?あなたに合った使いやすいキッチンにする方法
あとは今では食洗機をキッチンに組み込むことがほとんどですが、食洗機のサイズで洗える量は違ってきます。
そのため食洗機の特徴についても頭に入れておきたいですね。
その他、キッチンにキッチンカウンターを付けたい場合もあります。
キッチンカウンターを付ける場合は、料理や食器を置くためなのか、それとも食事をするためなのか等、目的をハッキリさせて作らないと中途半端になってしまい逆に使いにくいキッチンになってしまうため、何に使うキッチンカウンターなのか、そして使いやすい大きさかどうかは必ず確認してくださいね。
キッチンの収納
それでは次に、キッチンの収納についても見てみましょう。
キッチンの収納について聞かれる事の多い質問が、吊り戸棚を付けるかどうか。
吊り戸棚とはこの部分ですね。
対面キッチンの場合、この吊り戸棚は無い方がベター。
たとえば、キッチンの内部から見た場合を吊り戸棚が「有り」と「無し」で比べてみると下の絵のようになります。
右と左のキッチンではかなり印象が違っていますね。
吊り戸棚が有るキッチンはかなり視界が遮られますが、吊り戸棚が無いキッチンは視界も広がりスッキリ見えるようになります。
そのため、対面キッチンの場合は吊り戸棚を付けずにキッチンの背面にしっかり収納を作る方が部屋の雰囲気が良くなる傾向があり、吊り戸棚を付ける場合は「対面キッチンにしたいけどもある程度のこもり感も欲しい」というケースくらいにしておくと無難です。
(このような理由から、キッチンのカタログを見ても対面キッチンの写真は吊り戸棚が付いてないものがほとんどです)
その一方、壁付けキッチンの場合は吊り戸棚を付けてもそれ程重たく見えないので、壁付けキッチンと吊り戸棚はこう相性となります。
吊り戸棚はキッチンによって相性が変わってくるので、このような部分を踏まえながら吊り戸棚を採用するかどうか検討したいですね。
キッチンに吊り戸棚は必要?吊り戸棚が合うキッチンと使いやすい吊り戸棚にする方法
また、キッチンの収納の主役はやはり食器棚。
食器棚の選び方は主に4つあります。
- キッチンと同じメーカーの食器棚を入れる
- 造作で食器棚を作る
- 家具屋の食器棚を入れる
- 扉をつけて収納にする
この中から最適なものを選んでいくんですね。
たとえば、食器棚をキッチンに合わせてメーカーの物を入れるとこんな感じに。
キッチンメーカーの食器棚は専門のメーカーらしく、使い勝手がかなり考えられているのが特徴です。
次に造作の食器棚にするとこんな感じに。
Photo:https://ekrea.jp/
食器棚としてだけでなく壁一面を壁面収納のように作るなど、アレンジの多彩さというのが造作食器棚の1番の魅力です。
造作の場合は綺麗な面材を使うと、よりおしゃれなキッチンに見えるようになるので、見え方にこだわって見るのも楽しいですね。
→壁面収納はリビングに最適!壁面収納が合う間取りと効果的な壁面収納の作り方
その他にはお気に入りの家具屋の食器棚を入れるという方法もあります。
おしゃれなインテリアショップで販売されている食器棚はおしゃれな物が多いので、キッチンの雰囲気をガラッと変えてくれます。
キッチンのショールームに行くと基本的に食器棚も見ることになるのでそのままキッチンメーカーの物を入れるというケースが多いですが、1度インテリアショップで食器棚を見てみるのも楽しいですよ。
あとは収納風に食器棚を作り扉を付けて隠してしまうという方法も。
このように食器棚を隠す場合はゴチャついて見えがちな家電も隠せるというのが大きな魅力です。
スッキリさせることができるので人気のある収納方法ですが、冷蔵庫も隠す場合は熱が篭らないように、またスペースも広めに必要なので通常のキッチンより広いスペースが必要な点は注意しておきたいですね。
また、入れるサイズ感で印象は大きく違います。
たとえば食器棚は壁全面にするよりも高さを抑えた方がキッチン全体が軽く見えるようになります。
そのため収納量と相談しながら、どのくらいのサイズの食器棚を入れるか決めたいですね。
その他、食材などの買い置き品が多い場合はキッチンの近くにパントリーを作るという方法も効果的です。
パントリーを上手く使って収納上手に!メリット、デメリットと理想の収納方法
最後にキッチンの収納で悩みがちなのがゴミ箱について。
比較的多いのが食器棚の中にゴミ箱を組み込む方法で、食器棚の横やキッチンの下にゴミ箱置き場を作るなど、ゴミ箱置き場の最適解は人によって様々です。
最適解が人によって違う大きな理由は地域によってゴミの分別や回収の頻度が違うこと、また食器や調理家電の量が違うため食器棚のサイズも違うという点が大きな理由です。
食器棚やキッチンの方が優先順位は高くなりますが、ゴミ箱も毎日のことなのでできるだけ使いやすくしたいもの。
キッチンを考えるときはゴミ箱も忘れずに一緒に考えておきたいですね。
おしゃれで使いやすいキッチンの間取り
それでは最後に、キッチンの間取りについても少し見ておきましょう。
キッチンの間取りで重要なのが、ダイニングテーブルをどこに配置するか。
それ次第で間取りというのは大きく変わってくるからなんですね。
1番多いのはキッチンの前にダイニングテーブルを配置するケースです。
Photo:https://roomclip.jp/photo/zEHQ
キッチンからテーブルに料理を出すのも近いですし、片付けの際も簡単に流しに食器を入れることができます。
間取りの縛りも少ないので、どんな家にも採用しやすいというのも大きな魅力です。
その他のダイニングテーブルの配置を見てみると、キッチン横にテーブルを配置するというのも人気があります。
横移動でキッチン周り全てが完結できるというのが大きな魅力です。
この場合はテーブルを含めて横長のキッチンになるので、キッチンの出入りにテーブルが邪魔にならない間取りにしておきたいですね。
また、ダイニングテーブルではなくキッチンカウンターで食事をできるようにするケースもあります。
Photo:https://www.negoro-arch.com/
カウンターで食事ができるので、よりキッチンが中心の家という感じになるんですね。
この場合は小上がりの和室にしてキッチンカウンターで食事をしやすい高さにしたり、反対にキッチンを一段下げてカウンターの高さを調整するなど、間取りの影響が特に大きいキッチンとなってきます。
このように、ダイニングテーブルの位置やどのように食事をしたいかというのはキッチンの間取りに大きく影響してくるんですね。
また、ダイニング以外ではキッチンの位置、たとえば外から帰ってきた時にできるだけすぐキッチンに行けるようにしたいのかどうかなども影響が大きな部分になります。
そのため、キッチンで要望がある場合は最初に伝えておきたいですね。
(もちろん、間取りに合わせて建築士にお任せというのもありです)
その他、キッチンの間取りでは冷蔵庫の位置も見ておきたい部分です。
特に冷蔵庫をレイアウトする時に気をつけたいのが冷蔵庫の開き勝手について。
最近では両開きの冷蔵庫が増えてきましたが、片開きの冷蔵庫もまだまだ有ります。
そのため、下の図のように冷蔵庫が壁側に開いて使いづらいというのだけは必ず避けてくださいね。
その他、キッチンに窓をつけるかどうか、また勝手口が必要かどうかはケースによって違いが出てくるので、窓や勝手口で迷った場合は下の記事を参考にしてみてくださいね。
これからのキッチンに求められるもの
日本はどちらかというと、昔からキッチンは家の裏手のような場所にあることが多く、キッチンがメインと言う考え方はあまり芽生えてきませんでした。
ただ、最近ではマルシェで食材を買ったり、オーガニックな食材が増えたりなど、思い思いの好きな食事材を買って家で調理し、それを気のおけない友達や家族でワイワイと囲みながら楽しむというケースが増えてきています。
料理を家事と捉えるだけではなく、料理そのものを時には「楽しみ」の一部にするスタイルが増えているんですね。
以前は外で外食というのが贅沢というのことが多かったのですが、最近ではこの流れはかなり変わってきています。
子供がいても楽しめる気楽さや、手作りのアットホーム感に価値を感じられる方が増えてきているのも大きな原因の1つです。
「モノ」が溢れるようになった今、ただレストランで料理を提供してもらうのではなく、自分も参加して「コト」を楽しむというライフスタイルが今も、そしてこれからも主流になっていくことは自然な流れになってきているんですね。
今はまだキッチンを中心にするという家は少ないですが、建築士として家づくりをする方の様々な声を聞く中で、日本もキッチンを囲みながら皆でワイワイと素材や食事を楽しむようにより変化しているように感じます。
そこまで最初から準備するのは難しくても、料理という「コト」自体を楽しめるような対面キッチンを作っておけると、ずっと料理を楽しむことができそうですね。
まとめ
今回はキッチンについて詳しく見てきました。
おしゃれで使いやすいキッチンは料理をするのを楽しくしてくれます。
そしてそんな楽しいキッチンで料理をしている姿を見ることで家全体が明るい雰囲気になり、家族が友人が料理や会話をするきっかけとなるキッチン。
そんなキッチンを作っていきたいですね。
では。
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建築士が実際に見てきた全国の優良工務店を掲載。
家づくり、土地探しに必要な情報はこちらにまとめています。家づくりの参考にどうぞ。
→土地探しから始める人のための、失敗しない土地の購入方法【絶対保存版】
→家を建てる前に必ず知っておきたい理想の家を建てる方法【絶対保存版】
→注文住宅を建てる前に必ず知っておきたい!注文住宅のメリットとデメリット
家づくりで失敗したくない!そんな方こそ、間取りが重要です。