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部屋干しはどこに干す?部屋干しのオススメの場所と注意点

家の家事の中でも洗濯は大きなウェートを占めますが、洗濯物が簡単に干せるかどうかで家事の手間はかなり変わってきます。

また、以前は洗濯物は外に干すことが多かったですが、最近では家の中で部屋干しをするという方法が主流になってきています。

共働きで昼間に家に誰もいない場合は突然の雨に対応できないこともありますし、時間を気にせずに干せるというのはかなり便利ですよね。

また、毎日部屋干しはしなくても雨の日や花粉の季節は部屋干しをするという方もいらっしゃると思います。

 

そうなると部屋干しをする回数というのはかなりの数になりますし、上手く部屋干しできるかどうかで家事の手間というのはかなり変わってきます。

そこで今回は、どこで室内干しをすると便利なのか、また使いやすい室内物干しや注意点について見ていきたいと思います。

それではどうぞご覧ください。

部屋干しの位置を決める時のチェックポイント

どこに部屋干しをどこで干すかを決める前に、まずはあなたはどんなスタイルで洗濯できると楽に感じますか?

あなたの洗濯スタイルについて把握することで、どこで部屋干しするのが良いかの判断がしやすくなるんですね。

それでは最初に、部屋干しのポイントから見ていきましょう。

 

いつ、何を、どのくらいの量の洗濯物を干す?

生活スタイルは人それぞれ違います。

小さなお子さんが多かったりお子さんの部活動で毎日2回以上は洗濯機を回す家庭もあれば、ご夫婦二人の生活で2日に1回という洗濯ペースの家庭もあります。

さらには、洗濯機を夜回す家庭もあれば、朝起きて洗濯機を回す家庭もあります。

 

このように洗濯の頻度と時間、生活スタイルによって、ベストな部屋干しの仕方も変わってきます。

今の洗濯スタイルだけでなく、将来子供の洗濯物が増えた時のことも一度考えてみることで、あとで「ここに部屋干ししたら邪魔だった」というケースや「この場所の部屋干しは使いにくい」「洗濯物が干しきれない」という失敗をなくすことができるんですね。

 

また、洗濯物と切っても切れないのが服などを収納するスペース。

洗濯機から服を収納するスペースの動線のどこかに部屋干しスペースを設けると、洗濯してあっち行ったりこっち行ったりしてやっと服の収納まで終わったなんてことにならず、スムーズに家事の動線をまとめることができるようになるんですね。

その間取りは動線が考えられていますか?家の間取りと動線について

 

部屋干しは邪魔にならない場所に

先日、次のようなお話を聞くことがありました。

「せっかくデザインにこだわって建てた家なのに、洗濯物の『のれん』をくぐって生活している・・。

『スペースが空いているから』、と玄関近くのスペースに天井からの物干しポールを2列設置したまでは良かったのですが、『ただいま』と玄関のドアをあけるとたくさんの洗濯物がブラブラとさがっているし、やっぱり荷物を持って帰ってきた時に洗濯物をかきわけるのは歩きづらい・・。

また通路部分にあたるので、室内ほど照明の光も多くなく、洗濯物で玄関が暗く感じる・・」

これでは何のために物干ポールをつけたのか分かりませんね。

 

やはり人の移動の邪魔にならない場所に部屋干しするのが基本となってきます。

 

また、寝室や廊下に物干しを設置した際に気をつけておきたいのが、建具(扉、ドア)との干渉です。

物干しを設置した際に、クローゼットの扉がぶつかったり、寝室のドアが開かないということは避けたいですよね。

洗濯物はある程度の高さがある場所に干す物なので、平面的ではなく立体的に部屋干しのスペースを捉えるのがポイントになってきます。

 

部屋干しする場合は3つの室内物干しを上手く使い分ける

部屋干しする場合に強い味方になってくれる「室内物干し」。

この室内物干しは大きく分けて3つのパターンがあります。

 

まず1つ目は天井に物干し竿を掛けられるようにする方法。

こんな感じですね。

このような室内物干しの代表は「ホススクリーン」という商品。

ホスクリーンは天井に取り付けた金物に、取り外しができるポールを取り付けて使います。

そのポールとポールの間に物干竿を取り付ければ完成です。

 

必要な時に大容量の物干しスペースを作れるのでホスクリーンを取り付けるという方は多くいらっしゃいます。

見たことある方も多いのではないでしょうか。

価格もお手軽なので気軽に取り付けることができるのもメリットです。

 

そして2つ目。

物干しもセットになった室内物干しを必要な時に出すという方法。

そんな室内物干しの代表例がパナソニックの「ホシ姫サマ」。

何とも変わったネーミングですがこんな感じの室内物干しになります。

使わない時は天井に収納して、必要な時に下ろすという感じですね。

先ほどのホスクリーンと比べると物干し竿の取り外しをしなくていいのが大きな違いになります。

狭いスペースだと物干し竿を壁にぶつけてしまう何てこともありますし、物干し竿の取り外しが必要ないのはかなり便利なものです。

ちなみに手動と電動タイプが有り、電動タイプは室内物干としては価格がちょっと高価なのがネックと言えます。

 

そして最後の3つ目。

ワイヤーで洗濯物を吊るせるようにする方法で、代表的なのは森田アルミ工業の「pid」という商品になります。

こんな感じの室内物干しですね。

Pidは巻き取り式のワイヤーを引きのばし、そのワイヤーに洗濯物を掛けて使用します。

ホスクリーンとホシ姫サマは天井に取り付けますが、Pidは壁を使って部屋干しをするという訳ですね。

スタイリッシュで物干しにもあまり見えないので、pidはかなりオススメの室内物干しとなります。

一方、ワイヤー式なのであまり多くの洗濯物を干す場合はどうしても少したわんでしまうのは残念なところです。

 

あとは置き型の物干しを使うなどもありますが、設置型の室内物干しでは上の3つが代表例になります。

(それぞれの詳しいメリットとデメリットはこちらの記事に書いているので、興味がある方はぜひご覧いただければと思います)

部屋干しするにはこれが一番!オススメの室内物干5選

 

それでは、この3つの室内物干しを踏まえながらどこに部屋干しするのが良いのかについて見ていきましょう。

部屋干しの場所

部屋干しの場所

部屋干しの場所を見てみると、大きく4種類に分けられます。

  • 洗面脱衣室
  • 部屋(寝室や和室など)
  • ホール
  • ランドリールーム

以上の3つです。

LDKから洗濯物が見えると、かなり生活感が出てしまいせっかくのインテリアが台無しになってしまうので、基本的にあまり目立たない場所や目につかない場所に室内物干しを設置するのが部屋干しをする時のポイントになってきます。

 

それでは、具体的に部屋干しと室内物干しの組み合わせについて見てみましょう。

 

洗面脱衣室

洗面脱衣室は洗濯機を置くこともあり、部屋干しで1番よく使われる場所です。

やはり洗濯物を取り出してすぐに干せるというのは楽ですよね。

洗面脱衣室が部屋干しの1番人気なのも納得です。

 

洗面脱衣室を部屋干しに使う場合のケースとして重要なのが、洗面などを使う時に洗濯物が邪魔にならないかどうかということ。

洗面脱衣室はお風呂と繋がっていることがほとんどなので、物干と人の動線とかぶってしまう事が多くあります。

お風呂から出たら洗面所に洗濯物が干してあって洗濯物をくぐりながら出てくる必要があったり、洗面所に手を洗いに行ったら洗濯物が邪魔で手が洗いにくいなど、洗面所は洗濯をすぐに干せるというメリットもありますが、上手く使わないと返って使いづらくなってしまうんですね。

その間取りは動線が考えられていますか?家の間取りと動線について

 

そのため、洗面脱衣室で部屋干しをする場合は部屋の広さと人が通る場所に部屋干ししないことが使いやすい部屋干しスペースにするために必須となってきます。

また、洗面脱衣室はそこまで広くないことが多いので、物干竿の取り外しが無い物の方が圧倒的に便利と言えます。

洗面脱衣室で物干し竿を使うと、色んな物にぶつかったりして使い勝手があまりよくないことが多いんですね。

 

このように洗面脱衣室で部屋干しする場合は、物干竿を付けっぱなしにしていても邪魔にならないスペースを作るか、そうでないなら簡単に収納できるタイプのホシ姫サマやpidといった室内物干しがオススメとなってきます。

ただ、先ほどご紹介したPidは多くの洗濯物を部屋干しする方にとってはワイヤーのたるみが気になってくる可能性も高いので、洗濯物の量に合わせてホシ姫サマかpidを選択すると失敗が少なくなります。

(その他、洗面脱衣室では洗濯物を洗濯機から取り出す際に一時的に洗濯物を掛けておくという使い方もする場合があり、その場合は手軽なpidもいいですね)

 

まとめると、洗面脱衣室で部屋干しをする場合、Pidかホシ姫サマが向いていて、ホスクリーンは部屋の広さ次第という感じですね。

 

部屋(寝室、和室など)

寝室や和室など、昼間や夜に使わない部屋を部屋干しスペースにするという方法もあります。

例えば日中の寝室や子供部屋といったスペースや和室があるなら和室で部屋干しするのもいいですね。

夜に和室を使わないなら、和室を夜の部屋干しスペースとして使う事もできます。

LDKと一体になっている和室でも扉を閉めることができればLDKに人がいてもそれ程気にせずに部屋干しできるのも便利ですし、洗濯物もそのまま畳めるので和室は部屋干しに使いやすいスペースと言えます。

 

一方、寝室を部屋干しスペースにする場合は日中など時間が限られるので、メインの部屋干しスペースというよりも予備の部屋干しスペースという使い方が中心になります。

 

では、部屋で洗濯物を干す場合は何を優先すればベストでしょうか?

部屋で洗濯物を干す場合、どれくらいの頻度で使うかがポイントになってきます。

ほぼ毎日使うのであればガッツリ洗濯物を干せる浦スクリーンやホシ姫さまが室内物干しの最有力候補となってきます。

部屋が広ければ、ホスクリーンに竿を付けっぱなしなんてことも・・(インテリアにこだわるなら無しですが)。

 

一方、毎日部屋干しする訳ではないけども、雨の日や花粉の季節は部屋干しするという場合は見た目とお手軽さを重視してPidという選択肢もあります。

毎日ではなくたまに使うだけというなら多少のタワミも許容範囲と言えます。

 

その他、寝室などで寝ている時に部屋干しをする場合なんかでは、エアコンの風で洗濯物がたなびいて寝ている時に邪魔にならないかどうかもチェックしておきたいですね。

 

ホール

空いたホールのスペースを部屋干しに使うという方法もあります。

ホールを活用される方は意外と多く、2階に日当たりの良いホールを設けてそこに洗濯物を干すという方も結構いらっしゃいます。

そんなホールに洗濯物を干す場合の注意点としては、人が通るスペースはしっかり確保して置くことと、ホールに吹抜けなどがある場合は吹抜けを通して洗濯物が1階に見えないようにしておくことが注意点となります。

洗濯物だらけで通るのに洗濯物を搔きわけるのは大変ですし、ホールは部屋のように扉は閉められないので洗濯物が他の場所から見えないようにするのが大切なんですね。

ホールに洗濯物を干す場合は、物干し竿が必要ないホシ姫さまやPidがやはり便利です。

 

ランドリールーム

ランドリールームなど、洗濯物を干す専用のスペースを作るという方法もあります。

そしてランドリールームは花粉症の方など洗濯物は基本的に室内に干すという方に多く見られる部屋干し方法となります。

特にランドリールームは部屋干しするためにあるような物なので、がっつり洗濯物を干せるのが1番重要になってくるので、ホスクリーン、ホシ姫サマなど常に物干し竿を出していても問題ない物干しが便利です。

 

さらにはスペースの奥行きがあれば、ホスクリーン2列でさらに部屋干しの容量を上げるという方法も。

室内物干しをがっつり毎日使うのであれば、タワミの心配があるPid以外の物を選んだ方がストレスは少なくなります。

 

その他

これまで見てきた場所以外に、お風呂で室内干しをするというケースもあります。

ユニットバスには予め物干竿が付いていることが多く、洗濯を干しやすくなっているんですね。

また、お風呂の換気扇を乾燥暖房機付きにして乾かしやすくするという方法もあります。

 

こう聞くと、お風呂で室内干しをすれば家の動線にも影響が無いですし、見た目も気にする必要がないのでかなり便利なように聞こえますが、お風呂で室内干しをする時のネックはあまり沢山の洗濯物が干せないことと、換気乾燥暖房機の電気代は意外と高額になりやすいという点です。

お風呂で部屋干しする場合、お風呂の中だけで洗濯物を干しきれるか、また1ヶ月毎日使った場合の電気代もあらかじめショールームで聞いておきたいですね。

 

その他、インナーバルコニーを作って洗濯物を干すという方法もあります。

インナーバルコニーというのは簡単に言うと屋根がついたバルコニーのことです。

屋根があることで雨に濡れず部屋に近い形で使えるので、これから家を建てると言う方はインナーバルコニーに洗濯物を干すと言うのも良いですね。

インナーバルコニーのメリットとデメリットと失敗しない作り方

部屋干しをどうやって乾かす?

Photo:http://sumai.panasonic.jp/interior/miriyo/hoshihime/howto/index.html

洗濯物を効率良く乾かすには、日の光に当てるのが効果的のように感じますが、実は日の光を当てるというのは洗濯物にとってあまりよくありません。

紫外線に当たると劣化しやすくなってしまうんですね。

そのため、日の光が入らない場所で室内干しをしても全く問題はありませんが、洗濯物の生乾きは絶対に避けたいところ。

湿気が残った状態だとイヤなニオイの原因ともなってしまいます。

そのため、湿気をいかに飛ばすかというのが部屋干しの大きなポイントになってきます。

 

そして部屋干しをする場合、除湿(もしくは暖房)+扇風機が効果的。

 

このことは、お風呂の換気乾燥暖房機を見てみれば分かりやすいです。

換気乾燥暖房機の場合、最初は温風が出て除湿し、その後は風を送り続けます。

除湿をしておおまかな湿気を飛ばし、その後に洗濯物に風をあて湿気を飛ばすようにしているんですね。

このように、洗濯物を乾かすには除湿と風がポイントになってきます。

 

そのため、エアコンがあれば除湿(冬場は暖房も有り)。

洗面などエアコンをつけない部屋には除湿器を使うと洗濯物の湿気対策になります。

さらに扇風機で風を送ると、洗濯物の乾き方は大きく違ってきます。

また、洗濯物を乾かすことに特化した専用の送風機というのもあり、なかなか良い感じで洗濯物を乾かしてくれるので、室内干しをするなら1台持っておくのも良いですね。

 

ちなみに風を送って乾かす時の注意点として、エアコンや扇風機に近すぎないかと言う点も考慮しておきたいポイントです。

洗濯物を干すための部屋であれば問題ありませんが、よく使う部屋であったりよく目につく部屋の場合、常に洗濯物がヒラヒラと・・。何てことになると落ち着かないですよね。

意外と風は洗濯物の湿気や洗剤の香りを室内に運ぶので、風の通り道についても押さえておきたいですね。

 

その他の方法としては、調湿効果の高いエコカラットや珪藻土を洗濯物を干す部屋に使うという方法もあります。

この場合、それだけで洗濯物が乾くというよりも洗濯物を乾かす補助的な役割というくらいで見ておくとベストです。

エコカラットも珪藻土も価格は安くはないので、洗濯物を乾かすという効果よりも、見た目や調湿効果をメインで選択するのがベターと言えます。

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部屋干しする場所では、除湿と送風を上手く使って効果的に洗濯物を乾かしたいですね。

まとめ

今回は部屋干しの場所と室内物干しについて詳しく見てきました。

部屋干しする場合は家の中に洗濯物を干すことになるので、バルコニーや庭で洗濯物を干すのとはまた違った事に注意する必要があるんですね。

 

また、部屋干しでも干す場所によって室内物干しの合う、合わないということもあります。

室内物干しを上手く使いこなすことが、楽チンに部屋干しするための秘訣となってくるんですね。

たかが洗濯物、されど洗濯物。

洗濯は日常生活に直結する部分なので、ぜひあなたに合った部屋干しスタイルを見つけてくださいね。

では。

 

洗濯物についてはこちらも参考にしてください。

水回りの使い勝手はレイアウトで変わる!水回りの間取りで知っておきたい7つのこと

部屋干しするにはこれが一番!オススメの室内物干5選

あなたの間取りは大丈夫?洗濯の家事動線を考えたバルコニー

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地域の工務店で1,500万円〜5,000万円の物件を年間20棟ほど携わる建築士。 家の設計の他、 工務店に向けた設計セミナーを開催。 今までに訪れた工務店の数は200を超える。 趣味は工務店と温泉巡り。 一緒に素敵な家を建てていきましょう! プロフィール詳細はこちら

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