家づくりをする時には設備でこだわりたいという方も多いのではないでしょうか?
そんな設備をこだわりたい方で特に多いのが、キッチンをこだわりたいという方です。
でも、キッチンは種類もたくさんありますし、キッチンにこだわるといっても、どこでつくったキッチンを入れるかで使い勝手も見た目も大きく違ってきます。
それにも関わらず、キッチンにはどんな種類があるかというのは、あまり一般的には知られていません。
そこで今回は、おすすめのキッチンのつくり方、選び方についてご紹介したいと思います。
キッチンに少しでも興味のある方はぜひご覧ください。
キッチンメーカーの規格品を入れる
Photo:http://nasahome.co.jp/goods/g_kitchen/ls-l034.html
キッチンを選ぶ時に一番ポピュラーな方法が、キッチンメーカーの規格品のキッチンを入れるという方法です。
キッチンメーカーというと、LIXILやパナソニック、TOTOあたりが有名ですね。
既製品のキッチンを選ぶ場合、基本的なキッチンの形が決まっていて、オプションをつけてあなたに合うようにアレンジしていきます。
キッチンの天板をステンレスや人造大理石から選ぶのはもちろん、水栓やレンジフード、キッチンの面材などを選んでカスタマイズしていくのが基本的な流れになります。
→ステンレス VS 人造大理石 どっちにする?キッチンのワークトップ(天板)の選び方
では、キッチンメーカーの既製品キッチンを入れるメリットとデメリットを具体的に見てみましょう。
まず、キッチンメーカーのキッチンを入れるときのメリットは、ショールームで形や色を実際に見る事ができるので、キッチンの使い勝手や見た目のイメージがしやすい事が挙げられます。
規模の大きいショールームなんかだとかなりの種類のキッチンを置いているので、キッチンを実際に見てイロイロ選びたいという方にはかなり魅力的な場所となります。
反対にキッチンメーカーのキッチンのデメリットを挙げるとすると、キッチンのサイズが基本的に決まっているので(それでも何種類かありますが)、家の大きさに合わせてピタッと合うキッチンをつくるなどはできず、アレンジできることに限界もあります。
良い意味でも悪い意味でも「キッチンを選ぶ」というのが基本になってくるんですね。
キッチンメーカーのキッチンはグレードが低めで価格も安いものから、高額商品まで幅広いラインナップがありますし、トーヨーキッチンなどステンレスにこだわったキッチンメーカーやwoodoneのように木にこだわったキッチンメーカーのような個性的なメーカーなんかもあります。
まずは、あなたの好みにあったキッチンメーカーの商品を見てみるのがキッチンメーカーのキッチンを選ぶ時のポイントになります。
キッチンメーカーのキッチンは安くて多く出るキッチンほど定価からの割引率が高く、高額のキッチンほど割引率が低くなる傾向があり、工務店によって価格に強いメーカーは様々ですし割引率も違うという特徴もあります。
造作キッチンをつくる(工務店製作)
キッチンは造作でつくることもできます。
ここで言う造作キッチンとは、大工さんや建具屋さんなど工務店の職人の手によってつくるキッチンのことを指します。
造作でキッチンをつくるメリットは、自由な大きさや形でキッチンをつくることができることです。
キッチンの幅や奥行きなどのサイズを自由に設定できますし、シンクの位置やサイズはもちろん、キッチンの収納も好みの大きさでつくることができます。
この自由さは、造作ならではですね。
一方、造作キッチンのデメリットを挙げると、家のプロがキッチンの設計と施工を行いますが、家のプロが必ずしもキッチンに詳しいという訳ではないということです。
どういう事かと言うと、担当の設計者がキッチンを使って料理は全くしないけども、キッチンの設計はするということも有り得るんですね。
(ちなみに昔の私は料理をしなかったのですが、造作キッチンがきっかけで強制的に料理教室に通うことになり、今では普通に料理するようになりまた・・)
このように、設計者次第で造作キッチンの使い勝手が少し落ちてしまう可能性があるので注意が必要です。
また、工務店の職人でキッチンを作る場合、作り込みすぎるよりもいかに大工仕事でつくれるキッチンにするかどうかが価格を大きく左右します。
あまりに複雑すぎるキッチンなどは大工仕事というより家具仕事という感じになり、工務店によっては割高になってしまうので注意が必要です。(家具職人を手配する必要があるため)
大工工事でつくる造作キッチンの場合、簡単な箱型のキッチンなんかは割安に、手間が掛かるキッチンは割高にという感じですね。
サイズを自由に変えたいとか、そこまでこだわりはないけどオリジナルのキッチンにしたいという場合だと、造作キッチンは大きな力を発揮してくれます。
キッチン専門メーカーでオーダーメイドのキッチンをつくる
Photo:http://ekrea.jp/
先ほどの造作キッチンは工務店主導でキッチンをつくりましたが、キッチン専門のメーカーでオーダーキッチンをつくることもできます。
キッチン専門メーカーの担当者が、キッチンの打合せからキッチンの作成まで行ってくれるんですね。
この場合のメリットは、キッチン専門メーカーが打合せとキッチンの製作を行うので、でき上がるキッチンの質や使い勝手はかなり良い物になります。
キッチンのプロがあなたのキッチン造りを手伝ってくれるという感じですね。
そのため、キッチンにかなりこだわりがあったり、理想のキッチンをつくりたいと考えている場合はとても頼もしい存在となります。
一方、デメリットとしてはオーダーキッチンになるので、価格は既製品にオプションをつけるよりも高くなる傾向があります。
また、得意なキッチンはメーカーによって違うので、好みのテイストに近いメーカーに依頼するのがポイントになってきます。
キッチン専門メーカーは、キッチンをオーダーメードでつくるだけでなくキッチンの取付けまで行ってくれる所がほとんどなので、アフターサービスやメンテナンスまで安心して任せることができる所が多いです。
個人的にはキッチンに大きなこだわりがあるなら、キッチン専門メーカーでキッチンをつくるのが1番オススメの方法だと感じます。
家具屋やネットで販売されているキッチンを入れる
Photo:http://www.ikea.com/jp/ja/catalog/categories/departments/kitchen/
IKEAなどの家具屋でもキッチンを販売しているお店があります。
家具屋で販売されるキッチンは家具屋のテイストが反映されたものが多く、個性的な物が多いのが特徴です。
好きな家具屋がある場合、キッチンも販売しているか確認するのも良いですね。
また、インターネットで販売されているキッチンもあります。
特にステンレスのかなりシンプルなスケルトンキッチンなんかはインターネットでよく販売されています。
こんな感じのキッチンですね。
Photo:http://www.r-toolbox.jp/service/ステンレスフレームキッチン/
上の画像は、こだわりのある物件を取り扱っていることで有名な東京R不動産が運営するtool boxというサイトで販売されているステンレスキッチンです。
新築の家でここまでスケルトンのキッチンを入れる人は少ないですが、リノベーションの場合はこのようなシンプルさにこだわったステンレスキッチンは結構人気があります。
好みに応じて棚や食洗機なんかもつけられるので、自分に必要な物だけつけた主張し過ぎないけどおしゃれなキッチンにすることができるのが魅力なんですね。
家具屋やネットで販売されているキッチンを使う場合の注意点として、販売されているのはキッチンのみということがほとんどです。
でも、キッチンはキッチン本体だけがあっても使うことはできず、取り付け工事も必要になってきます。
家具屋やネットでキッチンを買う場合は施主支給という扱いになることが多く、キッチンの取付けの手配が別途必要になることが多いんですね。
この場合、キッチン本体の補償は販売した会社に付いているのが基本ですが、取付け工事の補償は取付けをする工務店次第なので必ず確認しておきたいですね。
また、キッチンの取付け工事が割高になったりすることがあるので、購入前に必ず工務店に確認をとるのが失敗しない施主支給のポイントです。
番外編
キッチンメーカーによってはアウトレット品などを実店舗やネットで販売しているところもありますが、基本的には施主支給と同じような扱いとなりますので、キッチンを入れるのに総額いくらになるのか確認した上で購入すると、後で予算が合わなくなるのを防ぐ事ができます。
設備機器は本体だけでなく取付け工事が必要なので、必ず取付けまでの総額で考えるようにしてくださいね。(保証がどうなるのかも確認するのがポイントです)
まとめ
今回はキッチンについてお伝えしました。
キッチンはキッチンメーカーの規格品を入れるのが一般的で、意識しない限り他の方法でキッチンをつくるなんてことを知る機会はあまりありません。
もしキッチンにこだわりがある場合、キッチンメーカーの規格品だけでなく今回ご紹介したキッチンの中からお好みのキッチンを見つけるのが1番満足いくキッチンをつくる方法になります。
料理好きな方やキッチンの機能や見た目にこだわりたい方はぜひ参考にしてくださいね。
では。
キッチンについてはこちらを参考にしてください。
→キッチンのレイアウトはどれが良い?あなたに合った使いやすいキッチンにする方法
→対面キッチンはどれがおすすめ?5つの対面キッチンとメリット、デメリット
→キッチンのサイズや大きさはどれくらいが使いやすい?キッチンを使いやすくする方法
→キッチンに吊り戸棚は必要?吊り戸棚が合うキッチンと使いやすい吊り戸棚にする方法
→キッチンの床をタイルにした時のメリットとデメリットを解説します
→おすすめの食器棚やカップボード、4選。あなたはどれがお好みですか?
→木製キッチンってどうなの?あなたに合った木製キッチンを選ぶ方法
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家づくり、土地探しに必要な情報はこちらにまとめています。家づくりの参考にどうぞ。
→土地探しから始める人のための、失敗しない土地の購入方法【絶対保存版】
→家を建てる前に必ず知っておきたい理想の家を建てる方法【絶対保存版】
→注文住宅を建てる前に必ず知っておきたい!注文住宅のメリットとデメリット
建築士が教える今日の問題解決
キッチンのつくり方には、どんな種類がある?
- キッチンメーカーの規格品、造作キッチン、キッチン専門メーカー、家具屋、ネットの5種類が主なキッチンのつくり方。
- それぞれメリットとデメリットがあるので、自分に合うキッチンを見つけることができれば、お気に入りのキッチンを見つけることができます。