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壁面収納はリビングに最適!壁面収納が合う間取りと効果的な壁面収納の作り方

リビングは家の中でも物が多く散らかりやすい場所なので、収納をしっかり設けて片付くリビングにしたいもの。

そんな時に強い味方になってくれるのが壁面収納です。

壁面収納とは壁一面に作った収納のことで、たっぷり物を収納できる壁面収納を作りたい、壁面収納が欲しいという方も多いのではないでしょうか?

今回はそんな壁面収納をリビングに作る時のポイントを間取りを見ながら詳しく見ていきたいと思います。

壁面収納が気になる方はぜひご覧ください。

壁面収納のメリット、デメリット

リビングの壁面収納

Photo:https://www.muji.com/jp/interior-advisor/case/case09.html

壁面収納は普通の収納よりも収納力が多いだけではなく、存在感も普通の収納よりも大きくなります。

壁面収納は数ある収納の中でも個性が強い収納となるんですね。

そして個性が強い収納だからこそ、メリットとデメリットもよりハッキリ出てくるようになります。

それではまず、そんな壁面収納にはどんなメリット、デメリットがあるのか見てみましょう。

 

壁面収納のメリット

壁面収納のメリットを挙げると、

  • 空間を活用できる。
  • アレンジがしやすい。
  • デザイン性の高い収納にできる。

この3つが代表的なメリットとなってきます。

 

たとえば「空間を活用できる」という点を見てみると、普通の収納は収納以外に使うことは難しくなりますが、壁面収納の場合はTVボードと収納を合わせた壁面収納にできるなど、何かと併用して作ることも可能になります。

その分だけ空間を有効活用できるようになりますし、間取りの関係で普通の収納を作るのが難しいという場合やチェストなどを置いて収納にするしかない場合でもTVボードなどを兼ねた壁面収納にすることでリビングに収納を作ることができるようになります。

上手く壁面収納を活用することで空間をより効果的に使うことができるんですね。

 

また、アレンジがしやすいというのも壁面収納の大きなメリットです。

たとえば収納の中を見せたくなければ扉をつけることで収納している物を隠すことができますし、本など気軽に取り出したい物や飾れる小物などが多い場合は棚を増やしてしまうなど、何を収納するかでいろんなアレンジをすることができるようになります。

また、収納以外にもカウンターを設けて簡単な作業をできるようにするなど、収納以外の用途も組み合わせるのもいいですね。

リビングの壁面収納2

Photo:https://www.daiken.jp/reform/article/20190901a.html

このように、使う方それぞれにあったアレンジをすることで壁面収納はより使いやすくなります。

 

その他、壁面収納はデザイン性の高い収納にできるというのも魅力の1つです。

壁面収納は面積も広いので、デザインに手を加えやすいんですね。

たとえば使う用途に合わせた形はもちろん、壁面収納に使う部材や色によって部屋の印象はかなり変わってきます。

リビングの壁面収納(本棚)

Photo:https://www.daiken.jp/reform/article/20190901a.html

そのため、部屋のインテリアに合った壁面収納にして部屋の雰囲気をより良くしたいですね。

 

壁面収納のデメリット

それでは次に壁面収納のデメリットについて見てみましょう。

壁面収納のデメリットを挙げると、

  • 重さを出さない工夫が必要
  • 使う部材によって部屋が安っぽく見えてしまうことも
  • 価格が高め

この辺りが壁面収納のデメリットとなってきます。

 

たとえば壁面収納は壁一面収納となるため、上手く軽さを出さないと部屋が重苦しく見えてしまうケースも出てきます。(これは本当によくあることで、通販などで売っているTVも兼ねた壁面収納などはTVを置く場所以外は全部収納になっている物も多く、実際にリビングに置くとかなり圧迫感が出ます)

そのため壁面収納の一部を棚にしたり、あえて壁全面を収納にしないなどの工夫はしっかりしておきたいですね。

下の例のようにTVの両サイドは棚にしているのは軽さを出すための好例と言えます。(もし棚がなく全て扉付きの収納だとかなり重たく見えるようになります)

リビングの壁面収納

その他には壁面収納の扉に使う部材によっては部屋の中が反対に安っぽく見えてしまうということも。

壁面収納は面積が広い分だけ、安く見える部材を使うと家の中がその部材の印象に引っ張られてしまうんですね。

特に壁面収納の扉部分は部屋からよく見える部分となります。

そのため、壁面収納の扉面積が広ければ広いほど面材の質感はしっかり確認しておくことはとても大切なことになります。

 

また、壁面収納は普通の収納と比べると価格も高くなるという点は注意が必要です。

普通の収納よりも作るのに手間が増えるので、その分だけコストが高くなってしまうんですね。

特に扉や引き出しが増えると価格も大きく上がる傾向にあるので、価格を調整したいという場合は扉や引き出しの数をできるだけ減らして棚にするのも1つの方法と言えます。(価格をコントロールしやすいという側面もあります)

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壁面収納に合う間取り、合わない間取り

リビングに壁面収納を作る場合、どんな間取りなのかというのも確認しておきたいポイントになります。

壁面収納が似合う間取りも有れば、壁面収納があまり合わない間取りも有るんですね。

では、壁面収納を作る場合はどのような間取りだと壁面収納と相性が良いのでしょうか?

次に壁面収納の具体例を間取りを元に見ていきましょう。

 

壁面収納に合う間取り

壁面収納を作る場合、一番相性が良いのが壁と壁の間に壁面収納を作るというケースです。

たとえば間取りで簡単に描くとこんな感じですね。

リビングに壁面収納のある間取り

上記の例ではTVボードを兼ねた壁面収納がある間取りとなっていますが、壁面収納の両サイドが壁になっているのが分かります。

壁と壁の間に壁面収納を作ることで収納の側面などの余計な面が見えないようになるためスッキリ見えるようになりますし、壁面収納自体も取ってつけた感じではなく自然に見えるようになります。

 

その一方で、壁面収納のデメリットで見たようにTVボードも兼ねた壁面収納は収納力を増やしすぎるとかなり重たく見えるようになってしまい、収納力は増えてもLDKが重苦しく見えてしまうこともあります。

そうなると壁面収納のデメリットが強く出てしまうため、収納だけでなく棚や遊び部分もある程度作るようにしておきたいですね。

 

ちなみに、日当たりの良いスペースなどで壁面収納と窓の両方を上手く使いたいという場合もあります。

そのような場合は高窓を設けて上から光を入れるというのも効果的です。

リビングの壁面収納と高窓

出展:設計事務所アーキプレイス

高窓を設けることで収納をしっかり確保しつつ、光もしっかり入れることができるんですね。

収納の上に小物を置いたり、フェイクグリーンなどを飾って見るのも楽しいですよ。(本物のインドアグリーンだと棚の上は高さがあり水があげにくいので、フェイクグリーンの方がお手入れは楽になります)

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それでは、他のケースも見てみましょう。

壁面収納では壁面が広いほど統一感が出て綺麗に見えるという特徴があります。

そのため、広い壁面が取れる間取り壁面収納は好相性となるんですね。

ちなみに間取りの一例で見るとこんな感じに。

壁面収納と相性の良い間取り

上記の例では食器棚と壁面収納を組み合わせて壁一面が壁面収納になるようにしているという訳ですね。

壁面が広ければ広いほどインテリアのアクセントとなりますし、収納量もより多く確保できるようになります。

食器棚と壁面収納

先ほどの例では食器棚と壁面収納を組み合わせていましたが、食器棚などと組み合わせずに壁一面を壁面収納にするのも、もちろん有りです。

その場合も広い壁面収納が重たく見えないように近くには大きな窓を設けて視線が抜けるようにしたり、収納上部に窓を設ける、一部を棚にするなど収納力を確保しつつ重たく見えないよう心がけたいですね。

 

壁面収納に合わない間取り

壁面収納に合う間取りがある一方、壁面収納にあまり合わない間取りもあります。

最後に壁面収納と相性があまり良くない例も見ておきましょう。

たとえば下のような間取りに壁面収納を設けるのはあまりオススメしないケースになります。

壁面収納が合わない間取り

一見するとあまり問題のない間取りのように見えますが、実は壁面収納を作る場合で多い失敗例が含まれている間取りです。

具体的には下の2つの部分は要注意です。

リビングに合わない壁面収納

まず、壁面収納を作ることで通路スペースが狭くなってしまうというケース。

図面の上で見るだけでは普通に通れそうに感じることもありますが、実際に人がスムーズに通るには70㎝ほどの通路スペースは確保しておきたいものです。

壁面収納の前をほとんど人が通らないという場合であれば多少通路部分が狭くても何とかなりますが、よく人が通るメインの動線となる場所であれば通路スペースが狭いと日常生活のストレスの一因となってしまいます。

そうならないためにも壁面収納を作る場合は壁面収納が日常生活の邪魔にならないかどうかはチェックしておきたいですね。

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次に、壁面収納の側面がよく見えるというのもできれば避けておきたい部分です。

その大きな理由としては、収納の側面が見えることで部屋の中がゴチャっと見えてしまうというのが大きな理由です。

目に入る中途半端な凸凹が増えれば増えるほど部屋の中は雑多に見えてしまうようになり、収納は増えたけども何だか綺麗に見えない部屋になりがちなんですね。

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また、部屋の中に凸凹が多いと移動の際に足をぶつけることも増えたりなど、マイナス面は意外と大きくなってしまいます。

そうならないように壁面収納を作る場合は壁と壁の間に作るなど、部屋に凸凹がいかに増えないようにするか。

逆に構造上凸凹が増えてしまう場合はその凸凹を上手く活かして凸凹の間に壁面収納を作り、目に見える凸凹を減らすという方法もあります。

このように壁面収納が似合う間取りなのか、また壁面収納が活かせる間取りなのか。

この部分を一度検討してみることが壁面収納で失敗しないためにとても大切なんですね。

まとめ

今回はリビングの壁面収納について詳しく見てきました。

壁面収納は大容量の収納力が大きな魅力となりますが、壁一面の存在感のある収納だけに「どこに壁面収納を作るか」「どんな形にして見た目の軽さを出すのか」というのが重要なポイントとなってくるんですね。

また、間取りによって壁面収納が合う間取り、相性の良くない間取りというように相性があるのも壁面収納の特徴の1つです。

まずはその部屋が壁面収納と合う部屋なのかどうか確認した上で、最適な壁面収納を作るというのが壁面収納で失敗しないための秘訣なんですね。

壁面収納を検討されている方はぜひ今回の内容を参考に素敵な壁面収納を作ってくださいね。

では。

 

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O型建築士

地域の工務店で1,500万円〜5,000万円の物件を年間20棟ほど携わる建築士。 家の設計の他、 工務店に向けた設計セミナーを開催。 今までに訪れた工務店の数は200を超える。 趣味は工務店と温泉巡り。 一緒に素敵な家を建てていきましょう! プロフィール詳細はこちら

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