こんにちは、O型建築士です。
これから暑いの季節、家の庭で頭を悩ませる雑草問題。
雑草はほっておくとグングン伸びて駆除するのがより大変になっていきますし、害虫が発生する原因ともなってしまうので、
できれば雑草は生やしたくないですよね。
そのため、新築の家の外構工事でも、雑草問題を気にする方も多いのではないでしょうか。
今日は、そんな厄介な雑草問題の対策方法についてお伝えしていきます。
防草シートを敷く
家の庭の雑草対策として効果的なのは防草シートを庭に敷く方法です。
防草シートはこんな感じ。
黒いロール状のシートで、ホームセンターなんかにも売っています。
防草シートで覆う事で雑草の生育に必要な日光を遮断する事ができるので、雑草を抜く作業が大幅に減少できるんですね。
防草シートを敷く場所で多いのが、お隣との家の間などの細い通路のような部分。
通路はそんなに日が当たるところではありませんが、何もしないでおくと雑草がどんどん生えていくので、必ず対策をしておきたい場所です。
特に通路部分は目につくことも少ない部分ですし、通路の手入れに手間と時間はかけたくはないので、しっかり防草シートを敷いておきたいですね。
防草シートを使えば雑草が全く生えなくなる訳ではありませんが、雑草をかなり減らす事ができます。
また、防草シートの上に砂利を敷いておけば黒いシートも見えず見栄えも良くなり、より防草効果を高める事ができますよ。
私も家を建てたお客さんの家に定期点検に行く際は、家の外周を必ずグルっとまわって1周しますが防草シートを敷いているお宅は雑草がチョロチョロ生えているくらいです。
砂利を敷く
雑草を抑えるには防草シートが効果的ですが、防草シートは真っ黒なので雑草は防ぐことができても見栄えがあまり良くありません。そんな見栄えも気にしたい場所には防草シートの上に砂利を敷くのがおススメです。
砂利を敷く事で雑草をかなり防ぐことができる上、見栄えも良くなるんですね。
さらには砂利の色を上手く使うと、庭の雰囲気を変える事もできます。
こちらは白と黒の砂利を上手く使って和モダンの雰囲気をつくっています。
Photo:http://wadazouen.com/
その他、砂利には防犯砂利という物もあり、踏むと通常の砂利よりも大きな音が鳴るようになっている砂利もあるので、防犯が気になる方は防犯砂利を使用するという選択肢もあります。
砂利はホームセンターでも販売していますが、一度に大量に購入するとかなりの重さになるので腰を痛めないよう注意してくださいね。
コンクリートにする
土の部分はいらないので、庭を全部コンクリートにするという方が都市部を中心に最近増えています。
虫嫌いで土の庭が苦手と言う方も多いですし、庭に手を加える時間が無いからコンクリートにする方も結構いらっしゃいます。
そのため、庭を駐車場も兼ねてコンクリートにするのですが、コンクリートだけだと殺風景な庭になってしまいます。そうならないように、コンクリートの間に玉竜を植えるのもおススメです。
駐車場に使うとこんな感じです。見た事ある方も多いのではないでしょうか。
Photo:http://www.toledo-ex.com/
コンクリートの色だけでなくアクセントでグリーンの色を入れることができるんですね。
タマリュウはそれほど価格は高くないので、中には通販で大量に購入して芝生のように敷き詰めたりアレンジしやすいのも魅力の1つと言えます。
その他に土の部分を少なくしたい場合は、大きめの観葉植物を玄関横に置いたりするのもおススメです。
玄関横にグリーンが有るだけで家の雰囲気がグッと変わってくるんですね。
庭をコンクリートにした場合、雑草も生えてこない代わりに色の無い寂しい庭になるので、どうアクセントを付けてあげるかがポイントになります。
グリーンがあるだけで家の外観は結構違ってきますよ。
雑草が生えてしまった場合
ある程度防草対策をしていたとしても雑草が生えてしまう事もあります。
そして雑草が生えてしまった場合、そのまま放っておくとどんどん雑草が増えてしまうので雑草の駆除が必要になります。
その場合、一番効果的なのが除草剤を撒く方法です。草むしりをしなくても、簡単に除草することができます。除草剤の値段もお手頃なのもいいですね。
除草剤を撒いて数日すると、雑草が茶色く変色して枯れていきます。
ただ、除草剤を使う時に気をつけたいことが1つ。
除草剤は人体への影響や下手に撒いてしまうとご近所さんの庭に影響を与えてしまう可能性があることを考えると、かなり広い庭の雑草を処理したいという場合以外、使い勝手が難しいという側面もあります。
そのため、雑草が多すぎて手で駆除しきれない場合など、奥の手として考えておくといいかもしれませんね。
また、除草剤以外の除草の方法として塩水を撒くという方法もあります。
塩水を撒く事で雑草を枯らすことができ、強力な除草効果を期待できます。
塩水を使う場合の注意点としては、塩水を撒いた場所に塩が残り続けるため、塩水を撒いた場所は今後植物が育たない環境に変わってしまいます。
そのため、今後も植物を栽培する予定が無い場所で使用すれば効果が高いですが、いつか植物を植える予定の場所で塩水を使ってしまうと土の入れ替えが必要となってしまう点は注意が必要です。
その他、雑草を抜く、刈るという方法もあります。
雑草があまり多くない場合は自分でやってしまうこともできますが、雑草の量が多い場合なんかはシルバー人材センターなどで依頼するという方法もあります。
金額も良心的なところが多いので、時間がない方やあまり手間を掛けられない場合なんかは人の手を借りてみるのもいいですね。
特に土地を購入して家の工事が始まるまでしばらく放っておくと敷地内が雑草だらけになってしまうというケースも時々見かけます。
その場合、住宅会社がサービスで除草してくれるのか、それとも有料で除草してくれるのか、はたまた自分で雑草を処理する必要があるかなど、ケースバイケースで変わってくるので、そんな場合でも困らないよう除草の方法は頭に入れておきたいですね。
まとめ
今回は家の雑草について見てきました。
雑草対策はどんな家を建てたとしても考えないといけない問題です。
ただ、闇雲に雑草対策を取るのではなく、一番は家の庭のイメージを固めてからそれに合った雑草対策を取るのがベストです。
外構次第で家の外観はかなり変わってくるからなんですね。
雑草を上手くコントロールしながら庭と上手に付き合えるような家を目指していきたいですね。
それでは皆さん、良い家づくりを。
では。
夏場はこんなのも注意してください。
建築士が実際に見てきた全国の優良工務店を掲載。
家づくり、土地探しに必要な情報はこちらにまとめています。家づくりの参考にどうぞ。
→土地探しから始める人のための、失敗しない土地の購入方法【絶対保存版】
→家を建てる前に必ず知っておきたい理想の家を建てる方法【絶対保存版】
→注文住宅を建てる前に必ず知っておきたい!注文住宅のメリットとデメリット
建築士が教える今日の問題解決
庭の雑草対策を知りたい
- 防草シートを敷いてみる。砂利を上に敷くとなお良し。
- 砂利を敷く。好みの外観の砂利を敷くとなお良し。
- コンクリートにする。タマリュウや観葉植物などを使うとなお良し。
- 雑草を手軽に処理するなら除草剤か塩水を使うといい。ただ使用場所に注意が必要。