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洗面の窓はどうすればいい?洗面の窓で失敗しないための6つ方法

「洗面室の窓で悩んでいます。今はマンションに住んでいるので洗面室に窓が無い生活をしているのですが、家を建てる時は洗面室には窓を付けた方がいいのでしょうか?(今は窓が無くても特に不便は感じていません)。また、窓を付ける場合にオススメの窓があれば教えてもらえるとありがたいです」

このような質問を読者の方からいただきました。

 

洗面室の窓については一般的な戸建て住宅の間取りであれば窓が付いていることがほとんどですが、いただいたご質問のように窓が無い生活をしていた場合は本当に窓が必要かどうか迷ってしまうこともあります。

また、窓を付けたとしても場合によっては使いにくい窓になるなど、窓の付け方や付ける場所によっても使い勝手は大きく変わってきます。

今回はそんな洗面の窓について実例を見ながら詳しく見ていきたいと思います。

洗面室が気になる方はぜひご覧ください。

洗面室に窓は必要?

それではまず、洗面室には実際に窓が必要かどうか。

この点について見ていきましょう。

 

洗面室に窓がある理由としては

  • 換気ができる
  • 洗面室に光が入る

この2つが代表的な理由となります。

 

たとえば換気について。

これは特に昔の家では湿気に弱いことが多く、湿気が原因でカビが生えたり木が腐ることがよくあったので水回りに換気用の窓は必須となっていました。

そして、その流れが今の住宅にも引き継がれて洗面室に窓が設置されているという背景が有ります。

一方、現在の住宅では湿気対策が十分にされているので湿気に弱いというケースはまずありませんし(ジメジメする家は逆に欠陥住宅となります)、計画換気として洗面室にも換気扇が付くことがほとんどなので、換気のために窓を付ける必要はほとんど無くなっています。

もちろん、窓がある方が換気量は増やすことはできますが、窓が無いからとって湿気で困るというケースはほぼ皆無なので、換気のために窓が必要かと言われると必ずしも必要な訳ではないんですね。

 

では、明かり取りの窓についてはどうでしょうか?

洗面室に関しては、「できる限り自然の光を入れた方がいい」というのが建築士として私が多くの家を見てきた中での結論です。

その理由としては、自然の光が入る場合と照明だけで照らした場合では、鏡に映る表情にかなり違いが出るから。

たとえば照明の明かりで身だしなみを整えて出かけたとしても、実際に外の自然な光で見える姿はまた少し違います。

基本的に外の方が明るいため、照明では気付かなかったけども外だと意外と目立つなんてこともあるんですね。

そのため洗面室に自然の光を入れることができるなら、できる限り入れておくことで鏡で自然な表情を確認することができます。(女性は必ずしも洗面室でなく明るい場所で化粧をされるという方も多いですが、男性は洗面だけで身だしなみを整えることも多いので)

また、鏡に映る表情だけで無く明るい水回りというのは見ていてやはり気持ちいいものなので、明るい洗面室というだけで雰囲気もよくなります。

このような理由から、明かり取りの窓の価値は高くなるんですね。

そのため、光を考えると洗面室に窓が有る方がベターと言えます。

 

一方、都市部など窓を付けても光がほとんど入らないというケースも出てきます。

すぐ隣にお隣の家が建っていて、どこに窓を付けても光が期待できないという場合ですね。

そのような場合は洗面室に窓を付けるメリットはかなり低くなってきます。

窓を付けることによって家の断熱性能が少し落ちてしまうことも踏まえると、明かり取りの効果が期待できない窓の場合は無くしてしまうというのも1つの方法と言えます。

 

このように、洗面室に窓がある方が良いかは、光が入る窓なら価値が高く、光が入らない窓であれば無しでもいい。

これが基本となってくるんですね。

失敗しない洗面室の窓の配置

それでは次に、洗面室の窓の配置について見ていきましょう。

 

まずは1番多く見かける洗面の窓の配置から。

間取り(洗面の窓)

上の図は洗面室の窓で一番ポピュラーな配置となり、実際にこのように窓が配置された家はよく見かけます。

洗濯機の奥に窓が配置されている理由としては、洗面台には鏡があるため窓を配置するのが難しいため、比較的設置しやすい場所として洗濯機の奥に窓が設置されています。

ただ、多く使われている窓の配置だからと言って、使いやすいかどうかはまた別の話に。

洗濯機を実際に置くと、窓の開け閉めは結構大変になるからなんですね。

特に、開け閉めできる窓の場合は窓の「ハンドル」がどのようになっているかは必ず確認しておきたいところです。

窓のハンドルには「オペレーターハンドル」というのと「カムラッチハンドル」という物がありますが、洗濯機の奥に窓を配置する場合は「オペレーターハンドル」一択です。

窓のハンドル

「オペレーターハンドル」の場合はハンドルをクルクル回して窓を開け閉めできますが、「カムラッチハンドル」の場合はドアのように開けるようになるので、窓を開けたはいいけども閉めるのに洗濯機の奥まで乗り出さないと閉められないなんて事も起こってしまうんですね。(「オペレーターハンドル」も洗濯機の奥だと使いにくくはありますが、「カムラッチハンドル」よりは開け閉めしやすいと言えます)

このような窓のハンドルは、住宅会社や工務店によっては選べる場合もあれば、予めどちらかに設定されていることがほとんどなので、洗濯機の奥に窓を付ける場合は必ず確認しておきたい部分となります。

 

また、洗濯機の奥に窓を配置する場合、洗濯機の上に棚を作ったり物を置くと窓が塞がってしまうため、洗濯機の上も収納などに活用しようと思う場合は邪魔になってしまうことも。

洗濯機の奥の窓は設置しやすい反面、使い勝手や使い方がかなり制限されてしまう窓という特徴があるんですね。

そのため洗面室を使うときに窓が邪魔にならないかどうか。

洗濯機の奥に窓を設置する時はこの部分はしっかり確認しておきたいですね。

(ちなみに見た目もあまり綺麗でないので、個人的にはあまり使わない窓の配置です)

 

では、他の窓の配置についても見てみましょう。

先ほどは洗面台には鏡を付けることになるので洗濯機置き場に窓を付けることになっていましたが、鏡の上の天井一杯に窓を付けて光を入れるという方法もあります。

こんな感じですね。

洗面の窓(高窓)

このような窓の配置のメリットとしては、高い位置に窓があるので光が入りやすいということ。

また、窓の位置が高いので近隣から洗面の中が見えにくいというのもメリットとになります。

洗面の窓の一番の役割は光を入れることなので、その点で高窓と言うのはとても相性が良いんですね。

窓を開け閉めしたいという場合は開閉できる高窓用の窓もあるので、用途に合わせて使い分けられるというのもプラス材料です。

このように高窓はどんな洗面でも合わせやすく、メリットも大きい窓と言えます。

高窓のメリット、デメリットと高窓の効果的な使い方3選

 

先ほどは鏡の上に窓でしたが、反対に鏡の下に窓を作るという方法も。

洗面の窓(鏡の下)

Photo:https://www.replan.ne.jp/articles/9310/

洗面台の正面に窓があるので手元が明るく見えますし、窓枠に飾りを置くなどアレンジも楽しむことができるなど、見せる洗面にしたい場合に重宝する窓の使い方と言えます。

特に洗面にタイルを貼ったり光を反射しやすい素材を使うことで、より明るく感じられる洗面室にすることができるので、素材選びを楽しむのもいいですね。

一方、この場合の注意点としては、鏡と一体になっている洗面台ではボウルと鏡の間に窓を設置できないということ。

そのため、造作の洗面台にするか鏡は別になっている洗面台など、デザイン性の高い洗面台を選ぶことがマストとなってきます。

造作洗面台と既製品洗面台のメリットとデメリット

 

その他、これまで見てきたように空いた場所に窓を付ける以外に、洗面台や洗濯機の配置を調整して窓を付けると言う方法もあります。

簡単な例で言うとこんな感じですね。

間取り2(洗面の窓)

洗面台や洗濯機の並びが変わるだけで洗面室のイメージがかなり変わると同時に、窓の配置も変わってくることが分かります。

さらには空いたスペースに棚などをアレンジするのもいいですね。

もちろん、間取り次第にはなりますが洗面台や洗濯機の位置を変更することで窓が開け閉めしやすいだけでなく、使い勝手も含めたアレンジを加えることができるので、洗面の使い勝手がイマイチしっくりこない場合は洗面台の位置をガラッと変えてしまうのも効果的です。

 

さらには、脱衣室を設けた場合は大胆な窓の使い方をするのも面白いもの。

洗面の窓を大きく取る

脱衣室が有ることで洗面で服を脱ぐ事も無いため、大きな窓を取ってもそれほどデメリットは無いんですね。(ただ、ブラインドくらいは有った方が安心です)

鏡はあえて洗面台の前ではなく横に付けることで、大胆な窓の取り方も可能となります。

洗面というと洗面台の前に鏡がある物と思ってしまいますが、すぐ近くに鏡が有れば必ずしも洗面台の前に鏡が有る必要は無いので、鏡の位置をガラッと変えてみることで窓の選択肢は広がるんですね。

洗面室から庭が眺められるなど眺望が良い場合や、光がたっぷり入ってきそうな場合はとくに効果的です。

敷地の中でも日当たりや眺望の良い場所に洗面室を作る場合はこのような方法も選択肢に入れたいですね。

 

さいごに、窓のデザインについても少しだけ。

窓はできるだけ綺麗に見えるように配置されているかどうかで見た目は大きく変わってきます。

たとえば窓は天井や壁にピッタリ付ける方が無駄なラインが減って綺麗に見えますし、窓と鏡の高さや幅を合わせたり、幅を洗面室いっぱいに取ることでスッキリおしゃれに見えるようになります。

洗面や鏡、窓を含めてどんな感じで洗面室が見えるのか。

洗面にも少しこだわる場合、全体の見え方も必ず確認しておきたいですね。

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まとめ

今回は洗面の窓について詳しく見てきました。

洗面室はそれ程広い場所では無いので窓は空いた場所に設置するのが普通のように思ってしまいますが、作り方次第でいろんな窓を配置することができるんですね。

洗面台のデザインや洗面室の雰囲気に合った窓を選ぶ。

そうすることで、洗面室の見え方というのは大きく変わってきます。

 

また、洗面室の窓の有無は明るさか取れるかどうか。

これがポイントとなってきます。

そのため、どう窓を配置すれば明るくできるのかというのは大切なことですし、明かりが取れないのであれば窓を思い切ってなくしてしまうというのも1つの方法です。

敷地条件も含めて窓を検討する。

これは家づくりでは必須のことですが、洗面室の窓も同じことが当てはまるんですね。

では。

 

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O型建築士

地域の工務店で1,500万円〜5,000万円の物件を年間20棟ほど携わる建築士。 家の設計の他、 工務店に向けた設計セミナーを開催。 今までに訪れた工務店の数は200を超える。 趣味は工務店と温泉巡り。 一緒に素敵な家を建てていきましょう! プロフィール詳細はこちら

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