リビングは家族が集まる家の中心とも言える場所。
そんなリビングだから快適で居心地のよいリビングにしたいですよね。
今回はそんな快適で心地よいリビングの作り方についてまとめました。
それでは快適なリビングの作り方について順番に見ていきましょう。
ぜひあなたの家づくりに役立ててくださいね。
最適なリビングの広さとは
それではまず、リビングの大きさについて見ていきましょう。
心地いいリビングにする場合、リビングの大きさというのは重要なポイントになります。
リビングが狭すぎても使いづらいですし、逆に広すぎても落ち着かないリビングになってしまうからなんですね。
では、最適なリビングの広さはどれくらいなのでしょうか?
それはリビングに置く家具と、どれくらいの人数でリビングを使うかで変わってきます。
特に家具は実際に図面に入れてみると広さのバランスが良いか悪いか分かるので、図面には必ず家具を入れておきたいですね。
(リビングの広さの違いについては下の記事にまとめているので、参考にしてくださいね)
→リビングの広さはどれくらい必要?16帖、18帖、20帖で比べて見ました
また、リビングは少し広めの方がいいかなと思う方も多いと思いますが、間取りの関係上コンパクトなリビングになってしまうケースも出てきます。
そのような場合は家具のレイアウトを上手く工夫するのが居心地いいリビングにするためのコツになります。
コンパクトなリビングの場合は人との距離感が近く会話がしやすいという利点があるので、程よく落ち着く距離感を出せるようにしたいですね。
人が集まる場合も膝を突き合わせるくらいの距離感の方が、みんなが会話に参加できて盛り上がる傾向があるので、人が集まれる場所を作っておくというのも効果的です。
→狭いリビングはどうすればいい?おしゃれで快適になるレイアウトと間取りの法則
一方、広めのリビングにする場合は、間取りが間延びしてしまわないかどうかは必ずチェックしておきたいポイントです。
広さを取ることを重視しすぎて、無駄に使わないスペースが増えてしまうケースがよくあるからなんですね。
それであれば、部屋のいろんな場所に一人で座れる椅子やベンチを作るなど、居心地の良い場所をたくさん作る方が間違いなく心地よくて楽しいリビングが出来上がります。
また、リビングの形でも広さの感覚は意外と変わってきます。
たとえばLDKというように全て繋がっているリビングと、少し独立ぎみに作ったリビングであれば、後者の方が広さが必要になります。
そのためリビングの数字だけを鵜呑みにするのではなく、リビングの形状による違いも踏まえながら最適な広さにしたいですね。
リビングの間取りを見る前に知っておきたい!代表的なリビングの間取り5選
リビングで必ず決めたいこと
リビングには色んな間取りがありますが、間取りを決める前に決めておきたいことがあります。
それは、「2階リビング」も選択肢として有りなのか、それとも無しなのかということです。
(2階リビングとはその名の通り2階にリビングがある間取りのことで、1階リビングだと日当たりが悪くなりそうであったり、眺めやプライバシー性を重視したい場合によく使われるリビングです)
Photo:https://www.arshome.co.jp/
たとえば2階リビングが無しであれば土地探しの時も1階の日当たりを重視する必要がありますし、2階リビングも有りであれば1階の日当たりの重要度は下がるので土地の選択肢はかなり増えるようになります。
(特に都市部に近いほど1階リビングよりも2階リビングの方が合う土地が増えます)
このようにリビングをどこに作るかというのは土地や間取りの選択肢に大きな影響があるんですね。
そのため、家づくりの最初の段階で2階リビングについて有りか無しかを決めておくと、家づくりがよりスムーズに進むようになります。
→2階リビングのメリット、デメリットをプロの建築士がまとめました【絶対保存版】
→2階リビングの間取りは何をチェックすればいい?建築士が2階リビングの間取りを解説します
また、リビング階段についても間取りを作る段階で有りか無しかを決めておきたい部分です。
階段の位置というのは間取りの中でもかなり重要なポイントで、あとで変更すると間取り自体がガラッと変わってしまうからなんですね。
Photo:https://marumasa-w.com/
性能についてしっかり考えている住宅会社で家を建てる場合はリビング階段の寒さについて心配することはほとんどないので、それ以外の部分にどれだけ魅力やデメリットを感じるかでリビング階段を採用するかどうか決めたいですね。
(たとえば広く見えるリビングにしたい場合はリビング階段の方が有利ですし、音やニオイといった部分はデメリットになります)
→リビング階段は寒い?プロが教えるリビング階段のメリットとデメリット。
その他、リビングは基本的に家の中で一番条件の良い場所に作ります。
そのため、日当たりや眺めといった物も重要視したいもの。
もし日当たりが気になる場合は吹き抜けを上手く使うなど、少なくとも冬は暖かい日の光が入るようなリビングを目指したいですね。
→吹き抜けのメリット、デメリットと失敗しない吹き抜けの作り方
また、いくら居心地のよいリビングを作っても外から丸見えだと落ち着かない雰囲気のリビングになってしまいます。
上手く目隠しを作るなど、外からの見え方も意識して置きたいですね。
→家の中が近所から丸見え?視線をコントロールするための4つの方法
リビングでどんな生活がしたいのか。
こういったプラスαのことも最初にあらかじめイメージしておくと、家が出来てから後悔することがとても少なくなります。
オシャレなリビングの作り方
それでは次に、オシャレなリビングの作り方について見てみましょう。
まず、1番確実で簡単な方法は「無駄なラインを減らす」という方法です。
たとえば下のようなリビングがあるとします。
特に可もなく不可もない当たり障りのないリビングのように見えますね。
でも、部屋のラインに注目してみるとこんな感じに。
窓や扉、家具家電に至るまで高さのラインがバラバラになっていますね。
そして実は、このバラバラが部屋全体がゴチャゴチャと見える原因となってきます。
そしてリビングにはこのような法則がいくつかあります。
そうなんです。
リビングはセンスでなく理屈で誰でもオシャレに作ることができるんですね。
これを間取りの打合せに反映できるかどうか。
この部分がリビングの印象を大きく左右します。
→リビングをおしゃれにしたい!リビングインテリアの基本的な考え方
また、家全体を整える場合も共通事項があるので、同じように間取りの前に知っておくと効果的ですよ。
→新築の内装はどうすればオシャレに見える?内装を決める時の6つのポイント
リビングの収納
リビングに絶対必要な物。
それは収納です。
その理由は、リビングは家族が集まると同時に色んな物も集まるから。
そのため、リビングに集まる物を収納できるかでリビングがすっきり片付いて見えるかどうかが決まってくるんですね。
たとえば、リビングには押入れのように大きな収納はあまり必要ありません。
リビングはそんな大きな物を頻繁で使う場所では無いからなんですね。
反対にこれまで見たように扉が増えれば増えるほど無駄なラインが増えてしまうので、必要な収納を必要なだけ作るというのが正解になります。
余分な収納はリビングではなく、もっと目立たない場所に作ればいいからなんですね。
逆にリビングに必要な収納は、小物が収納できる奥行きが浅く使いやすい収納です。
たとえば散らかって見える部屋は、テーブルや棚などに郵便物や使わない小物が置かれていることがほとんど。
そしてリビングはそういった細かい物が集まってくる場所で、そのための収納というのが必須となるんですね。
→おしゃれなリビングにするための収納術。片付く部屋にする方法をご紹介します。
また、リビングをすっきり見せつつ収納力を増やす場合は壁面収納も効果的です。
壁面収納が合うかどうかは間取りにもよりますが、広い壁面が取れるなら壁面収納で収納力を高めつつ扉の色でインテリアのアクセントにもなってくれるなど、一石二鳥の収納方法になります。
→壁面収納はリビングに最適!壁面収納が合う間取りと効果的な壁面収納の作り方
リビングと和室
リビングを作る場合、リビングの隣に和室を作ったりリビングに畳コーナーを作ったりなど、和室というのはリビングととても関係の深い場所になります。
そんなリビング横の和室と特に相性が良いのが小上がりにした和室や畳コーナー。
ソファやダイニングテーブルに座った時と、小上がりの和室に座った時と目線の高さが合うからなんですね。
その他にも小上がりの段差を腰掛けに使うというのも効果的です。
→小上がりの和室ってどうなの?小上がり和室のメリットとデメリット
また、畳コーナーのようにリビングの一角に畳スペースを作る場合は大きさというのは結構重要になります。
用途に合わせた広さが取れていれば良いですが、そうで無い場合は畳コーナーを作るよりもリビングを広く取った方が良い場合もあるからなんですね。
そのため、何のためも畳コーナーなのか。
この部分はしっかり確認しておきたいですね。
もしただ畳が欲しいという場合は、家が完成してから置き畳をおくという方法もありますよ。
→和室、畳コーナーの広さはどれくらい必要?2畳から8畳まで比べてみました
その他、畳好きな方の場合は畳リビングを採用してみるというのもいいですね。
床でゴロゴロするのに畳リビングは最高なので、椅子ではなく床に座っての生活をメインに考えているなら一度検討してみるのも楽しいですよ。
→畳リビングはこんな人にオススメ!畳リビングの魅力と失敗しない作り方
最後に和室ではないですが、最近はリビングの一角や側に在宅ワークのスペースを作るケースも増えています。
その場合、くつろぐスペースと上手い距離感を取れるような作りにして、仕事とくつろぐ時間にメリハリをつけられるようにしたいですね。
→理想の自宅オフィスを作るにはどうすればいい?自宅オフィスを作る時の間取りのポイント
まとめ
今回は快適で心地いいリビングを作る方法について詳しく見てきました。
家づくりでリビングを考える場合は、まずは2階リビングは有りなのか無しなのか、そしてリビング階段と大まかな広さ、理想のリビングでの暮らしについてざっくりしたイメージを持っておくとベストなんですね。
その上で、間取りの段階でオシャレで居心地が良いように整える。
このような流れが理想的なリビングの作り方になります。
また、広さに関しては最初はあくまでイメージなので、設計者に土地の広さに合わせてある程度任せるのも効果的です。
広さという数字を追うのではなく、実際の数字以上に広さを感じる間取りや、居心地のよい場所がたくさんある方が、暮らしていて断然楽しい家にすることができるからなんですね。
(そんなリビングを提案してくれる設計者であれば、間違いなく当たりの設計者と言えます)
リビングは家族みんなが集まる家の中心とも言える場所です。
今回の内容を参考に、ぜひ素敵なリビングを作ってくださいね。
では。
間取りについてはこちらも参考にしてください。
→一軒家の間取りで失敗しないために気をつけたい7つチェックポイント
→リビングの間取りを見る前に知っておきたい!代表的なリビングの間取り5選
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家づくり、土地探しに必要な情報はこちらにまとめています。家づくりの参考にどうぞ。
→土地探しから始める人のための、失敗しない土地の購入方法【絶対保存版】
→家を建てる前に必ず知っておきたい理想の家を建てる方法【絶対保存版】
→注文住宅を建てる前に必ず知っておきたい!注文住宅のメリットとデメリット
家づくりで失敗したくない!そんな方こそ、間取りが重要です。