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その凸凹は大丈夫?部屋をスッキリ見せる方法

「部屋が何だかムダに凸凹している気がします。要望を入れるとどんどん形が複雑になっていったのですが、このような間取りで大丈夫でしょうか?」

間取りが気になっている方へ行っている間取り診断では、現状の間取りへの不満や不安点をお伺いしているのですが、先日このような不安を感じられている方がいらっしゃいました。

確かに間取りを見てみると、凸凹が多い間取りとなっています。

 

詳しく理由を伺うと、

「物の置き場や収納を増やそうとしていくと、このような間取りになった」

との事。

 

このようなケースは度々見られますが、凸凹が多いことに不安を感じられるのは間取りのセンスが良い証拠です。

やはり凸凹がムダに多い家は、どうしてもゴチャゴチャ見えてしまうんですね。

今回は、そんな部屋の凸凹について詳しく見ていきましょう。

部屋が凸凹のデメリット

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まず、部屋が凸凹になってしまう理由はいくつか挙げられます。

先ほどの相談のように間取りを追加、変形させていくことで次第に凸凹が増えていったり、敷地の関係や面積を調整するために凸凹になることもあります。

 

では、部屋の形が凸凹な場合のデメリットは何でしょうか?

 

それは、家の中がゴチャついて見えるため、家の中の見た目が悪くなったり落ち着かない空間になってしまう可能性が高くなってしまうことが挙げられます。

家の中がスッキリ見えなくなってしまうんですね。

 

家の中は、まずはムダなラインを消すことでスッキリ見えるようになりますが、部屋の形が凸凹することで目に見えるラインが増えてしまいます。

煩雑な感じの部屋を目指すならいいですが、スッキリした部屋を目指すなら部屋の凸凹は少なくしておくのがセオリーとなるんですね。

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もちろん、キッチンとダイニングを一緒にしてリビングは少し離れた場所にするというように、空間にメリハリをつけるために凸凹をつけるのは何の問題もありません。

家の中に凸凹をつけてあえて奥行き感を出すと言う方法もありますし、大空間よりもある程度小分けになった空間の方が落ち着くという方もいらっしゃいます。

要は、凸凹があることが自然であれば何の問題もないんですね。

 

では、避けたい凸凹とはどういう凸凹なんでしょうか?

部屋がスッキリ見えなくなってしまう例を見てみたいと思います。

ダメな凸凹の部屋

例えば下のような間取りの家のLDKに収納が欲しいとします。

24

では、このような位置に収納を作るとどうでしょうか?

24-2すごい中途半端な位置に出っ張りができてしまっていますね。

これまで一直線に壁があって統一感があったのに、収納ができることで違和感が物凄く出てしまいます。

 

スペースがあるからと言ってこのような位置に収納をつくってしまうとムダに凸凹してゴチャついて見えてしまう上、視線も遮られることになるので実際に見た時の部屋の広さはすごく狭く見えてしまうんですね。

どうしてもこの位置に収納が必要なら、トイレの一部をLDKから使える収納にするか、腰ぐらいの高さの家具を置くと、視線の邪魔もせず家具によってはオシャレな部屋に見せることもできます。

 

家を建てるからと言って必ずしも作り付けの収納をつくるのではなく、ケースに合わせて柔軟な選択を取るのがベストなんですね。

 

その他に先ほどのLDKに収納をつくるとすると、このような場所が考えられます。

24-3先ほどと大きく違うのは、収納の出っ張りが独立していないので存在感が薄まっていること。

また、隣に冷蔵庫や食器棚がくるのでより凸凹感を緩和することができるようになります。

となりに物があることで、凸凹が自然に見えるようになるんですね。

今回の例は冷蔵庫や食器棚ですが、例えば収納を作った出っ張りに合わせてカウンターをつくっても凸凹感をかなり緩和することができるようになります。

 

このように部屋に凸凹をつくるなら、凸凹があることが自然に見えること。

このことを心がけるだけでも、部屋の中の見え方はかなり違ってくるんですね。

 

まずは間取りを見渡してみて、違和感がないかどうか。

この見極めが重要なんですね。

まとめ

今回は部屋に凸凹を付ける際の注意点についてご紹介しました。

実際に家ができて部屋の中を見てみると、変な位置の凸凹はすごく違和感があることに気付きますが、普通は図面を見ただけでは中々気付きにくい部分でもあります。

(内観パースも、目線の高さの内観パースであれば気付くことができますが、ハウスメーカーなどでよく見る上から俯瞰したパースだと、中々気付きにくいです)

 

また、この凸凹は意外にちょっとしたことでできることもあります。

「このあたりに収納が欲しい」

とサラッと伝えただけで、いつの間にか凸凹した収納できていた何てケースもよく目にします。

(特に言われたことを忠実に遂行するタイプの設計士に多いです)

設計士さん次第で、どうしてこんなにも違うの?その理由をお答えします。

 

家と言うのはちょっとしたことで見た目が大きく変わってきます。

どんな配置や大きさの部屋にするというのも重要ですが、この辺りの小さなことにも気を配ることで、より良い家ができるようになるんですね。

では。

 

その他に部屋をスッキリ見せる方法はこちらも参考にしてください。

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O型建築士

地域の工務店で1,500万円〜5,000万円の物件を年間20棟ほど携わる建築士。 家の設計の他、 工務店に向けた設計セミナーを開催。 今までに訪れた工務店の数は200を超える。 趣味は工務店と温泉巡り。 一緒に素敵な家を建てていきましょう! プロフィール詳細はこちら

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