4LDKの間取り

間取りでお悩みの方はコチラ

4LDKの間取りのポイントを新築注文住宅を例にご紹介します

どんな間取りが良いかなと考えた時、3LDKや4LDKと言った言葉を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?

確かに3LDKは「3部屋+LDK」、4LDKは「4部屋+LDK」の略語というように必要な部屋数が簡単に分かるのでよく使われますね。

 

今回はそんな数ある「〇LDK」の中でも人気の「4LDKの間取り」の特徴を新築注文住宅を例に見ていきたいと思います。

間取りが気になる方はぜひご覧ください。

4LDKの間取りの特徴

それではまず、4LDKの間取りの特徴について見てみましょう。

4LDKの間取りはどんな方が選んでいるのでしょうか?

 

4LDKの間取りにする方の場合で多いのが、家族構成が4人〜5人というケースです。

そして4LDKの間取りは4部屋を寝室や子供部屋にすることもできますし、1部屋を和室にして客間にしたりLDKと和室を並べて2部屋を一体で使えるようにすることもできます。

4LDKの間取りというのはニーズや家族構成によって色んなアレンジを加えられるという特徴があるんですね。

また、4LDKの間取りに必要な家の面積を見てみると、コンパクトな4LDKの間取りで30坪くらいから、そして35坪くらいある家だとゆとりのある間取りとなってきます。

住宅の坪数はどれくらいがベスト?理想の広さを知る方法を建築士がご紹介します

 

そして4LDKの間取りとひとことで言っても、実は4LDKの間取りを大きく分けると2種類の間取りに分けることができます。

それでは次に、4LDKの代表的な間取りを見てみましょう。

4LDKの代表的な間取り

4LDKの間取りを2種類に分けるとすると、2階建ての注文住宅の場合は以下の2種類に分かれてきます。

  • 1階:LDK+和室  2階:個室3部屋
  • 1階:LDK     2階:個室4部屋

このように4LDKの間取りの場合、1階に1部屋配置するのか、それとも2階に4部屋配置するのかで間取りが大きく変わってくるんですね。

それではそれぞれの間取りを例にどのようなメリットがあるのか見ていきたいと思います。

 

1階:LDK+和室  2階:個室3部屋

4LDKの間取り1

上の間取りは1階にLDKと和室、2階に3部屋を配置した間取りの1例です。

4LDKの間取りの場合、一番よく見かけるのも上のような和室が1部屋ある4LDKの間取りとなり、和室ではなく用途に合わせて洋室にしている間取りもあります。

和室を作る7つの理由。理想の和室のつくり方をご紹介します

 

では、どうして1階に1部屋設けた4LDKの間取りが多いのでしょうか?

 

4LDKの間取りで1階に1部屋あるメリットはいくつかあります。

代表定期な例としては、1階で生活を完結させられるという点です。

たとえば将来、歳を重ねると足腰が弱くなってしまい階段を上がるのがつらく感じてしまうこともあります。

また、ご夫婦のどちらかが介護が必要になるケースも考えられます。

そんな時、1階に1部屋あることで2階に上がらなくても1階で生活を完結することができるようになるんですね。

このように4LDKの間取りの場合、1階に1部屋あることで将来の生活の変化にも対応しやすくなります。

 

その他に4LDKの間取りで1階に1部屋設けるメリットとしては、常に部屋を使うわけでは無いけどもお子さんの遊び場や昼寝ができるスペースにしたり、洗濯物を畳むといった家事スペースを兼ねた場所にしたり来客時には客間として使うなど、多目的に使えるスペースをリビングの近くに設けられるというメリットが挙げられます。

 

このような間取りの場合、部屋が独立しすぎるとあまり使わないスペースとなってしまうので、基本的にはLDKの近くに部屋を設け、引き戸でLDKと仕切るというのがポイントになってきます。

引き戸を開けることでLDKと一体で使えるため家の中がより広く見えるようになるんですね。

さらには、同じ引き戸でも1枚の引き戸にするよりも2枚や3枚の引き戸にした方がより部屋とLDKの一体感が出るようになりますし、ハイドアの引き込み戸にしておくことで必要の無い時は扉の存在を消してしまったりと、扉の作り方にこだわってみるとLDKの雰囲気はまた違ったものになってきますよ。

引き戸とドアのメリットとデメリットと後悔しない設置方法

ハイドアにすると部屋がこんなに変わる!ハイドアの驚くべき効果を検証します

 

また、1階に多目的に使う部屋を作りたいけどもしっかりした広さが取れないという場合は部屋の代わりに畳コーナーを設けるという方法も考えられます。

「畳コーナーにすると部屋としては小さいのでは?」と思ってしまうかもしれませんが、重要なのは部屋を作る目的が叶っているスペースになっているかどうかということです。

そのため、客間としても使うのであれば必要な枚数の布団が敷けるスペースは確保するなど、用途に合わせた広さを確保できているかどうかをチェックしておきたいですね。

和室、畳コーナーの広さはどれくらい必要?2畳から8畳まで比べてみました

 

最後に4LDKの間取りで1階に1部屋設けるケースとしては、親御さんと同居するというケースも挙げられます。

今一人暮らしをされている親御さんと同居をするという場合もありますし、将来親御さんと同居する可能性がある場合も、生活がしやすい1階に部屋を1つ設けておくことが多いんですね。

では、このようなケースでは間取りでどんな事を気をつけておけばいいのでしょうか?

 

親御さんと同居することを考慮して4LDKの間取りを作る場合、まずは音について配慮する必要が出てきます。

例えばLDKであればTVのすぐ近くに親御さんの部屋がある場合は夜寝る際にTVの音が部屋に響いてしまって寝心地が悪くなってしまうことも有りますし、部屋の隣に水回りがあるためお風呂に入った際の音が気になるというケースも有り得ます。

そのため、音が響きやすい場所と親御さんの部屋というのは必ず離しておきたいですね。

特に高齢者の方と働いている方では生活の時間帯が違ってくることが多く、寝ている時間の生活音がストレスになることがあるからなんですね。

そうならないよう、間取りのポイントとしてはTVや水回りから離れた位置に親御さんの部屋を設けたり、間取り上近くなってしまう場合は収納を間に挟むなど配慮しておくことで無用なトラブルを避けることができるようになります。

また、1階の部屋から水回りやトイレにアクセスしやすいようにしておくのも良いですね。

 

1階 LDK  2階 個室4部屋

4LDKの間取り2

4LDKの間取りにする場合、1階に1部屋作るのではなく2階に4部屋を配置した間取りというのもよく見かけます。

では、1部屋を1階に作る場合と2階に4部屋作った4LDKの間取りでは何が違ってくるのでしょうか?

それでは次に2階に4部屋を配置した4LDKの間取りのメリットについて見てみましょう。

 

まず、2階に4部屋設けた間取りの場合、1階のスペースをゆったり取れるというメリットがあります。

例えばLDKを広くしたり、水回りや玄関を広く取るということも可能になりますし、場合によっては大きめのウォークインクローゼットや衣装部屋を1階に配置できたりなど、1階の間取りの幅がグッと広がってくるんですね。

LDKを広くしたい場合は特に効果的で、広い場所が必要なため設置する難易度が高いアイランドキッチンでもスムーズに配置できたり、大きいソファなど家具を入れたいといったケースでも対応しやすくなります。

ウォークインクローゼットの失敗しない作り方とベストな収納方法

衣装部屋を家につくると家がスッキリする3つの理由

アイランドキッチンで後悔しないために知っておきたいメリットとデメリット

 

このように、4LDKの間取りではワンフロアに個室を集中させることで、1階の選択肢が広がるというのは大きなメリットと言えます。

 

その他に2階に4部屋ある4LDKの間取りのメリットとしては、1、2階の大きさのバランスが整いやすいというメリットもあります。

通常、2階建ての家の場合は1階の方が部屋の構成要素が多くなるので1階が大きく、2階が小さい家になりがちです。

一方、4LDKの間取りの場合は2階に個室を集めることで、1階、2階のバランスが取れた家になりやすいんですね。

家は1階、2階のバランスが取れた家、いわゆる総2階になった家というのが一番コストパフォーマンスが高い家になります。

そのため、4LDKの間取りで2階に個室を集めた間取りというのはコストパフォーマンスが優れた家となりやすいんですね。

一番安く家を建てる方法をお教えします。コストパフォーマンスの高い家にする秘訣

下屋(げや)って何?下屋の作り方次第で家の外観はすごく変わるんです

 

また、2階に個室が集中するようになるので、1階をパブリックスペースに、2階はプライベートスペースというように家の中でメリハリを付けやすくなるというのもメリットと言えます。

2階リビングの4LDKの間取り

4LDKの間取り

4LDKの間取りにする場合、リビングを1階ではなく2階に配置するというケースもあります。

では、2階リビングにした場合はどのような点がポイントになるのかも見てみましょう。

2階リビングのメリット、デメリットをプロの建築士がまとめました【絶対保存版】

 

まず、2階リビングの4LDKの間取りにする場合、全体的なバランスが良いのが「1階に3部屋、2階にLDK+水回り+1部屋」という間取りです。

各部屋の広さやLDKの広さというのが程よい広さでまとめやすいからなんですね。

2階リビング

Photo:https://www.reposhouse.com/

また、LDKと水回りが同じフロアにあるので家事動線を短くできるというのもメリットと言えます。

 

その他、2階リビングの開放感を最大限に活かすために、1階に4部屋、2階にLDKと水回りという間取りにするという方法も有ります。

そうすることで広いLDKにすることもできますし、例えば広いバルコニーを設けてプライバシー性が高く庭代わりにもなる空間を作ってしまうこともできるんですね。

 

そのため、LDKの快適性を高めたい場合、1階に4部屋、2階にLDKと水回りという間取りも魅力的な選択肢となります。

 

一方、2階リビングで1階に個室を集めた場合に気を付けたい点としては、「1階の廊下が暗く長い廊下になっていないか」という点です。

1階に4部屋あると玄関から各部屋へ行くのに廊下が長くなってしまうケースも多く、また光があまり入らない暗い廊下になりやすいというデメリットも出やすいんですね。

そのため、玄関を家の中心付近に配置して各部屋へのアクセスを短くするなど、1階の間取りの作り方は工夫が必要となってきます。

同じように、4LDKの2階リビングの間取りで水回りを1階に配置した場合も廊下が長くなってしまいやすいので、廊下の長さには注意しておきたいですね。

(この場合、水回りは2階に配置するのが正解というケースがほとんどです)

一軒家の間取りで失敗しないために気をつけたい7つチェックポイント

平屋の4LDKの間取り

平屋の家

それでは最後に、4LDKで平屋の間取りについても見ておきましょう。

4LDKの平屋の場合、間取りの選択肢というのは数多く考えられます。

2階建ての家とは違いワンフロアに家の全てを組み込むので、間取りのバリエーションはとても多くなるんですね。

そんな平屋の間取りですが、4LDKくらいの規模感になるとチェックすべき場所というのも自ずと絞られてきます。

そのチェックポイントとは、

  • 廊下の長さと明るさ
  • 個室の場所
  • 水回りの距離感
  • 回遊できるかどうか

この4つになります。

 

廊下の長さと明るさについては、ワンフロアにLDKや水回り、4部屋を配置することになるので廊下はどうしても長くなりますし、明るさを確保するのも難しくなります。

場合によっては迷路みたいな廊下がある家になっていることも有るんですね。

そうならないためにも、たとえば廊下から庭が見えたり「廊下を曲がった先には何があるんだろう」とついつい思ってしまう廊下など、ひと工夫を凝らした廊下にできれば間取りの魅力はグッと高くなります。

4LDKの平屋の間取りを見る時は、まずは廊下の形や明るさ、バランスを見てみる。

これが重要なんですね。

 

次に、平屋の間取りの場合、寝室や子供部屋といった個室の配置場所は大きく分けて2ヶ所あります。

「廊下や通路部分に個室を設ける」場合と「LDKの隣に個室を設ける」場合の2つのケースです。

そして特に注意したいのが、「LDKの隣に個室を設ける」場合。

壁を1枚隔てた隣に生活のメイン空間があるので、場合によっては夜寝る時に音が気になったり、夜遅い時間はLDKにいる人は音を出さないように気遣う必要が出てくるなど、生活音への配慮が必要になってくるんですね。

このような音がストレスにならないかどうか。

これも必ずチェックしておきたいポイントになります。

 

次に水回りの配置については、洗面室やお風呂と行った水回りとLDKの距離も近いことに越した事はありませんが、洗濯物は寝る前に室内干しするケースなど生活のリズムによっては必ずしもLDKの近くに無くてもそこまで不便にならないケースも有ります。

一方、トイレは生理現象となるので生活する場所の近くには必ず配置しておきたい物になります。

たとえば、リビングの中にトイレを配置するのは音や落ち着き感の問題から避けたい部分ですが、リビングからかなり離れたトイレというのも使いにくいトイレになってしまいます。

トイレは1日に何度も使う場所なので、できればリビングを出て近い場所にトイレが有ると便利ですよね。

 

同じようにトイレは部屋からもできるだけ近い場所に欲しいものです。

夜寝る前や寝ている時に目が覚めてトイレに行こう思った時、廊下を通って家の端まで移動するのは手間に感じてしまいますよね。

特に小さなお子さんの場合はトイレが離れていて怖く感じてトイレを我慢するといったケースもあります。

そうならないよう、個室からもそんな離れていない位置にトイレを設ける必要が出てくるんですね。

このようにトイレとLDK、個室の距離感も4LDKの平屋の間取りでチェックしておきたいポイントになります。

また、4LDKの平屋の場合は家族の人数も考えるとトイレは2つ有る方がやはり便利です。

新築の家にはトイレが何個あるのがベストなのか検証してみました

 

最後に、平屋の4LDKの間取りにする場合、特に取り入れたいのが「回遊できる間取り」です。

回遊できる間取りというのは間取りの中でクルクル回れる部分がある間取りのことで、移動をショートカットできるというのが最大のメリットとなります。

特にワンフロアで横の空間が広い平屋では家の中をショートカットできる場所を作ることで生活のしやすさがグッと増してくるんですね。

 

たとえば、リビングから洗面室へはすぐ移動できるけども、洗面室から部屋へ行くにはまたリビングを通って廊下に出てやっと部屋へ着く場合と、洗面室から直接廊下に出て部屋へ移動する場合とでは、後者の方が移動が楽ちんですよね。

動線が1つしか無い場合は家の中をグルッと回って移動するしか無かったのが、回遊動線にすることで家の中をグルッと回らず最短距離で移動できると言うのは毎日の生活を考えると予想以上の快適さがあります。

平屋の家が完成して住み始めてから「部屋から移動するのが遠いな」とか「ここに壁がなければもっと移動距離が短くなるのに」と思うのはやはり嫌ですよね。

そうならないよう、平屋の間取りでショートカットできる部分があるなら積極的に回遊できるようにしたいですね。

(回遊動線を作りすぎると収納にできた場所が回遊動線のための通路になってしまうこともあるので、回遊できる場所の数は1、2ヶ所くらいがベストです)

まとめ

今回は4LDKの間取りについて詳しく見てきました。

4LDKとひとことで言っても、部屋を1階に配置するのか、それとも2階に配置するのかで間取りは大きく変わってくるんですね。

そのため、あなたの理想の間取りは個室を同じ階にまとめた方が暮らしやすいか、それともLDKに1部屋設けた方が暮らしやすいのかをまず考えてみるのが、理想の4LDKの間取りにするための第一歩となります。

 

特に間取りは一度できるとその間取りに手を加えていくケースが多く、1部屋を違う階に移動させると言った大きな変更をするケースは少ないため、最初でつまずいてしまうと間取り作りがかなり遠回りしてしまうことになるので始めが肝心となってきます。

4LDKの間取りを検討されている方は、ぜひ今回の内容を参考に理想の間取りを作ってくださいね。

では。

 

間取りについてはこちらも参考にしてください。

一軒家の間取りで失敗しないために気をつけたい7つチェックポイント

リビングの間取りを見る前に知っておきたい!代表的なリビングの間取り5選

家づくりに役立つ最新情報をTwitterでも発信しています。

建築士のTwitter

建築士が実際に見てきた全国の優良工務店を掲載。

GOOD BUILDERS

家づくり、土地探しに必要な情報はこちらにまとめています。家づくりの参考にどうぞ。

まるで教科書!理想の家をつくる方法【絶対保存版】

土地探しから始める人のための、失敗しない土地の購入方法【絶対保存版】

家を建てる前に必ず知っておきたい理想の家を建てる方法【絶対保存版】

建築士が教える今日の問題解決

4LDKの間取りを作る時のポイントって何?

  • 4LDKの間取りはLDKと同じフロアに1部屋作るのか、それとも個室はすべて同じフロアにまとめるかで、間取りは大きく変わってくる。
  • それぞれ特徴的なメリットがあるので、あなたがどちらの間取りの方が暮らしやすいか考えてみると理想の間取りへの近道となる。
  • この記事を書いた人
  • 最新記事

O型建築士

地域の工務店で1,500万円〜5,000万円の物件を年間20棟ほど携わる建築士。 家の設計の他、 工務店に向けた設計セミナーを開催。 今までに訪れた工務店の数は200を超える。 趣味は工務店と温泉巡り。 一緒に素敵な家を建てていきましょう! プロフィール詳細はこちら

-間取りでお悩みの方はコチラ
-,

Copyright © BUILD WORKS , All Rights Reserved.