家の顔となる玄関。
あなたの家の玄関はどのような玄関ですか?
家づくりをこれから始める方、そして家づくり中の方は賃貸住宅に住まわれている事が多いので、もっと広い玄関にしたり、物がしっかり収納できる玄関にしたいという方も多いと思います。
玄関は毎日必ず使う物なのでに使い勝手を良くするというのはとても大切ですね。
でも、せっかくの玄関です。使い勝手を良くするのは重要ですが、機能ばかり追い求めるだけだとちょっともったいないですよね。
そこで今回は、家の印象が変わってオシャレに見える玄関のアイキャッチのつくり方についてお伝いしたいと思います。
アイキャッチって何?
アイキャッチとは、web業界やTV業界でよく使われる言葉で、アイキャッチと言う言葉どおり目を惹きつけるような画像や文字のことを指します。
家の場合は画像や文字ではなく、家に入って目に飛び込んでくる印象的な飾りであったり、眺めのことをアイキャッチと言います。
簡単に言うと、ついつい目が行ってしまい印象深く記憶に残るものがアイキャッチなんですね。
家にアイキャッチをつくる場合、LDKなどの部屋にアイキャッチをつくるのもLDKの雰囲気を良くするのに効果的ですが、家の中でアイキャッチが1番効果的なのが玄関。
人は第一印象で8割決まると言われていますが、それは何も人の見た目に限った事ではありません。
家の印象も玄関次第で大きく変わってくるんですね。
たとえば、玄関の扉を開けてすぐに目の前がすぐ壁だったり、収納の入口となる建具がドーンとあるだけだとどうでしょうか?
ちょっと雰囲気が寂しいですよね。
玄関ドアを開けてすぐに壁があると玄関に入った時点で狭い家という印象を与えてしまいますし、玄関収納などの建具が目に飛び込んでくると、何だかスッキリしない家だなという印象を与えてしまうこともあります。
家の印象をよくするどころか、下手をするとマイナスの効果を持ってしまうんですね。
(間取り上、仕方ない部分はもちろんありますが、そのような場合も扉などはできるだけ目立たせないようにしておくのがポイントになります)
では反対に、玄関ドアを開けて1番に目についたのがセンスの良い飾り物であったり、手入れのされた坪庭などが目に入ってくるとどうでしょうか?
玄関に入った時点で、「アレ!?この家は何か普通と違うな」という印象を少なからず持ちますよね。
玄関が印象的だと、より家の中はどうなっているんだろうという好奇心も湧いてきます。
それでは、あなたの家の玄関を思い起こしてみてください。
どうですか?
賃貸の家だと廊下があることが多いですが、毎日家に帰ってきた時にただの廊下を見るのか、それともオシャレなアイキャッチを見えるのかで家への愛着度も全くちがいますし、家に帰ってきたときの気持ちも全く違うものとなります。
特に毎日のことなので、思っているよりもその違いは大きな違いとなって現れるんですね。
もちろん玄関を広く取れればそれが1番ですが、家の大きさのバランスを見ながら玄関もつくることになるので、必ずしも広い玄関をつくれるとは限りません。
そんな時にも活躍するのが、アイキャッチなんですね。
それでは次に、アイキャッチの具体的なつくり方について見てみましょう。
オシャレなアイキャッチのつくり方
オシャレなアイキャッチをつくる場合、そのつくり方は大きく分けて3種類あります。
「アイキャッチとなる物を飾れる場所をつくる」「アイキャッチとなる物を置く」「庭を見せてアイキャッチとする」。
以上の3つです。
まずはアイキャッチとなる場所について見てみましょう。
アイキャッチを飾る場所をつくる
アイキャッチを飾る場所の代表的な物として、ニッチが挙げられます。
上の写真のように壁の一部を凹ませて、そこを飾り棚などに活用している場所のことをニッチと呼ぶんですね。
ニッチは比較的簡単につくる事ができるので、アイキャッチとしてもよく使われます。
また、ニッチを飾り棚にするだけでなく小型の照明を埋め込んでライトアップしてあげるのも雰囲気が出ます。
置く物は季節に合わせて変えてしまい、季節感を感じられる場所にするのも良いですね。
ニッチ以外でも、造作で見せるものをつくってあげたり、アクセントになる壁を使って目を引くのもアイキャッチとして効果的です。
玄関から家に入った時の視線を考えながら、何をどう見せるかコンセプトを決めるのがアイキャッチをつくる時のポイントになるんですね。
アイキャッチとなる物を置く
アイキャッチは必ずしも家の最初から無くても、あとでつくることもできます。
その時に活躍するのが、家具や絵画です。
特にスツールなど物を上に飾る事ができる家具を置くと、アイキャッチとして大活躍します。
お気に入りの家具を置くのも楽しいですね。
例えばオシャレな椅子やベンチがあるだけでも絵になります。
さらには床置きの照明を置いても旅館のような雰囲気を出す事ができます。
極端な話を言えば、見せ方さえ考えれば何だってアイキャッチにすることができるんですね。
このように物を置いてアイキャッチをつくる場合、注意したいのがある程度の広さが必要ということです。
コンパクトな玄関に物を置くと、日常生活で邪魔になる可能性が高くなってしまうんですね。
玄関がコンパクトな場合は、予め家をつくる段階でどんなアイキャッチにするか考えておきたいですね。
庭を見せてアイキャッチにする
家の形にもよりますが、スペースがあるなら坪庭をつくって玄関のアイキャッチにするのも効果大です。
窓の外に坪庭が見えるだけでもオシャレなアイキャッチとなりますが、窓から坪庭が見えると視線が抜けて玄関が広く見えるという効果も生まれます。
坪庭に植栽を植えたりライトアップできると、より雰囲気が出ていいですね。
植栽を植えるときは、日が当たる坪庭にできるなら問題有りませんが、日があまり当たらない場合は日影に強い植栽にしたり、枯山水のような庭にして植栽をあまり使わないようにすると、多少暗くても手入れが少なくて済むようになります。
一方、坪庭をつくる時の注意点としては、お隣から丸見えにならない事。
坪庭を見るガラスは基本的に透明なガラスを使うので、周りから見え過ぎないよう地窓にしたり目隠しを作るなどの工夫をしておきたいですね。
まとめ
今回は玄関のアイキャッチについて見てきました。
アイキャッチを作る方法をいくつかご紹介しましたが、もっと簡単にするとすれば、例えばマンションや賃貸住宅であっても、廊下の扉を閉めずに玄関から視線が抜けるようにして、さらにはその先に大きな観葉植物が見えたりするだけでも家の印象は大きく違ってます。
アイディア次第でアイキャッチはいくらでも作れるんですね。
そして、アイキャッチが視線に入るだけで家の雰囲気は変わってきますし、家の中がオシャレに見えてきます。
せっかくの家づくりです。
ちょっとした工夫でより家を楽しめるように、そしてよりお洒落に見えるようにしたいですね。
では。
玄関についてはこちらも参考にしてください。
→広い玄関土間のある家ってどうなの?土間の使い方と3つの注意点
→暮らしやすい玄関ポーチのつくり方。家の外観も高級感が出ます。
建築士が実際に見てきた全国の優良工務店を掲載。
家づくり、土地探しに必要な情報はこちらにまとめています。家づくりの参考にどうぞ。
→土地探しから始める人のための、失敗しない土地の購入方法【絶対保存版】