間取りでお悩みの方はコチラ

広い玄関土間のある家ってどうなの?土間の使い方と3つの注意点

広い玄関土間がある家って何だかお洒落に見えますよね。

家の雑誌なんかでも広い玄関土間のある家は見栄えがするのでよく載っていますし、何より普通の家とは少し違った感じがしてオシャレに見えます。

 

そんな見た目のインパクトが強い玄関土間ですが、広い土間をつくる時はその使い道を考えたり、つくる時に注意しないといけない事もいくつかあります。

今回は、そんな玄関土間にスポットを当ててみたいと思います。

玄関土間が気になる方はぜひご覧ください。

玄関土間の使い道

広い玄関土間をつくる時、その使い道はいくつもあります。

では、玄関土間はどのような使い方をされる事が多いのでしょうか?

まずは玄関土間にどのような使い方があるか見てみましょう。

 

玄関土間に自転車を置く

floor1_cg_2

http://www.d-center.jp/like/likehouse01/

ここ数年、自転車人気が高まるにつれて玄関土間に自転車を置きたいという人が増えてきています。

玄関に自転車を置く事ができれば、自転車が雨や風にさらされる事は無くなりますし、高価な自転車が盗難にあう心配も無くなります。

車のビルトインガレージと同じように、自転車も家の中に入れておける方が長持ちしやすくなるんですね。

ビルトインガレージを作るなら必ず知っておきたい、ビルトインガレージのある家の作り方

 

また自転車の飾り方ひとつでギャラリーのような玄関土間にすることもできるので、玄関土間と自転車はとても相性が良い組み合わせとなります。

 

このように玄関土間に自転車を置くケースはおおいですが、そのような場合の注意点としては自転車を玄関土間からスムーズに出し入れできるかどうかが重要なポイントになってきます。

自転車のタイヤが壁にぶつかるとすぐにゴムの跡がついてしまうので、何度も切り返しが必要な玄関だと気付けば黒いシミだらけに・・。なんてことにもなりかねません。

よごれが目立ってしまうと、せっかくの玄関土間も台無しです。

玄関は家の顔ともなるので、自転車を玄関土間に収納する場合は壁紙の汚れにも注意が必要となるんですね。

 

そのため自転車を玄関土間に置く場合、自転車を出し入れするのにタイヤを壁にぶつけてしまいそうかどうかやスムーズな出し入れができるかどうかは間取りの段階で必ずチェックが必要となります。

また自転車がよくぶつかりそうな壁は汚れが目立ちにくい色や材料を使うという方法もあります。

これで失敗しない!壁紙と塗り壁の選び方

 

作業スペースとして玄関土間を使う

玄関土間は、作業スペースとして使われる事もよくあります。

先ほどの自転車を置くケースだと、自転車を置くだけでなく自転車のメンテナンスもするという感じですね。

その他にもキャンプ道具やサーフボードなどのアウトドアグッズの手入れする場所にも玄関土間は最適です。

 

このように玄関土間を作業スペースにする場合、籠って集中して作業をしたいのか、リビングなど人が集まる場所の近くで作業したいのか、どちらを優先するかで玄関土間の作り方は変わってきます。

土間に籠って作業したい場合は籠もれるような作りに、オープンに作業したい場合はリビングから土間が見えるようにするなど、空間全体の使い方がポイントとなってきます。

そのため、広い玄関土間をつくる時はまわりの部屋との繋がりも意識しておきたいですね。

 

玄関土間を仕事場にする

広い玄関土間の場合、その広さを活かして仕事場として使うという事もあります。

玄関土間が仕事場だ、仕事の来客があっても靴を脱いで家に上がってもらう必要はなく、土間スペースは仕事スペース。

土間以外はプライベートな空間とメリハリをつけることができるようになります。

そんなにカチッとした仕事場は必要ないけれども、ちょっとした仕事場として使えるスペースがあるといい場合なんかでも、玄関土間の一角で仕事ができるようにしてもいいですね。

 

玄関土間を仕事場として使う場合、意識しておきたいのが来客があるのかどうか。

来客がよく来たり、打合せもすることがある場合は、ちょっとした流しやミニキッチンなどを上手く配置してあげると格段に便利になります。

また、トイレも玄関土間の近くに配置するなど、仕事スペースとプライベートスペースがしっかり分かれるようにできるとベストです。

玄関の側にトイレってどうなの?トイレで間取りの善し悪しが分かります。

 

玄関土間を外(庭)とつなげる

土間は家の中で唯一、土足で歩くのが許された場所なので、外(庭)と土間はとても相性が良い組み合わせです。

土間の外にタイルデッキやウッドデッキなんかがあると、土間と外との段差がほとんど無くなるので、土間をより広く有効的に使う事ができます。

また、庭とつながった土間をつくる人は、より開放的にするために窓を全開にできるフルオープンサッシを採用するケースも多く見られます。

家の光や風を左右する!家を建てるなら知っておきたい窓の話

 

その他、玄関土間を庭と繋げることで昔ながらの日本の家のような雰囲気にすることも可能になります。

Photo:http://www.sekisuihouse.co.jp/liaison/05/7082410010/

和モダンな印象の家にする場合なんかは雰囲気が出ますね。

 

また、玄関土間から外に出ることはない場合でも、窓を設けて外が見えるようにするというのも有効です。

ただの窓ではなく、例えば外に坪庭を設けてその坪庭が上手く見えるように窓を配置してあげるなど、見せ方を工夫するとより印象的な土間にすることができます。

 

通り土間にする

家の奥に抜けたい時や、家の中で重くて持って運べない物を移動させないといけない時に活躍するのが、通り土間です。

家の奥に抜ける場合というのは、たとえば南北に道路がある敷地で、北の道路も南の道路も使いたいケースなんかが当てはまります。

通り土間があると、北へも南へも行くのが簡単になりますね。

他には通り土間を通って広い庭へ行ける場合なども、通り土間が活躍するケースと言えます。

 

その他に、持てないほど重い物を外へよく運び出す場合も通り土間は活躍します。

たとえば、楽器を移動させる場合、特に打楽器なんかはかなり重たいですね。

しかも、部屋にずっと置いておく訳ではなく、演奏会なんかがあると台車に載せて運ぶ必要があります。

ただ、さすがに台車を家のフローリングの上で使う訳にいきません。

そのため、家で演奏する防音室から家の外まで通り土間をつくって、外まで運べるようにする。

このようなケースで通り土間をつくることもあります。(もちろんただの通路としてではなく、他の使い方も考えた通り土間である必要があります)

 

 

ここまで見てきたように、土間は何かの機能を持たせてあげると、より使用頻度の高い物になります。

広い土間をただ造っただけで使わない土間ほどもったいない物はありませんよね。

見た目だけでなく実用性も兼ねるのが、大きな土間をつくる時のポイントです。

 

広い玄関土間をつくる時の注意点

玄関土間

広い玄関土間をつくった場合、良い事ばかりではなくデメリットもあります。

特に土間は夏は涼しくて気持ちがいいのですが、冬の寒さには注意が必要です。

場合によっては暖房効率も悪くなりますし、土間があるおかげで冬はすごく寒いなんて事も・・。

 

そのため、広い玄関土間をつくる場合、冬の寒さ対策を行うのがとても重要になってきます。

 

玄関土間の冬の寒さ対策としては、「玄関土間を暖める」「家全体を暖める」「玄関土間を隔離する」という対策が効果的です。

1つずつ見ていきましょう。

 

玄関土間を暖める

玄関土間を暖めることで、土間の一番の弱点である寒さを解消することができるようになります。

具体的には玄関土間に床暖房を入れるのが効果的です。

 

玄関土間に床暖房を入れてあげれば、玄関土間自体が暖かくなるので底冷えするなんて事は無くなりますし、さわってもあたたかいので気持ちがいいです。

また、雨や雪など土間が水に濡れても乾きが早いという効果もあります。

 

多少費用はかかりますが、広い玄関土間をつくるなら床暖房を採用するのがおすすめですよ。

どんな床暖房を使えば良い?おすすめの床暖房3選

 

家全体を暖める

家全体を暖めて、玄関土間の寒さをカバーするという方法もあります。

家全体を暖める場合、全館空調システムや薪ストーブを使うと効果的です。

土間に薪ストーブを設置している家なんかは、よく見かけますよね。

土間にエアコンを付けるという方法もありますが、実際にはわざわざ土間にエアコンの電源をつけてまで使う事はあまりないので、家全体で暖めてあげるのが土間を有効活用するポイントになってきます。

 

玄関土間を隔離する

玄関土間を隔離するというと大げさかもしれませんが、建具などで玄関土間と他の部屋を区切れるようにしておくのも冬の寒さには効果的です。

夏の暑い時期や、暖房が必要でない時期は建具を開け放しにしておいて、冬の暖房を使う時期だけ扉を閉めるという方法ですね。

これだけでも冬の寒さや暖房効率は全然違ってきます。

 

広い土間に建具を付ける場合のポイントとしては、引き戸にする事。

ドアだとまったく開放感がないので、できれば2枚や3枚の引き込み戸をつけてあげると効果的ですね。

引き戸もレールではなく上吊りにしてあげれば、引き戸を開け放している時に足元にレールが無くてスッキリしますよ。

どんな建具を選べばいい?建具を選ぶときに知っておきたいポイント

まとめ

今回は玄関土間について詳しく見てきました。

広い土間のある家は見た目からしてオシャレな雰囲気になりますし、印象的な家にすることができるようになります。

 

一方で、広い土間をつくるときは見た目だけでなく土間を何に使うのかも重要なポイントになってきます。

また、広い土間は寒さ対策も十分に行っていないと、「冬は寒くてたまらない」なんて事にもなりかねないので注意してくださいね。

 

広い土間をつくる場合は用途を考えた上で、使いやすい土間にできるかどうか。

これが大切なんですね。

土間を作る場合は、見た目、用途のバランスの取れた玄関土間を目指してみてくださいね。

では。

 

玄関についてはこちらも参考にしてください。

汚れが目立たない玄関タイルって何色?建築士がお答えします

オシャレで使いやすい玄関にするための間取りのポイント

暮らしやすい玄関ポーチのつくり方。家の外観も高級感が出ます。

玄関に吹き抜けってどうなの?建築士が本音で話をします

これで失敗しない!!玄関収納の位置とサイズの決め方

シューズクロークで失敗しないために絶対に知っておきたい5つのこと

家づくりに役立つ最新情報をTwitterでも発信しています。

建築士のTwitter

建築士が実際に見てきた全国の優良工務店を掲載。

GOOD BUILDERS

家づくり、土地探しに必要な情報はこちらにまとめています。家づくりの参考にどうぞ。

まるで教科書!理想の家をつくる方法【絶対保存版】

土地探しから始める人のための、失敗しない土地の購入方法【絶対保存版】

家を建てる前に必ず知っておきたい理想の家を建てる方法【絶対保存版】

注文住宅を建てる前に必ず知っておきたい!注文住宅のメリットとデメリット

家を建てる会社を探しているあなたへ「失敗しない工務店の選び方」無料プレゼントしています。

「プロが教える!!失敗しない工務店の選び方」

家づくりで失敗したくない!そんな方こそ、間取りが重要です。

行列ができる間取り診断

建築士が教える今日の問題解決

広い玄関土間をつくる時のポイントって何?

  • 用途を考えた使いやすい土間にする。
  • 寒さ対策は十分に行う。
  • この記事を書いた人
  • 最新記事

O型建築士

地域の工務店で1,500万円〜5,000万円の物件を年間20棟ほど携わる建築士。 家の設計の他、 工務店に向けた設計セミナーを開催。 今までに訪れた工務店の数は200を超える。 趣味は工務店と温泉巡り。 一緒に素敵な家を建てていきましょう! プロフィール詳細はこちら

-間取りでお悩みの方はコチラ
-,

Copyright © BUILD WORKS , All Rights Reserved.