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どんな床暖房を使えば良い?おすすめの床暖房3選

家を建てるなら床暖房を入れたいという人も多いですよね。

エアコンの風が苦手だったり足元がポカポカするのが好きだからなど床暖房を入れる理由は様々ですが、暖かく快適な生活したいというのが一番の目的になります。

床暖房を入れるなら冬も快適に過ごしたいですね。

 

このように家を建てる方で検討される方も多い床暖房ですが、床暖房と一言で言っても床暖房はたくさんの種類があります。

あんまり種類が多いとどの床暖房を入れたら良いか分からなくなってきますよね。

 

そこで今回は、床暖房を使う広さに合わせたおすすめの床暖房をご紹介したいと思います。

床暖房を入れてみようかなと思う人はぜひご覧下さい。

少ない面積だけ床暖房を入れたい

シート式床暖房

Photo:http://www.toueikensetu-basepro.co.jp/work/cat1/180/

LDKのリビングだけとか、ダイニングとキッチンだけ床暖房を入れたいなど、あまり予算を掛けたくないけど一部分だけ床暖房を入れたい時もあります。

そんな時におすすめなのが、シート式の床暖房(電熱線ヒーター式)です。

 

シート式の床暖房とは、厚みが1ミリほどのシートをフローリングの下に敷く床暖房の事で、電気を使って床を暖めます。

 

シート式床暖房のメリットは、必要な大きさのシートを組み合わせるだけでいいので広さの調整がしやすく、工事も簡単なのでイニシャルコストがあまりかからない事です。

ですので、「リビングの一部だけ床暖房を入れときたいな」と言った少ない面積だけ床暖房を入れる時に最適な床暖房と言えます。

またシート式の床暖房はとても薄いので、リフォームでもよく使われています。

工事もあまり複雑ではないのもシート式床暖房の特徴です。

 

一方、シート式の床暖房は広い面積に使用するのにはあまり向いていません。

理由は、ランニングコストが高くなり設置費用も高くなってしまうからです。

 

シート式の床暖房は小さい面積から使えるなど小回りが効きますが、基本的には広さに対してコストが掛かってくるので広げれば広げるほど予算が必要になりますし、電気で暖めるので電気代もバカにならないんですね。

 

そのため、何部屋も床暖房を入れるのならシート式の床暖房はあまりおすすめではなく、少ない面積の時にシート式床暖房を使うのがベストと言えます。

 

では次に、広い面積で使う床暖房を見てみましょう。

家のいろんな部屋に床暖房を入れたい

LDKの一部分とかではなく、家の中の何部屋も床暖房を入れたい場合は、「ガス温水式床暖房」か「ヒートポンプ式床暖房」がオススメです。

どちらも広い面積に向いている床暖房なんですね。

それではまず、ガス温水式床暖房を見てみましょう。

 

ガス温水式床暖房

ガス床暖房

Photo:http://www.dairinet.com/faq2/温水式床暖房.html

ガス温水式床暖房とは、ガス給湯器でお湯をつくり、その温水を床下に循環させて部屋を暖める床暖房の事を言います。

 

ガス温水式床暖房のメリットは、何と言ってもパワーが強いので部屋が暖まるのが早い事です。

熱源がガスで一気にお湯を沸かすことができるので、すぐにフルパワーで部屋を暖める事ができるんですね。

また、ガスの料金はどの時間でも一定なので、電気のように使用する時間を気にしなくても良いのも魅力です。

また、広い面積でも狭い面積でもガスの熱源機が必要になるので、面積が広い方がコストが安くなる傾向があります。

この辺りが広い面積の場合にシート式の床暖房よりも有利になってくるんですね。

 

それでは次に、「ヒートポンプ式」の床暖房について見てみましょう。

 

ヒートポンプ式床暖房

ヒートポンプ式床暖房

Photo:http://www.sanden.co.jp/cms/

ヒートポンプ式床暖房は、ヒートポンプでお湯をあたためて、そのお湯を床下に循環させて部屋を暖めます。

ガス温水式床暖房と似ていますが、熱源が違ってくるんですね。

簡単に言うと熱源がガスなのかヒートポンプなのかという違いという訳です。

 

ヒートポンプはエコキュートやエアコンで使われているように、少ないエネルギーで大きな熱エネルギーを作る事ができるとても効率の良い省エネ技術です。

そのため、ランニングコストはガス温水式床暖房と比べると半分近くまで下げる事ができます。

 

ヒートポンプ式の床暖房はランニングコストがかなり安い床暖房なんですね。

そのため、ランニングコストを気にせず床暖房を使いたいという場合にオススメの床暖房です。

 

一方、ガス温水式床暖房と比べると初期費用が高いのと、部屋の暖まる早さもガス温水式床暖房ほど早くは無いのがデメリットと言えます。

イニシャルコスト(初期費用)を取るのか、ランニングコストを取るのかがガス温水式床暖房とヒート式床暖房の違いとなってくるんですね。

 

まとめ

今回は3種類の床暖房についてご紹介しました。

小さい面積をあまりコストを掛けずに床暖房を入れたいという場合はシート式の床暖房を。

広い面積に床暖房を入れたいけども初期費用を比較的安く、そしてすぐに部屋を暖めたいのならガス温水式床暖房。

よく床暖房を使うのでランニングコストを抑えたいという場合はヒートポンプ式床暖房というように使い分けると便利なんですね。

 

ちなみに私の経験上、床暖房を入れるならシート式床暖房かヒートポンプ式床暖房を選ばれる方がほとんどです。

何故かガス温水式床暖房を入れる方はあまりいらっしゃいません。

やはり小さな面積に床暖房を入れるのか、それとも広い面積に床暖房を入れるのかが大きな分かれ目になっているように感じます。

 

ちなみに住まれてからの感想をいろいろと聞いてみると、初期費用が少し高くてもランニングコストが安い方が長い目でみるとあまり料金を気にせずに使えるのでストレスが無いのかもしれませんね。

 

皆さんも、用途に合わせた床暖房を選んで暖かい冬を過ごしてくださいね。

では。

 

追記

床暖房を入れたい場合、床暖房対応フローリングかどうか必ず確認してくださいね。無垢フローリングなど床暖房に対応していないフローリングもあります。

また、住宅会社によって安く導入できる床暖房が違う場合があるので、いくつか見積もりを出してもらうと比較しやすいですよ。

 

床暖房とタイルは相性が良いです。

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床暖房を入れるだけでなく、家の性能も冬の寒さには重要です。

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どんな種類の床暖房を使うのがいいの?

  • 少ない面積ならシート式床暖房がおすすめ。ただ広い面積には向かない。
  • 広い面積に床暖房を入れるなら、ガス温水式床暖房かヒートポンプ式床暖房がおすすめ。
  • ガス温水床暖房は、初期費用とパワーに優れている。
  • ランニングコストはヒートポンプ式が安い。
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O型建築士

地域の工務店で1,500万円〜5,000万円の物件を年間20棟ほど携わる建築士。 家の設計の他、 工務店に向けた設計セミナーを開催。 今までに訪れた工務店の数は200を超える。 趣味は工務店と温泉巡り。 一緒に素敵な家を建てていきましょう! プロフィール詳細はこちら

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