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どんな建具を選べばいい?ドアや引戸を選ぶときに知っておきたいポイント

2020年12月1日

家を建てる時、ドアや引き戸といった「建具」をいくつも使うことになります。

ただ、一言で「建具」と言っても、建具にはいろんな種類があります。

例えば引戸と言っても1枚の引戸もあれば2枚、3枚の引き戸もあり、その使い方やメリットというのはかなり変わってきます。

そのため、ただ出入り口に扉が必要だからと何気なく建具を付けるよりも、それぞれ用途に合わせて建具を使えると一番住みやすい家ができるんですね。

 

そんな家の住みやすさに影響する建具ですが、建具は選択肢が多いので「どういった建具にすれば使い勝手が良いんだろうか?」とか「どんな色やデザインの建具を選べば部屋に合うの?」ということで悩まれる方も、意外と多くいらっしゃいます。

中には、「間取り図で最初からドアになっていたから何の疑問も持たずにそのままにしたけども、実際に生活し始めたら使いづらかった」なんて声もチラホラ聞きます。

建具の選択次第で生活のしやすさは変わってくるんですね。

そして最適な建具選びが快適な生活につながってきます。

 

そこで今回は、代表的な建具のメリットとデメリット、そして建具を選ぶときのポイントについてお伝えしたいと思います。

間取りの打合せをしている方や、これから家を建てるという方はぜひ参考にしてください。

建具の種類

それではまず、代表的な建具の種類をご紹介していきます。

それぞれの建具のメリット、デメリットを一緒に勉強していきましょう。

 

引戸

「引戸」とは、その名のとおり引いて開ける建具のことですね。

「引戸」の種類は大きく分けて「片引き戸」、「引き込み戸」、「引違い戸」の3つに分けられます。

 

まず、一般的に引き戸というとイメージするのが「片引き戸」。

こんな感じですね。

ハイドア

引戸と言うと、上のような扉を思い浮かべる方も多いと思います。

ちなみに一般的な引戸の裏側はこんな感じになっています。

引き戸

枠がよく見えるので表から見た時の印象とかなり違いますね。

引戸の裏側は枠無しの引戸を使わない限り、このような枠が見えるようになるという点は覚えておきたいところ。

枠はあまり見せたくないものなので、基本的には枠が見えても影響が少ない側に枠が出るように配置します。

たとえばリビングと廊下に面した引戸であれば、廊下側が裏になるという感じですね。

 

それでは他の引戸も見ていきましょう。

先ほどの片引き戸は1枚でしたが、何枚もの引戸を引き込むことで建具の存在感を消す事ができるのが「引込み戸」。

そして、引き違いで扉を動かせる引き戸が「引違い戸」です。

「引き込み戸」と「引違い戸」の違いはこんな感じですね。

hikido

引き込み戸は全て隠すことができるので、リビングなど一体感を出したい場所で使うと大きな効果を発揮してくれる建具です。

一方、引違い戸は扉を開け放したとしても扉はどこかに必ず残ってしまうため、部屋に開放感を出す場合は引き込み戸をつける方に軍配が上がるという訳ですね。

 

それでは、このような引戸の種類を踏まえながら、引き戸のメリットとデメリットを見ていきましょう。

引戸のメリット

引戸のメリットを挙げるとすると、扉を横にスライドするだけでいいので、ドアよりも動作が小さく済む点が挙げられます。

開け閉めがしやすく、スペースを有効活用しやすいんですね。

また、開閉するときは横にスライドさせるだけでいいので物を持ちながらでも比較的開けやすいので、生活がしやすい建具と言えます。

さらには、引戸の場合は10センチや20センチだけ開けておくということができるので、家の中の風通しにも効果的なのも大きな特徴です。

引戸は開けておきたい分だけ調整できるというのも大きな魅力の1つとなります。

 

引戸のデメリット

引戸はいい事ばかりのように見えますが、引戸にもデメリットはあります。

引戸のデメリットを挙げるとすると、ドアのようにピタっと閉まる訳ではないのでドアに比べると気密性が少し落ちてしまうことです。

気密性が落ちると言うことは、音なども周りに聞こえやすいということ。

音があまり漏れない部屋にしたい場合、その部屋では引戸は避けるというのも1つの方法となってくるんですね。

 

また、引戸を動かすにはレールが必要になります。

その分だけ開け閉めに音がするので、寝室だけどもいつも寝る時間がバラバラというケースや、眠りが浅い方の場合はドアにした方が安心感があるんですね。

 

その他、引戸にすると壁が少なくなるために部屋のスイッチを取り付けたい場所にスイッチが付かないなんてこともあるので、その場合は生活に不自由しないように建具の位置やスイッチを工夫する必要があります。

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開き戸(ドア)

door

建具の代表選手である「開き戸(ドア)」。

一般的にはドアと呼ぶことが多いですが、建築の世界では「開き戸」と表現するケースが多くなります。

 

「開き戸(ドア)」は至る所で見かけますが、その分、デザインや種類も豊富ですし、ドア本体だけでなく取っ手もいろんな種類があります。

それだけ開き戸は自分の好みを表現しやすい建具と言えるんですね。

 

それでは、開き戸のメリットとデメリットを踏まえつつ、どのような部屋に開き戸が合うのか見てみましょう。

 

開き戸(ドア)のメリット

開き戸は気密性が良いので、音やニオイが気になるシーンで活躍します。

そのため、映画をよく見るなど大きな音を出す部屋では開き戸がマストな選択となります。

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また、先ほどご紹介した通り、開き戸はデザインも豊富です。

そのため、建て具でちょっと個性を出したい場合は開き戸を使うというケースもよくあります。

たとえば洋風のかわいい感じの家にする場合だと、ちょっと装飾のあるドアが似合いますよね。

そういったインテリアを作る要素としても、開き戸は使うことができます。

 

その他、価格も引き戸と比べると安価に手に入るというのも、開き戸が多く使われる理由となっています。(そのため、価格重視の建売住宅では引き戸ではなくドアが使われています。)

 

開き戸(ドア)のデメリット

開き戸を開けるには可動域(開けるスペース)が必要なので、引き戸と比べると開けるために大きな動作が必要になり、さらにはコンパクトな部屋だと可動域が大きな無駄になるケースがあります。

また、廊下にトイレがある場合など、通行している人にぶつからないような配慮も必要になってきます。

ドアが左右どちら開きかによっても暮らしやすさが大きく変わるケースがあるので注意したいですね。

 

さらには開き戸を多く使う場合、開き戸はオープンにするか閉じるかのどちらかになるので、風通しのために少しだけ開けておくことができないので、家全体の風通しは予めよく考えておきたいポイントです。

 

その他、ドアは開けるのに動作が大きくなってしまうという特徴があるので、物を持って部屋に出入りする時、ドアを押して部屋に入る場合はまだいいですが、ドアを引いて開ける場合は一手間必要になってしまうので、物をよく運ぶ動線上にドアを使う場合は注意してくださいね。

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ちなみに「社員が日本一幸せ」とも言われる岐阜県にある未来工業では、ドアにドアノブが無いそうです。

理由は、両手が塞がっていてもドアを開け閉めできるようにするためです。

これはムダかなと思ったら一度やめてみる未来工業ならではの方法ですが、それだけ出入りが多い場所にドアを使うのは非効率となることもあるんですね。

 

その他の建具

折れ戸

クローゼットなど、全体を大きく開けたい時に使われるのが折れ戸です。

現在ではクローゼットのある家が多いので、折れ戸を使ったことがあるという方も多いと思います。

クローゼットであれば大きさに合わせて扉の枚数を増やしていけるので、いろんな大きさに対応しやすいというのも魅力の1つとなります。

 

その一方で折れ戸の注意点としては、折れ戸は部屋の内側に折れてくるので開けるためある程度の広さのスペースが必要になること。

折れ戸は寝室などの個室で使われるケースが多いですが、ベッドなど家具を置いた時に折れ戸が邪魔にならないかはチェックしておきたいですね。

 

また、折れ戸は天井ギリギリまで高さがあるという点も覚えておきたい部分です。

エアコンが邪魔で折れ戸が全部開けられないなんてケースもたまに見かけるので注意してくださいね。

窓のカーテンレールなんかにも注意が必要です。

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両開き戸

Photo:http://dwarf-hus.jp/

「両開き戸」は別名で観音開きと呼ばれる建具です。

収納でよく使われていますが、洋風な雰囲気を出したいときなどは両開き戸を使うことで雰囲気をガラッと変えることができるなど、使い方次第で印象が大きく変わるという特徴があります。

(反対に、階段下収納などでよくあるケースですが、リビングに小さな両開き戸がポツンとあると浮いて見えるなど、高さがあまりないと野暮ったく見えてしまうことがあるのは注意が必要です)

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建具の色を選ぶ時のポイント

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それでは次に、建具の種類を踏まえた上で、建具の色を選ぶときのポイントについて見てみましょう。

建具は基本的に、既製品の建具を使うのか、造作の建具を使うのかのどちらかになってきます。

それではまず、既製品の建具を選ぶときのポイントから見ていきたいと思います。

 

既製品の建具の選び方

既製品の建具はいろんなメーカーから発売されていますが、どのメーカーの物を使うと言うよりも建具のグレードによって部屋の見た目が大きく左右されます。

 

それぞれのグレードにいくつかの色やパターンが用意されていますが、グレードが低い建具とグレードが高い建具では見た目がかなり違ってきます。

やはりグレードが低い建具よりもグレードが高い建具の方が高級感があるのですが、特に低いグレードの建具を使う場合は要注意。

中途半端な色(木目調)などを使うと、部屋の中がアパートのような見た目になってしまいやすいんです。

どうしてもハリボテ感が出てしまうんですね。

(例えば下の部屋のような感じになってしまいます)

そのため、木目調など色合いが複雑な建具を選ぶ際は、建具のグレードや見た目の質感の良いものを使うというのがポイントとなります。

 

一方、予算の関係で建具にそれほど予算をかけられないケースも当然出てきます。

そんな場合、白や濃い色など、見た目のテクスチャーに影響されづらい物を選ぶのがオススメです。

白や濃い色だと柄が目立たないのでハリボテ感が少なく、シンプルにまとめることができるんですね。

 

建具は部屋の中でかなりの面積を占めるので、建具の見た目で部屋の印象はかなり左右されてしまいます。

ここは失敗の無い色を選びたいですね。

 

一方、グレードの高い建具はプリント技術の向上もあり、本物の木と見間違うほど見た目が良いのもありますので、インテリアに合わせて選ぶだけで引き締まった部屋になることが多いです。

見せる建具として使えるようになるんですね。

 

既製品の建具を使う場合、グレードが低い建具は白か濃い色を、グレードが高い建具はインテリアに合わせると間違いがありません。

 

造作建具の選び方

それでは次に、造作建具の選び方についても見ていきましょう。

造作で建具を作る場合は好みに合わせて扉を作ることができますが、たとえば木製の建具でも全て木で作っている訳ではありません。

建具が重くならないよう中を空洞にして、表面に木の板を貼って作ると言うケースがほとんどなんですね。

そのため、床材やカウンター材に合わせた板を使用する事ができるので、インテリアとして統一感を出すことができるのが、造作建具の大きな特徴です。

 

ちなみに、造作の建具で価格を落としつつシンプルな感じに仕上がるシナを使うとこんな感じです。

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もちろん、造作の場合は木目だけでなくこんな感じの色が着いた建具もつくることができます。

blue

まさにインテリアと好みに合わせてつくるという感じですね。

 

建具のサイズも自由につくれるので、部屋に合わせて建具の大きさが決められるのも造作建具の魅力です。

 

一方、造作建具の注意点を挙げるとすれば、既製品とは違い一品ものなので価格も高くなりがちですし、ハイドアなど高さがある建具を作ると建具が反ってしまうなんてこともあります。

造作建具のデザインだけでなく、デメリットも踏まえながら設計者とよく相談してつくるのが造作建具のポイントなんですね。

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建具で遊ぶなら

建具は色やデザインも豊富ですが、建具の種類はそれだけではありません。

 

例えば、建具にガラスが入っている建具もあります。

ガラスが入っている建具はリビングなど人の気配があるかどうか分かると便利な場所で使われる事が多いですが、アンティーク調のインテリアにしたい場合なんかはチェッカーガラスが入っていると雰囲気が出ます。

colordoor

Photo:http://www.woodone.co.jp/product/door/colordoor/

アンティーク調にするなら取手もアイアンのものにすると雰囲気が出ますね。

 

また、インテリアショップでも取手を取り扱っているところがあるので、造作で建具をつくるなら取手で遊んでも面白いですよ。

(購入前に、使えるかどうか設計者に確認してくださいね。たまに外国製など使えないのもあります)

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その他、自分で色を塗って敢えて無骨な雰囲気を出すなんてこともできるので、全部は大変だけども1枚だけ扉を塗ってみるのも意外と楽しいものです。

あとは、ペットを飼っているいる方用に、ドアが閉まっていてもペットが通り抜けできる建具なんかもあるので、生活スタイルに合わせて建具で遊んでみるのも面白いですね。

まとめ

今回は建具の選び方についてご紹介しました。

建具は色んな種類がありますが、それぞれの建具に特性があるので、その特性を活かした建具を上手く配置して行きたいですね。

 

また、建具は意外と面積が大きいので部屋の印象を大きく左右します。

そのため、インテリアに合わせて建具を目立たせるのか、それとも存在感を消すのかを考慮しながら、建具の色やデザインを選ぶのがポイントになってきます。

もちろん、設計士さんやインテリアコーディネーターさんも普通は相談にのってくれるので、ぜひ建具が上手くアクセントになった部屋をつくってくださいね。

では。

 

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建具を決めるときは何に注意すればいい?

  • 建具によって特性があるので、部屋に合わせてその特性が活きる建具を使う。
  • 既製品の建具は、建具のグレードによって使う色味に注意をする。

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