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吹き抜けのある間取りにする時に必ず知っておきたい5つのこと

2019年12月22日

モデルハウスや雑誌などで吹き抜けのある家を見ると、広々と見えて開放感がありますよね。

家を建てるのであれば吹き抜けのある家を検討したいという方も結構いらっしゃるのではないでしょうか。

 

そんな魅力的な吹き抜けですが、吹き抜けは作り方次第で見た目だけでなく、吹き抜けの効果というのも大きく変わってくるものでもあります。

そこで今回は吹き抜けのある間取りにする時のポイントについて詳しくみていきたいと思います。

吹き抜けが気になる方はぜひご覧ください。

吹き抜けとは

それではまず始めに、吹き抜けとはどんな物かについて改めて見てみましょう。

吹き抜けとは簡単に言うと、天井が無く、上下階がつながった空間のことを言います。

実例で見るとこんな感じですね。

吹き抜けの有る間取り

吹き抜け部分は天井が高くなり、部屋に広がりが出ているのが分かります。

一方、吹き抜けが無い一般的な間取りだと家の中はこのような感じになります。

部屋

吹き抜けがある間取りと吹き抜けが無い間取りでは結構印象が違ってくるんですね。

 

このように吹き抜けがあるかどうかで部屋の見た目は大きく違ってきますが、その他にどんな効果があるのでしょうか?

家の間取りに吹き抜けを作る目的としては、次の3つが挙げられます。

  • 吹き抜けを通して光が家の奥まで入る明るい家にする。
  • 1階、2階につながりのある家にする。
  • 部屋に開放感を出す。

この3つが吹き抜けを作る時の主な目的となるんですね。

 

では、このような吹き抜けの目的を達成するためには間取りでどのような点に注目すればよいのでしょうか?

次に吹き抜けを成功に導くための間取りの法則について見ていきましょう。

吹き抜けの大きさ

吹き抜けを間取りに取り入れる時、まず確認しておきたいのが吹き抜けの大きさについて。

吹き抜けには家の中に光を入れるという大きな役割がありますが、そのためには吹き抜けにある程度の大きさが必要になってきます。

吹き抜けの大きさがあまりに小さいと、吹き抜けの効果がとても小さくなってしまうからなんですね。

そのため、吹き抜けを設ける場合はある程度の大きさを確保するのが基本となります。

 

では、吹き抜けにどのくらいの大きさを確保すればいいのでしょうか?

吹き抜けの大きさを見る時に注目したいのが、「奥行き」と「幅」という2つの要素です。

「奥行き」と「幅」というのはこの部分ですね。

吹き抜けの幅と奥行き

そのなかでも特に大切になってくるのが吹き抜けの「奥行き」について。

奥行きがしっかり確保されていないと光が1階にあまり届かなくなってしまうのが大きな理由です。

具体的な数字で見てみると、できれば1m80㎝(タタミの1枚の長さ分)くらいの奥行きは確保しておきたいですね。

 

次に吹き抜けの幅に関して見てみましょう。

吹き抜けの幅が狭くて奥行きだけ長い吹き抜けというのもあまり見た目が良いものでもないので、奥行きと同じように最低でも1m80㎝くらいの幅は確保しておくのが基本となります。

ちなみに幅と奥行きが1m80㎝の吹き抜けというと下のようなサイズ感になります。

四角い吹き抜け

このくらいのサイズを最低限の大きさにして、間取りや要望、敷地条件に合わせてサイズを大きくするなど調整していくんですね。

 

このように吹き抜けの効果を最大限発揮させるためには吹き抜けの大きさをどれだけ確保できるかというのが重要なポイントとなってきます。

そのため、吹き抜けのある間取りにする場合はまずは吹き抜けの大きさをしっかり確認しておきたいですね。

(反対を言えば、もあまり吹き抜けの大きさが取れない場合は、間取りを調整したり吹き抜けを思い切って無くしてしまうというのも1つの方法です)

吹き抜けの形

吹き抜けを見下ろす

吹き抜けを作る時、吹き抜けの形というのも必ずチェックしておきたい部分です。

吹き抜けの形は基本的に凸凹するのではなく、正方形や長方形などのキレイな形にするのが基本になります。

形が凸凹した吹き抜けだと見た目にもあまり良くなく、うるさく見えてしまうからなんですね。

 

吹き抜けは明るさを取り入れることも大切ですが、吹き抜けを見上げた時の見え方というのも家の雰囲気を決める重要なポイントになってきます。

吹き抜けの間取りでは形の整った吹き抜けになっているかどうかも確認しておきたいですね。

吹き抜けの位置

吹き抜けを作る場合、吹き抜けの位置というのも大切な要素となってきます。

吹き抜けの位置によって光が入る明るい家になるかどうかというのはかなり変わってくるからなんですね。

そのため吹き抜けは基本的に光が入りやすい南側に吹き抜けを作るのが基本となってきます。

 

ただ、敷地状況によっては必ずしも南側に吹き抜けを作るのではなく、他の場所に吹き抜けを作った方が良い場合もあります。

たとえば南側すぐに家が建っている場合は南側に吹き抜けを作っても日の光が入ってこないことも考えられるので、確実に光が入る道路側に吹き抜けを設けるなど、敷地に合わせてベストな場所に吹き抜けを設けるようにしたいですね。

吹き抜けの間取り

その他に吹き抜けの位置で注意しておきたいポイントとしては、1階の外壁の位置に合わせて吹き抜けをつくるということ。

ちなみに図で表すと下のような吹き抜けの位置になります。

吹き抜けの位置

どうして外壁に合わせて吹き抜けを作るのが大切なのかというと、見た目と実用性という2つが大きな理由となってきます。

たとえば、下のような位置の吹き抜けがあればどうでしょうか?

やめた方が良い吹き抜け

なにやら中途半端な位置に吹き抜けが有りますね。

どうして中途半端かと言うと、LDKの一部が吹き抜け、一部が平天井になっているため吹き抜け部分がポッカリ空いた穴みたいに見え、ゴチャゴチャしている空間に見えてしまうからです。

吹き抜けはスッキリした感じを出すのがオシャレに見えるポイントとなり、吹き抜けの位置が中途半端だとスッキリ感がかなり減ってしまうんですね。

新築の内装はどうすればオシャレに見える?内装を決める時の6つのポイント

 

また、先ほどの吹き抜けのように中途半端な位置に吹き抜けがある時に注意したいのが、カーテンやブライドなどのウィンドウトリートメントを付ける場合です。

知らないと損をするカーテンの種類と選び方

間取り段階から気をつけたい、ウィンドウトリートメント計画の2つのポイント

 

高い位置にウィンドウトリートメントを付ける場合、一般的にはヒモなどを下に垂らして開閉を行うのですが、先ほどのように中途半端な位置にある吹き抜けの場合、ヒモを垂らすとリビングの真上からヒモが垂れてしまうなんてことが起こってしまいます。

天井からヒモがヒラヒラしているリビングは見た目が何か変ですよね。

歩くたびにヒモにぶつかるのも邪魔になります。

 

そのため、先ほどのような位置に吹き抜けを設ける場合、ウィンドウトリートメントは電動にする以外に選択肢は無くなり、あらかじめ電源を用意しておくなど一手間が必要となるんですね。

家が出来てから気付いた時は遅いので、まずは中途半端な位置の吹き抜けにしないこと。

吹き抜けがどうしても中途半端な位置になった場合はカーテンやブラインドなどが問題なく開け閉めできるのかどうかは確認しておきたいですね。

 

その他、吹き抜けの窓を簡単に掃除できるようにしたり、家の中を回遊動線にする場合など、吹き抜けの一部に床が欲しいという場合もあります。

そんな時に活躍するのがスリット状にした床です。

こんな感じですね。

吹き抜けのスリット床

床がスリット状なので光を1階に落とすことができますし、通路スペースも確保することができるようになります。

そのため吹き抜けの一部に床が欲しいという場合はスリット状の床をうまく活用していきたいですね。

回遊できる間取りって使いやすいの?メリットとデメリットをご紹介します

吹き抜けと2階ホールを繋げる

吹き抜けのある間取り

吹き抜けのある間取りにする場合、大きく分けて2つの吹き抜けに分けることができます。

1つが「完全に独立した吹き抜け」、もう1つが「2階のホールに面した吹き抜け」です。

完全に独立した吹き抜けとはこんな感じですね。

独立した吹き抜け

一方、ホールと一体になった吹き抜けはこんな感じです。

吹き抜けのあるリビング

吹き抜けの大きさは多少違うとしても受ける印象は大きく違ってきますね。

そして吹き抜けを作る場合にオススメなのが2階ホールに面した吹き抜けです。

 

吹き抜けを作る3つの目的のうちの1つに「開放感」がありますが、吹き抜けの周りが壁ではなくホールにすることで吹き抜けに広がりが出るとともに、視線もより遠くまで抜けるようになり、実際の面積以上に部屋が広く見えるようになるんですね。

そのため、吹き抜けの開放感を重視する場合はホールと一体になっている吹き抜けというのはマストと言えます。

 

一方、間取り上、吹き抜けの周りに部屋が有るので独立した吹き抜けになるというケースもあります。

具体例で見てみると、南北に長い間取りの場合だと吹き抜けの周りが部屋になる確率が高くなります。

簡単に描くとこんな感じですね。

壁に囲まれた吹き抜けの間取り

このように壁に囲まれた吹き抜けになる場合、一番避けたいのが空気が吹き抜けの上部に籠ってしまうということです。

そうならないように吹き抜けにシーリングファンをつけて空気をかき混ぜられるようにしたり、吹き抜けの窓を開くようにして風が抜けるように、また部屋と吹き抜けの間に窓を設けて空気の通り道を作るなど、空気が籠らないような対策を取っておきたいですね。

家を建てるなら必ず知っておきたい窓の話

吹き抜けを作る場所

それでは最後に吹き抜けを作る場所について見てみましょう。

吹き抜けを作る場所としてやはり一番ベストなのはLDKです。

光がよく入る明るいLDKというのはやはり気持ちの良いものですし、部屋の広さもあるので吹き抜けの効果をより高めることができるのでLDKと吹き抜けというのは好相性となります。

 

そんなLDKの中でも吹き抜けのベストな位置はリビングです。

リビングの上に天井が無くても困るケースが少なく、またリビングは南側に配置される事も多いので吹き抜けを配置しやすいのが大きな理由です。

ダイニングを吹き抜けにするのも良いですが、ダイニングの上が吹き抜けの場合は照明の位置が難しくなるので照明計画はしっかり考えておきたいですね。

また、キッチンの上が吹き抜けの場合は換気扇を取り付ける場所が難しくなること、またニオイが広がりやすくなるのでキッチンの上は吹き抜けではなく天井がある方が使い勝手は良くなります。

 

その他、吹き抜けの位置で時々見かけるのが玄関に吹き抜けを作るというケースです。

玄関に入った時に開放感を出すという手法ですね。

ただ、玄関の土間というのは家の中で一番寒くなりやすい部分でもあります。

そのため吹き抜けと2階のホールが繋がっていると、玄関に吹き抜けを作ったばっかりに冷たい空気が家の中を移動するというケースも起こることがあるんですね。

そのため、玄関に吹き抜けを作る場合は全館空調を取り入れて家全体の温度が一定の温度になる場合や、デザイン性の高い階段を玄関のアイキャッチにして吹き抜けと階段を魅せるなど明確な目的を持った場合に限るようにしておくと無難ですよ。

広い玄関土間のある家ってどうなの?土間の使い方と3つの注意点

階段にはどんな種類がある?知っておきたい階段の4つの形

アイキャッチを上手く使ってオシャレな家にする方法

まとめ

今回は間取りに吹き抜けを取り入れる時のポイントについて詳しくみてきました。

吹き抜けと言っても、大きさや場所、形によって見え方や効果というのは大きく違ってくるんですね。

吹き抜けを作る主な目的は3つありますが、その目的が達成されているかどうか。

この部分を意識しながら吹き抜けの有る間取りを見ることが大切なんですね。

 

今回の内容を参考に、ぜひ素敵な吹き抜けを作ってみてくださいね。

では。

 

吹き抜けについてはこちらも参考にしてください。

吹き抜けのメリット、デメリットと失敗しない吹き抜けの作り方

吹抜けのある家は寒い?家を建てた人100人に聞きました

玄関に吹き抜けってどうなの?建築士が本音で話をします

家づくり、土地探しに必要な情報はこちらにまとめています。家づくりの参考にどうぞ。

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