階段にはどんな種類がある?知っておきたい階段の4つの形

「家の階段にはどのような種類があるのか記事にしてもらえないでしょうか?」

読者さんからこのような依頼をいただきました。

確かに階段って日頃はあまり気にする事は無いかもしれないですが、階段は家の間取りやデザインではかなり重要なポイントですし、日々使う場所なので使い勝手も気になるところですよね。

 

そこで今回は、よく使われる階段の種類をご紹介しながら、そのメリットとデメリットをお伝えしたいと思います。

それではどうぞご覧ください。

木製階段(ストリップ階段)

ストリップ階段

家を作る時に一番よく使われる木製階段。

木製の階段の場合、階段の下がトイレや収納になっている箱形階段と、下がオープンになっているストリップ階段の2種類が代表的な階段の形となります。

それではまず、ストリップ階段から見ていくことにしましょう。

 

木製のストリップ階段の特徴は、箱形の階段に比べて見た目が軽くなるというのが1番のメリットになります。

下が空いているので部屋が広く見える効果があり、リビング階段にする時なんかには重宝する階段なんですね。

リビング階段は寒い?プロが教えるメリットとデメリット。

 

また、階段越しに窓を配置することもできるので、どちらかと言うと日当りの悪い場所に配置されがちな階段を大胆に南側にもってくるということも可能です。

ストリップ階段を採用することで間取りの幅も広がるんですね。

 

他には、階段の下に見た目にこだわった家具や観葉植物を置くだけでも部屋の雰囲気はグッと変わってくるので、リビング階段だけでなく玄関から見える位置に階段がある場合でもアイキャッチとしての効果を発揮してくれます。

アイキャッチを上手く使ってオシャレな家にする方法

 

一方、木製ストリップ階段のデメリットを挙げるとすると、見た目がキレイな化粧材を使わないといけないので箱形階段に比べて割高になってしまうこと。また、あくまでも構造材が木製なので、階段の強度を保つためにある程度の太さや大きさが必要になってくるということが挙げられます。

木製の階段の場合は、後でご紹介する鉄骨階段くらい細く作ることができないんですね。

場合によっては少し野暮ったく感じるなんてことも。

 

そのため、木が好きな方の場合やそこまで細かいデザインにこだわらない場合は全く問題ありませんが、軽いデザインの階段にしたい場合は物足りなく感じてしまう事があるので注意が必要です。

 

その他、木製の階段で見た目に軽さを出したい場合、階段の形状にこだわるよりも手すりをスチール手すりに変えるだけで見た目はかなり変わるので、手すりだけスチールを使うという方法もあります。

木とスチールは相性が良く、見た目がかなり軽くなるんですね。

スチール手すり

手すりをスチールにするだけだとそこまで大きく費用が跳ね上がることはないので、木製の階段にスチールの手すりというのは費用対効果は高い方法と言えます。

木製階段(箱形階段)

箱形階段

家の中でも1番ポピュラーなのが木製の箱形階段です。

木製の箱形階段には2種類あり、上の写真のように真ん中に折り返しがあるU字階段と、直線的に登る直階段の2パターンに分けられます。

木製の直階段だとこのような感じですね。

箱形階段の場合、階段の下のスペースがトイレに使われていたり、物入れになっている階段をよく見かけます。

階段下収納や階段下トイレってどうなの?効果的な階段下の使い方

 

そのため、コンパクトな住宅などスペースを少しでも有効活用したい場合は箱型階段は強い味方になってくれます。

また、箱型階段は形も自由に作りやすいので、箱形階段は間取りに合わせた実用的な階段と言えます。

 

その他箱型階段のメリットとしては、箱形というように大部分が壁の中に隠れるので造りやすく、それに合わせて価格も抑えてつくることができるのも魅力です。

 

一方、箱形階段のデメリットを挙げるとすると、階段に個性を出すのが難しいので家に個性を求める人には物足りないと感じる事があります。

箱型階段をキレイに見せるためには細部にこだわった作り方をする必要があるんですね。

また、箱型階段は壁に囲まれた造りになることが多いので、場合によっては家が狭く見えたり暗くなったりすることもあります。

特にU字階段は2階に大きな家具や家電を運ぶ場合、踊り場の部分で回転することができずに2階へ運べないということも。

特に2階リビングの場合は大型の家具や家電を2階に運ぶことが多く、階段で入らない場合は外から2階へ吊上げて搬入するという手間が必要になってしまうので注意が必要です。

その家具と家電、家の中にちゃんと入りますか?

2階リビングのメリット、デメリットをプロの建築士がまとめました【絶対保存版】

 

【木製階段番外編】U字階段をストリップ階段にできる?

木製階段の見た目を軽くしたい場合、直階段の場合は下がオープンのストリップ階段にすればいいですが、意外と難しいのがU字階段のケースです。

U字階段をストリップ階段にする場合はこのような感じの作り方になります。

U字型ストリップ階段

このようにU字階段を木製のストリップ階段にする場合に気をつけたいのが、柱の太さをしっかり確保するということ。

踊り場などの回転部分は柱を欠いてつくることになるので、柱が細いと強度の点で弱くなってしまうんですね。

また、階段の造りが複雑になるためスッキリした見た目になりにくいので、できるだけシンプルな階段を目指すことも重要です。

このように木製のU字階段をストリップ階段にする場合は工務店とメリットとデメリットについてよく話し合って採用するかどうか決めてくださいね。

 

ちなみにU字階段をストリップ階段にする場合、個人的には木製でなく次にご紹介する鉄骨階段でつくる方をオススメしています。

鉄骨階段

スチール階段

雑誌やネットなどに載っているオシャレな家がよく使っているモノ。

それが鉄骨階段です。

 

それだけ鉄骨階段があるだけで家のオシャレ度が高くなるんですね。

鉄骨階段の場合は構造材にスチールを使うので形もかなり自由につくれますし、スチールの厚みを薄くしても強度を保てるので、見た目の軽やかさと形の自由度が鉄骨階段の1番の魅力となります。

 

好みの階段の形を考えたり探したりするのも楽しいですね。

もちろん、まっすぐな直階段だけでなくU字階段にしても問題ありませし、クルクル回る「らせん階段」にすることも可能です。

 

一方、鉄骨階段のデメリットを挙げると、価格の高さが挙げられます。

シンプルにつくっても木製のストリップ階段の倍以上の費用が必要になってくるので、鉄骨階段にする場合はある程度の予算を確保しておく必要があるんですね。(同じ階段でも、価格は工務店次第で結構違いが出ます)

 

鉄骨階段にする場合、全部スチールだと階段を上り下りする時に足が冷たいですし滑る恐れもあるので、踏み板の部分は木製に踏み板にするのがオススメです。

踏み板に何の材料を使うかだけでも、階段の仕上がりは変わってきますよ。

おしゃれな家は皆使っている!おすすめ無垢フローリング12選【保存版】

 

ちなみに、ある程度デザインにこだわった家に関わる仕事をしている人は、かなりの確率で鉄骨階段好きな場合多いです(笑)

らせん階段

らせん階段

踏み板が螺旋状に並んでいるのがらせん階段です。

らせん階段は独特な形をしており、見たこと事がある方も多いのではないでしょうか。

それではらせん階段のメリットとデメリットについて見てみましょう。

 

らせん階段の1番の魅力は、そのシルエットの奇麗さです。

階段というよりもオブジェのように見えるので、らせん階段があるだけでオシャレな部屋に見えてきてしまうから不思議ですね。

 

らせん階段はモダンな住宅向けという感じがしますが、和風の住宅に使っても部屋によく馴染みます。

雰囲気に合わせてモダンな住宅ならホワイト、和風の住宅なら黒い階段を使えば間違いないですね。

 

らせん階段にした場合、階段の中心にいくほど踏むスペースが狭くなるので使いにくいというイメージがありますが、実際に使ってみるとそんな使いづらいということはなく、一定の同じリズムで階段を上り下りできるので意外と使いやすいという特徴もあります。

また、らせん階段は場所をあまり取らないので、コンパクトな家をつくる時も重宝しますし、階段を通して光を入れたい時もらせん階段は効果的です。

 

その一方、らせん階段のデメリットを挙げるとすると、鉄骨階段と同じように価格の高さが上げられます。

特殊な形であることと、スチールを使うので価格が高くなってしまうんですね。

今回見てきた階段を全部シンプルに造ったとして、らせん階段が1番費用が掛かる可能性が高い階段と言えます。

 

また、らせん階段は階段本体のつくりだけではなく、手すりをどのようにつくるかで価格と見た目の印象がかなり変わってきます。

シルエットの奇麗さが螺旋階段のポイントなので、どれだけシンプルに作れるかがらせん階段の勝負所なんですね。

 

ちなみに、こんなクルクル回るらせん階段をどのように作るかと言うと、工場である程度の形を作っておき、必要な部分を現場で溶接してらせん階段を作っていきます。

 

【番外編】階段は造作か既製品か

階段は造作で現場や工場で1から作る方法と既製品を入れて階段を作るという2つの方法があります。

特に鉄骨階段やらせん階段は既製品もあり、基本的に既製品しか使わないという会社も多くあります。

 

ただ、階段は形や手すりのデザインで見た目がかなり変わる部分でもあり、シンプルな形を目指す場合や個性をちょっと出したい場合なんかは造作の方が見た目も良く、自由度も高くなります。

そのためオシャレな階段を目指すなら造作の階段を検討してみるのはとても効果的ですよ。

まとめ

今回は階段の種類についてご紹介しました。

階段は家の1階と2階をつなげるためのモノですが、階段のデザインや造り次第で家の印象はかなり変わってきます。

そして階段は間取りとの連動性が高いため、間取りをつくる段階でどんな階段にしたいか伝えるのがベストです。

 

ぜひ、あなたの家に合った階段を選んで、見た目も機能も満足いく階段を作ってくださいね。

では。

 

階段の他の階段の記事はこちらも参考にしてください。

リビング階段は寒い?リビング階段のメリットとデメリットを解説します

階段下収納や階段下トイレってどうなの?効果的な階段下の使い方

間取りを左右する階段の位置を決めるための3つのポイント

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階段にはどんな種類があるの?

  • 大きく分けて、木製、鉄骨、らせん階段の3種類に分けられる。
  • 木製の方が価格は安いけども、デザイン性は少し落ちる。
  • 鉄骨の法が価格は高いけども、デザイン性は高くなる。
  • 予算と間取り、デザインのこだわりに合わせて階段を選ぶのがベスト。