玄関に階段ってどうなの?玄関近くに階段を作るメリットと魅力的な空間の作り方

「間取りの打ち合わせをしているのですが、玄関に階段がある間取りになっています。できるだけオシャレな家にしたいのですが、玄関と階段をオシャレに見せる方法について記事にしてもらえないでしょうか?」

読者の方からこのようなリクエストをもらいました。

玄関というのは家の顔とも言える部分ですし、階段も配置や作り方次第で間取りや家の雰囲気に大きく影響してくる部分なので、その2つが集まる玄関の階段というのは家の中でも重要度が高い場所でもあります。

そこで今回は、玄関に階段を配置したときのメリットやポイントについて詳しく見ていきたいと思います。

それではどうぞご覧ください。

玄関近くに階段がある間取りのメリット

最近の住宅では、階段の位置というのは大きく分けて3つのパターンに分けることができます。

1つはリビング階段にしたケース。

もう1つはリビングを通り抜けた場所に階段を配置するケース。

そして最後に玄関の近くに階段を配置するケース。

階段の場所は以上の3つに分けることができるんですね。

 

最初の2つは家族が顔を合わせやすいようにリビングを通る階段になっていますが、玄関近くの階段はリビングを通らないというのが大きな違いとなり、同じ階段でも印象はガラッと変わってくるのが玄関に階段を配置した時の特徴になります。

 

では、玄関近くに階段を配置した場合には具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか?

 

まず、玄関に階段があるメリットとしては2階と玄関までの動線が短くできるということが挙げられます。

これは2階リビングの家や3階建ての家の場合は特に効果的で、家に帰ってきてすぐに2階にあるリビングやキッチンへ移動できることになるので買い物後など荷物を持っている時に助かりますし、玄関からアクセスしやすいのでリビングに人が集まりやすくなるという効果も期待できます。

階段の移動は毎日のことなので、メインの動線の移動距離が短いというのは大きなメリットになるんですね。

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また、玄関と階段が近いと1階の廊下もコンパクトな間取りにしやすく、家の面積を効率的に使うことができようになります。

このように2階リビングや3階建てにする場合は玄関と階段を近くに配置するというのはマストな選択になるケースがほとんどなんですね。

 

では、1階リビングで玄関近くに階段を配置した場合のメリットはどうなるでしょうか?

 

たとえば家に帰ってきてすぐに自分の部屋で着替える習慣がある場合など、ここでもまずは2階と玄関を行き来する動線が短くなるという点がメリットになってきます。

また、家族それぞれのプライバシーを重視する場合やリビングを落ち着いたスペースにしたいという場合も玄関付近に階段を配置すると上手く間取りがまとまるケースが増えてきます。

リビング階段は家族の顔が合わせやすいというのがメリットになりますが、その分、休みの日にお子さんが友達を連れてきた場合もリビングを通ることになるので落ち着き感という点はどうしても少なくなってしまいます。

リビング階段では全ての動線がリビングに集まるので、パブリック、プライベートそれぞれが入り混じった空間になってしまいがちなんですね。

また、お子さんが成長するにつれて生活スタイルも変わってくるので、お子さんがある程度大きい場合はプライバシーも重視した間取りの方が生活しやすいということもあります。

このような場合、階段を玄関付近に配置することでプライバシー性を高めることができますし、リビングも落ち着いた雰囲気の場所にすることができるんですね。

玄関に階段を作る時のポイント

それでは次に、玄関に階段を作る時のポイントについて見てみましょう。

玄関に階段を作る場合、階段を上手く使って玄関をどれだけ魅力的に見せられるかが大きなポイントになってきます。

 

たとえば玄関に入ってすぐ壁に囲まれた空間があるのと、視線が奥まで抜ける間取りでは玄関に入った時の印象はかなり違います。

やはり視線が抜けた方が家が広く見えて開放感も出るようになるからです。

そのため、玄関近くに階段を作る場合は壁に囲まれた閉鎖的な階段を作るのではなく、できるだけオープンな階段にすることで玄関にもプラスの効果を出すことができます。

たとえば鉄骨で作ったストリップ階段にして軽さを出すのもいいですし、手すりなども腰壁にするのではなく格子状にして抜け感を出すのもいいですね。

ストリップ階段ってどんな階段?ストリップ階段の種類とメリット、デメリット

 

また、ただ階段を作るのではなく、できるだけ光の入るにするのも玄関に階段を作る時の大切なポイントになってきます。

Photo:https://roomclip.jp/photo/bKOJ

たとえば玄関の扉を開けた時に視線が抜ける階段が有ったとしても、真っ暗な空間が広がっているだけでは魅力的には見えないですよね。

そのため、階段の形状だけでなく明るさも含めて玄関からどう見えるか。

この部分を意識するだけで家の雰囲気というのは大きく変わってくるんですね。

家のアイキャッチとなるような階段を作れれば魅力的な家になること間違いなしです。

アイキャッチを上手く使ってオシャレな家にする方法

 

その他、玄関に広い土間を作って一緒に階段も配置するというのも間違いの組み合わせとなります。

Photo:https://en-ad.com/works/leon/

玄関土間は普通の床よりも1段低くなる分だけ、階段下もアイデア次第で有効活用できるようになるのが大きな魅力なんですね。

そのため広い土間を作るのであれば階段を組み合わせてみるのも楽しいですよ。

広い玄関土間のある家ってどうなの?土間の使い方と3つの注意点

こんな場合は玄関の階段を再検討するのも有り

ここまで玄関に階段を作る場合のメリットやどうすれば魅力的な空間にできるかを見てきましたが、玄関に階段を配置するというのはどんな間取りでも相性が良い訳ではありません。

たとえば家の間取りというのは階段は家の真ん中付近に作るのが基本となってきます。

階段を家の中心付近に配置することで2階の廊下を短くすることができ、コストパフォーマンスの良いバランスの取れた家にすることができるからなんですね。

たとえば下の間取りであれば玄関が家の中心付近にあるので階段も家の中心付近に配置することができ、2階の動線もコンパクトにまとめることができます。

 

一方、家の端に玄関がある場合は必然的に階段も家の端になってしまうというケースも出てきます。

そうなると2階の廊下が長くなってしまったり、何だかバランスの悪い間取りになってしまうこともあるんですね。

そしてそのバランスの悪さの原因は階段を玄関近くに配置しているからという事もよくあります。

 

では、どうすればこのような残念なケースを防ぐことができるのでしょうか?

なんだか間取りがシックリこない場合、まずは階段が玄関の側に無いとダメなのかどうかもう一度振り返ってみるのが効果的です。

たとえば、玄関に階段を配置する場合、リビングの暖房効率が気になるのでリビング階段ではなくリビングの外に階段を配置したいというケースもよくあります。

ただ、上記のような場合であれば玄関に階段を配置する以外にもリビング階段にして扉をつけるという方法も考えられますよね。

このように玄関に階段が欲しい場合、どうして玄関の近くに階段が欲しいのか、またその優先順位は「Must」なのか、それとも「Want」なのか。

この部分を間取りの要望の段階で伝えておくことで、間取りの可能性を大きく広げることができます。

(この部分を飛ばしてしまうと、玄関に階段を作るのがメインになってしまい、家全体のバランスや使い勝手が置いてきぼりになってしまうことがあるんですね)

 

また、反対に玄関近くに階段を希望した訳ではないけども、間取り上、玄関付近に階段があるケースもあります。

その場合、間取り全体がシックリきているのであれば問題ありませんが、もしイマイチ間取りが上手くいかないなぁという場合は階段の位置を変えてみるのも効果的です。

このように階段の位置というのは間取りに大きく影響しやすい部分なので、配置にある程度柔軟性を持たせておくことで満足いく間取りに近道となってくれるんですね。

まとめ

今回は玄関付近に階段を作る時のメリットやポイントについて詳しく見てきました。

玄関に階段があることの1番の魅力は2階への動線を短くできること、また空間をプライベートスペース、パブリックスペースと明確に気切りやすいというのがメリットになってきます。

また、玄関という家の印象を左右する部分でもあるので、できるだけ魅力的な階段を目指すのも効果が高いんですね。

 

一方、階段の位置というのは思っているよりも間取りに大きく影響する部分です。

玄関の階段という縛りが出る事で間取りに大きな制約が出てしまう事もあるので、玄関に階段を作る場合はどうして玄関に階段が欲しいのかなどの理由も一緒に伝えておくのも効果的ですし、間取りが上手くいかない場合は思い切って階段の位置を変えてみるのも効果的なんですね。

ぜひ今回の内容を踏まえながら家づくりの参考にしてみてくださいね。

では。

 

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