ストリップ階段

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ストリップ階段ってどんな階段?ストリップ階段の種類とメリット、デメリット

今回のテーマはストリップ階段について。

ストリップ階段とは踏み板と骨組みだけで出来ている階段のことで、別名でスケルトン階段やオープン階段とも呼ばれています。

ストリップ階段はオシャレな見た目の物が多いので、ストリップ階段は人気の階段の1つです。

そこで今回はストリップ階段のメリット、デメリットを踏まえながらストリップ階段にはどんな種類があるのか、また作る時のポイントについて見ていきたいと思います。

ストリップ階段が気になる方はぜひご覧ください。

ストリップ階段のメリット

それではまず、ストリップ階段のメリットについて見ていきましょう。

階段をストリップ階段にした時のメリットとしては、

  • 開放的な空間にできる
  • 光を部屋の中に入れられる
  • 窓がある場所にも階段を設置できる

この3つが代表的なメリットとなります。

では順番に見ていきましょう。

 

開放的な空間にできる

ストリップ階段にした場合、視界を遮るものが少なくなるので開放的な空間にできるというのが一番のメリットとなります。

ストリップ階段は踏み板と階段の骨組みだけでできているため、階段が有っても視線が抜けるんですね。

その結果、部屋の中が実際の面積よりも広く見えるようになります。

 

そのため視線を抜きたい場所、たとえばリビング階段する場合や玄関から見える場所とストリップ階段というのは好相性となります。

また、吹き抜けとストリップ階段の組み合わせは空間に広がりを作るのにベストな組み合わせとなり、リビングに吹き抜けを作る場合はストリップ階段と一緒に作るのも選択肢に入れておきたいですね。

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光を部屋の中に入れられる

ストリップ階段は段と段の間にスキマがあるため、部屋の中に光を入れられるという効果も期待できます。

通常の階段だと光がカットされるというケースでも、ストリップ階段にすることで明るい空間にすることができるんですね。

そのため、リビングに使うのはもちろん効果的ですし、暗いくなりがちな北側の廊下やホールにストリップ階段を設けることで空間の印象をかなり変えることができるようになります。

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窓がある場所にも階段を設置できる

ストリップ階段の場合、隣に大きな窓がある場合でも階段を設置することができるようになります。

通常の階段は踏み板を壁に埋め込んで作ることになるので階段の隣に窓を作る場合は階段より上しか作れないという制約が有りますが、骨組みが独立したストリップ階段の場合は階段の横に大きな窓を設置することも可能になるんですね。

リビングのストリップ階段

Photo:https://inakagurashi.tatsumi.com/voice/index/368

そのため、引き違い窓など出入りできる窓を階段の横に設置できるようになり、特に中庭を作る場合や階段を通して光を入れたい場合に大きな効果を発揮してくれます。

また、大きな窓を階段の隣に設置できるということは家の南側にも階段を配置する事ができるようになるので、間取りの幅が広がるというのも魅力の1つになってきます。

 

ストリップ階段のデメリット

ストリップ階段は部屋の見た目や明るさに効果がある一方、デメリットもあります。

それでは次にストリップ階段のデメリットについて見てみましょう。

ストリップ階段のデメリットとしては、

  • 落下の危険性が普通の階段より高い
  • 階段下の用途は絞る必要がある
  • コストが高くなる

以上の3つがストリップ階段のデメリットとなります。

 

落下の危険性が普通の階段より高い

ストリップ階段の場合、階段が踏み板と骨組みで出来ているので開放感がありますが、その分だけ隙間も多くあるという特徴があり、小さなお子さんがいる場合は階段から落ちないか心配という声もよく耳にします。

このようにストリップ階段の場合はオープンな分だけ落下の恐れがでてきてしまうというのはデメリットになってくるんですね。

 

では、そのような落下の危険性を少なくするにはどのような方法が考えられるのでしょうか?

たとえば、言い換えると階段の勾配を緩やかにすることで階段の隙間から落ちる危険性を減らすことができます。

階段の1段の高さを蹴上(けあげ)と呼びますが、階段の蹴上の高さを低くすることで隙間から落ちる危険性を減らすことができるんですね。

また、階段の手すりも棒1本ではなく人が落ちないように細かく入れることで落下を防止する役割を果たしてくれます。

ストリップ階段と吹き抜け

このように階段の作り方でも落下する危険性というのは変わってくるんですね。

 

また、階段自体に手を入れるのではなく、落下防止策を取る方法もあります。

たとえば子供が小さい期間はそれほど長くないので、一時的に落下防止のネットをつける等の方法が考えられます。

こんな感じですね。

ストリップ階段の落下防止方法

Photo:https://mamorun-kids.net/pro/result/92.php

実際には子供にとっても自分の家だと階段の間から落ちたら危険ということを学んでいくので落ちる危険性というのはそれほど高くありませんが、子供の友達が遊びに来た時はストリップ階段に慣れていないので危なく感じるということもよくあります。

そのため、ある程度子供が育つまではこのような落下防止ネットをつけておくというのは効果が高い方法と言えます。

 

階段下の用途は絞る

ストリップ階段の場合、階段下の使い方というのはある程度絞られてきます。

たとえば一般的な階段であれば階段の下を収納にしたりトイレにしたりというケースが多いですが、ストリップ階段の場合は階段下がオープンな空間となるので使い方はある程度絞る必要が出てくるんですね。

ストリップ階段の階段下の活用方法として多いのは、オープンなスペースになっているので机を置いてちょっとしたワークスペースにするというケースです。

座って作業する机というのは高さが取りづらい階段下と相性が良いので人気の階段下の使い方となります。

 

また、ストリップ階段の場合は階段下は特に使わずオープンな空間にしておくのも効果的です。

先ほどご紹介したように階段横に大きな窓を設置した場合は通路としても使用できますし、オープンな空間にして観葉植物を置いてライトアップしたりなど、贅沢な使い方をするのもいいですね。

ストリップ階段にする場合は階段下も空間の一部であることを考慮して使い方を決めるとオシャレに見えるようになりますよ。

新築の内装はどうすればオシャレに見える?内装を決める時の6つのポイント

 

コストが高くなる

ストリップ階段と通常の階段を比べた場合、ストリップ階段の方がコストが高くなってしまいます。

通常の階段は見える部分が踏み板くらいなので見えない部分はそれほどキレイな材料を使わなくても問題ありませんが、ストリップ階段の場合は見える場所が多いので見た目も良い材料を使う必要があること、また加工の手間も多いということでコストが高くなってくるんですね。

ストリップ階段の場合は作り方や材料によって見た目だけでなく金額というのも大きく違ってきます。

そのため、コストとのバランスが取れるストリップ階段を選ぶことが重要になってくるんですね。

では、ストリップ階段にはどのような種類があるのか見ていきましょう。

ストリップ階段のデザインの違い

ストリップ階段の場合は大きく分けて、次の3つの作り方に分けられます。

  • スチール製で造作で作る
  • 既製品のストリップ階段を使う
  • 木製でストリップ階段を作る

以上の3つです。

それでは順番に見ていきましょう。

 

スチール製のストリップ階段

ストリップ階段

ストリップ階段にする場合、スチールで作るというのは一番ポピュラーな方法になります。

(階段の手すり、骨格は鉄で作り、足がふれる踏み板は冷たくないように木で作るという形が一般的です)

どうしてスチール製のストリップ階段が多いのかというと、スチールだと厚みが薄くても強度を出せるため、より見た目も軽やかなストリップ階段にできるのでスチール製のストリップ階段が多いんですね。

また、手すりを含めたデザインの自由度もかなり高いため、家の雰囲気に合わせたデザインや色のストリップ階段にすることができるというのも魅力の1つです。

たとえば下の画像の階段と先ほどの階段を比べてみると、手すりのデザインだけでなく階段を支える構造材の作りも違うことが分かります。

ストリップ階段2

一方、スチール製のストリップ階段にする場合の注意点としては、コストが一般の階段と比べてかなり上がってしまうという点は注意が必要です。

一般の階段と100万円くらい違ってくることも普通にあるんですね。

また、作るのにどれだけ手間が必要か、またどれだけの鉄を使うかでもコストは変わってきます。

このようにスチール製のストリップ階段はデザイン次第で金額が変わってくるという点は意識しておきたいですね。

 

既製品のストリップ階段

ストリップ階段(既製品)

Photo:http://www.aica.co.jp/products/housing/floor/metal/

ストリップ階段にする場合、既製品のストリップ階段を使うという方法も有ります。

既製品のストリップ階段を使うメリットとしては、カタログなどでどんなデザインの階段なのか実際に目で見て選ぶことができるのでイメージしやすいというのが最大のメリットとなります。

また、そのほかのメリットとしては強化ガラスを使ったものや手すりにアクリル板を使ったものなど、素材にバリュエーションがあることが挙げられます。

ストリプ階段(ガラス張り)

そのため、光は入れたいけどもスキマが有って落下の危険性がある物は避けたいという場合は魅力的な選択肢となってくるんですね。

価格についてデザイン次第の部分も大きいですが、造作で作る場合と同程度くらいが目安になってきます。

 

木製のストリップ階段

ストリップ階段(木製)

ストリップ階段を作る場合、比較的お手軽に作れるのが木製のストリップ階段です。

木製なのでスチール製のストリップ階段よりも価格を抑えて作ることができ、コストの面で木製のストリップ階段というのはかなり魅力なんですね。

そのため、木製のストリップ階段というのもスチール製のストリップ階段と並んでよく使われています。

 

その一方、木製なのでスチールよりも強度を出すために部材は大きりやすく、見た目の軽さをかなり重視する場合は木製のストリップ階段は少し重たく感じてしまうこともあります。

そのため、木製のストリップ階段にする場合は軽さをいかに増やすかというのがポイントとなり、木製のストリップ階段に軽さを出す方法としては手すり部分をできる限り少なくしたり、手すり部分をスチールで作るのも効果的です。

 

その他、木製のストリップ階段にする場合は踏み板だけ見せるという方法もあります。

ストリップ階段(踏み板)

このような踏み板だけ見せる方法は回り階段だけでなく直線階段でもする事ができるので、コストをあまり掛けずに抜け感を出したい時に高い効果を発揮してくれます。

 

番外編(らせん階段)

らせん階段

それでは最後に番外編を1つ。

ストリップ階段と言うと、「らせん階段」もストリップ階段の1つに挙げられます。

通常のストリップ階段は直線階段にすることでキレイに見えるようになるので階段の形状はできるだけ直線的に作ることになりますが、「らせん階段」にすることで回り階段でも開放感と光を入れる事ができるようになるんですね。

間取り次第では直線階段よりも回り階段にした方が良いケースもあるので、ストリップ階段にする場合は「らせん階段」も候補に入れておくと間取りのバリエーションが広がるようになります。

また、らせん階段の特徴としては小さなスペースでも階段を配置できるので、狭小地でストリップ階段にしたい場合は強い味方になってくれますよ。

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まとめ

今回はストリップ階段について詳しく見てきました。

ストリップ階段はコストが掛かったり小さなお子さんがいる場合は安全性に考慮する必要があるなど誰でもストリップ階段が合うという訳ではありませんが、ストリップ階段にすることで部屋に広がりが生まれ、またストリップ階段があるだけでもオシャレな家に見えるので空間の広さやデザイン性を重視する場合は魅力的な選択肢となってきます。

 

また、ストリップ階段が合うかどうかは間取りと要望次第という点も大きなポイントです。

そのためストリップ階段にする場合は間取りの最初の段階でストリップ階段にしたい旨を伝えておくとストリップ階段が映える間取りにすることができるんですね。

今回の内容を参考にぜひ素敵な階段を作ってくださいね。

では。

 

階段についてはこちらも参考にしてください。

階段にはどんな種類がある?知っておきたい階段の4つの形

間取りを左右する階段の位置を決めるための3つのポイント

リビング階段は寒い?プロが教えるメリットとデメリット。

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O型建築士

地域の工務店で1,500万円〜5,000万円の物件を年間20棟ほど携わる建築士。 家の設計の他、 工務店に向けた設計セミナーを開催。 今までに訪れた工務店の数は200を超える。 趣味は工務店と温泉巡り。 一緒に素敵な家を建てていきましょう! プロフィール詳細はこちら

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