明るい家にする方法

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家の明るさは大丈夫?住んでから後悔しない明るい家にする方法

「光がたくさん入る明るい家にしたい」

家を建てるほとんどの方は、そう思うのではないでしょうか。

せっかく家を建てるのに、日当りが悪くてジメジメした雰囲気の家を建てたいという方はいないですよね。

やはり光の入る明るい家の方が暮らしていて気持ちが良いものです。

 

このように家を建てるなら明るい家にしたいものですが、実は実際に家ができたときに「思っていたよりも明るくなかった」と感じる方も多くいらっしゃいます。

では、どうして思っていたのと明るさが違う家ができてしまうのでしょうか?

今回は、家ができてから後悔しないような明るい家にする方法をご紹介したいと思います。

明るい家ってどんな家?

「明るい家」と言うと、あなたはどんな家を想像しますか?

 

家の中にサンサンと日がそそぐ明るい家にしたいという方もいれば、ある程度日の光が入って日中に電気を使わないくらいの明るさがあるといいという方もいると思います。

そうなんです。

「明るい家」と言っても、前者と後者では明るさの基準が全く違うんですね。

 

このように、一言で「明るい家にしたい」と言ったとしても、実は「明るい家」に求めている明るさというのは人によってかなり違いがあります。

 

では、明るさはどのように伝えればいいのでしょうか?

次にあなたに合った明るさの家にする方法について見ていきましょう。

 

例えば、家の打ち合わせで要望を伝える時にあなたが「明るい家にしたい」と設計担当者に伝えたとします。

先ほどの人によって明るさが違うように、明るさの基準と言うのも設計者担当者次第で違ってきます。

「明るい家」と聞いて、敷地条件を踏まえた上でできる限り明るくするようにするのか、それとも他に優先したい物があって、それを叶えた上で暗くない程度に明るい家であればいいと思うのか、などなど。

設計者の考え方や捉え方次第で「明るい家」の基準は変わることになり、その結果、家が完成した時にあなたの希望の明るさになっているかどうかは未知数なんですね。

 

このように、明るさというのは人によって基準が違うだけでなく言葉で伝えるのも難しいものなので、家ができてから「思っていたよりも暗かった」という後悔を生み出す原因となってしまうんです。

 

そうならないためにも、「明るい家」にしたいと伝えたから「新しい家はきっと明るい家になるだろう」と何となく思うのではなく、「どれだけの明るさの家にしたいのか」という部分を設計者に伝えて意思疎通しておくことが重要になってくるんですね。

 

どれだけ明るさを重要視するかで家のゾーニングは変わってきますし、敷地条件によっては吹抜けや勾配天井など色んな手法を使って明るさを確保するなど間取りにも大きく影響してくる部分になります。

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極端な場合、リビングを1階ではなく2階に持ってこない限り希望の明るさが確保できない場合や、中庭を設けるなど大胆な手法を使う必要も時にはあるんですね。

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でも、どれくらい明るい家にしたいかを伝えない限り、設計者が頭に浮かんだ「これくらいの明るさでいいだろう」という曖昧な明るさで間取りが完成することになります。

また、日の光と言うのは太陽の動きに合わせて明るい時間が変わってきます。

東側が開けているけども西側に光が当たらないという場合は午後から暗くなる可能性が高いですし、間口の狭い家の場合はそれが顕著に現れます。

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このように、どれだけ明るい家にしたいか、そして「いつ」「どこ」を明るい家にしたいのかで間取りのスタート時点から違ってくるんですね。

そのため、たとえ家の明るさについて一切聞かれなかったとしても、どれくらいの明るさの家にしたいのか、家の写真やモデルハウスの明るさを基準にしても大丈夫なので、必ず伝えておくことが家ができてからのギャップを無くす効果的な方法となります。

(ちなみに、家の写真やモデルハウスは電気がついている状態がほとんどなので、電気を1度消してみるとよりリアルな明るさが伝わります)

 

もちろん、敷地条件や要望によっては希望の明るさにするのは難しいケースもありますが、例えば要望には入っていなくても吹抜けをつくる、2階リビングにするなど間取りの工夫を取り入れれば希望の明るさにできるというケースもあります。

このような色んな選択肢も踏まえた上で完成した間取りというのは、家の明るさについて後で後悔することは激減しますし、住んでからの満足度も高い間取りとなってくれます。

 

家づくりは沢山の選択肢がある中でどれだけ納得いく選択をしたかがとても重要なんですね。

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窓を付ければ家が明るくなる訳ではない

Photo:https://www.saho.co.jp/jirei/10203

「図面には窓が結構付いていたので、明るさは問題ないと思っていた」

このようなケースはとてもよく見かけます。

光を入れるためには窓が必要となりますが、その窓がある程度図面に付いていれば、問題ない明るさの家になるとついつい感じてしまいますよね。

でも、窓のすぐ隣に家が建っていれば光が入ることはほとんどありませんし、南側に大きな窓があってもいつも光が入る訳ではありません。

特に冬場の太陽はかなり低いので、かなりのスペースが無いと光が直接入ってこないんですね。

冬の日当たり

このように、近隣の状況によって家の明るさというのは大きく変わってきます。

敷地状況をしっかり把握した上で、光を取り入れる窓を付けるというのが、明るい家にするためにはとても重要な事なんですね。

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家の仕様で明るくする

明るい家

家の明るさと言うのは、家の間取りだけでなく家の内装の仕様によっても明るさはかなり違ってきます。

色によって光の反射具合が変わってくるので家の明るさも違ってくるんですね。

 

明るい家を目指す場合は、できるだけ白を基調とした光が反射しやすい物を使うと効果的です。

一方、明るすぎない落ち着いた空間を楽しむなら、少し色味が入った物を使うとより落ち着いた空間にすることができます。

 

例えば、家のどこも明るい家というのも悪く無いですが、部屋の一部にあえて暗めの落ち着く場所を作って光の陰影を楽しめるような家にするというのも効果的です。

家の中の見え方が時間と共に変わるようになり、より雰囲気のある明るくても落ち着いた家にすることができるんですね。

このようなメリハリを効かせることで、より光を楽しめる家にするというのも楽しいですよ。

 

その他、色の濃い床は落ち着いた空間になりやすいですが、あまり明るくない部屋に使うと重たさを感じる原因ともなってしまうので、家の明るさを重要視する場合はフローリングの色はナチュラルから少し色が入ったくらいに抑えておくと安心です。

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あと、ドア等の建具や家具、カーテンの色合いも家の明るさに影響してくるので、明るい家を目指す場合は白やナチュラルな色のものを選んでおきたいですね。

まとめ

今回は家の明るさについてお伝えしました。

「明るい家」と言うのは言葉にすると簡単ですが、明るさと言うのは「どれくらいの明るさなのか」をしっかり伝えておかないとイメージと違う家になりやすいんですね。

 

家が完成すると、あとで家の明るさを変更するというのはとても大変です。

明るい家にするのに一番効果的なのは窓を増やすことですが、家が形になってから窓を付けるには一度外壁を壊して窓を設置し、断熱材を隅々まで埋めて壁を修復するというとても手間も費用もかかる工事となってしまいます。

最悪のケースでは耐力壁が入っていると窓を増やせないなんてことも。

家の設計段階であれば明るさ対策はいくらでも取れるに対し、家が完成すると明るさを確保するのはかなり難しくなってしまうんですね。

窓を変更したいんですが、着工後の変更はどこまで可能なんでしょうか?

 

家の明るさについて後で後悔しないためにも、特にLDKはどれくらいの明るさの家にしたいのかしっかり伝えておいてくださいね。

では。

 

明るさに関してはこちらも参考にしてください。

あとで後悔しない!家で暗くなりがちな場所3選

家の日当たりはどうすれば良くなる?日当たりの良い家のつくり方

吹抜けのメリットとデメリットをご紹介します。

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地域の工務店で1,500万円〜5,000万円の物件を年間20棟ほど携わる建築士。 家の設計の他、 工務店に向けた設計セミナーを開催。 今までに訪れた工務店の数は200を超える。 趣味は工務店と温泉巡り。 一緒に素敵な家を建てていきましょう! プロフィール詳細はこちら

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