ピットリビング

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ピットリビングって使いやすい?後悔しないピットリビングの作り方

家の床というのはフラットに作るのが基本ですが、あえて床に段差をつけることで魅力的な空間を作ることもできます。

段差があることで、ひと味違った空間にすることができるんですね。

そしてそんな段差を作る時の代表例が「ピットリビング」

今回は「ピットリビング」について詳しく見ていきたいと思います。

家にちょっとアレンジや遊び心を加えたいという方や、落ち着いたリビングを目指したいという方はぜひご覧ください。

ピットリビングとは

ピットリビング1

Photo:https://gamoukoumuten.com/

ピットリビングとは、床に段差をつけて他のスペースより少し低い位置に作られたリビングのことを言います。

また、ピットリビングという呼び方以外にも「ダウンフロア」や「床下げ」などと呼ばれることもあります。

ちなにみ、ピットリビングの段差についてはだいたい20〜40㎝くらいに設定するケースが多く見られます。(これ以上段差をつけると家の基礎に影響が出てくること、またちょうど使いやすい高さです)

 

では、ピットリビングにする事でどんな効果やメリットがあるのでしょうか?

具体的に見ていきましょう。

ピットリビングのメリット

ピットリビング2

Photo:https://papamamanhouse.com/

落ち着いたリビングにできる

ピットリビングの大きな魅力としては、落ち着いたリビングにできるというのが挙げられます。

床との距離感が近いのでリビングの重心が低くなりますし、段差が付くことで「こもり感」もより強くなります。

その結果、すごく落ち着ついたリビングにすることができるんですね。

これはピットリビングの大きな魅力です。

 

居心地の良い場所が増える

ピットリビング

Photo:https://www.konoka-maeken.jp/

ピットリビングの段差はベンチのように腰掛けて使ったり、背もたれのようにもたれ掛かって使えるというのも便利なもの。

また、その時の気分に合わせて場所を変えたり、お気に入りの場所を見つけるというのも楽しい物です。

 

その他にもピットリビングでは床にゴロゴロしやすいのも魅力の1つ。

「こもり感」があるので、床での生活とも上手くマッチしてくれるんですね。

床での生活も取り入れたいという方にはピットリビングは特にオススメです。

 

ソファに座るもよし、ベンチに腰掛けるもよし、床でゴロゴロするのもよし。

このようにピットリビングでは居心地の良い場所が沢山あるんですね。

 

LDKが広く感じる

ピットリビングは普通の床よりも1段下がっているので、ソファが目立ちにくくなります。

この効果は意外と大きく、特にダイニングやキッチンにいると視界を遮るものが減って部屋全体が広く見えるようになるんですね。

 

空間をゆるやかに分けられる

リビングに段差をつけることで、リビングとDKをゆるやかに区切れるというのもピットリビングの魅力の1つです。

その結果、空間にメリハリが出るようになり、部屋全体の印象もオシャレに見えるようになります。

リビングとDKを少し区切りたいという場合、ピットリビングというのは魅力的な選択肢となってくれるんですね。

ピットリビングのデメリットは?

それではピットリビングのデメリットについても見ておきましょう。

ピットリビングのデメリットとしては、

  • 普通のリビングより費用が掛かる
  • 床下の点検がしにくい
  • 掃除の手間が少し増える
  • 段差があるのでバリアフリーとはならない
  • LDKにある程度の広さが欲しい

この辺りが挙げられます。

 

たとえば床を下げる手間の分だけ費用が必要に、また床を下げる分だけ床下の点検も難しくなります。

その他、段差があるので掃除は少し手間になりますし、段差があるので躓くリスクというのはゼロとはなりません。

この辺りのデメリットがどれだけ気になるかで、ピットリビングが合う、合わないというのが分かれてくるんですね。

また、窮屈な場所にピットリビングを作ると圧迫感を感じやすくなるので、LDKの広さには少し余裕がある方がベターとなります。

快適なピットリビングを作る方法

それでは最後に、快適なピットリビングを作る方法についても見ていきましょう。

ピットリビングを作る場合は、どんな点を意識すればいいのでしょうか?

 

家の奥まった場所に配置する

ピットリビング3

Photo:https://www.konoka-maeken.jp/

ピットリビングを作る場合、家の奥まった場所や端に配置するのが基本となります。

人通りが多い場所にピットリビングがあると足を踏み外した時に危険ですし、中途半端な位置にピットリビングがあるとLDKの床が凸凹に見えてうるさく感じる原因ともなってしまいます。

そうならないためにも、ピットリビングは家の奥まった落ち着いた場所に配置するのがベストなんですね。

 

また、ピットリビングのすぐ側にキッチンやダイニングテーブルを配置するというのもできれば避けたい物です。

ピットリビングでは目線の位置も下がりますが、その分だけテーブルやキッチンが近くにあると圧迫感を感じてしまうからなんですね。

ピットリビングからどう見えるか。またピットリビングは他の場所からどう見えるか。

これは必ず確認しておきたいポイントと言えます。

 

ソファを上手く使う

ピットリビングにする場合、ソファの使い方というのもこだわりたい物です。

ソファとピットリビングをいかに上手く組み合わせられるかで、リビングの雰囲気というのは大きく違ってくるからなんですね。

たとえば、ソファの座面と段差の高さを合わせたり、ピットリビングの幅にキッチリ合わせたソファにすれば、空間のオシャレ度というのはかなり上がりますし、実際に使いやすくもなります。

そのため、ピットリビングにする場合は早めにソファを決めるというのもポイントになってきます。

 

また、サイズをキッチリ合わせるには造作でソファを作るというのも効果的です。

どんな大きさにも合わせられるので、ピットリビングと造作のソファはとても相性が良いんですね。

造作(ぞうさく)であなた好みの家に!造作のポイントとオススメの造作場所

 

ちなみに、造作というとコストが高くなってしまうイメージがありますが、コストを抑えながら造作で作る方法もあります。

たとえば下の画像はリノベーションの事例になりますが、造作のソファで床の高さとキッチリ揃えつつ、ソファの土台部分や壁の棚は安価な合板を使うことで、あまりコストを掛けずに上手く空間を作っています。

ピットリビング4

ポイントをしっかり押さえることができれば、そこまでコストを掛けずに居心地のよいピットリビングを作ることも可能なんですね。

 

段差はある程度つける

ピットリビングにする場合は、ある程度しっかり段差を付けた方がベター。

少ししか段差がない方が逆に躓きやすくなりますし、空間的にも中途半端になってしまうからなんですね。

たとえば段差が30㎝くらいあると段差に腰掛けやすくなりますし、ピットリビングとしてメリハリもつくようになります。

 

また、30㎝くらい段差があると階段を付けたり踏み台を設置することになりますが、これもできるだけ自然な感じに、そして邪魔にならない位置に設置したいところです。

ピットリビング5

Photo:https://www.konoka-maeken.jp/

たとえば階段の角に足をよくぶつけるというのは必ず避けたいですよね。

スムーズに上り下りできるかというのも、ピットリビングの使い勝手に左右する部分となります。

 

キッチンを床下げするのも有り

床を下げる場合、必ずしもリビングに限定する必要はありません。

たとえば、キッチンを床下げするというのも効果的な方法です。

キッチンの床を1段下げる事でキッチン高さも抑えられて広く見えますし、キッチンのカウンターとダイニングテーブルの高さを揃えることもできるのでスッキリした印象の家にすることもできます。

また、キッチンとリビングの目線の高さを揃えることができるので、リビングとの距離感も近くなるというメリットもあります。

キッチンの周りに人が集まるのが好きな方は、キッチンを床下げしてみるのも楽しいですよ。

まとめ

今回はピットリビングについて詳しく見てきました。

ピットリビングは色んなメリットがありますが、特に床との距離感が近いというのが大きな魅力になります。

また、リビングの色んな所に居心地の良い場所を作りたいという場合は、ピットリビングというのは魅力的な選択肢になるんですね。

ピットリビングはアレンジもいろいろとできるので、いろんなピットリビングを見てみるのも楽しいですよ。

 

ピットリビングが気になった方は、ぜひ一度チャレンジしてみてくださいね。

では。

 

リビングについてはこちらも参考にしてください。

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O型建築士

地域の工務店で1,500万円〜5,000万円の物件を年間20棟ほど携わる建築士。 家の設計の他、 工務店に向けた設計セミナーを開催。 今までに訪れた工務店の数は200を超える。 趣味は工務店と温泉巡り。 一緒に素敵な家を建てていきましょう! プロフィール詳細はこちら

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