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床材を上手く使って快適な家に!5つのオススメの床材と選ぶ時のポイント

毎日肌にふれる家の床。

床材は壁材と同じように面積が大きいので家のインテリアのベースとなる部分でもありますし、毎日ふれる物なのでやはり快適な物を使いたいですよね。

そこで今回は家で使う床材と選ぶ時のポイントについて詳しく見ていきたいと思います。

家を建てる方、リフォームを考えている方はぜひご覧ください。

床材の種類

家の床材とひとことで言っても、床材にはいろんな種類の床材があります。

そこでまずは家で使う床材と、どんなメリット、デメリットがあるのか見ていきましょう。

 

フローリング

フローリング

家で使う床材で一番代表的な物がフローリング。

フローリングが使われていない家というのはほとんど見かけないですよね。

そんな馴染みの深いフローリングですが、フローリングは大きく分けて2種類に分けることができます。

  • 単層フローリング(無垢フローリング)
  • 複合フローリング(合板フローリング)

という2つのフローリングです。

 

では、この2つのフローリングにはどんな違いがあるのかと言うと、フローリングが1枚の板で出来ているのか、それとも合板やシートを張り合わせて出来ているのかの違いになります。

図で見るとこんな感じですね。

フローリングの種類

Photo:https://www.nomu.com/mansion/library/trend/special/kato03.html

単層フローリングの代表的な物が無垢材のフローリング。

天然木から削り出してフローリングを作ったものが無垢材のフローリングとなります。

無垢材なので木の柔らかい肌ざわりはそのままですし、冬はほんのり温かく、反対に夏はサラッとして肌ざわりが気持ちよいなど自然素材ならではの良さが1番のメリットとなります。

また、年を重ねるごとに味わいが増していきますし、質感や見た目のキレイさと言うのも複合フローリングよりも優れているのも無垢材フローリングの魅力なんですね。

 

一方、天然の木なので傷が付きやすいく水や油汚れが付いてしまうと取れにくいという特徴があったり複合フローリングよりも費用が掛かる点は無垢材フローリングの弱点と言えます。

ただ、毎日ふれる床であること、また見た目や質感もキレイなこと、子供が自然素材を身近に感じる機会を作れることを考えると、無垢材フローリングはとても魅力的な床材と言えます。(建築士である私も基本は無垢材フローリングを使っています)

おしゃれな家は皆使っている!おすすめ無垢フローリング12選【保存版】

 

次に複合フローリングについて見てみると、複合フローリングとは複数の合板を張り合わせた上に、薄くカットした木やシートを貼ったものを複合フローリングと言います。

そんな複合フローリングの魅力は表面に何を貼るかで色んな特徴を持つフローリングを作れるということ。

たとえば傷や汚れに強いシートを表面に使えば傷や汚れに強いフローリングにする事ができますし、プリント技術の向上で本物の木と変わらないような見た目にできたり、ホワイトやブラックなど天然の木では出すことの難しい色を出すことも可能なんですね。

また、表面に木を貼れば無垢のフローリングと同じように木の肌触りを楽しむということもできます。

そして複合フローリングは単装フローリングと比べて価格も抑えられるため使いやすいというのも魅力の1つです。

 

その一方、複合フローリングの場合は大きな傷がついてしまった場合は下地が見えてしまうというデメリットもあります。

また、無垢フローリングの場合は表面にたくさん傷が付いてしまった場合はフローリング全体の表面を薄く削ってあげれば全て綺麗にすることができますが、複合フローリングの場合はそのような方法を取ることができません。

このように同じフローリングでも単層か複層で特徴はかなり変わってくるので、その特徴を踏まえた上でどのフローリングを選ぶか決めたいですね。

 

クッションフロア

クッションフロア

Photo:https://www.toli.co.jp/product_floor/cf_sheet/

クッションフロアも住宅で良く使われる床材の1つです。

クッションフロアとは表面と裏地の間に緩衝材(クッション)を挟んだ塩化ビニール製のシートのことで、さわってみると柔らかでクッション性のあるさわり心地が特徴の床材となります。

賃貸住宅などでもよく使われているので、クッションフロアという名前はさて置き実際にクッションフロアの家に住んだ事があるという方も意外と多いと思います。

 

そんなクッションフロアのメリットを挙げるとすると、ビニール製のシートなので汚れに強くお手入れが簡単なことが挙げれらます。

そのためクッションフロアは部屋だけでなく水回りなど汚れが付きやすい場所にも使いやすいんですね。

また価格も安くカラーや模様のバリエーションが豊富なので、お手軽に部屋の雰囲気を変えたいという場合もクッションフロアとは好相性と言えます。

(たとえば下のようなストーン調の柄などもあります)

クッションフロア2

 

その一方、たとえばフローリングとクッションフロアを比べてみると同じ柄であればフローリングの方が見た目の質感は高いというように、高級感や質感をキレイに出したい場合は他の床材を使った方がキレイに見えます。

同じ木目調の場合でも質感という点でフローリングの方が見栄えがするんですね。

また、ビニール製のシートなのでずっと肌に触れていると熱を持ってくるので夏場の暑い時期は不快に感じてしまうことも。

そのためクッションフロアは部屋に使うというよりは汚れやすい水回りなど用途に合った場所に使うというのが一番効果を発揮してくれる使い方となります。

CF(クッションフロア)を選ぶ際に見ておくべき4つのポイント

 

畳

Photo:http://tagle.jp/house/sks00000070021

日本でとても馴染みのある畳。

多湿な日本の気候風土で生まれた畳は、夏は足ざわりが涼しく冬は冷たく感じないというように素足にとても心地の良い床材となります。

なんだか同じ自然素材の無垢材のフローリングと特徴が似ていますね。

最近では縁のない正方形の琉球畳が使われることも多く、昔ながらの和室からモダンな和室まで幅広く使われています。

半帖畳

Photo:http://earnest-arch.jp/gallery/slideshow/j_007.html

また、畳というと和室というイメージがありますが、リビングに畳コーナーを設けて畳を使うというケースやリビングや寝室の一部を畳にして畳リビングや布団敷きしやすくするなど、その使い方は様々です。

畳リビング

Photo:http://www.koide-arc.com/blog/3278/

畳を使うことで子供に畳の生活がどのようなものか身近に感じてもらうというという点も良いですね。

畳リビングはこんな人にオススメ!畳リビングの魅力と失敗しない作り方

 

その一方、たとえば畳は長く使っていくと傷みが目立ってくるので定期的に表替えをしたり交換をする必要が出てくるなど、フローリングよりもメンテナンスに手間が掛かるケースが多くなるという点はデメリットになってきます。

そのため後でメンテナンスが負担に感じないように和室や畳コーナーが必要かどうか一度考えてみた上で畳を採用するか決めるのが畳を採用する時のポイント。

迷う場合は置き畳などで代用するのも一つの方法と言えます。

新築の家に和室は必要?理想の和室を作るための7つのポイント

 

タイル、石材

石材

Photo:https://www.homify.jp/

タイルや石材というのもよく使われる床材の1つです。

たとえば石材であれば大理石や御影石などは有名ですね。

タイルや石材というと家の玄関や土間などに使われるイメージが強いですが、家の内装にももちろん使う事ができます。

特にマンションなんか玄関を大理石仕上げにしている所も多いですし、中には床すべてを大理石仕上げというケースも。

このように部屋の中を全部タイルや石にすることも可能ですが、靴を脱いで素足で生活する事が多い日本では家の一部にタイルや石が使うケースの方が生活に馴染みやすくなります。

では、そんなタイルや石はどこの床に使うことが多いのかというと、水回りにタイルや石を使っているというケースはよく見かけます。

タイルや石は水に強いものが多いので水回りに使われる事が多いんですね。

極端な例で言えば、造作のお風呂であればお風呂の床にタイルや石が使われていることもあります。

 

その他ではキッチン周りもタイルや石で仕上げるのもタイルや石を使う時の王道の使い方となります。

油や水跳ねなど汚れやすい場所に汚れに強いタイルや石材を使うという訳ですね。

特にちょっと可愛い感じのキッチンにしたい場合なんかは床にテラコッタ調のタイルを、雰囲気を引き締めたい時はグレーやブラックといった濃い色の石を使うとインテリアがグッと引き締まります。

 

一方、タイルや石を床材に使った時のデメリットを挙げるとすると、冬場はどうしても冷たくなってしまうことが挙げられます。

そのためタイルや石材を使う場所の下には床暖房を入れてタイルや石自体を温めたり全館空調を入れるなど、あらかじめ対策を取っておきたいですね。(床暖房を入れると最初は温まりにくいですが、一度温まると暖かさが持続しやすいです)

またタイルや石は硬いので食器などの物を落とすと割れてしまったりタイルや石が欠けてしまうこともあるという点は注意が必要ですし、タイルや石の表面がザラザラしている物を使った場合は拭き掃除をしようとしたら布が引っかかってしまうことも。

タイルや石は見た目と質感はとても良いですが、この辺りが不便に感じないかどうか一度確認してから採用するかどうか決めたいですね。

 

余談となりますが、ワインの栓でもおなじみのコルクを砕いて作ったコルクタイルという表面が柔らかいタイルもあります。

キッチンの床をタイルにした時のメリットとデメリットを解説します

 

カーペット

カーペット

Photo:https://s-media-cache-ak0.pinimg.com

足ざわりが柔らかくて温かみのあるカーペット.

カーペットも住宅の床材として使われ、カーペットというと床の上に敷くというイメージが強いですが、床材として使う場合は床の仕上げにカーペットを使うという点が大きな違いとなります。

カーペットを床材に使う場所としては高級感を出したい場所やカーペットならではの柔らかさを楽しみたい場所に使うことが多く、たとえばリビングの一部をカーペットにしたり寝室をカーペット敷きにするというケースをがよくあります。

その他ではリビングを他のスペースより1段下げてリビングの中をカーペット敷きにしてリビングと他のスペースにメリハリをつけるという方法も。

色合いや柄、肌ざわりというのはカーペットならではなので、ラグやカーペットが好きな方は検討してみるのも良いですね。

 

その一方、カーペットは掃除がしにくくキッチンや水回りなどには不向きですし、ホコリなどが気になる場合は床材で使うのではなく後でラグやカーペットを敷いた方が掃除はしやすくなります。

カーペットは少しクセがあるので好みが分かれる部分ではありますが、カーペットの肌ざわりが好きな方は床材にカーペットを使ってみるのも面白いですよ。

床材を選ぶ時のポイント

それでは最後に、床材を選ぶ時のポイントについても見ておきましょう。

床材を選ぶ時のポイントとしては

  • デザイン
  • 肌ざわり
  • メンテナンス性

この3つが3大要素となります。

 

たとえば床はインテリアのベースとなる場所なので、広い部屋では壁や天井の質感に上手く馴染む物を選ぶのが基本となってきます。

面積が広いので個性が強すぎないものを選ぶというのがインテリアをまとめるための床材の選び方になるんですね。

(反対に部屋の一部や狭いスペースであれば色味の少し強い物を使ってアクセントにするのも有りです)

また、色が濃いと落ち着いた雰囲気の印象になりますし、反対に白い色を床材に使うと光が反射して明るい雰囲気の部屋になります。

また、木目などのナチュラル色を使うとどんな雰囲気の部屋にも合わせやすくなりますし、色合い的にも汚れが目立ちにくくなるという特徴があります。

このように色味によっても部屋の個性が出るので、この辺りを踏まえながら置きたい家具やインテリアに合わせた色を選んでいきたいですね。

フローリングの掃除が違ってくる!?フローリングの色によるメリットとデメリット

 

その他にも床は毎日肌にふれる場所なのでやはり肌ざわりや快適性というのも大きなポイントになります。

たとえば、同じフローリングでも木目調のフローリングと無垢材のフローリングでは見た目は似ていても肌ざわりというのは全く違うものになります。(肌ざわりは無垢材のフローリングの方が快適です)

また、同じ素材でもツヤが有るか無いかでも肌に触れた時の感覚というのは大きく違ってきます。

ツヤがあると冷たく感じやすく、ツヤが無いと暖かく感じやすいんですね。

特に寒さは足元から感じることが多いので、ふれた時の冷たさというのは必ずサンプルを触ってみるなどぜひ確認してみてくださいね。

あとは日本のように家の中を素足で歩く場合は床の硬さというのもチェックして置きたいポイントです。

床が硬いと足への負担も多くなるので、高齢者が使う部屋は足腰への負担が少ない柔らかい床材を使うなどの配慮をしておきたいですね。

最初は足腰に不安が無いのでデザイン重視に、歳を取ってリフォームをする際は柔らかい素材に変更するというのも効果的です。

 

最後に床材で忘れていけないのはメンテナンス性について。

床材は毎日使うので傷がつきやすい場所です。

そのため傷にどれだけ強いか、メンテナンスがどれだけ必要になるかという点は床材選びの大きなポイントになってきます。

たとえば無垢材のフローリングは肌ざわりが良く柔らかいので生活しやすいですが、柔らかい分だけ傷は付きやすくなります。

一方、無垢材でも硬い素材のフローリングを使えば傷は付きにくくなりますし、複合フローリングでも同じ事が言えます。

このように床の硬さや柔らかさというのは傷の付きやすさに影響してくるんですね。

 

また、床材によっても傷の目立ちやすさは変わってきます。

たとえば表面だけ模様をプリントしてあるような複合フローリングの場合だと、物を落として大きな傷が付いた時にプリントの下の合板が見えてしまうこともあります。

そのため、小さいお子さんがいて傷がよく付くことが予想される場合などは傷が付くのを大前提として床材を選ぶか(子供が大きくなったら床材をリフォームして綺麗にする方も多くいらっしゃいます)、それともできるだけ傷が付かないもの、傷が目立ちにくい物を最初から選ぶか方向性を決めておくと、床材の傷に関してストレスに感じることが少なくなります。

 

その他、床材は水跳ねなど汚れやすい場所は汚れに強い物を使いたいもの。

たとえば洗面やトイレなどの水回りであれば無垢材のフローリングを普通に使っただけではシミになってしまうことがほとんどなので、ウレタン塗装を施して水が染み込まないようにするなど汚れに強い素材を使うのが基本となってきます。

場合によってはキッチンの前だけ汚れに強いタイルやフローリングを使うなど場所によって使い分けをするのもいいですね。

このように場所によって最適な床材は変わってくるので、日々の生活のストレスにならないような床材を選ぶようにしたいですね。

まとめ

今回は家で使う床材について詳しく見てきました。

床材というとフローリングというイメージがありますが、フローリング以外にも色んな床材があるんですね。

それぞれの床材にはそれぞれの特徴があります。

その特徴が活きる使い方をして、より快適な家にしていきたいですね。

では。

 

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O型建築士

地域の工務店で1,500万円〜5,000万円の物件を年間20棟ほど携わる建築士。 家の設計の他、 工務店に向けた設計セミナーを開催。 今までに訪れた工務店の数は200を超える。 趣味は工務店と温泉巡り。 一緒に素敵な家を建てていきましょう! プロフィール詳細はこちら

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