間取りを見る時に気になること、ベスト3

玄関土間

「工務店に間取りをつくってもらいました。何となくこれでいいかなとも思うんですが、間取りを見るときにはどこに注目すれば良いですか?」

読者さんから、このような質問をもらいました。

 

私は仕事で間取りをつくったり、間取りをチェックしたりする他に、希望される方へ向けて間取り診断というのもさせてもらっているので、ほぼ毎日間取りを書いたり見たりしている訳ですが、長いあいだ間取りの事を考えていると、間取りを見るときにどこに注目すれば良い間取りになるかというポイントが見えてくるようになります。

今回は、そんな間取りを見る時のポイントについてご紹介したいと思います。

バランスが良いかどうか

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バランスの取れた家。

じつはこれ、家づくりでは物凄く重要なんです。

 

間取りと言うと、「部屋の広さがどれくらい」とか、「要望がアレコレでとココはこうしたい」など、それぞれの場所による個別の話になってしまいがちですが、その個々を含めた全体を見て善し悪しを判断する力というのが間取りの質を大きく左右します。

 

間取りをパッと見たとき、バランスの良い間取りならスッと頭の中に入ってきます。

すんなりと間取りを受け止められるんですね。

 

一方、変な間取りの場合、建築士なら「何か変だなぁ」と感じます。

「何か変だなぁ」と感じる原因をさがすために間取りを良く見てみると、実はその「何か変だな」と思う理由は間取りのバランスがおかしくなってしまっていることがほとんどです。

 

例えば、家が大きいのに玄関が凄く小さいと何だかバランスが悪い間取りになりますし、反対に家が小さいのに玄関が無駄に広いと家全体のバランスがとても悪くなります。

もし、玄関を広くしたいというのが強い要望なのであれば、玄関と他の部屋の機能を兼ねた玄関をつくってバランスを取るなど、バランス感覚に基づいて家を整えていく必要が出てくるんですね。

 

このバランス感覚が不足してしまうと、要望で言われたことだけ詰め込んだ、ヘンテコな家が完成してしまいます。

要望で確かに〇〇が欲しい言いましたが、その結果ヘンテコな家が欲しい訳ではないですよね。

本当は要望に強弱をつけて整えながら、住んでいて楽しい家をつくって欲しいという人がほとんどだと思います。

 

その全体を整える力が、家づくりで言うバランス感覚なんですね。

 

バランス感覚が欠けると、日当りの良い場所なのに空いているからという軽い気持ちで収納にしてしまっていたり、微妙な場所に階段を持ってきているために家全体が上手くまとまっていないなど、ヘンテコな間取りになる危険性がとても高くなります。

ここにコレがあったら変になるというバランス感覚が働いていない状態なんですね。

 

間取りを見る時は、変な違和感が無いかバランス感覚を働かせる。

そして、何か違和感があったとき、何で変に感じたのかを検証して修正していく。

このバランス感覚というのが、間取りづくりでとても大切なことなんです。

広く見えるかどうか

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例えば、広さが20帖の部屋が2つあるとします。

ただ、数字上は同じ20帖たとしても、家の間取り次第で20帖以下にも20帖以上にも見え方は違ってきます。

どうしてでしょうか?

 

理由は様々で、部屋の壁が原因で狭く見えることもありますし、部屋の形によっても部屋が広く見えたり狭く見えたりしてきます。

例えば、細かく区切った部屋が多い家は狭く見えやすいように、家の中の見え方というのは視覚に大きく影響されるんですね。

他には窓の配置次第で家の中の広さの見え方に影響することがあったりと、部屋が広く見えるのかどうかは理屈と経験がとても重要になってきます。

すごく簡単に言うと、視線が抜ける間取りにすれば、家の中は実際の広さよりもずっと広く見えるようになるんですね。

 

 

でも、世の中には狭く見える家や部屋が沢山溢れています。

どうしてでしょうか?

それだけプロの建築士でも部屋の広さや見え方を意識している人もいれば、意識していない人もいるということなんですね。

 

平面図上に20帖と書いてあったら20帖の空間があると思いますし、プロが書いているから大丈夫だろうと普通は思います。

けれども決してそれで大丈夫な訳ではなく、その20帖の部屋は本当に20帖の価値がある部屋なのか見極める必要があるんですね。

 

先ほどのバランス感覚と、部屋が広く見えるような間取りをつくれるようになるかどうかは、これはもう訓練を積むしかありませんが、間取りや実際の家をたくさん見ることで感性が研ぎすまされていくので、できるだけ多くの間取りを見るように心がけるだけでも結構見方が違ってくるので、家を建てようと思う方はできるだけ多くの間取りを見てみるのがオススメです。

窓の形と位置

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家づくりで意外と大きな影響を持っている窓。

窓はかなり重要なので、これまでも窓の記事はいくつかご紹介させてもらいました。

家の光や風を左右する!家を建てるなら知っておきたい窓の話

新築の家を建てるなら気をつけたい外観の話

 

そんな家づくりで重要な窓ですが、間取りを見ていてよく見かけるのが、とりあえず必要だから付けたという窓です。

特に、家の外観や気密性、風通しに影響のある引違い窓を何も考えずにとりあえず付けている間取りをよく見かけます。

1分で分かる!家づくりで大事な断熱と気密の話

 

そうなると、家の外観も微妙になってしまいますし、家の気密性も微妙、何だか明るさも中途半端で風通しも悪い家が完成します。

住んでいて楽しそうなイメージが全然湧かないですよね。

けれども、こんな家が本当にたくさんあります。

窓をつけるのに、設計者の意図を感じないんですね。

 

一方、窓についてしっかり考えている間取りを見ることも、もちろんあります。

「ここは風通しを重視したい」「ここは目隠ししつつ光を入れたい」など、それぞれの窓に、なぜその窓を付けているのかという意図が感じられるんですね。

 

そのような間取りは、よく考えられた良い間取りであることが多く、間取りを見ていても安心感があります。

たかが窓かもしれませんが、窓を考えられないのに良い間取りをつくれるという事はあまり考えられません。

窓ひとつ取れば小さな物ですが、そんな小さなものにも細かな気遣いができるということが、良い間取りをつくるには重要なんですね。

まとめ

今回は間取りを見るのに重要なことを3つご紹介しました。

「始めから良い間取りかどうか判別することはかなり難しく、かなり鍛錬をつまないと良い間取りか悪い間取りなのかを判別するのは難しい」

という部分はありますし、他にも間取りづくりには大切なことはありますが、上記の3つは間取りを判断するのにとても重要なヒントになります。

 

質問をいただいた読者さんから、「良い建築士に出会うことが良い家づくりの第一歩なんですね」という声をよくいただきますが、まさにその通りなんですね。

少なくとも、今回ご紹介した3つの重要性を理解した建築士に間取りをつくってもらう。

これが良い家をつくるための秘訣なんですね。

 

「何だかしっくりこない」と間取りでお悩みだったり、間取りは確定しないといけないけども「本当にこの間取りで大丈夫か不安」といった方へ向けて間取り診断サービスを行っています。

間取りが気になる方は間取りの不安を無くして、一緒に価値のある家を日本にたくさん増やしていきましょうね。

では。

 

家づくりで失敗したくない!そんな方こそ、間取りが重要です。

行列ができる間取り診断

家づくり、土地探しに必要な情報はこちらにまとめています。家づくりの参考にどうぞ。

まるで教科書!理想の家をつくる方法【絶対保存版】

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今日の問題解決

間取りを見るときにはどこに注目すれば良い?

  • 家のバランスを見る。
  • 部屋が広く見えるようにつくられているか見る。
  • 窓を考えて配置しているか見る。