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家の設計で一番大事な事

こんにちは、O型建築士です。

 

「家を設計するのに一番大事な事って何なのか?」

これは、先日、建築士仲間が集まった時に出た話題です。

家を建てる皆さんが「自分たちに合った最高の家にして欲しい」と思うように、私たち建築士も「お施主さんの家を最高の家にしたい」と考えていますし、どのようにすれば最高の家にできるか日々自問自答しています。

 

では、そんな最高の家を作るには実際どうすればいいんでしょうか?

家を建てる人も、私たち建築士も、家を設計する中で何が一番大事か知っておく必要があると思い、「家の設計で一番大事な事」をテーマに今回はお話させてもらいます。

それでは、どうぞご覧ください。

ある別荘の話

別荘

まず最初に、ある別荘にまつわる話をしたいと思います。

 

以前、とある会社の社長さんが軽井沢に別荘を建てたいとい話が出ました。

別荘をつくる場合、普通ならどんな別荘にしたくて部屋がいくつあってという打合せを重ねていきます。

でも、その社長さんの打合せは全く違いました。

 

別荘の打合せは毎回雑談のような話をするだけで、別荘に何が欲しいという話は社長さんから一切出てきません。

そして、そのような打合せを何度も重ねてた上で、全てを建築士に一任しました。

また、その社長さんは別荘の仕様を決める事も無く、工事現場に行く事も有りませんでした。

 

その結果どんな別荘ができたのでしょうか?

 

結果は、普通に打合せしていては出来ないような、すばらしい別荘を完成することができたのです。

 

なぜ素晴らしい別荘ができたのか

この方の別荘づくりでは、設計の打合せは別荘のコンセプトをつくることに集中して、あとはプロである建築士に全て任せています。

そして全て任されるという事は「無制限に自由に何でもしていい」という事ではなく、「相手の価値観を理解し、その期待に応えるという責任を伴った上での自由」を与えられたという事になるんですね。

そのため建築士は全て任されることで、より相手の価値観を深く理解しようとします。

価値観を理解することでしか、その社長が本当に求めている理想の別荘をつくれないからなんですね。

そして全て任される事によって、自分の作れる中で最高の物をつくりあげたのです。

家の設計で一番大事なのは何?

家づくり

家の設計でも、先ほどの別荘の話と同じ事が言えます。

家の設計で一番大事なのは、「建築士と家を建てたいと思うあなたが同じ価値観を共有する」という事です。

価値観を共有することで、建築士と家を建てるあなたが同じ方向に向かって家づくりができるようになるからなんですね。

 

冒頭で建築士仲間と集まって話をしたと言いましたが、集まった建築士全員が価値観の共有が一番大事と考えていました。

(もちろん、一定の技術的な部分は身に付けているというのは大前提となります)

また、実際にこれまで会った建築士の方でしっかり考えられた良い家をつくっているなと感じる方は、価値観を共有するのが上手い方がとても多いです。

言われた事を図面に反映するだけでは建築士ではなく、それはただのご用聞きの図面を描く人。

建築士が「言われた通りに図面にしているから」という姿勢では価値観の共有は難しく、より良い家にするためにはどうすればいいか。

このような考え方を持っている建築士と家を建てることが大切なんですね。

危険な間取りの3つの特徴。あなたの設計担当者はこんな人ではないですか?

 

ちなみに、価値観の共有と言うと難しく聞こえるかもしれませんが、実はまったく難しく考える必要はありません。

しっかり対話してくれる建築士であれば、何を重視していてどんな価値観を持っているのかということを家の要望を聞いていく中で理解してくれます。

それは雑談の中でもそうですし、家の話でも同じです。

 

ちなみに、建築士である私の場合は、話の中で何度も出てくる言葉を特に重視しています。

それだけ潜在意識の中で気になっている事だからなんですね。

家の要望を聞いているときは話しやすい雰囲気をつくるために顔は穏やかな表情をしていますが、実は頭も手もフル回転で唸りを上げています。聞いてイメージしてメモしてと一時も休む暇がないので、家の要望を聞き終わった後はヘトヘトに疲れきった状態になりますが、反対に頭は冴えまくります。

それだけ、家を建てる方との最初のお話というのはとても重要ですし、価値観を共有できる場所としてすごく大事な時間なんですね。

 

どんな生活がしたいかを建築士に話す。

そうすれば、その生活のイメージに合った家を、建築士が間取りという方法で形にしてくれます。

これが家の設計の中で一番大事な事で、自分にあった最高の家をつくるために必ず必要な事なんですね。

良い家をつくる設計士が必ずもっているもの

 

もちろん〇〇帖のLDKが欲しいなど数字で伝えることもできますが、それより大事なのはLDKでどんな生活を送りたいのか。

この部分を伝えることで、本当にあなたに合った広さのLDKの家が出来上がるんですね。

(さらには、LDKだけでなく家全体のバランス、コストなども踏まえた上での最適解を出せるようになります)

 

あなたはどんな生活をイメージしていますか?

もし、まだどんな生活がしたいかイメージが浮かばない人はこちらをご覧になってくださいね。

→どんな家に住みたいかが分かる方法

 

そして、この建築士と一緒に家を建てると決めたあとは、信用して任せる。

そんな家づくりができると一番ですね。

工務店で良い家を建てるためにとても大切なこと

 

では。

 

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建築士が教える今日の問題解決

  • 家の設計で一番大事なのは、皆さんと建築士が同じ価値観を共有する事。
  • 価値観を共有するには、家でどんな生活がしたいかを話せばいい。
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O型建築士

地域の工務店で1,500万円〜5,000万円の物件を年間20棟ほど携わる建築士。 家の設計の他、 工務店に向けた設計セミナーを開催。 今までに訪れた工務店の数は200を超える。 趣味は工務店と温泉巡り。 一緒に素敵な家を建てていきましょう! プロフィール詳細はこちら

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