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家が欲しいと思った時に必ず知っておきたい「家で失敗しない秘訣」

年が明けて新年度が始まる4月を迎えるまでの時期というのは、家を建てたり買おうと思っている方が増える時期です。

皆さんの中にもこの時期に「家を建てよう」と思い始めた方も多いのではないでしょうか。

年末はバタバタすることが多く家づくりを考える余裕が無かった方も、お正月休みを挟むことで気持ちに余裕も出てきますし、お正月の時期は実家や友人などに会う機会も多いので、家や土地と言った話題もよく耳にする季節でもあります。

また、それに合わすようにTVをつければ住宅の宣伝もよく見かけますし、住宅展示場のチラシ、web広告もよく見かけますよね。

中には時間を見て住宅展示場へ行ってみたり、住宅関係の情報収拾を始めている方もいらっしゃると思います。

 

一方、家が欲しいと言っても家にもいろんな種類があります。

例えば、マンションや建売、中古住宅のように「家を買う」というケースもありますし、注文住宅のように「家を建てる」というケースもあります。

そこで今回は「家が欲しい」と思った時、どんな選択肢が有って、それぞれどういう点に注目すれば良いかについて見ていきたいと思います。

家を検討されている方はぜひご覧ください。

家を買う

家を買う

家が欲しいと思った時、まず選択肢としてあがるのが「家を買う」という選択肢です。

「家を買う」というケースの場合、建築中の建売住宅やマンションであれば多少設備のオプションなども選べることがありますが、基本的には出来上がった家を購入するので注文住宅のように家の打合せを重ねる必要はほとんどなく、時間があまり取られずに早く家が欲しい人にとっては「家を買う」というのは魅力的な選択肢となります。

また、例えば4月の学校が始まるまでに引越したいというように期限が有る方も「家を買う」場合は予定が立てやすいのもメリットと言えます。

3月に引越すなら、いつから家づくりを始めればいいの?

 

一方、「家を買う」場合は極端な話、買う家を決めるだけで良いので家の事を詳しく知らずに家を買ってしまう方も多くいらっしゃいます。

中には家を買ってから後悔するというケースも。

「家を買う」前に本当にその選択肢しか無いのか、またあなたが欲しい家は買って手に入る物なのか、そして「家を買う」にはどのような事に注意したらいいかどうかを予め知っておく必要があるんですね。

 

例えばマンションであれば、その価値はほとんど立地で決まります。

豪華な共用部に釣られてしまうと全て管理費で跳ね返ってくること、また住戸数が多ければ多いほど何かを決めようと思っても住民同士の合意が得にくくなってしまうなど、同じ建物に多くの人が住むマンションならではの注意点もあるんですね。

また、管理組合が機能してなければ将来マンションが古くなった時に売ることもできず廃墟になる可能性があるなど戸建て住宅のように自分で決めることができない部分も多いため、マンションを購入する場合は毎月の固定費や将来の売却も視野に入れた出口戦略まで考えた上で買うのがベストと言えます。

 

その他、建売住宅であれば相続などで売却された大きな土地を分割して手の届く価格で販売していることが多く、あまり土地が出てこない地域では建売住宅は魅力的な選択肢となりますが、建売住宅はすでに完成しているのでどんな工事をして家ができたのかが分からないこと、また間取りやコンセントの位置などもあまり考えられていない家も多いので、建売住宅を販売している会社が家の品質、設計という面で信頼できる会社なのかが重要になってきます。

建売住宅と注文住宅の違い。どっちも造った建築士が分かりやすく解説します。

 

また最近では、このようにマンションや建売住宅を購入する以外でも中古住宅を買ってリフォームをするという方も増えています。

雑誌やTVなどでも見違える程キレイになった物件を見かけることもありますよね。

それまで見た目もくたびれて間取りも使い勝手が良いとは言えない家を全く違ったあなたに合った家に変えることができるというのは「家を買う」際の魅力的な選択肢の1つと言えます。

 

そんな中古住宅をリフォームする場合、不動産屋はリフォームのプロではないのでリフォームを依頼する会社と組んで物件を選ぶことがポイントになってきます。

不動産屋は売るのが目的なので、お客さんが興味を示した物件があればリフォームに向いていなくても勧めてくることもよくあるからなんですね。

建築士の視点から言わせてもらうと、中古の戸建て住宅でもマンションでも床下や天井裏などを確認せずに購入するのはギャンブル以外何物でもありません。

中古住宅は価格も安いからとあまり確認せずに購入する方もいらっしゃいますが、これから住むことを考えるとしっかりしたアドバイスができる人と一緒に購入しないと、安物買いの銭失いなんてことにもなりかねないんですね。

 

ちなみに個人的な意見となりますが、私は古い戸建て住宅を買ってリフォームするのは個人的にはお勧めしていません。

昔の家は性能、耐震面で今の住宅と比べてかなり劣っている事がほとんどで、高いお金を出してリフォームしても新築の住宅ほど耐久力はなく、下手をすれば新築の家を建てるより高く付くというケースも見受けられるからです。

そのため、中古の戸建てをリフォームして長く住むなら、もう少し品質の良い中古住宅がしっかり管理されて売りに出されるようになってからでも遅くはないように思います。

家の建替えとリフォーム、どちらがお得で価値がある?

 

また、中古マンションを大きくリノベーションして住む場合も同様です。

家の中は綺麗に快適にすることができますが、建物本体は個人では手をいれることができません。

リノベーションをして住む場合は10年、20年などある程度の期間を暮らすことが前提となってきますが、将来時間が経った時にもマンションとして価値が維持できるのかどうか。

この部分を見極められるかどうかがとても大切になってきます。

家を建てる

家を建てる

では次に、「家を建てる」ことについて見ていきましょう。

家を建てるという場合、大きく分けて次の3つのパターンに分けられます。

 

1つめはローコストの住宅を建てるというパターン。

一般的にパワービルダーと呼ばれる住宅の家がこれに当てはまります。

価格としては1,000万円代が1つの目安となります。

 

もう1つは工務店などが建てる注文住宅。

(価格としては2,000万円代が目安です)

 

そしてハウスメーカーや一部の工務店が手がける高級住宅。

3,000万円を超えてくるとこの辺りに当てはまります。

 

家を建てる場合、上記の3つから自分が家に使う予算を見ながら、大まかにどの辺りの会社で家を建てるか選んでいくことになります。

 

ちなみに、家を建てると思った時にまず頭に浮かぶのは住宅展示場という方も多いのではないでしょうか?

住宅展示場にはいろんな住宅会社が入っているのでとりあえず見に行ってみようという方も多くいらっしゃいますが、実は住宅展示場へ行くのは家づくりの初期段階であまり得策ではありません。

 

家の知識が何もないと家の基準が無いので、〇〇が良いと言われるとそれが良いように見えてきますし、ハウスメーカーで予算が合わない場合は他の住宅展示場に入っていて予算で建てられそうな会社を選ぶというに、家を建てるのには沢山の選択肢があるにも関わらず、住宅展示場という世界だけで家の判断するようになりがちなんですね。

住宅展示場へ行くのはちょっと待って!

 

まずは家づくりの流れを知って、最低限の知識を持つことであなたの中に判断基準ができるので、住宅展示場に行くのはそれからでも遅くはありません。

まるで教科書!理想の家をつくる方法【絶対保存版】

 

また、家を建てるとなると注文住宅をイメージしがちですが、ローコストな住宅では規格型住宅やセミオーダー住宅が中心となります。

 

企画型住宅とは、あらかじめ間取りが決められている家をカタログなどから選んで建てる家のことです。

名前の通り、規格化された家を建てるという訳ですね。

間取りや窓の位置などの変更は基本的にはできず、壁紙の色や床の色、設備のオプションなど内装に関係する部分はいくつかの中から選べるというのが一般的です。

 

次にセミオーダー住宅とは、家の間取りは設計士や営業マンが作成しますが、家で使える仕様がある程度決まっている住宅のことです。

セミオーダー住宅の場合は間取りに自由はある程度ききますが、使える仕様は限られます。

そのため、デザインなどにこだわった住宅を建てたい場合はギャップが生じる可能性があり、また最初の段階では注文住宅とセミオーダー住宅との区別がつきにくいので、家を建てるのにどれだけ自由があるのか確認するのも会社選びで大切なことです。

 

このような住宅の種類を知っておくだけでも、あなたの家づくりの強い見方になってくれます。

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最後に建築条件付きの土地に家を建てるというケースも見てみましょう。

建築条件付きの土地とは簡単に言うと、家を建てる会社が指定されている土地という意味です。

「この土地を買ったら、ウチで家を建ててよ」という決まりがある土地のことですね。

 

建て替えや元から土地を持っている方なら建築条件付きの土地とは無縁ですが、土地探しから始める方は1度はこの建築条件付きの土地とお目にかかることになります。

その理由は、建築条件付きの土地は条件の良い土地が多いから。

 

建売と同じように大きな土地を仕入れて分割して売ることもできるので立地の良い土地も多いですし、土地と建物で利益を上げればいいので土地の価格も安く表示するのも可能になるので目に止まりやすいんですね。

でも、建築条件付きの土地は意外と後で後悔するケースも多くあります。

家を建てる会社が決まってしまうというのがネックになることが有るんですね。

建築条件付きの土地に家を建てる場合は、建築条件付き土地のメリットとデメリットをしっかり把握してから購入する。

建築条件付きの土地で失敗しないためにも、これだけは忘れないでくださいね。

建築条件付きの土地を買う時に気をつけたい3つのこと

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まとめ

今回は「家を買う」、「家を建てる」という中から、どのような選択肢があるかを見てきました。

家には全ての人に合った家という物はなく、「家を買う」方が条件にあっている人もいれば、「家を建てる」方が良い人もいます。

その家庭、家庭で合う家は違ってくるんですね。

 

そんな中で1番避けたいのは、家の選択肢を知らずに家を手に入れてしまうということ。

例えば「家を買う」と思っていた人が実は「家を建てる」方が良かった何てことになってしまうと、とても残念なことですし家の選択をやり直すとなると高額なお金も必要になってきます。

まずは家を手に入れる場合にはどんな選択肢があるのかを知る。

そしてその中であなたに合った家はどれなのか考えてみる。

これがとても大切なんですね。

 

自分は「家を買う」「家を建てる」と決める前に家の全体像を把握して、ぜひあなたに1番合った家を手に入れてくださいね。

では。

 

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家を手に入れるにはどんな選択肢がある?

  • 「家を買う」、「家を建てる」それぞれに選択肢がある。
  • 1度全ての選択肢を知った上で、家族に合った家を選ぶと失敗が少なくなる。
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O型建築士

地域の工務店で1,500万円〜5,000万円の物件を年間20棟ほど携わる建築士。 家の設計の他、 工務店に向けた設計セミナーを開催。 今までに訪れた工務店の数は200を超える。 趣味は工務店と温泉巡り。 一緒に素敵な家を建てていきましょう! プロフィール詳細はこちら

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