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住宅展示場へ行くのはちょっと待って!

家づくりをはじめる時、あなたはまず何からはじめようと思いますか?

家づくりのスタートとしてインテリアや住宅雑誌をみる方もいらっしゃいますし、ネットで情報収集から始めようという方もいらっしゃいます。

このブログを読んでくれている方はネットで情報収集しようと思った方が多いのではないでしょうか。

 

さらには「とりあえず家を見てみたいなぁ」という事で「住宅展示場」に行く方もいらっしゃると思います。

このように家づくりのスタートはいろんな方法がありますが、1つだけ注意して欲しいことがあります。

 

それは、家の予備知識もなくとりあえず住宅展示場に行くことなんです。

実は、いきなり住宅展示場に行くのは結構リスクがあるんですね。

今回は住宅展示場へ行くタイミングについてご紹介したいと思います。

住宅展示場へ行くのはちょっと待って

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私はこれまで多くの家づくりをする方のお手伝いをしてきましたが、一番最初に住宅展示場へ行くのはおすすめしていません。

その理由は、住宅展示場は何の予備知識もない状態で行くにはリスクが大きすぎるからなんです。

 

では、何の予備知識もない状態で住宅展示場に行くとどうなるでしょうか?

まず、住宅展示場へ行くと10社以上のモデルハウスが並んでいます。

そして、どのモデルハウスに行ってもアンケートを書いてから家を案内されつつ営業されます。

その結果、自分の予算に合う会社でなんとなく決めてしまうなんて方が大勢いらっしゃいます。

 

理由は明確です。

何の予備知識もない状態で家を見て営業を受ければ、その会社が良く見えてきます。

そして「家の事もよく分からないし、予算も合いそうな感じだからここで良いか」となってしまうんですね。

 

「そんな簡単に?」と思うかも知れませんが、住宅展示場に入っている規模の会社の住宅営業マンはしっかり教育を受けていることが多いんです。

 

教育がしっかりしている会社であれば、最初の挨拶から家を契約するまでの流れを徹底的に訓練しています。

さらにこの質問にはこう答えると言ったいろんなシチュエーションも徹底的に叩き込まれます。(もちろんこれは悪いことでも何でもなく、私が住宅会社の営業責任者であれば同じように訓練させると思います)

 

そんな訓練された営業マンに、何も知らない人が営業を受けるとどうなるでしょうか?

しかも押し売りのような訪問販売ではなく、自分たちから興味を持って営業されに行った状態です。

説明された物が良いようにどうしても見えやすくなってしまいます。

 

その結果、見積もり内容も家の事もよく分からずに契約、その後にオプションが積み重なって予算を見てビックリ・・。とか、あとでこれが私たちの建てたかった家なのかな?っていう家が完成したり・・。

(ちなみに私の実家は20年近く前にこのパターンで家を建てました。しかも私が設計の仕事について金額の中身を確認すると、安っぽい家をアホみたいな金額で建てていました・・。今ではネットの発達で家について調べる方法が増えましたが、昔はとりあえず住宅展示場へという人がより多くいました。また、リフォームしたいと伺った家なんかで話を聞くと、やっぱり住宅展示場に行って家を建てたという人は多いです)

 

ちなみに余談ですが、以前に働いていた会社が住宅展示場のプロデュースみたいな仕事もしていました。(私が担当していた訳ではありませんが)

その中身を見てみると・・、住宅展示場って結構儲かるんですね。

広い空き地に住宅展示場をつくるだけでかなりの利益が上がります。

その収入源は住宅会社が建てた展示場の家賃収入です。そしてその家賃は、言うまでもなく家を建てる人が払っているんですね。

 

もちろん住宅展示場が悪いということではなく、住宅展示場があることで実際の家の中を体験できます。そして納得した上で家を建てるのは何の問題もありません。

でも、ただ何となく流されて家を建てる。これはものすごいもったいない事なんですね。

住宅展示場へはいつ行けばいい?

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今まで見てきたように、家づくりのプロから言わせてもらうと、いちばん最初に住宅展示場に行くのはおススメしません。

(営業マンにとって、家の事を何も知らない人は子羊のように見えている事でしょう。)

家について判断できるようになってから住宅展示場に行っても遅くはありませんから。

 

じゃあ、いつ住宅展示場へ行けばいいのか?

理想は「家について勉強してから」です。

ここまで読まれた方は、最初に見た会社でそのまま家を建てようなんてきっと思わないですね。(1社だけの話を聞くのでなく、必ず何社かの話を聞いてください。比較するのが重要です)

 

それでも住宅展示場で営業されるのが心配な方はこちらの記事も参考にどうぞ。

モデルハウスで営業をされない方法を教えます

営業されずに住宅展示場を見ることができます。

モデルハウスは営業マンの話を聞きにいくのではなく、家を実際に体験しに行く場にしてくださいね。

(もちろん、聞きたいことがあればしっかり聞いてみてください)

住宅展示場へ行ったら何を見る?

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住宅展示場に建っているモデルハウスは、基本的に普通の家の倍くらいの大きさがありますし、使っている仕様も豪華な物がほとんどです。

そのため、家の大きさや広さはあまり役に立ちませんし、使っている仕様も参考にする程度で大丈夫です。

 

では、何を見るのか?

とりあえずモデルハウスを体感してみてください。

 

キッチンに立って見えるものであったり、リビングのソファの配置であったり、家事の動線であったり・・などなど。

その間取りは動線が考えられていますか?家の間取りと動線について

あなたの間取りは大丈夫?洗濯の家事動線を考えたバルコニー

 

自由に気になったこと、思ったことをメモできると完璧です。

そうする事で、自分の好みや家族の好みを知ることができるようになります。

これが一番重要なんですね。

 

あとはぜひ、モデルハウスを楽しんでください。

実際に家を見てみるとかなり楽しいものですし、私的には「家って楽しいもんなんだなぁ」って思ってもらえるだけでも、モデルハウスを見る価値は十分な気がします。

実際に家を見ることで、「家づくりに関心が無かった旦那さんが急に家づくりに関心が出てきた」なんて事もあります。

モデルハウスは営業されに行く所ではなく、家づくりのヒントや家の楽しみを増やすために訪れて見てくださいね。

まとめ

今回は住宅展示場についてお話しました。

かなり言いたい放題な書き方をしましたが、このことは前々から家を建てる人にぜひ知っておいて欲しかった内容です。

住宅展示場は使い方によって、家づくりの味方にもなってくれますし、反対に家づくりを失敗する原因にもなってしまいます。

このことは、これから家づくりをされる方は頭の片隅でいいのでぜひ覚えておいてくださいね。

 

では。

 

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住宅展示場へ行くときの注意点って何?

  • 何も知らずに住宅展示場へ行ってはいけない。
  • 住宅展示場では何社か必ず比較する。
  • モデルハウスでは好きな所や気になる所をメモできれば完璧。
  • あとはモデルハウスを楽しんでください。
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O型建築士

地域の工務店で1,500万円〜5,000万円の物件を年間20棟ほど携わる建築士。 家の設計の他、 工務店に向けた設計セミナーを開催。 今までに訪れた工務店の数は200を超える。 趣味は工務店と温泉巡り。 一緒に素敵な家を建てていきましょう! プロフィール詳細はこちら

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