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パワービルダーって何?パワービルダーで家を建てると安く家を建てられるの?

2020年2月24日

家づくりや家の購入を検討している方なら、一度は「パワービルダー」という言葉を聞いたことがあるという方も多いのではないでしょうか?

パワービルダーが建てている家や売り出している家は、一般的な住宅と比べて割安な価格が出されていることも多くあるので、住宅業界でもパワービルダーは目立つ存在です。

では、そんなパワービルダーとはどんな会社なのでしょうか?

そして、どうして安い価格で家を建てたり売り出したりできるのでしょうか?

やはり安くて家もそれなりの家なのかどうかも気になりますよね。

そこで今回は「パワービルダー」の家のメリットやデメリットや「パワービルダー」で家を建てる時のポイントについて詳しく見ていきたいと思います。

パワービルダーって何?

それではまず、パワービルダーとは何なのか見ていきましょう。

パワービルダーというのは一部の住宅会社を表している言葉で、いわゆるローコストの住宅メーカーのことをパワービルダーと言います。

では、パワービルダーにはどんな特徴があるかというと、

  • 床面積30坪くらいの家を得意としている。
  • 土地付き一戸建て住宅を2,000〜3,000万円程度の価格を中心に販売している。
  • 年間1,000戸以上家を建てている。

このあたりがパワービルダーの大きな特徴となります。

 

簡単に言うと、家の大きさや価格を抑えつつ、たくさん家を建てている会社がパワービルダーなんですね。

パワービルダーの代表的な会社名をあげると、「一建設」「アーネストワン」「飯田産業」「アキュラホーム」「三栄建築設計」「オープンハウス」といったあたりの名前がよく知られています。

そして実は、1年間で家を建てている戸数が1番多いのがパワービルダーです。

大手ハウスメーカーではなくパワービルダーが1番多く家を建てているんですね。

 

では、どうしてこれだけ多くの家を建てられるのかと言うと、自社で土地を仕入れて分譲しているため、建てる家の数も必然的に多くなってきます。

たとえば駅から遠い土地や形が複雑な土地など大手の会社があまり手を出さない土地を安く仕入れ、30坪くらいの家が建つように土地を分割して販売するというのが主なビジネスモデルとなっているんですね。

そのため、建売住宅や建築条件付き住宅など、土地と家をセットにしているケースが多いのもパワービルダーの特徴と言えます。

建売住宅と注文住宅の違いって何?どっちも造った建築士が分かりやすく解説します。

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パワービルダーの家の価格は安い?

それでは次に、パワービルダーの家は本当に安いのかどうか検討して見ましょう。

どうすれば本当に安いのかか調べられるのかと言うと、実際に家の価格や見積書、家のグレードを見れば価格が高いか安いのか見えてくるようになります。

私の本職は建築士ですが、趣味として工務店や住宅会社めぐりを行っているので手元には資料などが山ほどあります。

その中のパワービルダーの物を確認してみると、たしかに「家の価格は安い」です。

 

では、どうしてパワービルダーの家の価格が安いのか理由を見てみると、家を大量生産することで家の価格を抑えているのがわかります。

家を多く建てる事で、

  • 同じ建築資材を大量に仕入れることでコストカットができる。
  • 作業を効率化して工事の期間を短くできる。
  • 工事の期間が短いので人件費も抑えることができる。

この3つがパワービルダーが安く家を建てられる大きな要因となっています。

 

たとえば、家の建築資材というのは多く発注する方が仕入価格を抑えることができます。

資材メーカーも多く発注するのが分かっているので、価格を抑えて出荷することができるんですね。

そのため、一般的な住宅会社や工務店と比べると設備などの価格はかなり安いです。

 

また、短期間で家を建てることで人件費を少なくできるというのも家の価格を抑えるのに大きな効果を発揮してくれます。

家の間取りや構造にルールを設けて比較的簡単な作りにすることで工事をマニュアル化し、短期間で家を建てられるようにしているんですね。

(どれくらい工期が短くなるかと言うと、一般的な住宅と比べると1ヶ月以上工期を短くして家を建てることができます)

家を建てるにはどれくらいの期間が必要なの?家づくりの理想的な時間の使い方

 

このように、パワービルダーは大量生産によるメリットを最大に活かすことで家の価格を抑えているんですね。

そのため、30坪前後の家で間取りや仕様、設備にこだわりがなければパワービルダーで家を建てると言うのは大きなメリットがあり、これだけ多くの家が建っているのもパワービルダーの価格がいかに安いかの裏返しとも言えます。

(ちなみに、家の基本性能については中程度というケースが多いです)

また、安い土地を仕入れて分譲住宅にしている場合は土地自体の費用がかなり安くなるので、家をセットにしてもかなり安い価格で販売できなど、場合によってはかなり割安で家を手に入れられるケースもあります。

 

一方、パワービルダーで建売住宅を買う場合は価格が決まっているので問題ありませんが、パワービルダーで家を建てる場合は高度にシステム化されているという点は注意が必要になってきます。

たとえば、仕様や設備をグレードアップしたりすると大量発注とは別の商品になってしまうため、かなり割高の設定になっていることが多くあります。

標準仕様の物は大量に仕入れているので原価をかなり押さえる事ができますが、標準から外れるとスケールメリットが無くなってしまうんですね。

(さらには標準の原価がかなり安いので、設備をグレードアップした際はより高く見えるようになります)

このように、パワービルダーで家を建てる場合は後で追加すればするほど金額がポンポンUPしていく傾向があるので、最初の見積もりにどれだけオプションが含まれているかは必ず確認してくださいね。

「打合せしてみてオプションの高さにビックリ!!」

という事になっては大変です。

そのため最初の段階で予算と合っているか確認して、予算のトラブルを防いでおきたいですね。

 

また、間取りにこだわったり造作工事を増やしたりするとマニュアル通りに家を作ることができないので、これも大きな金額アップの要因となってきます。

効率化を追求する反面、手間のかかる事に関しては普通の会社と同じかそれ以上の労力が必要になるんですね。

このようにパワービルダーで家にこだわると合理化の弊害が出てきてしまいやすいということは頭に入れておいてくださいね。

パワービルダーの家のポイント

それでは次に、パワービルダーの家を買う、建てる時のポイントについて見てみましょう。

 

パワービルダーの建売住宅を買う場合、間取りが使いやすいかどうか、設備に満足できるかどうかが大きなポイントになってきます。

たとえば建売住宅の場合、間取りの設計をしているのも建売住宅専門の建築士が設計していることも多く、実際の使い勝手などがあまり考慮されていない家が建っていることもよくあります。

建売住宅ではお施主さんの声を実際に聞いて間取りにフィードバックされることが少ないため、使い勝手が悪くても同じような家が何棟も建っているというケースがあるんですね。

そのため、実際に家を見るときは何処に何を置くかを想定し、実際の生活で不便の無い間取りなのかどうかは必ずチェックしておきたいポイントと言えます。

建売住宅の場合は家自体はすでにあるので、家の中に実際の生活を落とし込んで生活をイメージしてみることで、あとで「生活しにくい家だった」という失敗を防ぐことができます。

 

次にパワービルダーで家を建てる場合、間取りの自由度はどれくらいあるのか、設備や仕様はどれくらい選ぶことができるのか、建築士など専門的な担当者とどれくらい打ち合わせができるのかを確認して、その内容に満足できるかどうかが1番のポイントになってきます。

パワービルダーで家を建てる場合、価格を抑えることができますがそれだけ制限も多くなってくるので、あなたの建てたい家にマッチしているかどうか。

この点がとても大切なんですね。

そのため、最初の段階で上記の内容を確認しておくことで、ミスマッチを減らすことができるようになります。

パワービルダーが合う人、合わない人

パワービルダー

ここまでパワービルダーについて詳しく見てきましたが、それでは最後にどのような方がパワービルダーに合っているのか、反対にパワービルダーと相性が良くないのか見てみましょう。

 

パワービルダーに合う人

家が欲しいけども土地から購入する必要があり、家の価格も抑えたいと言う方にとってはパワービルダーはマストな選択肢となってきます。

パワービルダーは土地と家をセットで販売するのが得意ですし、土地と家それぞれの価格も抑えることができるので、できるだけ安い価格で家を手に入れたいという場合は強い味方になってくれます。

 

次にパワービルダーで家を建てる場合を見てみると、間取りや設備、仕様にあまりこだわりが無く標準仕様でも十分であれば、パワービルダーで家を建てるのは正解となってきます。

また、パワービルダーは家の数を売るので担当者とのやり取りや打合せも少なめです。

打合せが多いと、人件費が割に合わなくなってしまうからなんですね。

そのため、家づくりにあまり時間をかけたくないという方もパワービルダーと相性が良いと言えます。

 

効率的に価格を抑えて家が欲しい。

そのような方はパワービルダーとの相性が良いんですね。

 

パワービルダーが合わない人

それでは次に、パワービルダーが合わない方を見てみましょう。

たとえば建売住宅の場合で見てみると、パワービルダーの建売住宅は設備や間取りも簡素なものになっているケースがほとんどです。

そのため、ちょっと手を加えた間取りの家に住みたい場合や設備、仕様などに好きなテイストがある場合、パワービルダーの建売住宅ではなく、おしゃれな注文住宅も手がけている会社の建売住宅も見た方が選択肢は広がります。

(最近ではこのような建売住宅も増えています)

 

また、パワービルダーで家を建てる場合、家にこだわりがある方は避けておいた方が無難です。

パワービルダーは効率化に特化していることが多いので、こだわった注文住宅などはあまり得意でないケースが多いからなんですね。

打合せをしていてオプションを沢山選んでしまいそうな方(特にインテリア好きな方や、素材に好き嫌いがハッキリしている方)はパワービルダーだと価格がどんどん上がったり選べない物があったりと不満も多くなる傾向にあるので注意が必要になってきます。

その他、担当者がついていけなくて「言われた通りつくるので自分で考えてきてください」なんて言われた方も・・。

 

家づくりでは上手く打合せを進められない場合、かなりストレスになってきます。

また、打合せは回数も時間もかかる物なので合わない時の影響も大きくなります。

これまで見てきたように間取りやインテリア、設備にこだわりたい方はパワービルダーとはあまり相性が良いとは言えないので、他の住宅会社や工務店を選択肢に入れてあなたに最適な会社を選んでいきたいですね。

まとめ

今回はパワービルダーについて詳しく見てきました。

パワービルダーは大量発注と効率化で家の価格は抑えられるというのは大きなメリットになりますし、土地と家をお手頃な価格で手に入れたい場合は魅力的な選択肢となります。

その一方、間取りや仕様の選択の幅は少なくなってしまうため、こだわりがある方にとってはパワービルダーとの相性はあまり良く無いのも事実です。

自分が家に何を求めるのか、その価格やこだわりのバランスを見極めて住宅会社や工務店を選ぶ。

これが家づくり成功への近道なんですね。

ぜひこの点を忘れずに、あなたに最適なパートナーを選んでくださいね。

では。

 

家のお金のことはこちらも参考にしてください。

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家づくり、土地探しに必要な情報はこちらにまとめています。家づくりの参考にどうぞ。

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