家を建てるタイミング

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家を建てるタイミングはいつがいい?あなたにベストのタイミングを知る方法

「前々から家を建てたいと思っているのですが、ついつい先延ばしにして家づくりが前に進みません。家を建てるのに良いタイミングがあれば教えてもらえないでしょうか?」

このような質問を読者の方からいただきました。

今回のケース以外にも、オリンピックが終わった後や、2022年に生産緑地と呼ばれる土地が市場に出てくるタイミングなど、いつ頃家を建てたら良いかという質問はよくもらう質問です。

 

では、実際に家を建てるのはいつが良いのでしょうか?

今回は家を建てるタイミングについて詳しく見ていきたいと思います。

家を建てる方はぜひご覧ください。

家を建てるタイミング

家を建てるなら、良いタイミングで家を建てたいと思うのも当然ですよね。

でも、家を建てるベストの時期について考えれば考えるほど、いつ家を建てるのが良いのか迷ってしまうこともあります。

 

特に消費税などの引き上げといった税制のタイミングであったり、エコポイントのような住宅取得支援制度といった目に見えるものから、物価や人件費の上昇などの価格的な理由から早く家を建てた方が良いのか、それとも少し待った方がいいのかなど、いろんな要素があるので家を建てるベストなタイミングというのは判断が難しいものです。

では、このように家を建てるタイミングに迷いが出た時はどうすればいいのでしょうか?

一番のオススメは、家を建てる動機を「内的要因」、「外的要因」に整理するという方法です。

 

家を建てる内的要因とは、たとえば家族が増えて今住んでいる家が手狭になってきたり、お子さんが学校に入学するなどお子さんに合わせたタイミングなど、あなたの状況や環境の変化による要因のことを言います。

一方、家を建てる外的要因とは、税制の変更やオリンピックによる人手不足や物価の上昇など、世の中の流れの変化を基準に家を建てることが外的要因となります。

このように家を建てるタイミングは内部、外部の2つの要因に分けることができるんですね。

 

では、家を建てる時は内的要因、外的要因、どちらの方を優先した方が良い家を建てることができるのでしょうか?

 

それは内的要因です。

 

家を建てるタイミングというのは内的要因で決めた方が満足した家になる確率がグッと上がるんですね。

その大きな理由としては、外的要因は自分でコントロールすることがほとんどできない一方、内的要因はあなたが納得したタイミングで家を建てられるので満足度が高くなります。

例えば、オリンピックが終われば人件費や物価の上昇が収まって家の価格が下がりそうだからと家を建てるのを待っていたとしても実際に家の価格の上昇が収まるかどうかは分からない部分がありますし、反対に急いで家を建てたとしても家の価格が少し下がることもあるかもしれません。

また、コロナでテレワークなど家で仕事をすることが増えたことにより戸建住宅が人気になっていますが、コロナが収束すればまた利便性重視に戻る可能性もあります。

このように外的要因で家を建てる時期を選ぶというのは実はとても難しく、外的要因を家を建てるタイミングで最優先にしてしまうと、「もっと待ってから家を建てれば良かった」や、「もっと早く家を建てれば良かった」など、後で後悔してしまう理由となりやすいんですね。

言い換えると「外的要因には正解が無い」ため、家を建てるタイミングを外的要因に合わせてしまうと、ずっと「あの時家を建ててよかったのかな」というモヤモヤが残る原因となってしまいます。

 

一方、内的要因で家を建てるタイミングを決めた場合、家を建てる理由があなたの中にあるので外部要因に左右されることなく、あなたが納得したタイミングで建てることができるようになります。

この自分が納得したタイミングというのが家を建てるのにはとても大切で、外部要因に合わせて家を建てるよりも家の満足度というのは高くなりますし、外部要因に合わせてタイトな時間で家を建てるよりも家のクオリティが高くなるんですね。

そのため、家を建てるタイミングは外的要因を見るよりも内的要因で選ぶのが正解となります。

 

ちなみに、家づくりをしていると家の間取りと価格が住宅会社と合意した段階で家の請負契約をすることになります。

この請負契約とはその住宅会社で家を建てるという契約になるので家を建てる時の重大イベントとなりますが、場合によってはそのタイミングで契約をかなり急かされたり、契約の段階であなたの予算と家の価格が合わない場合というケースが出てくることもあります。

強引に契約を迫るのは論外だとしても、住宅会社も無料で間取りを作ったり見積もりを作っても利益が上がらず会社が成り立たないので契約について話をしたり背中を押すことは悪いことでは全くありませんが、家の契約のタイミングで大切なのがあなたが契約に納得したかどうかということです。

「なんとなく契約を急かされて」や、「今月中に契約すれば値引きしてくれるから」という理由で契約するのではなく、あなたが納得してこの会社で家を建てると決めてから家の契約をするのが重要なんですね。

住宅会社が提示したものに左右されて家を建てるのではなく、あなたが建てたい家を建てられるから契約するタイミングを選ぶことが重要となります。

失敗に注意!どうして月末に家の契約を迫られることが多いの?

 

また、価格が合わない場合は他の住宅会社で家を建てるのを検討してみたり、家を建てるのを一度ストップして、時間が経って予算の調整が付くようになってから家づくりを再開するという選択肢もあります。

(実際、家づくりを一度ストップされた方は最終的に良い家を建てられるケースもよく見かけます)

家を建てるタイミングで必ず頭に入れておきたいのが、あなたやあなたの家族が家を建てるのに納得したタイミングなのかどうか。

この部分を意識しておきたいですね。

家を建てるタイミング(お金について)

それでは最後に、家のお金についてもフォーカスを当てながら家を建てるタイミングについて見てみましょう。

家を建てるのにはある程度のお金が必要となりますが、一般的にはいくらかの頭金と住宅ローンを組んでで家を建てる方がほとんどです。

住宅ローンは言わずもがな家を建てるためのローンのことですが、頭金とは住宅ローン以外に用意するお金のことです。

そして家を建てるには、住宅ローンだけでなくこの頭金というものも必要になり、この頭金が無理なく用意できるかどうかも家を建てるタイミングでは重要なんですね。

 

ちなみに、家を建てる人はどれだけ頭金を用意しているかというデータを見ると、全国平均では約500万円ほどの頭金を用意してから家を建てています。

 

そもそも、家を建てるのにどうして頭金が必要かと言うと、家を建てるための費用全てを住宅ローンで賄うというのは難しいという理由があります。

例えば住宅ローンを組むための手数料であったり、家本体を住宅ローンで建てたとしても住むために必要な家具や家電、引越し費用といった物のお金を用意する必要があるなど、家を建てるには現金があると何かと便利なケースがほとんどです。

そのため、300万〜500万円くらいの頭金を用意される方が多いんですね。

 

ただ、一概に頭金をいくら用意すれば良いという訳ではなく、家を建てるために必要な資金というのは人それぞれで違ってきます。

そんな時に役立つのが、家を建てるのにどんな費用が必要なのか、またどれくらいの予算まで家を建てられるのかの2点を知るということです。

家の総額を見ながら無理のない頭金を用意できるのであれば、家を建てるタイミングを満たしていると言えるんですね。

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まとめ

今回は家を建てるタイミングについて詳しく見てきました。

家を建てるタイミングとしては内的要因と外的要因が有り、後悔しない家づくりをするためには内的要因を優先することが大切なんですね。

そして、あとは予算についてクリアできれば家を建てるタイミングとしてはちょうど良いタイミングとなります。

一方、このどちらかが満たされていないのであれば家を建てるタイミングとしては少し延ばしてみるのも1つの方法と言えます。

 

家を建てるタイミングというのは迷ってしまいがちな部分ではありますが、ぜひ今回の内容を参考に後悔をしないタイミングで家を建ててくださいね。

では。

 

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家を建てるタイミングはいつがいい?

  • 家を建てる時には内的要因と外的要因があり、内的要因を優先すると良い家を建てやすい。
  • 家の総額を見ながら頭金を無理なく用意できるかも、家を建てるには重要。
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O型建築士

地域の工務店で1,500万円〜5,000万円の物件を年間20棟ほど携わる建築士。 家の設計の他、 工務店に向けた設計セミナーを開催。 今までに訪れた工務店の数は200を超える。 趣味は工務店と温泉巡り。 一緒に素敵な家を建てていきましょう! プロフィール詳細はこちら

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