ドラム式洗濯機

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洗濯機は縦型洗濯機?ドラム式洗濯機?あなたに合った洗濯機の選び方

「縦型洗濯機」、「ドラム式洗濯機」、あなたに合っている洗濯機はどちらの洗濯機でしょうか?

洗濯機は人によって縦型洗濯機、ドラム式洗濯機どちらの方が合っているか違ってきますし、選んだ洗濯機によって家事の仕方も変わってきます。

洗濯機次第で家事仕方も時間も変わってくるので、あなたに合った洗濯機を選びたいですよね。

そこで今回は縦型洗濯機とドラム式洗濯機どちらが良いというのではなく、どちらの洗濯機があなたの生活に合っているかという視点と、洗濯機を家に配置する時の注意点について見ていきたいと思います。

合う洗濯機は人によって違う

洗濯機の寿命はおよそ10年ほど。

多くの方は今使っている洗濯機が壊れたり、寿命が近くなったり、家を建てたなど引越しのタイミングで洗濯機を変える方がほとんどです。

その場合の選択肢に出てくるのが、「縦型洗濯機」と「ドラム式洗濯機」。

昔は洗濯槽と脱水槽が別れた「二槽式洗濯機」という物もありましたが、現在では二槽式洗濯機のシェアは5%ほどなので、ほとんどの方が「縦型式洗濯機」「ドラム式洗濯機」のどちらかを選ぶことになります。

 

では、そんな洗濯機を選ぶ時の基準は何を見ればいいのでしょうか?

詳しいことは後述しますが簡単に言うと、

洗濯にこだわりのある方は「縦型洗濯機」。

洗濯は楽に全部お任せしたいという方は「ドラム式洗濯機」の方が合っている傾向があります。

 

それでは、それぞれの洗濯機について詳しく見ていきましょう。

縦型洗濯機

縦型洗濯機

Photo:http://news.livedoor.com/article/detail/14551087/

縦型洗濯機はおなじみのフタが上に開く洗濯機。

日本で一番シェアが高いのも縦型洗濯機です。

まずは縦型洗濯機のメリットとデメリットを挙げてみることにします。

 

縦型洗濯機のメリットとデメリット

縦型洗濯機とドラム式洗濯機、どちらの方が汚れが落ちやすいのかというのはよく色々と言われていますが、基本的に縦型洗濯機の方が汚れが落ちやすいことが多いです。

また、洗濯に必要な時間もドラム式洗濯機と比べると少なく、価格もドラム式洗濯機よりも割安な物が多くあります。

 

その一方、使用水量はドラム式洗濯機よりも多くなり、最近では乾燥機能のついた縦型洗濯機もありますが乾燥機能ではやはりドラム式洗濯機の方が上です。

また、洗濯機の上から洗濯物を取り出すので、特に背の低い方や歳をとった方は洗濯物を取り出しにくいというケースもあります。

 

この辺りが縦型洗濯機の主なメリットとデメリットになりますが、それでは縦型洗濯機が合っている方はどんな方かについて見ていきたいと思います。

 

縦型洗濯機が合っている方

まず、洗濯を考える時、洗濯機で洗えるけども乾燥機にかけられないという物が結構あります。

例えば、吊り干しやドライ表記の物であったり、女性物のストッキングや下着、ウールや絹などのおしゃれ着は乾燥機にかけないよう表記されています。

縮んでしまったり痛んでしまうからなんですね。

 

そのため、上記のような洗濯物が多い方は乾燥機を使う必要はあまりなく、縦型洗濯機の方が洗濯にかかる時間も少なく効率的です。

 

また、縦型洗濯機は洗濯中の洗濯機の中を上から見ることができるので、汚れ具合をみながら「これは二度洗いをした方がいいな」など、洗濯物を綺麗にするための判断がしやすいという利点もあります。

 

一方、ドラム式洗濯機では洗濯機が動いている最中にフタを開けると水が溢れ出てしまうので、洗濯が終わるまで洗濯状況を確認することはできません。

そのため、洗濯は洗濯機のボタンを押してお任せで終わりというのではなく、「洗濯はしっかり汚れが落ちること」と考える方にとっては縦型洗濯機の方が洗濯中もアレンジがしやすく使いやすいと感じることが多いです。

 

その他、洗濯物の量が多い家庭や、何日分かをまとめ洗いする方も縦型洗濯機の方が使い勝手が良いケースがほとんど。

ドラム式洗濯機では選択開始から乾燥するまで3時間近くかかってしまうので、1度の洗濯で全て洗濯できればいいですが、何度も洗濯することになると相当な時間が必要になってきます。

ドラム式洗濯機の場合、1回で洗濯が済まない場合はかなり時間がかかってしまうんですね。

 

一方で縦型洗濯機は脱水まで1時間もかからないので、洗濯機の回数をまわす場合は縦型洗濯機の方が圧倒的に便利です。

そのため、部活で汚れた衣類が多い家庭や仕事で作業着を着ることがありかなり汚れる場合なんかは縦型洗濯機の方がドラム式洗濯機よりも使いやすいんですね。

また、一緒に洗濯する物の種類はしっかり分けるという方も洗濯の回数が必然的に増えてしまうので縦型洗濯機の方が合っています。

 

このように、縦型式洗濯機は洗濯にこだわりがあったり、洗濯物によっては色々と洗い方を調節したい、また何度も洗濯機を回す必要がある方はドラム式洗濯機よりも縦型洗濯機を使った方が洗濯に満足できるようになります。

ドラム式洗濯機

ドラム式洗濯機

Photo:https://panasonic.jp/wash/

それでは次にドラム式洗濯機について見てみましょう。

ドラム式洗濯機はヨーロッパで主流の洗濯機となり、洗濯槽が縦に回転して衣類を上から下へ落下させる「たたき洗い」で汚れを落とす洗濯機です。

最近ではデザイン性も優れたドラム式洗濯機も出ているので、デザインにこだわった洗面室を作る場合で重宝する洗濯機でもあります。

 

それでは、ドラム式洗濯機のメリットとデメリットについて見てみましょう。

 

ドラム式洗濯機のメリットとデメリット

ドラム式洗濯機のメリットとしては、何と言ってもボタン一つで洗濯から乾燥までできること。

洗濯物を干すという作業がカットできるのは、毎日の時間を考えるとかなり大きなメリットと言えます。

(例えば洗濯物を干すのに毎日10分かけるとすると、年間で約60時間の時間短縮ができます)

 

また、乾燥というと電気代が結構かかりそうなイメージがありますが、乾燥機能も「ヒートポンプ乾燥」という効率的に洗濯物を乾かす乾燥方法を備えた洗濯機も多く、わずかな電気代で洗濯物を乾燥することが可能です。

最近ではシワになりにくい乾燥機能を備えた物も出ているので、アイロンなどの手間を短縮したいという場合はかなりうれしい機能になります。

その他、縦型洗濯機に比べて洗濯物に使う水も少なく、洗濯物の出し入れがしやすいというメリットもあります。

 

一方、ドラム式洗濯機のデメリットを見てみると、一番は洗濯から乾燥まで含めると時間がかかってしまうことが挙げられます。

洗濯物の量や機種にもよりますが、1回の洗濯から乾燥までは約3時間前後の物が多いです。

また、乾燥まで終わった後に放置しておくとシワになったり乾燥機のニオイが付いたりすることがあるので、乾燥後はあまり放置しないのが理想です。

そのため朝や夜に洗濯するというよりも、洗濯物をたたむ時間に合わせて洗濯が終わるように時間設定するなど、ある程度先を見越しながら洗濯する必要が出てくるので、この辺りは人によって好みが分かれてくる部分と言えます。

 

その他、縦型洗濯機と比べて大きく価格も高めなこと、また「たたき洗い」のため洗剤や柔軟剤の香りなどが付きにくいという特徴もあります。

(洗濯が好きな人は洗濯の香り好きな人も多いので、この辺りも人によって物足りないと思うケースも)

 

それではドラム式洗濯機はどのような方に合っているか見てみましょう。

 

ドラム式洗濯機が合っている方

ドラム式洗濯機の一番のメリットはやはり乾燥までできること。

そのため、洗濯物を外や室内に干したくないという方にとってはドラム式洗濯機はマストな選択になりますし、洗濯に時間をかけたくないという方にとってもボタン一つ押せば乾燥まで仕上がるので、かなり便利に感じるようになります。

最近では洗剤や柔軟剤も自動投入してくれたりスマホで操作できる洗濯機もあるので、そうなると本当にボタン一つで洗濯から乾燥まで終えることができます。

特に忙しい方にとっては洗濯の時間を短縮できるというのはかなり便利ですね。

 

その他、洗面室のデザインにこだわる場合は、四角いモダンなデザインの洗濯機があるドラム式洗濯機の方が合いやすいです。

(デザイン重視のドラム式洗濯機の場合、機能が少し落ちてしまうのはもどかしい点です)

 

その一方、縦型洗濯機のように洗濯物を見ながら調整したり、オシャレ着など乾燥機まで掛けられない物を多く持っている方にとっては、ドラム式洗濯機を選ぶ必要はあまりないと言えます。

 

洗濯物をボタン一つで全部お任せにして時間を掛けたくない。

そんな方にはドラム式洗濯機は魅力的な選択肢と言えそうです。

 

ちなみに私も以前は縦型洗濯機を使っていましたが、今はドラム式洗濯機を使っています。

縦型洗濯機のメリットに多少後ろ髪を引かれつつも、ドラム式洗濯機の乾燥まで完結できるメリットは慣れてしまうと縦型洗濯機に戻れなくなってしまっています。

 

ここまで縦型洗濯機とドラム式洗濯機について見てきましたが、その折衷案として縦型洗濯機と乾燥機を使うという方法もあります。

次に縦型洗濯機と乾燥機を使うケースについても見てみましょう。

縦型洗濯機 + 乾燥機

洗濯機と乾燥機

Photo:https://shimokita-egawa.com/estimate_ess/form_dryer.html

洗濯も乾燥もしたいという場合、ドラム式洗濯機を選ぶ以外に縦型洗濯機と乾燥機を併用するという方法もあります。

この場合の一番の利点は、洗濯と乾燥を同時にできるという所。

例えば何回か洗濯機を回す場合、洗濯物を乾燥機で乾かしながら洗濯機で次の洗濯物を洗うことができます。

同時に洗濯と乾燥をこなせるというのは洗濯の時間を短くするのにとても役立つんですね。

 

そのため、洗濯物が多い家庭では洗濯機と乾燥機というのは最強のコンビとなってくれます。

実際、タオルなどの洗い物が多く出る美容室やマッサージ店などはこのように洗濯機と乾燥機を使って大量の洗濯物の対応をしているお店が多くあります。

 

また、オシャレ着など乾燥機が掛けられない物が多い家庭でも、洗濯が終わった時点で乾燥機にかける物と吊り干しするものが分けられるので、効率的に洗濯したい方にとっては洗濯と乾燥が分かれているのは思ったよりも助かるもの。

 

ドラム式洗濯機のようにボタン一つで乾燥まで終わる訳ではありませんが、洗濯物が多い場合や洗濯にこだわりつつ乾燥機も使いたい場合は洗濯機と乾燥機を使うというのもいいですね。

洗濯機と乾燥機を別々にするには場所が必要になりますが、上下に配置すればその問題は解決することができます。

 

では最後に、家を建てる時に洗濯機を配置する場合の注意点について見てみましょう。

洗濯機を配置するときの注意点

洗濯機を配置する時の注意点

その他、洗濯機を配置する場合、洗濯機が置けるかどうかというのも気になる部分ではありますが、新築の家の場合は狭小住宅をのぞけば洗濯機を入れるための広さや搬入ルートは確保できるよう設計されていることがほとんどなので、かなり横長など特殊な形の洗濯機でなければ普通は入るようになっています。

 

そのため、洗濯機を入れてから使い勝手がいいのかどうか。

そこが洗濯機を配置するときのポイントになってきます。

 

まず、基本的に洗面室内に洗濯機を配置する場合、特に条件が無ければお風呂に近い側に洗濯機を配置することがほとんどです。

洗濯にお風呂の残り湯を使うケースも考えられるので、できるだけお風呂に近い側に洗濯機を配置しているんですね。

 

その一方、ドラム式洗濯機の場合は扉が横開きなので、もし今お持ちのドラム式洗濯機を新居に持ち込む場合は開き勝手に注意が必要です。

やはり扉を開けて広く使える場所に洗濯機は配置したいですね。

ドラム式洗濯機の開き勝手

 

その他、洗濯機を配置する時は窓の配置や開き方も意識しておきたいポイントです。

洗面室に窓を設ける場合、洗面台には鏡が付くので洗濯機の上に窓を設けることが多いですが、その窓もしっかりチェックしておくのがベスト。

特にドラム式洗濯機の場合はサイズが大きいことも有り、洗濯機の上に窓を配置した場合は窓まで手が届きにくく開けづらいというケースも見受けられます。

その場合、カムラッチと呼ばれる窓の外側に押し出すハンドルよりもオペレーターと呼ばれる窓枠で窓の開け閉めができるハンドルにしておくと、窓を開けたら閉めるのにハンドルが届かないというケースを避けることができます。

洗濯機置き場の窓の注意点

Photo:http://www.ykkap.co.jp/products/window/apsword/merit/security.html

 

また、洗濯機と乾燥機を配置した場合など、洗濯機の上に棚や物を置いた場合は洗濯機の上に窓を配置すると邪魔になってしまうので、天井いっぱいに窓を配置してしまうのも一つの方法です。

洗濯機置き場の窓

高所オペレーターを付けておけば換気用に窓の開け閉めも可能になり、洗濯機の上を自由に使えるようになります。

このように、洗面室の窓と洗濯機が上手く配置されているか見てみると、あとで窓や物が邪魔というケースを避けることができるんですね。

家を建てるなら必ず知っておきたい窓の話

まとめ

今回は洗濯機について見てきました。

あなたに合った洗濯機を見つけるには、「洗濯をどのようにしたい」などこだわりたい部分をしっかり把握することで、あなたの生活に合った洗濯機選びができるようになるんですね。

洗濯はほぼ毎日することになります。

使い勝手をよくしつつ、少しでも効率化して時間を有効活用できるようにしていきたいですね。

では。

 

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O型建築士

地域の工務店で1,500万円〜5,000万円の物件を年間20棟ほど携わる建築士。 家の設計の他、 工務店に向けた設計セミナーを開催。 今までに訪れた工務店の数は200を超える。 趣味は工務店と温泉巡り。 一緒に素敵な家を建てていきましょう! プロフィール詳細はこちら

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