「リビングには何を置きますか?」と聞かれると、まずTVをあげる人は多いのではないでしょうか。
やっぱりリビングにはTVを置きますよね。
それだけリビングとTVは切っても切れない関係にあると言えます。
そんなリビングとTVですが、TVを空いたところにポンっと置いてしまうだけだと、住んでからリビングの使い勝手が悪くなってしまうことがよくあります。
そこで今回は、リビングとTVの置き方についてお話したいと思います。
まずは、リビングをつくる時に気をつけたいことから見ていきましょう。
リビングで気をつけたい事
家の間取りを見ていると、ときどき人の動線が気になる間取りを見かけることがあります。
(動線とは、家の中の人の動きを線で表したものです。詳しくはこちらをご覧下さい)
その中でも、リビングで一番気になるのがTVの前が人の動線になっている間取りです。
人が移動するたびにTVの前を人が横切るので、落ち着いてTVを見ることができないですね。
さらにはドラマがクライマックスの場面に人が横切ったりすれば、場合によっては揉めたりケンカの原因になる恐れも出てきます。
TVが原因でケンカなんてイヤですよね。
そのため、リビングをつくる時はTVの前を人が横切らない間取りにするのが重要です。
動線のつくり方次第で住みやすい家にも住みにくい家にもなるんですね。
では次に、TVの配置で気をつけないといけないことを見てみましょう。
TVをどこに置きますか?
「リビングは暗いか明るいかどちらの方がいい?」
と聞かれると、普通は明るい方がいいと答えますね。
やはり暗いリビングよりも明るいリビングの方が気持ちがいいです。
では、リビングを明るくするためにはどういう方法があるでしょうか?
吹抜けをつくるなどいくつか方法がありますが、一番簡単なのは窓を増やす事です。
でも、リビングを明るくしたいからと言って、どんどん窓を追加していくと、今度はTVを置くための壁が無くなってきてしまいます。
リビングは窓と壁のバランスが大事なんですね。
一番避けたいケースは、南側が窓ばかりになってしまって、北側にTVを持って行くことです。
普通は南側の方に庭があったり視界が開けていたりと、南に向いている方が開放感がありますし、家も広く見えます。
それなのに、TVを見るためだけにソファが北に向いていたりすると何かチグハグな感じがしますよね。
くつろぐためにリビングにいるのに、わざわざ壁に向かって座ることになります。
さらに北側にTVを置くと、特に冬場などの太陽の角度が低い時期に、TVに直射日光が当たってしまうことがあります。
最近のTVはかなり性能がよくなったので大きな影響を受ける事は減ってきましたが、TVに日光が入るとすごく見づらくなりますよね。
このようにTVは窓の影響を大きく受けてしまうんです
そのため、北側にTVを持って行くのはリビングの居心地やTVの見え方という点でオススメではありません。
理想は南側、そうでなければ東西に配置できるような間取りにしたいですね。
あとは、リビングからトイレが丸見えだと雰囲気が台無しなので、リビングからトイレが丸見えにならない間取りにするのも重要です。
→玄関の側にトイレってどうなの?トイレで間取りの善し悪しが分かります。
まとめ
今回は、リビングの動線で気をつけたいことと、リビングとTVの関係についてお伝えしました。
リビングとTVは切っても切れない関係なので、どれだけストレスが少ないリビングにできるかが重要になってきます。
ただ、あなりにもTVが中心すぎる間取りになるのも少し寂しいですよね。
TVの前にテーブル、そしてソファという配置が多いですが、TVをあまり見ないとかTVを中心にするのが嫌という方はこの当たり前のような配置を変えてあげるのもかなり効果的ですよ。
どんなリビングにしたいかという考えを元に、家具を配置していくのが重要なんです。
あなたもぜひ居心地のよいリビングをつくってくださいね。
では。
リビングについてはこちらも参考にしてください。
→おしゃれなリビングにするための収納術。片付く部屋にする方法をご紹介します。
→リビング階段は寒い?リビング階段のメリットとデメリットを解説します
家づくり、土地探しに必要な情報はこちらにまとめています。家づくりの参考にどうぞ。
→土地探しから始める人のための、失敗しない土地の購入方法【絶対保存版】
→家を建てる前に必ず知っておきたい理想の家を建てる方法【絶対保存版】
建築士が教える今日の問題解決
居心地のいいリビングにするために気をつけることって何?
- TVを見る時、人の動線とがかぶらないようにする。
- TVを置く位置と窓に気をつける。
- TV中心にしすぎない事も重要です。