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片付くリビングにするための収納術。

最近、読者さんからもらう質問が、

「この収納量でリビングが片付くか心配です」

と言った内容。

 

やっぱり新築の家をつくるならスッキリとした、おしゃれなリビングにしたいですよね。

そこで今回は、片付くリビングのつくり方についてご紹介します。

それではどうぞご覧ください。

リビングが片付かずに困っている人は結構います

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私は新築住宅をメインに担当している建築士ですが、たまにリフォーム案件も担当しています。

リフォームの場合は、基本的にお客さんの家で打合せを行うことが多いです。

実際に「この部屋をどうする」といった話がしやすいからなんですね。

 

そのため、お客さんの家のリビングや居間で打合せをする事になるのですが、色んな物が積みあがっていたりしている事が多々あります。

そこで話を聞くと、「リビングが片付かなくて困ってる」「スッキリしたリビングにリフォームしたい」と言った声を本当に良く耳にします。

 

ではリビングが片付かない理由は何なのでしょうか?

リビングが片付かない理由は大体決まっています。

 

古い家に多いのですが、リビングや居間に適切な収納が無いんですね。

そして物を片付けておく場所がないので、物が目に見える所に溢れていく・・。

場合によってはテーブルの上や床の上に物がゴロゴロと・・。

大体このような感じなんですね。

(リフォーム案件は古い家が多いので、ほとんどこんな感じです)

 

では、リビングのどこにどんな物が溢れているんでしょうか。

それが、リビングが散らかって見える原因となっています。

リビングが散らかって見える原因

あなたの家のリビングや居間の周りを一度見渡してください。

どんな物が目に入りますか?

 

まず目に付くのが郵便物やポスティングされたチラシです。

毎日何かしらポストに届きますね。

そして、ついついテーブルの上に置いてしまいがちです。

 

また、お子さんのいる家庭では、お子さんのおもちゃや学校で作った作品なんかも結構増えていきます。

子供のおもちゃはカラフルなのでよく目に付きますし、お子さんの作品なんかは捨てづらくてついつい溜まっていきますね。

 

あとは、ちょっとした小物です。家の鍵やら電池やら爪切りやらとリビングには小物が溢れています。

中にはあちこちに置いてしまって、何処に置いたか行方不明になってしまうなんて事も・・。

 

リビングでよく目につく事の一例を上に挙げました。

 

その中でもリビングで一番散らかって見える場所はテーブルの上にどのような物があるかです。

LDKであればソファの前のローテーブルやダイニングテーブルの上も、部屋が散らかって見えるかどうかの大きなポイントになってくるんですね。

 

では、なぜテーブルの上は散らかって見えるのでしょうか?

それは、テーブルがいろんな物を引き寄せてしまうからです。

 

たとえば、新聞やポストに入っていたチラシなんかも、部屋の床にポンっと置いておく人はあんまりいません。

大体の人は、とりあえずテーブルの上にとりあえず置いてしまいがちなんですね。

帰宅したのでポストをチェックして、とりあえずテーブルに置いてから服を着替えるといった感じで、ついつい置きっぱなしになりがちです。。

 

その他にはTVのリモコンやティッシュの箱、その他の小物など、テーブルはいろんな物をどんどん引き寄せていきます。

こうして、色も形も違うバラエティー豊かな物がテーブルに集まり、部屋の雑多感がどんどん溢れ出てきます。

テーブル以外にも、ちょっとした物が置ける棚や家具の上なんかも危険地帯と言えますね。

形や色が不揃いな物は、思っている以上に部屋が散らかっている原因に見えてしまうんですね。

 

このようにして部屋が汚く見えるようになっていくのですが、取るべき対策は意外に簡単。

それは、テーブルの上に置かれる物はもちろんの事、リビングが散らかって見える原因となっている物を収納できるスペースをつくって上げることです。

 

では、リビングにはどのように収納をつくれば良いんでしょうか?

片付くリビングのつくり方について見ていきましょう。

片付くリビングのつくり方

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先ほど、リビングの散らかる原因に挙げた物をまとめてみると、細かいものがリビングに多い事が分かってきました。

この形も色も違う細かい物が部屋のあちこちにあると、イロイロな色や形が目に入り、部屋の散らかり感がすごい増幅されてしまうんですね。

これがリビングが散らかるように見える大きな原因です。

 

この原因を取り除いてあげることで、リビングは劇的に奇麗に見えるようになるんですね。

原因が分かったところで、具体的な対策について見ていきましょう。

 

まず、リビングで目に入る色について見てみましょう。

これはインテリアにも関わることですが、部屋の中で目につく色は、できれば3色くらいにおさえたい所です。

いろんな色が部屋に散らばっていると、それだけで部屋がスッキリ見えなくなってしまいます。

目につく色を減らすだけで、部屋の中は思いのほかスッキリ見えるようになるんですね。

 

次に、片付くリビングにするためには、まずこれらを収納する場所を造らなくてはいけません。

リビングに多い小物を収納できて使いやすいようにする。

そうなるとリビングの収納には奥行きはあまり必要なく、中の物が取り出しやすい奥行きの収納にする必要がある事が分かります。

そして、収納を無駄無く使えるように可動棚をいくつか付けて、自由に高さを調節できるようにしてあげれば、中も見やすく取り出しやすいリビング収納となります。

 

その他には収納以外に家具を置いて家具の中や棚に物を収納するという場合もあります。

扉が付いている家具の中に物を入れる場合は扉を閉めて中を隠せるのであまり問題ありませんが、オープンな家具や棚に物を入れる事もありますよね。

このようにオープンに収納する時のポイントは、カゴやBOXを使ってその中に物を入れてから家具や棚に置くということです。

リビングからはカゴやBOXしか見えないので、スッキリ見えるんですね。(ちなみに、カゴの上から少しはみ出すくらいでも問題ありません)

 

さらには、カゴやBOXの中身は適当に入れるのではなく、用途に合わせて入れてあげると使う時も見つけやすくなります。

郵便物なら郵便物、文房具なら文房具、というように種類で分けると便利なんですね。

 

最後に物の置き場所を決めて、物は必ずそこに収納してあげる。

そうすると、リビングが見違える程キレイに片付きます。

 

ここでのポイントは、リビングの収納に入れてあげる物を選別してあげる事です。

「掃除機はリビングに収納するのか?」とか「おもちゃをどれだけリビングに置いておくか?」など場所を取るものをリビングの収納に入れるのかを決めます。

掃除機など共用の物はリビングの収納に入りきりそうだったらリビングに。溢れそうだったら他の収納に入れてしまう。

おもちゃなんかはどんどん量が増えていくので、メインのおもちゃだけリビングに置いておくと、他に収納しないといけない物を圧迫せずに済みます。

 

ちなみに何故か最近、このような跳び箱風収納を置いている家をよく見かけます。おもちゃ箱に見えないので、おもちゃの上手い隠し方の一例と言えますね。

跳び箱風おもちゃ箱

http://www.i-neostyle.com/furniture/kids_f/0017.html

リビングをよりスッキリと

ここでスッキリ見えるリビングにするためのワンポイントアドバイスを。

リビングには家電製品も多くありますよね。TVやブルーレイなどなど。

今ではパソコンやタブレット端末も一家に一台では無く個人に一台というケースも増えています。

 

実はこの家電製品も、リビングがゴチャつく原因となるんです。

パソコン1台にしてみても、デスクトップのパソコンを置いてしまうとかなりの存在感になり、スッキリ見えなくなってしまいます。

そのためリビングでパソコンを使うならノートパソコンにするのがおすすめです。

薄いノートパソコンだとさらに良いですね。

 

同じようにプリンターや電話機もリビングに置いてしまうと存在感がかなり出ます。

できれば2階に共用スペースを設けて、そこにプリンターや電話を置いてあげるとリビングがスッキリします。(パソコンも)

今では無線でプリンターと繋げる事ができますし、電話も子機をリビングに置いてあげれば十分です。

家電製品の置き方も工夫してみると、リビングがスッキリとオシャレに見えます。

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また、棚などの上に物を置く時も、ちょっとした事を知っているかどうかでオシャレに見えるか、反対にゴチャゴチャと見えるかが違ってきます。

その方法は、日用品と飾る物は一緒に並べないという法則です。

 

見せる物は並べて、生活感が出る物はカゴなどに入れてあまり見えないようにメリハリを付けてあげることが、オシャレな雰囲気を出すのに重要なんですね。

 

最後に、スッキリしたリビングにするために絶対やってはいけないこと。

それは床の上に物をポンポン置いてしまうことです。

意図的ではなくても、使ったものや脱いだものが床の上にポツポツと転がっていると、それだけで一気に散らかって見えるようになります。

床は面積が広いですが、そこに違う色の物が転がっているとすごく目立ってしまうからなんですね。

 

キレイなリビングにするには、床には物は置かない。

どうしても置く場合には大きなカゴに入れるなど、とにかくまとめて雑多感が出ないようにする。

これがオシャレなリビングにする第一歩と言えるんですね。

まとめ

今回は片付くリビングにするための収納についてご紹介しました。

片付いているリビングってやっぱりいいですよね。

リビングが片付いていると気分もスッキリして、運気も上がってきます。

 

部屋をスッキリ見せる場合、まずは大前提として部屋で使う色はできるだけ絞った数にする。

さらには収納する物に合わせた奥行きの収納をつくったり、細かい物はまとめて雑多感が出ないようにするのが重要なんですね。

そして物の置き場を決めて収納する。

物をテーブルや床に置きっぱなしにせず、このような事を意識して収納をつくるとリビングはとてもスッキリしますよ。

せっかく家を建てるなら、キレイでオシャレなリビングを目指してくださいね。

では。

 

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片付くリビングにするためにはどうすればいい?

  • 奥行きが浅く取り出しやすい収納をつくる。
  • 物の置き場を決めて、テーブルや床に置きっ放しにしない。
  • リビングで目につく色は3色以内に抑える。
  • パソコンやプリンターといった存在感のある機械類はリビングには置かない方がスッキリする。
  • 棚の上に物を置く時は、飾るものと日用品はきっぱりと分ける。
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O型建築士

地域の工務店で1,500万円〜5,000万円の物件を年間20棟ほど携わる建築士。 家の設計の他、 工務店に向けた設計セミナーを開催。 今までに訪れた工務店の数は200を超える。 趣味は工務店と温泉巡り。 一緒に素敵な家を建てていきましょう! プロフィール詳細はこちら

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