家づくり中のみなさま、こんにちは。ed-commons(江戸小紋)小林です。
私はお客様とキッチンの打ち合わせをする際、必ず冷蔵庫のカラーやキッチン家電のカラーを確認しているのですが、その時、「現在使っているものを新居に持って行って使う予定です」と言われることが結構あります。
「買ったばかりだから」、「お気に入りの冷蔵庫だから」、と現在お使いの冷蔵庫を新居に持っていく理由は様々ですが、多くのご家庭では冷蔵庫はカップボードの脇に並んで設置する設計図になっていたり、カップボードにキッチン家電を設置する予定かと思います。
ということは、キッチン家電もキッチンのカラーコーディネートの一つの要素。
せっかくキッチンの色を熱心に検討したのであれば、ぜひ冷蔵庫やオーブンレンジなどのキッチン家電のカラーも一緒に検討していきたいですね。
今日はそんなお話です。
キッチン家電はキッチンの印象を左右する
冷蔵庫、オーブンレンジ、トースター、炊飯ジャー、ミキサー、パン焼き器etc。
キッチンには多くのキッチン家電が揃っています。
そして、それら家電の設置場所は、システムキッチンであれば、カップボード(食器棚)のカウンターの上だったり、棚の中だったり、カップボード隣に立てたりと位置が大体決まってきます。
そこで、試しに、お手元のキッチン家電が、ご検討されているキッチン空間の中でどのように配置されるかをイメージしてみてください。
どうでしょう?キッチン家電をパントリーに収納して扉などで隠してしまうケースはともかく、ずらりと並べてみると、冷蔵庫はグレー、オーブンレンジは赤、トースターはシルバー、炊飯ジャーは白、パン焼き器はブラウン・・というように、家電のカラーだけでもチグハグな色使いになっていませんか?
私はお家完成後にしばらくしてからお家にお呼ばれすることも多くあるのですが、「せっかくかわいいデザインのキッチンを選んだのに、実際に住んでみたらなんだかキッチンがダサくて・・」と嘆かれている奥様をたまにお見かけします。
そういう時は、残念ながら、キッチン家電とキッチンのコーデイネートがうまくいっていないというケースがかなりあるんですね。
たとえば、キッチンの打ち合わせの時に「かわいくて明るいキッチンにしたい」と選んだ、淡いピンクの扉と白い人造大理石の天板のキッチンに、重厚感のある黒の大きな冷蔵庫がデンとピンクのカップボードの脇に置かれてたりして驚いたことがありました。
聞いてみると、本当はキッチンに合うような白くて華奢な冷蔵庫を探していたけれど、家電量販店でこの黒の冷蔵庫がサイズの割に安かったからと値段で決めてしまったとのこと。
他のキッチン家電も、重厚感のある色合いでした。
もちろん予算は大事ですが、あんなにこだわってキッチンの色を決めたのに、・・チグハグ感がとても残念だったのは言うまでもありません。
もちろん、以前でしたら、キッチン家電の色は白・グレー・黒などが主流で、カラーはなかなか選べませんでした。
しかし今は、キッチン家電の色も増え、キッチンとトータルコーディネートさせることが可能になって来ています。
キッチンのトータルコーディネートを念頭においた家電
出典:http://musetokyo.com/html/page96.html
キッチン家電の色も増え、キッチンとトータルコーディネートさせることが可能になってきていると言っても、例えば家電量販店にある冷蔵庫は、白だったりグレーだったり黒だったり茶だったり、あまり素敵な色合いのものは少ないですよね。
扉の色やデザインがすてきな冷蔵庫も以前からあるにはありましたが、海外からの輸入だったりして値段もかなりお高め。
以前、モデルハウスの冷蔵庫にイタリアのSMEG社の冷蔵庫を探したことがありますが、現在SMEG社は日本仕様の新品は生産打ち切りになってしまっています。
このため、SMEG社製にこだわろうとすると高額な輸入価格で折り合いがつかず。
別の会社の製品の扉をオーダー塗装してカスタマイズした経験がありますが、メーカーやサイズや使い勝手はほとんど選べなかったと記憶しています。
そんな中、国内メーカーであるパナソニックが「コーディネートドア冷蔵庫」を発売しています。
出典:https://sumai.panasonic.jp/kitchen/ref/coordinate/index.html
使い勝手には定評のあるパナソニック社の高品質な性能と4タイプから選べるサイズ展開を持ちながら、ボディーカラー+ドアカラーを選べるカスタマイズ冷蔵庫で、ドアカラーは木目デザインから無地色デザインまでなんと31色から選べます。
また、美しくモダンな印象のフルフラットガラスドアシリーズもあり、まさにモデルハウスのようなすてきなコーディネートが実現できます。
しかしこのこのコーディネートドア冷蔵庫、家電量販店ではあまりお目にかかれないかもしれません。
というのは、キッチンを新調したリフォーム住宅や新築住宅が主な販路のため、家電量販店にはほとんど置いておらず、一般的にはあまり知られていない商品だったりします。
また、今回は冷蔵庫のカラーリングについてご紹介していますが、全てのキッチン家電を買い換えるということは現実的ではなかったりします。
この場合は、冷蔵庫やオーブンレンジなど目につく大型キッチン家電の色は1色でまとめておくか、多色配色の場合は色使いのルールを持ってご用意されることをお勧めします。
すてきにコーディネートされたキッチン空間で家事が楽しくなる
家づくりをされているみなさんの中には、お友達や親戚で一足お先に新築やリフォーム住宅された方のところに行って、キッチンを見せてもらったり家づくりの諸先輩からアドバイスを受けたりされている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
その際に多くの方が「わぁ、すてき!」「我が家もこんな感じにしたいな」と思われる方も多いと思います。
近い将来、現在家づくりをされているみなさんも、お家が完成した後でお友達や親戚を招いてのお披露目をされることになるかと思います。
そう、今度はみなさんが、すてきなキッチンを持つ立場になります。
その時、「わぁ、すてき!」「我が家もこんな感じにしたいな」と、かつて自分が思ったように、お客様に思っていただけたらとっても嬉しいですよね。
その時に、キッチン家電がキッチンとコーデイネートされていたら、キッチンのすてきさは倍増すると思いませんか。
また「がんばって作ったキッチンだから、キッチンをすてきに保とうと思って、お掃除がんばっちゃう」という方も結構いらっしゃいます。
すてきなコーディネートのキッチン空間であれば、きっと、キッチンでの家事も楽しくなること請け合いですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
キッチンのショールームに行ってみると、ついついキッチン本体であったり、置いてある食器棚あたりに目が行ってしまいがちです。
でも忘れてならないのがキッチン家電の存在。
キッチンはキッチン本体、食器棚、キッチン家電を含めて1つの空間になっているからなんですね。
キッチン計画では、ぜひ、キッチン家電のカラーコーディネートも一緒に計画してまるで雑誌に出てくるような、こだわりのすてきなキッチンを目指してみてくださいね。
キッチンはこちらも参考にしてください。
→対面キッチンはどれがおすすめ?5つの対面キッチンとメリット、デメリット
→キッチンのレイアウトはどれが良い?あなたに合った使いやすいキッチンにする方法
→キッチンの床をタイルにした時のメリットとデメリットを解説します
→おすすめの食器棚やカップボード、4選。あなたはどれがお好みですか?
→キッチンのゴミ箱の位置を決めるためにチェックしておきたい4つのこと
家づくり、土地探しに必要な情報はこちらにまとめています。家づくりの参考にどうぞ。