寝室の照明計画でチェックしたいこと

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みなさんこんにちは。ed-commons小林です。

 

先日お引き渡しを行った新築のお客様から

「提案してもらった寝室の照明が、思っていた以上の出来栄えでとっても満足しています!」

と嬉しいご連絡をいただきました。

 

お打ち合わせの時は、寝ながら雑誌を読みたいご主人と、部屋を真っ暗にして休みたい奥様と過ごし方も明るさのお好みもそれぞれのご要望が違っていて、最後の最後まで

「本当にこれで大丈夫でしょうか?」

と迷われていたお客様だっただけに、提案にご満足いただけて本当に良かったです。

 

「本当に明るい?」

「これで本当に素敵な空間になる?」

空間が出来上がらないと実際の様子がつかめないから、照明計画はなんとなく不安ですよね。

今日は、特に寝室の照明計画で気をつけたいポイントをご紹介します。

動線と寝室の照明計画

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まずは、電気配線図の照明計画から寝室の照明の位置を確認してみましょう。

おそらく、多くの方の主寝室の照明の位置は、以下の3パターンにわかれるかと思います。

 

A :主寝室の中央にシーリングライト1灯

B :主寝室の天井(位置は問わず)に小さなダウンライトが複数灯

C :壁に設置された照明、もしくは天井にライン状の間接照明がある

他にも、AとCの組み合わせ、もしくはBとCの組み合わせ、のような形も多いですね。

 

寝室内で照明が必要な動作をイメトレしよう

照明計画でまず一番最初に考えていただきたいことは「寝室内で照明が必要な動作」についてです。

例えば、前述のご夫婦のように、「寝付くまでベッドに寝そべって雑誌を読みたい」とか、

「机を置いて仕事・勉強をする」「鏡台をおいてメイクをする」「子供が小さいうちは遊び部屋としても使う」「着替える」など、寝る以外にも様々な可能性が出てきませんか?

 

単純に寝るだけの部屋であれば、目指すべき照明計画は「就寝時、入室してから横になるまでに必要な明るさ」ですが
そうでないのであればその他の目的にもかなう照明計画が必要です。

 

極端な話、寝室の一角に小さな子供の遊び場コーナーを設けたけれど、全体的に薄暗くムーディーな照明で眠くなってしまう・・なんてことのないよう、設計士さんやインテリアコーディネーターさんに伝えてくださいね。

 

寝室に続いている納戸やウォークインクローゼットがある場合

寝室からウォークインクローゼットや納戸スペースが続いている間取りもよくあります。

例えば、ご主人が深夜帰宅されたり早朝一人で起床して着替えるというように、奥様が寝ていらっしゃる間にそのスペースを使用する可能性があります。

 

その場合、大抵そのスペースの照明を使うことになるわけですが、この光がお休みになっているスペースまで強烈に差し込んでくると奥様の安眠が妨げられるケースもありますので、主寝室との配線を分けたり、扉やカーテンをつけるなどで光が主寝室まで入らないような工夫が必要です。

 

スイッチ費用を抑えたい、操作が面倒という理由で、室内のすべての照明配線のスイッチを1つにまとめたいという相談がたまにありますが、納戸やウォークインクローゼットのスイッチは、上記の理由からも別に分けておいた方が後々便利でしょう。

 

仰向けで寝た時の光の位置を知ろう

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寝室の照明計画で避けたいのは、「仰向けで寝た時、顔の真上に照明がある」ことです。

 

例えばダウンライト。図面で見た時には気づかなかったけれど、ベッドを置いてみたらオデコめがけて眩しい光が・・。

 

ダウンライトには拡散型といって光を散らすタイプもありますが、真下にいるとかなり強烈な光です。

ベッドのサイズが決まっている方は、ベッドの位置(頭の位置も)図面に書き込んでみましょう。

ダウンライトは頭の真下ではなく少しずらした位置であったり、ユニバーサルダウンライトといって照射角度を変えることができる器具にすることによって、直射のまぶしさは軽減します。

 

また、壁掛けのブラケット照明は器具のどこから光が発光するのかをチェックしておくことが大事です。

いずれも、ベッドまわりに来る照明器具は、調光といって光の強弱をコントロールする機能がついていれば重宝しますね。

 

スイッチの位置とリモコンの有無

寝室の照明計画で必ず確認してほしいのは、照明器具にリモコンがついているかという事と、スイッチの位置です。

もうお分かりですね。

簡単にいうと、ベッドに入って「おやすみなさーい」と目を閉じる瞬間に寝っ転がったまま照明を落とせるかということです。

 

照明器具にリモコンがついていれば、寝たままON OFFが可能ですが、リモコンがついていない照明の場合は、わざわざスイッチのところまで移動して照明器具のスイッチを切る必要があります。

 

その場合は、3路スイッチといって、2箇所でスイッチのON OFFができる配線計画にしておくと、部屋の入り口で照明器具を点灯し、ベッドヘッド近くの壁のスイッチにベッドや布団から手を伸ばして消灯することが可能です。

また、スイッチがポータブルになるパナソニックの「とったらリモコン」も便利です。

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出典:http://www2.panasonic.biz/es/densetsu/haisen/switch_concent/switch/tottara/index.html

 

光について知る

最初に、動線からみた照明計画で気をつけるべき点をお話ししましたが、次に光の観点から知っておいたほうがいい情報をお話ししますね。

光の色

照明器具が持つ光の色は大きく分けると、オレンジ色の「電球色」と白く強い色の「昼白色」というように2種類があります。

照明器具で気をつけておきたい4つのポイント(施主支給編)

 

寝室に使う光は、「ほんわかと、心が落ち着く光」ということでオレンジ色の電球色を使う方が多いです。

かといって、それが絶対正解というわけでもなく、あくまでお施主様の好みや使用方法によっては、白い昼白色を使う場合もあります。

 

勉強やメイクでも使うという方やお子さんの遊びの場としても寝室を使う場合は「調色」といってオレンジ色や白っぽい光を操作できる照明器具を選ばれると良いですね。

 

ところで、以前のお客様で、お嬢さんの部屋の壁を1面だけグリーンにした方がいらっしゃいました。

扉や窓枠など建具は真っ白で、エメラルドグリーンとホワイトのコントラストが美しい、さわやかですてきなお部屋です。

照明は部屋の中央に1灯のシーリングライトをつけましたが、調色できるタイプのものをお勧めしました。

 

というのは、グリーンの色にもよりますが、グリーン系の壁にオレンジ色の光を当てると、夕暮れ時など緑の色が少々どぎつく感じられることもあるからです。

このように、壁の色がどういう色なのかにもよって、照明を当てた時の雰囲気が変わりますので、注意してくださいね。

 

光の強弱

調光といって、光の強弱をコントロールできる照明器具があります。

間接照明でほのかに照らしたり、光の強さで室内のニュアンスを変える、光が織りなすドラマティックな演出方法としてはすてきな器具ですが、一方で、「一回つまみを設定してしまったら、ほとんど強弱なんて変えないよ」と操作を面倒に感じる方も多くいらっしゃいます。

 

調光機能は空間を簡単に美しく演出できますが、本当にその機能を使う場面があるか、家づくりのお金を無駄にしないためにももう一度考えてみましょう。

 

また、調光機能は、照明器具自体に調光機能を持っていないと使えません。

スイッチだけを調光用にしても作動しませんのでご注意くださいね。

 

インテリアのイメージと照明計画は一致している?

目指すインテリアの方向性と照明計画が一致していないと、ちぐはぐな部屋になってしまいます。

 

たとえば、レトロなインテリアの寝室に、モダンな印象が強いライン状の間接光をベッドの下に仕込むと、レトロ感とモダン感が共存してなんともちぐはぐなイメージに・・。

 

レトロなインテリアをいかした間接照明であれば、例えば、かさのついたレトロなブラケット照明で壁を優しく照らしてあげると、インテリアを損なわず柔らかい光を演出でき、しっくりくるかと思います。

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このように、目指すインテリアに沿った照明計画がなされているか、設計士さんやインテリアコーディネーターさんと確認しておくのがポイントです。

 

勾配天井の寝室と照明計画

寝室の天井が平らな平天井ではなく斜めの傾斜でデザインされている勾配天井は、室内の広がり感を感じられたり、室内のニュアンスが独特で素敵ですよね。

ただ、平天井の時の照明と違い、気をつけなくてはいけないことがあります。

 

それは「照射の高さと角度」。

 

通常の平天井の寝室の床から天井までの高さは2m〜2m40cm前後ですが、傾斜天井にすると床まで3m近くある室内もあります。

こうなると、照明器具の発光の高さが通常の位置よりも上になりますので、照明器具によっては床面に届くまで光を弱く感じるケースがあります。

また、斜めの天井に照明器具がついているのですから、照明器具の光がまず最初にどこに到達するかを考えなくてはいけません。

 

光の向きが斜めですと、照射位置がずれているので、なんとなく居心地が悪かったり違和感を感じることがあります。

光を真下に下ろしたい場合は、勾配天井用のペンダント照明や、勾配天井用のダウンライトを使ってくださいね。

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他には、勾配天井用の吊り下げ部品も大手メーカーから発売されています。

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また、梁あらわしといって勾配天井までの空間に梁が見えている場合は、梁よりも上にある照明の光が梁にあたって床に影が落ちることがあります。梁が照明の影になっていないか確認するようにしてくださいね。

まとめ

それでは本日のまとめです。

寝室の照明計画でチェックする事。それは、

  • 「読書」「メイク」など寝室内で照明が必要な動作と動線を確認しておく
  • ウォークインクローゼットや納戸はなるべく寝室用の配線と別に分ける
  • 本当にその調光スイッチは必要?頻度や使用シーンをイメトレしておく
  • インテリアのイメージと照明計画が一致しているか
  • 勾配天井の寝室の照明は、梁が影になっていないかチェック

 

意外と照明計画はチェックする事がたくさんあるのですが、チェックする方法を知っておくと、打ち合わせもスムーズに進んで照明計画の失敗も無くなります。

照明計画を効果的に行って、自分たちの理想の寝室を作りあげていきましょう!

 

照明についてはこちらも参考にしてください。

すごく簡単!おしゃれに見える照明の配置3選。

照明器具で気をつけておきたい4つのポイント(施主支給編)

寝室についてはこちらも参考になります。

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