人の動きに合わせて照明をつけたり消したりしてくれる人感センサーライト。
電気を付けるためにスイッチを押さなくていいのは、やはり便利ですよね。
では、そんな人感センサーライトは家のどこに付ければより効果を発揮してくれるのでしょうか?
今回は人感センサーライトを設置するオススメの場所について詳しく見ていきたいと思います。
人感センサーライトの仕組みとは?
まずは人感センサーライトはどんな仕組みで照明がつくのか簡単に見てみましょう。
人感センサーライトは、どうして人が通ると照明がつくのでしょうか?
それは、人の熱に反応しているから。
人がセンサーの近くを通る事で温度変化を感知し、照明をつけたり消したりしているんですね。
そして基本的には動いているものに反応するので、人がゆっくり動く場合や止まっている場合は人感センサーは反応しないという特徴があります。
Photo:https://www2.lighting-daiko.co.jp/
そのため廊下など人が常に動いている場所では問題なく使えますが、たとえばトイレに人感センサーライトを付けた場合、最初は人に反応して照明がつきますが、その後トイレにゆっくり座っている時に照明が消えてしまうというケースもあり得るんですね。
(電気が消えた場合は手を振るなどすれば再点灯します)
また、動物の熱にも反応することがあるのでペットの寝床近くも避けるなど、人感センサーの仕組みによって相性の良い場所、悪い場所というのがあるんですね。
人感センサーライトのおすすめの場所
それでは次に、人感センサーライトのおすすめ設置場所について見ていきましょう。
玄関ポーチ
玄関ポーチは人感センサーとの相性抜群。
たとえば帰宅時に誰も家に居なくて電気がついていなくても、玄関に近づけば電気がパッとついてお出迎えしてくれます。
暗くても自動で電気がついてくれれば玄関の鍵を取り出すのも簡単ですよね。
また、玄関に近づくだけで照明がつくので、不審者対策にも効果的です。
その他、家に帰ってきた時、家から出かける時といった必要な時にだけ照明が付くので、省エネの観点でも優秀です。
注意点としては、交通量が多い場所などは無駄に多く反応してしまう事があるので、玄関ポーチの場所によっては相性がよくないケースがあります。
(下は人感センサーライトとの相性の悪い場所になります)
玄関ホール
玄関ホールというのも人感センサーライトと相性の良い場所です。
玄関ドアをスイッチを探して電気を付けるという作業がいらないのは、実際かなり便利なもの。
買い物して荷物を持っている時なんかは特に助かりますよね。
そのまま靴を脱いでリビングやキッチンに入っていく事ができるので、日々の移動がスムーズになります。
また、外へ出かける時もスイッチを消さずに外出できるというのも便利です。
スイッチを消した後はどうしても周りが暗くなってしまいますが、人感センサーライトなら明るい状態のまま外に出れるからなんですね。
(玄関ドアとスイッチが少し離れていて、電気を消した後に暗い中を移動して外に出るというケースもたまに見かけます)
ちなみに、人感センサーライトは電気がついている時間を設定する事ができますが、玄関ポーチは少し長めに設定しておいた方がベターです。
紐靴やブーツなど靴を脱いだり履いたりするのに時間が掛かる場合もあるので、ゆとりを持った時間設定にしておくと便利なんですね。
廊下
廊下は基本的に移動するための場所なので、できるだけスムーズに動けるようにしたいところ。
そんな廊下には人感センサーライトが高相性です。
基本的に廊下は長居する場所でなく人が移動するための場所なので、自動で照明が入り切りしてくれるというのは便利なんですね。
毎日何回も移動する場所でスイッチを入り切りする手間が省けるというのは助かるものです。
また、特に2階の廊下というのは電気の消し忘れが多いところで、次の日になるまで気づかないなんてことも。
そんな消し忘れ防止にも人感センサーライトは役に立ってくれます。
その他、人感センサーライトにすればスイッチも減らす事ができるので、廊下全体もスッキリ見えるという効果もあります。
ちなみに、廊下に本棚やワークスペースなど人が長居する場所を作る場合は、別に照明を付けるか人感センサーではなく普通の照明を付けた方が使いやすいので、間取りに合わせて人感センサーライトを採用するかどうか決めたいですね。
階段
階段も基本的に人が移動する場所なので、人感センサーライトが活躍する場所です。
階段を登る前に電気を付けて、2階についたら電気を消すというのは意外と手間なもの。
特に荷物を持っているときはスイッチを押さずにそのまま通り抜けられるというのは助かりますよね。
そして階段だけでなく廊下もセンサーライトにすると、よりスムーズに移動できるようになります。
一方で、リビング階段の場合は人感センサーライトにするのは止めておいた方が無難です。
リビングにいる人にセンサーが反応してしまい、煩わしく感じてしまうからなんですね。
リビング階段でセンサーライトにする場合は、照明をリビングの人に反応しにくい場所に設置するなどの配慮が必要になってきます。
駐車場
駐車場にセンサーライトというのも間違いない組み合わせです。
車を駐車するときはもちろん、車から降りた時も周りが明るいので荷物の出し入れなどもしやすいからなんですね。
照明で明るいの駐車場になるので子供も安心して乗り降りできますし、万が一、物を落としてしまった時でも灯りが照らしてくれるので簡単に見つけることができます。
省エネ性という観点で見ても、車の出し入れという必要な時にだけ照明がつくというのも魅力の1つです。
人によって人感センサーライトを設置する場所
トイレ
トイレは全ての人に人感センサーライトをおすすめできる訳ではありませんが、トイレもセンサーライトを検討する人が多い場所です。
トイレに人感センサーを設置するメリットとしては、
- スイッチを触らない清潔感
- 電気の消し忘れ防止
この2点がやはり大きなメリットです。
その一方、トイレをゆっくり使いたい場合、トイレにいる時に照明が消えてしまうということも。
そのため、動きに反応しやすい微動検知機能があるセンサーライトを選ぶなど、センサーの反応具合は確認しておきたいですね。
ちなみにトイレのセンサーライトは換気扇と連動しているタイプもあり、人がいる時だけ換気扇が動くという物もあります。
ここも好みで分かれるところなので、合う方を選びたいですね。
また、人感センサー付きのトイレ照明に限定すると選択肢が少なくなりますが、人感センサーをトイレに付けて、照明は好きな物を選ぶというのもおすすめの方法です。
収納
収納に人感センサーライトを使うケースもあります。
その目的はずばり「消し忘れ防止」。
収納は用が済むとすぐ出ていく場所ですし、その後は次に用がない限り収納を開けることがないので、電気の消し忘れが長く続きやすい場所なんですね。
(特にウォークインクローゼットで起こりやすいです)
消し忘れが気になるという方は収納に人感センサーライトを検討してみるのもいいですね。
人目につきにくい場所
家の裏側など人目につきにくい場所への防犯用として人感センサーライトを使うという方法もあります。
実際、塀などで囲まれた見通しの悪い家の裏側というのは気になるものです。
そんな場所に、防犯用としてライトをつけるという訳ですね。
人が感知部エリア内で一定時間以上とどまるとフラッシュライト機能といって、短い時間で点灯消灯を繰り返し行い警告をする照明など、防犯対策用のセンサーライトも出ています。
防犯対策を考えるなら、センサーライトを上手く使うというのを選択肢に入れるのもいいですね。
まとめ
今回は人感センサーライトと相性の良い場所について詳しく見てきました。
基本的には人が移動として使う場所とセンサーライトが高相性。
一方で、人が長くいる場所というのはセンサーライトを使うのは避けたい場所となるんですね。
また、生活スタイルによってもセンサーライトが便利に感じる場所、煩わしく感じる場所というのも変わってきます。
センサーライトに限らず、照明計画は夜に移動、生活する時に便利かどうか、不便に感じないかどうか。
この部分をシミュレーションしてみることで、よりあなたの生活にあった照明計画にすることができるんですね。
では。
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