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家具を買うときの3つのポイントと、失敗しない家具の選び方

ソファやダイニングテーブルなど、家でどんな家具を使うかで部屋での過ごし方というのは変わってきますし、家具は家のインテリアの大きなポイントともなる部分です。

その一方、大きな家具はそんなに頻繁に購入するものではないですし、お値段も結構するので家具選びでの失敗は避けたいですよね。

そこで今回は、家具を買う時に見るべきポイントと失敗しやすい実例をまとめました。

これから家具を買うという方や、部屋のインテリアが気になるという方はぜひご覧ください。

家具を買う時の3つのポイント

満足いく家具選びをする場合、次の3つの要素が重要なポイントになってきます。

その3つの要素とは、

  • デザイン(見た目の印象や部屋に合う家具かどうか)
  • 使い勝手(座り心地や収納量など)
  • 耐久性 (耐えられる重さや家具表面の耐久性)

の3つです。

家具を選ぶ場合、まずは使う用途に合わせて上記の3つが当てはまっているかどうかが満足いく家具選びのポイントなんですね。

 

たとえば家具のデザインというのは部屋のインテリアを決める大きな要素になります。

私は建築士として家の設計をしていますが、完成した家を見ても家具などを入れる前というのはちょっと寂しく感じてしまうものです。

家だけでなく、家具が入って初めて家が完成するんですね。

そして家具を実際に入れると部屋の雰囲気というのはガラッと変わります。

何も無い空間というのはその人の個性や色、生活感という物がなくちょっと無機質な感じが出てしまいますが、家具を入れることで生活をイメージしやすくなりますし、色が入ることで部屋が華やかに見えるようになるんですね。

そのため、部屋やあなたの個性に合った家具を選ぶというのはオシャレな部屋にするための家具選びの第一歩となります。

 

また、家具は置くだけでなく使う物なので使い勝手も大切なポイントです。

家具を買ったけども座ったら疲れる家具や物があまり収納できない家具というのは嫌ですよね。

たとえばソファであれば座り心地というのは大切な要素です。

座面が硬い物もあれば柔らかい物もあり柔らかいほど座った時に楽ですが、柔らかすぎると人と話す時もソファに沈んだ状態になってしまい話していてちょっと偉そうな印象を与えてしまうなどデメリットも出てきてしまいます。

(会社によく有る応接室のソファなんかは何故か柔らかい物が多いですが、打ち合わせをするには柔らかすぎて前のめりの姿勢で商談をしたことがあるという方もいらっしゃると思います)

このように、使う家具で生活のスタイルは変わってきます。

使う用途に合った家具なのかどうか。

この使い勝手という部分も家具選びで押さえておきたいポイントとなるんですね。

 

その他には耐久性というのも家具を買う時に確認しておきたいところ。

たとえばテーブルであれば傷が付きやすいかどうかや熱に強いかどうかというのは必ず確認しておきたいですし、少し使っただけでギシギシきしむような家具は使っていて気になりますよね。

家具は日常で使う物なので、不具合があるとそれだけストレスに感じやすい物でもあります。

 

また、家具の表面もどんな素材なのか知っているかどうかで長持ちするかどうか変わってきます。

たとえば表面にシートを貼った物であれば時間が経てば剥がれてきて古ぼけた感じが強く出ますし、1枚板でできている物であれば時間が経って逆に味が出てくることもあります。

どれだけの期間使う家具なのかを考えた上で、必要な耐久力のある家具を選びたいですね。

家具選びでよくある失敗

大きな家具やグレードの高い家具はそんなに頻繁に購入する物ではないので、購入して初めて失敗したのに気づいたということもよくあります。

でも、失敗しやすいケースというのはある程度パターン化することができ、失敗しやすい場所を知ることで家具選びで失敗するケースをグッと減らすことができます。

それでは次に、家具選びでよくある失敗をについて見てみましょう。

 

実際に家具を見るとイメージと違った

これは特にネットショップで家具を買った場合に多いのですが、家具が届いて実際に現物を見てみるとイメージと違ったり思ったよりも質感が安っぽく感じてしまうということもあります。

ネットで販売されている商品の写真は綺麗に撮られた物が使われるので、現物を見て印象と違うケースもよくあるんですね。

では、このようなイメージの違いはどうすれば避けられるのでしょうか?

 

まず、このようなイメージの違が出る大きな要因としては、家具に使っている素材とサイズ感というのが大きな要素となります。

たとえば家具を作る場合、家具に使っている素材や扉などの表面にどんな物を使っているかでコストというのは大きく変わります。

一番安く家具を作る方法としては、安い素材を使って家具を作り、目に見える表面にシートなどを貼って見た目を整えるという方法があります。

そうすることで安いながらもある程度見た目の良い家具を作ることができるんですね。

そして、このシートを使う方法ではシートのグレードによって見た目の質感というのも変わってきます。

安いものは安く見えますし、高いもの高級感のあるように見えます。

そのため安い家具であればある程、実際に見たときの印象が違うというケースが増えるようになるという点は意識しておきたいですね。

 

また、見た目の質感で失敗したくない場合は素材や面材に無垢材を使った家具を選ぶというのも効果的な方法です。

無垢材の場合はシートを使うのではなく本物の木を使うので質感はかなり高くなり、物によって木目などに多少違いがあっても印象が違うというケースはかなり減らすことができます。

時間が経ってシートが剥がれて急に安っぽく見えるようになったという事も防ぐことができるので、長い目で見るならしっかりした素材、面材の家具を選んだ方が長持ちさせることができるんですね。

 

家具が大きすぎた

インテリアショップで家具を見た時はそうでも無かったけども、実際に部屋の中に家具を入れたら思っていたよりも大きくて部屋に圧迫感が出てしまうというケースもよくあります。

これは実際の部屋の広さを想定して家具を選ばなかったのが大きな要因です。

たとえばインテリアショップでは広い空間に見栄えがするように家具が置いてあるので圧迫感を感じることは無いので、ついつい大きめの家具を選びがちになるんですね。

また、ネットショップで購入する場合もネットの画像だけではサイズ感を掴みにくいという点もあります。

その結果、実際に家具を部屋に置いた時に大きすぎて圧迫感を感じてしまうことになるんですね。

そうならないためにも、家の図面があれば図面の中に実際に検討しているサイズの家具を入れてスペースに無理がないか見てみたり、部屋の寸法を測って実際に家具を置いた場合どれくらいの大きさかシミュレーションしておくのが大切になります。

 

また、家具の形でも見え方というのは結構違ってきます。

たとえば、ソファであれば下が空いているソファなのか、それとも下まであるソファなのかでも見た目の軽さはかなり変わります。

こんな感じですね。

軽い見た目のソファ

落ち着きのあるソファ

家具に軽さを出したい時は脚が見えるソファを、落ち着き感や高級感を出したい場合は脚が見えないソファを選ぶように、必要なシーンに合わせて使い分けたいですね。

どちらか迷った場合は基本的に脚が見えるソファを選んでおくと失敗するケースはかなり少なくなります。

 

家具が届くまで時間が掛かった

家具は購入したからといって必ずしもすぐに手に入るわけではないという点も注意が必要です。

組み立て式など量産品の家具の場合はすぐに手に入ることがほとんどですが、一般的なインテリアショップで購入する場合は発注を受けてから作るということもよくあり、納品まで1〜2ヶ月くらい掛かるということもよくあるんですね。

また、輸入家具は製造だけでなく搬送も必要になるので家具を買ってから納品まで数ヶ月必要ということもケースもあります。

たとえば家を買ったり建てたりする場合は家本体に意識がいってしまい、「家具は引っ越しする前くらいに揃えればいいかな」と思ってしまうこともよくありますが、実際に引っ越し直前に購入した場合だと間に合わないというケースもよく見かけます。

そうならないためにも、家具選びは早め早めに動くことが大切なんですね。

 

組み立てが思ったより大変だった

家具を購入した場合は完成品が納品されるケースと、家具が届いてから自分で組み立てるという2つのケースがあります。

オーダーメードの家具や注文が入ってから作る家具であれば完成品が届くことがほとんどですが、イケアなど大量生産しているインテリアショップの家具は組み立て式がほとんどですし、ネットショップの家具も組み立てというケースがかなり多くなります。

完成品の家具は持ち運びするのにかさ張りますし、傷が付かないようするためにかなり丁寧に搬送する必要がありますが、組み立て式の家具であれば箱詰めして簡単に持ち運べるので、安価な家具の場合は組み立て式であることが多いんですね。

そんな組み立て式の家具の場合、大きさによっては1人で作るのが難しいケースも出てきますし、説明書に絵しか書いてなく組み立て方の詳細がよく分からないなんてことも。

特に扉などパーツが多いものは作業が細かくなるので時間が掛かりますし、大きなものは持ち上げるのが大変だったりと実際に組み立てる時に大変な事に気付いたなんてこともよくあります。

作業途中に一人では組み立てるのが難しいことが分かり、パーツをそのまましばらく放置ということにならないよう、目安の組み立て時間やサイズはあらかじめ確認しておきたいですね。

また、大きな家具ではインパクトドライバーがあると作業が捗ります。

 

搬入する時に入らなかった

家具が届いたとしても実際にドアから部屋の中に入らなかったなんてケースもよく耳にします。

組み立て式の家具の場合は部屋の中で組み立てるので問題ないのですが、完成品のソファーやベッドなどの大型家具は家の中に搬入するのが結構大変なんですね。

 

実際に私も以前に大きな作業用のテーブルを発注したことがあるのですが、玄関のドアから入らずに一苦労した経験があります。

(よくよく考えると大きなテーブルなので脚が取り外し式で無い限りドアよりも大きなサイズだと入らないのですが、購入する際はテンションが上がってしまいテーブルの脚まで意識が行っていませんでした・・)

 

では、ドアから入らない場合はどうするかというと、庭やバルコニーなどに大きな窓があれば窓を外して搬入するか、そのような場所がなければ家具を入るサイズに加工する必要が出てきます。

また、2階リビングで1階に大きな窓が無い場合はクレーンで2階まで釣り上げて搬入するなど、家具が入らない場合は手間とお金が余計に掛かってしまうことも。

家を建てる場合は間取りの段階で家具の搬入が可能かどうかも意識しておきたいですね。

2階リビングのメリット、デメリットをプロの建築士がまとめました【絶対保存版】

 

その他、2階以上の部屋に家具を入れる場合で要注意なのが回り階段(U字階段)です。

直線階段だと搬入できても回り階段だと踊り場部分で回りきれない無いんてこともあるので、ベッドなど大きな家具を入れる場合は搬入経路は購入した段階で相談するなど対策を取っておきたいですね。

階段にはどんな種類がある?知っておきたい階段の4つの形

まとめ

今回は家具を購入するときのポイントについて詳しく見てきました。

家具選びというのはサイズ感や部屋に合うかどうかなど意外と難しいものですが、買う時に失敗しやすいポイントというのは決まってきます。

その失敗しやすいポイントを最初に押さえておくことで、家具選びの失敗というのは減らすことができるんですね。

今回の内容を参考に、ぜひあなたに合った素敵な家具を選んで楽しく快適な生活を送ってくださいね。

では。

 

家具についてはこちらも参考にしてください。

お洒落な家具や雑貨が見つかるおススメのインテリアショップ19選「2020年版」

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O型建築士

地域の工務店で1,500万円〜5,000万円の物件を年間20棟ほど携わる建築士。 家の設計の他、 工務店に向けた設計セミナーを開催。 今までに訪れた工務店の数は200を超える。 趣味は工務店と温泉巡り。 一緒に素敵な家を建てていきましょう! プロフィール詳細はこちら

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