内装に使う壁材ってどんなものがあるの?知っておきたい壁材のメリット、デメリット

「内装で使う素材を選んでいるのですが、何を使うか迷っています。壁材について記事にしてもらえないでしょうか」

読者さんよりこのようなリクエストをもらいました。

 

壁材は部屋の中でも大きな面積を占める部分なので見た目にも大きく影響する部分ですし、使う壁材によってプラスαの効果というのはかなり違ってくるので、壁材に何を使うかというのは家づくりの中でもかなり迷いやすい部分でもあります。

そこで今回は家の内装に使う壁材をご紹介しながら、それぞれのメリットやデメリット、効果などについて見ていきたいと思います。

家の内装が気になる方はぜひご覧ください。

内装で使う代表的な壁材

壁材で使える物は数多くありますが、その中でも代表的な壁材というものがいくつかあります。

それは

  • 壁紙(クロス)
  • 塗り壁
  • 木材
  • タイル類

以上の4種類です。

 

基本的にはこの4種類を上手く組み合わせながら、内装を整えていくことになるんですね。

それでは、それぞれの壁材について詳しく見ていきましょう。

壁紙(クロス)

壁材(ビニールクロス)

Photo:https://www.sangetsu.co.jp/product/detail/RE2412/

壁紙(クロス)は内装の壁材で一番よく使われる素材となります。

その理由として壁紙(クロス)は扱いやすいため施工の手間も少ないという特徴があり、また手間が掛からないので価格も抑えることができるというのが大きな理由なんですね。

そんな壁紙(クロス)を使う場合、大きく分けて「ビニールクロス」と「エコクロス」に分けることができます。

それでは、それぞれの壁紙(クロス)の違いについて見てみましょう。

 

ビニールクロス

日本の住宅で一番使われている壁紙がビニールクロスです。

一般的にクロスと言えばビニールクロスのことを指していることがほとんどで、ビニールクロスはそれだけ一般的に多く使われている壁紙なんですね。

 

ビニールクロスのメリットを挙げるとすると、安価で破れにくく、施工性が高いことが挙げられます。

安価なので家の価格を抑えて提供することができるためローコスト住宅の壁紙ではほとんどビニールクロスが使われていますし、色や柄も豊富なので高価格帯の住宅でもビニールクロスが使われることが多くあります。

また、張替えも容易なのでメンテナンス性も優れている壁材と言えます。

 

その一方、ビニールクロスのデメリットを挙げるとすると、ビニールクロスという名前の通り素材自体がビニールのため通気性はないので適切な換気を行わないと結露やカビの原因となる場合があったり、燃焼時にダイオキシンといった有毒ガスが発生するなど、素材が化学物質がメインであるための弊害もあります。

また、壁紙を貼る時の糊も含めてニオイがきつい家になることもあります。

 

このようにビニールクロスは使いやすいというのが最大のメリットとなりますが、化学物質にあまり強く無い方など合う、合わない方もいるので、そのような場合は他の壁材も候補に入れるなど柔軟に対応していきたいですね。

 

エコクロス

壁材(エコクロス)

Photo:http://www.toli.co.jp/digital_catalog/collection2016-2019/index.html

壁紙にはビニールクロスの他に「エコクロス」という壁紙もあります。

エコクロスと言う名前はあまり聞き慣れないかもしれませんが、エコクロスとは天然素材を原料にした壁紙のことを言います。

具体的には壁紙の原料に珪藻土(けいそうど)や竹パルプ、コットン、和紙などの天然素材を壁紙の中に混ぜているのがエコクロスなんですね。

 

エコクロスのメリットを挙げると、例えば珪藻土が原料のエコクロスなら消臭効果、コットンが原料の場合は通気性が向上するなど天然素材が持つ特性を持った壁材になるという点です。

家の中でも壁の面積はかなり広いので、プラスαの効果があるのは大きいですね。

また、肌触りもビニールクロスよりも良い物が多いです。

 

一方、エコクロスのデメリットを挙げると、汚れや傷がつきやすいことが挙げられます。

天然素材を原料に使っているので、クロス自体に強度を持たせたり、防汚機能をつけるのが難しいんですね。

そのため壁に何かぶつかったり、手で触れることが多い部分は汚れが目立ちやすいという点はデメリットとなります。

(また調湿効果などプラスαの効果も後でご紹介する塗り壁などと比べると低くなってしまうという点もあります)

 

このようにエコクロスはメリット、デメリットがかなりハッキリする素材となるので、たとえば新築特有の化学物質のニオイが苦手な場合など、明確な理由がある時に使うと高い効果を発揮してくれます。

 

塗り壁

塗り壁は日本では昔から馴染みのある代表的な内装材となります。

また、塗り壁は種類も豊富でいろんな質感を楽しむことができますし、プラスαの効果を持った塗り壁が多いのも魅力の1つです。

塗り壁は種類によって効果や特徴がかなり違ってくるので、1つずつ見ていきましょう。

 

珪藻土

壁材(珪藻土)

Photo:http://kenzai.shikoku.co.jp/products/wall_inner/paint/index.html

珪藻土とは、簡単に言うと藻類の化石のことです。

この化石を1度粉末にした上で内装材として壁に使った物が、いわゆる建築材料の「珪藻土」と呼ばれているものなんですね。

では何故、わざわざ化石を部屋の内装に使うのかと言うと、それだけのメリットが期待できる素材だから。

 

たとえば珪藻土の一番の特徴というと、高い調湿効果が挙げられます。

珪藻土には無数の小さな穴が空いており、そこで湿気を貯めたり出したりすることで部屋を快適な湿度にしてくれるんですね。

珪藻土は湿気を吸ってくれるので、足拭きマットやコースターなんかにもよく使われています。

 

また、珪藻土には消臭効果もあります。

湿気を調整するのと同時に、ニオイも消してくれるんですね。

もちろん何でも消してくれる訳ではなく、湿気が減った時にニオイを感じにくくなるという特性を活かしたものなので限界はありますが、部屋のニオイが気になる方には魅力的な内装材となります。

このように、普通の壁紙では期待できない効果があるのが珪藻土を壁材に使った時の魅力なんですね。

 

一方、珪藻土のデメリットとしては、水汚れがついた時に吸着してしまうことが挙げられます。

たとえば汚れた手を洗っている時に水が飛び跳ねると壁の中に汚れた水ごと吸い込んでしまうということが起こるため、水回りの壁に使うのはあまり相性が良くありません。

また、珪藻土は壁に塗ることになるので、壁にぶつかるとポロポロと取れてしまうことがあります。

そのため、珪藻土を内装の壁に使う場合はこの辺りが気になるかどうかをサンプルの珪藻土をさわって確認しておきたいですね。

 

漆喰(しっくい)

壁材(漆喰)

Photo:https://www.muji.net/ie/equipment/mado_kabe.html

漆喰は珪藻土と並んで良く使われる内装材です。

珪藻土は強度の関係で外壁で使うことはあまりありませんが、漆喰は外壁にもよく使われています。

漆喰は原料が石灰石なので基本的に白くてアルカリ性なのが大きな特徴で、耐火性や耐水性が高いので昔の家では大切な品を保存する蔵には漆喰が塗られていることがよくありました。

では、漆喰を家の内装材に使った時はどのようなメリットがあるのでしょうか?

 

漆喰を内装材に使った時のメリットを挙げると、抗菌効果が高いことが挙げられます。

アルカリ性のため、防カビ、防菌効果があるんですね。

そのため、空気がキレイな家にしたい人には最適の内装材と言えます。

また、漆喰は珪藻土と比べてツルっとした仕上がりになり、また色自体も白なので白を基調としたシンプルな部屋にする場合に重宝します。

 

その一方で漆喰は伸縮性が少ないため、壁にクラックが入ってしまうことがよくあります。

(クラックとは小さなひび割れのような物です)

特に漆喰は比較的ツルっとした仕上げになるため余計目立ちやすくなってしまうので、細かなクラックが気になる方にはあまり向かない壁材となります。

そのため、漆喰は自然な風合いを楽しむ洋風の部屋などに有っている内装材と言えます。

 

土壁

壁材(土壁)

Photo:https://kino-ie.net/somosomo_071.html/3

珪藻土や漆喰以外にも、いわゆる土で壁を作った土壁という物もあります。

土壁は土で壁を作るので調湿効果、蓄熱効果に優れているのが特徴です。

ただ、昔ながらの家では土壁はよく使われていましたが、最近では茶室など伝統的な家や部屋以外では土壁はあまり使われていない壁材になります。

その理由として一般的な壁材の場合は壁の表面に塗ったり貼ったりすることになりますが、土壁の場合は壁の作り方自体を変える必要が有り、断熱材を入れることが難しいため使われることが少なくなったんですね。

土壁の作り方

Photo:https://kino-ie.net/somosomo_071.html/2

また、土壁以外にも例えば火山灰を使った「シラス壁」など塗り壁には様々な種類があり、それぞれ違う特徴を持っています。

塗り壁の雰囲気が好きな方や、壁材にプラスαの効果をつけたい方は、あなた好みの塗り壁を探してみるのもいいですね。

 

木材

木材は構造材やフローリングに使うだけでなく、壁にも木材を使うことができます。

壁材に使われる木材としては「無垢材」と「合板」がありますが、部屋の内装を考えるなら「無垢材」がオススメです。

見た目だけでなく、調湿効果や木の香りという点で無垢材の方が優れているからなんですね。

 

木材を壁に使うことで木材ならではの優しい風合いを出すことができるという点や、子供部屋に使って壁を自由に使えるようにしたり、リビングのアクセント壁に使うなど、部分的に取り入れると効果的です。

(木材を壁にたくさん使うとログハウスのような印象になってしまうので、あくまで内装のアクセントに使うのがポイントになってきます)

 

その他、造作家具やキッチンで使った面材と同じ物を壁材に使うというもの部屋を綺麗に見せるのに一役買ってくれます。

たとえば木目があまり目立たず木肌が綺麗なシナ合板は造作材でよく使われる部材ですが、壁にシナ合板を使うのもいいですね。

また、木材は壁だけでなく、天井に使うことで部屋に落ち着きと高級感を出すことができるので、天井に使うのもオススメです。

内装材(木材)

タイル

家に使うタイルというと外壁にタイルを使った家を思い浮かべることも多いと思いますが、内装にタイルを使うのも効果的です。

特にタイルはいろんな色味や形の物があるのでアクセントとして使いやすく、また水や汚れにも強いというのが大きな魅力です。

そのためキッチンや水回りなどで使いやすいというのも良いですね。

特に造作のキッチンや洗面台などではタイルは魅力的な選択肢の1つとなります。

造作洗面台と既製品洗面台のメリットとデメリット

 

その他、エコカラットなどタイルと見た目が似ているけども調湿効果が高い商品やデザイン性を高めた商品もあるので、使う場所に合ったものを選びたいですね。

エコカラット

一方、タイルは普通の壁材と比べるとコストが高くなってしまうので、あまり面積を広くしてしまうと予算オーバーの原因ともなってしまいます。

また色の濃い物も多いので、あまり多く使うと部屋がうるさく見えてしまう原因となってしまうこともあるので、使う場所はある程度しぼりながらタイルを上手く使いたいですね。

その他

ここまで内装で使う代表的な壁材を見てきましたが、それでは最後に少し変わった壁材についてもご紹介したいと思います。

 

コンクリート打ち放ち

コンクリート打ち放ち

Photo:https://sumika.me/works/56be58daa05febee3e9d0ec721b1f288ee66dd70

構造で使ったコンクリートをそのまま壁材として見せるのが「コンクリート打ち放ち」です。

コンクリートは無機質でモダンな印象を与えるので特にデザイナーズマンションなどでよく使われたり、リノベーションをしたマンションの部屋で使われることが多いですが、RC造など一般の住宅でもコンクリート打ち放ちにすることもあります。

 

その一方、始めのうちはコンクリートから水分が部屋に出てきて結露の原因となったり、家を暖かくするには断熱を工夫するなどデメリットもあるので、住宅で使う場合は注意が必要です。

そのため、コンクリート打ち放ちにするにはハードルが高いけどもコンクリート打ち放ちの雰囲気にしたいという場合は、コンクリート柄の壁紙を使うという方法もあります。

 

ペイント

壁材(ペイント)

Photo:http://benjaminmoore.co.jp

ペイントと言うと日本では少し馴染みの薄い内装材ですが、壁の色をシンプルに楽しめるのがペイントの1番の特徴です。

壁にペイントするだけなので、壁紙や塗り壁と比べてシンプルな空間にすることができるんですね。

自分でも気軽にできるので、店舗やマンションのリノベーションなんかでもペイントはよく使われていますし、海外ではポピュラーな仕上げとして使われている国もあります。

また、ペイントは壁にアクセントを付けるのも簡単ですし、雰囲気を変えたい時は簡単に塗り替えられるのも魅力の1つです。

 

一方、ペイントは壁に塗料を塗っているだけなので、汚れがとても付きやすい壁材です。

そのため、数年に1回は塗り直しをする必要が出てきてしまうというのはデメリットになってくるんですね。

 

また、塗り壁と同じで構造材で使っている木が乾燥すると壁が少し動きクラックが入ることもよくあります。

(ペイント仕上げはシンプルな分、塗り壁よりもクラックが目立つので住宅会社や工務店も嫌がる傾向があり、ペイントが可能かどうかはその会社次第という点が大きくなります)

そのため、自分でDIYをしたりなど家の中にも手を加えたい方や手を加えられる方に向いている壁材と言えます。

 

その他にペイントと言うと「ニオイがきつく気分が悪くなるのでは」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ペイントを選ぶ場合、シックハウスの原因となるVOC(揮発性有機化合物)ができるだけ少ない物を選ぶのも重要です。

気分が悪くなるのはシンナーなどの溶剤が原因ですが、最近では水性で溶剤がいらない物がほとんどですが、念のためしっかり成分の確認はしておきたいですね。

 

また、ペイントは壁だけでなく、扉を塗ったりと家のアクセントに使うことができる内装材です。

色を楽しんだり、アクセントに上手く使ってみるのもいいかもしれませんね。

(実際に無塗装の扉にペイントをするということもあります)

ペイント専門店もあるので、気になる方は一度実際に見てみてもいいかもしれませんね。

ベンジャミンムーア

まとめ

今回は内装で使う壁材について詳しくみてきました。

内装で使う壁材と言っても、いろんな素材が有って部屋の見え方もかなり違ってくるんですね。

また、壁材は使う面積が広いので、使うものによって見た目だけでなく住み心地というのも変わってくる部分にもなります。

 

ぜひ今回の内容を参考に、あなたにあった壁材を使って理想の内装を目指してくださいね。

では。

 

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