巾木って何?巾木で部屋オシャレにするための5つのポイント

巾木という言葉をあなたは聞いたことがありますか?

巾木の読み方は「はばき」と言って、「幅木」という漢字を書く事もあります。

 

この巾木とは家の内装に使う部材なのですが、実は名前があまり知られていない割に部屋の中の印象を大きく左右する部材なんです。

特に、部屋がスッキリ見えるかどうかは巾木次第でかなり左右されますし、さらには巾木次第で部屋のイメージを大きく変える効果を持っているんですね。

 

一般的にあまり知られていないけども、インテリアでとても重要な巾木。

今回は、いろんな巾木を見ながら部屋をオシャレ見せる方法についてご紹介していきたいと思います。

巾木を味方に付ける事で、部屋のスッキリさやイメージを上手くコントロールできるようになるので、インテリアに興味のある方はぜひご覧ください。

巾木って何?

家の打合せ中、「巾木って何ですか?」とよく聞かれることがあります。

巾木と言う言葉は、一般的にはあまりよく知られていない言葉かも知れません。

 

でも、皆さん1度は必ず目にされた事があるのが巾木です。

巾木とはこのような部材のことを言います。

幅木Photo:https://www.2kenzai.com

何となく巾木を見た事があるという方もいらっしゃると思いますし、「こんなの家にあったっけ???」と思われる方もいらっしゃると思います。

このままだと何だかよく分からないので、部屋の写真を見ながらどれが巾木か見てみましょう。

部屋のこの部分に巾木が付いています。

巾木あり

巾木とは、床と壁がぶつかる部分に設置される建築部材のことなんですね。

 

どうですか、あなたの部屋にも巾木があるのではないでしょうか?

巾木を普段意識する事はないと思いますが、よくよく部屋の中を見てみると巾木がついていることが分かります。

この巾木、ただの飾りではなく役割があって付いているのですが、部屋のデザインにも大きな影響力を持っています。

まずは巾木の役割から見てみましょう。

巾木の役割

部屋の中に付いている巾木の役割は大きく分けて2つあります。

 

1つは、壁を守る役割。

床と壁がぶつかる部分というのは、実はかなり酷使される場所です。

 

掃除機を掛ける時に壁に当たってしまう事もありますし、お子さんが走り回って壁に足をぶつけてしまう事もありますよね。

それだけ、巾木が付く床と壁のがぶつかっている場所と言うのは汚れたり破損しやすい部分なんですね。

そんな酷使する場所に堪えれるように、巾木が付けられています。

もし巾木がなかったら、壁の下側に何かぶつかるたびに壁が破損して毎回修理するとなると大変ですよね。

壁が破損しなくても、壁紙がはがれたり塗り壁がポロポロ取れたりしてしまうのはストレスになる物です。

そうならないように巾木が取り付けられているんですね。

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まず1つ目の巾木の役割は壁を守る。

巾木にはそんな役割があります。

 

次に巾木はもう1つ、壁と床との緩衝材という役割を持っています。

こちらを図をご覧ください。

幅木断面

この図は一般的な壁と床、巾木の取り合いの断面図なのですが、壁と床の間に隙間があるのがお分かりになるでしょうか?

この隙間がある事で、床や壁が多少動いたとしても力を逃がす事ができる上に、工事の施工性が向上します。

内装の壁は全部床にぴったりくっついている訳ではなく、遊びの「隙間」が取られているんですね。

 

でも、巾木でその遊びの部分の「隙間」を埋めずにそのまま隙間にしているとゴミが溜まるし見かけも良くありません。

なので、巾木を緩衝材として取り付けているという訳なんですね。

建築では、このような「遊び」を持たせる手法がよく出てきます。

「遊び」を持たせる事で、家に柔軟性を持たせているんですね。

 

ではここまで見てきた巾木の役割を頭に入れた上で、巾木のデザインによる部屋の見え方の違いを見ていきましょう。

巾木のデザイン

巾木のデザインはいくつかあります。

そして、巾木のデザイン次第で部屋の見え方が大きく違ってきます。

それだけ巾木のデザインはインテリアの重要な要素と言えるんですね。

 

巾木として使われる部材は、本物の木を使った巾木もあれば、ソフト巾木と呼ばれるビニル製の巾木などいくつか種類が有り、巾木の素材によっても家の中の見た目は結構変わってきます。

また、巾木にどんな色味の巾木を使うかによっても部屋のイメージは大きく変わってきます。

 

このように巾木には種類や色がいくつかある事を頭に入れながら、まずは巾木の一例を見てみましょう。

それではこちらの画像をご覧ください。

ビニル幅木

こちらは、濃いめのフローリングを使った部屋に一般的なビニル巾木を使用した例です。

部屋全体の色味を見てみると、巾木を床や窓枠に合わせたコーディネートになっています。

こうしてあらためて巾木を意識して部屋を見てみると、巾木は結構存在感があることが分かりますね。

先ほどの巾木の例は、巾木とフローリングの色を合わせた一例となります。

 

それでは、同じビニル巾木でも壁の色と同じ白い巾木を使うとどうでしょうか。

白い幅木

Photo:http://www.sanwacompany.co.jp

先ほどの床の色に合わせた巾木よりもかなりスッキリした印象になりましたね。

巾木の色が壁紙の色と似ているので巾木の存在感が薄くなったため、部屋がスッキリ見えるようになっています。

遠くから見ると、巾木が付いているのがあまる分からないくらい巾木が壁に溶け込んでいるのが分かります。

同じビニル巾木を使っても、巾木の色味次第で部屋の印象は大きく変わるんですね。

 

巾木は意外と目立つもの。

そして巾木が目立てば目立つほど部屋が主張して見えてしまうものなので、巾木はできるだけ目立たせないようにした方が部屋の中はスッキリ見えます。

そのため、まずは如何に巾木を目立たせないかと言うのがオシャレなインテリアにするためのポイントになってきます。

特に、白い巾木を使うだけならお金も安く済ませられるので、壁が白い色の場合は白い巾木はかなり重宝する巾木と言えます。

壁も巾木も白いので、いろんなインテリアに合わせる事ができるんですね。

 

一方、白い巾木のデメリットを上げるとすれば、長い目で見ると汚れが目立ちやすいことが挙げられます。

巾木は掃除機をぶつけたり等、タフな使い方をする部分なので、巾木に物をぶつければぶつける程、巾木は汚れやすくなってしまいます。

何だか白いフローリングが汚れやすいのと似ていますね。

白い巾木を使った場合、巾木の汚れは目立たないようにこまめにキレイにしておく、またどうしても汚れが目立つようになった場合は壁紙の張り替えと一緒に巾木も変えてしまうと、ずっとスッキリした印象の部屋にしておくことができます。

フローリングの掃除が違ってくる!?フローリングの色によるメリットとデメリット

 

これまで色の付いた巾木を見てきましたが、それでは巾木の素材の違いについても見ていきましょう。

先ほど巾木の解説で使用した写真をご覧ください。

巾木あり

こちらの写真で使われている巾木は自然の木を加工したものになります。

フローリングも巾木も自然素材の木を使っているので、先ほどのビニル巾木よりも柔らかい印象になっています。

自然な色合いなのでナチュラルなインテリアが合いますね。

 

反対に、例えば自然の木ではなく、下の画像のような中途半端に木の色に似せた濃い色のビニル巾木を使ってしまうと、巾木の存在感が増してしまって何だかうるさく感じられる部屋となってしまいます。

木目などの色味が付いている巾木を使う場合、いかに自然な色の物を使うかがポイントになってくるんですね。

そのため上の写真のケースでは、巾木を床に合わせるのではなく壁の色に合わせるのが正解となります。

(家の使用を決めるとき、いつの間にか巾木は床の色に合わせるというように勝手に決まっていることもありますが、そんな場合はいつの間にか建売住宅と同じ様な見た目になってしまうので要注意。必ず目指す部屋に合わせて巾木を床に合わせるか、それとも壁に合わせるか確認してくださいね)

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ここまで巾木の色や素材感で部屋の見え方の違いを見てきましたが、では、もうちょっと巾木をスッキリさせたい場合はどうすればいいでしょうか?

それにはまず、巾木の高さを低くするという方法があります。

ハイドア

こちらは先ほどの木の巾木を半分の高さにしたものです。巾木の高さを抑える事で巾木の存在感を減らし、かなりスッキリした印象になっていますね。

巾木は高さを抑えるだけでも空間が引き締まって見えるようになります。

巾木の存在感がいかに強かったのかが分かりますね。

巾木の高さを抑えるというのは、巾木の存在感を抑えるのにとても効果的な手法と言えます。

 

その他、巾木の高さを抑える手法として、高さをかなり抑えたアルミ製の巾木を使うと言う方法もあります。

こんな感じの巾木ですね。

アルミ巾木

Photo:https://moritaalumi.co.jp/product/detail.php?id=23

巾木の高さをかなり抑えているので、巾木の存在感はかなり少なくなっているのが分かります。

白い壁とフローリングの間に何か付いているかな?くらいまで巾木の存在感は少なくなっていますね。

 

その一方、アルミ製の巾木の惜しい点を挙げるとすると、濃い壁の部分にもアルミの巾木が回っているので、巾木が少し目立ってしまっている点があげられます。

壁の一面の色が他の面と違う場合、巾木の色を壁の色に合った巾木に変えてあげると部屋に馴染みやすいので、巾木の色や形を選ぶ時は、まずは部屋の壁面に合っているかどうか考えてみるのが、巾木を上手く選ぶ際のポイントとなってくるんですね。

 

部屋をスッキリ見せるなら、まずは巾木の高さを抑える。

その次に壁、もしくは床に合う巾木を使うというのが巾木を選ぶときの鉄則となります。

もっと巾木を目立たせない方法

これまで色んな巾木を見てきましたが、

「いやいや、もっとスッキリした部屋にしたい!」

と言う方も中にはいらっしゃるのではないでしょうか。

 

ご安心下さい。

もっと巾木を目立たなくする方法はあります。

 

巾木を目立たたせないようにする場合、巾木の存在感をもっと消してあげる必要が出てきます。

では、どのようにすれば巾木の存在感を消すことができるのでしょうか?

 

まず、巾木の存在感を消す方法として、巾木の変わりに「アルミアングル」というものを使うという方法があります。

光 アルミアングル 3×30×30×300mm AAH3030

アルミアングルとはこのようなL字になったアルミのことです。

 

アルミアングルは色んな用途に使えますが、このアルミアングルを巾木の代わりに使ってあげることも可能なんですね。

アルミアングルを巾木に使うとこのような感じになります。

アルミアングルの幅木Photo:http://www.d-s-style.com

巾木の代わりにアルミアングルを使い、そのアルミアングルの上に壁を載せているんですね。

このようなアルミアングルの使い方をすることで巾木のでっぱりが無くなり、逆に壁が凹むようになります。

 

それでは、このアルミアングルを巾木に使った部屋を見てみましょう。

どうでしょうか?

アルミアングルはほとんど見えませんね。

 

部屋も巾木が無いみたいにスッキリ見えるようになります。

 

巾木は通常は壁よりも出っ張っているので、巾木の上に溜まるホコリが嫌いという方もいらっしゃいますが、この方法だと巾木が出っ張らないのでキレイ好きな方にもおススメできる方法です。

 

では、アルミアングルを巾木の代わりに使う事にデメリットはないのでしょうか?

アルミアングルを巾木に使う場合のデメリットとしては、アルミアングル自体は高価なものでは無いのですが、施工するのが結構大変なので大工さんへの手間賃が必要となりコストアップ要因となりやすいことが挙げられます。

冒頭でご紹介した「遊び」の部分を無しにして家をつくることになるので部材の寸法がよりシビアになり、普通よりもかなり手間が掛かってしまうんですね。

 

ちなみに、このアルミアングルに似た方法として「入り巾木」という手法もあり、スッキリした部屋を目指すなら巾木を凹ませるのは効果的な方法と言えます。

(入り巾木とは、アルミアングルの代わりに巾木を使っているようなイメージです)

 

では、最後にどうしても巾木が気になる場合や、巾木が嫌いで仕方がないという場合。

そんな場合はこちら。

巾木無し

最後の手段として巾木を無くすという方法もあります。

巾木が無いので、これまでご紹介した部屋の中で一番スッキリした部屋になります。

壁に余計な物が一切ないのでスッキリ見えるんですね。

 

ただ巾木を無くしてしまった時の注意点として、最初に巾木のご説明をした通り巾木は役割があるので巾木がついている訳ですが、巾木が無い場合はその巾木の機能が無くなってしまいます。

そのため、巾木が無い場合はデメリットも多くなってしまうんですね。

 

例えば巾木を無くした場合のデメリットとして、床と壁がぶつかる部分は当然弱くなってしまいます。

もちろん、巾木がなくて壁が破損するという事態は避ける必要があるので建築工事で壁に下地を入れて補強しますが、壁と床の継ぎ目はやはり弱点となりやすいので掃除機を掛けるときも注意が必要です。

また、お子さんが小さくて家を走り回る場合なんかだと、巾木無しは辞めておいた方が無難と言えます。

(ある意味、巾木なしは大人のためのデザインとも言えます)

さらには、床にワックスなどを塗装する場合、壁紙がワックスを吸い込んでしまってシミになることがあるので、どうしても床にワックスを塗りたい場合なんかは将来的に巾木をつけたり、壁紙も同時に張り替えるタイミングでワックスを塗り直す必要が出てくる場合もあります。

 

このように巾木を無しにするという方法は、部屋の中をスッキリ見せるというのにはとても効果がありますが、スッキリ見える代わりに将来の手間が増えやすいというデメリットもあります。

 

個人的には、スッキリ見せるなら高さの低い目立ちにくい巾木か、アルミアングルあたりが機能とデザインのバランスが良いオススメの巾木の使い方と言えます。

スッキリさを取るか、メンテナンス性を取るかでどんな巾木を付けるかは変わってきます。

インテリアをコーディネートするように、巾木もあなたの目指すインテリアに合わせてコーディネートしてみてくださいね。

まとめ

今回は巾木について見てきました。

巾木のデザインの違い、いかがでしたでしょうか?

日頃はあまり意識する事のない巾木ですが、巾木の色や形によって部屋の印象はかなり変わるんですね。

一方、このように部屋の印象に大きな影響を持っている巾木なのに、家の打合せの際、巾木は床や壁の色に合わせるくらいで巾木次第で家の見え方が変わる事を教えてくれることはほとんどありません。

せっかく家を建てるのに、家の間取りだけが自由で内装は建売住宅と同じような家にしてしまってはもったいないですよね。

巾木を意識することで、オシャレな住宅に変身するための大きなきっかけになってくれます。

 

巾木が小さい、目立たない方がスッキリしてモダンな印象に。

反対に、幅木が見える方がナチュラルな雰囲気の部屋に仕上がります。

あなたの目指す部屋の雰囲気に合わせて巾木を上手く使う事が、より素敵な家をつくる近道となります。

 

ぜひあなたも巾木を味方につけて、よりあなたに合った良い家をつくってくださいね。

では。

 

部屋をスッキリ見せたい人はこちらも参考にしてください。

部屋をすっきり見せる方法。ハイドアの効果を検証する。

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巾木をスッキリ見せる方法

  • スッキリ見せるなら、白か自然素材の巾木を使う。
  • 巾木の高さを低くすると、部屋がよりスッキリする。
  • 巾木自体が嫌ならアルミアングルを使うと言う方法もある。
  • 巾木無しは1番スッキリするが、掃除などメンテナンスに気をつかう。