家づくり中のみなさま、こんにちは。江戸小紋空間デザイン小林です。
先日、「猫が教えてくれたこと」という映画を、動物好きの友人に勧められて鑑賞しました。
イスタンブールの街に暮らす野良猫たちと人間との心温まるストーリーに、ほっこり癒されてきました。
ペットを飼っている皆さんは、毎日家族の一員としてペットと向き合って生活されていますよね。
家づくりを計画されているペット持ちの皆さんも、設計段階からペットを何匹、どういった形態で飼育していきたいのかといった内容を打ち合わせされているかと思いますし、新しい家ができたらペットを飼おうと思っている方もいらっしゃると思います。
一方、特に新しい家でペットを室内飼育するとなると、餌やりからトイレの問題といったスペースの確保やペット対応の床材や壁材の選定、お留守番体制など、色々と課題が出てくることも。
今日は、これから新しい家でペットと暮らす皆さんに、ちょっとしたアイデアをご紹介したいと思います。
室内飼育で気をつけたいポイント
定位置
ペットのサイズや飼い方や年齢にもよりますが、ケージやサークルのスペースの確保をしてあげることで、ペットたちに居場所や安心感を与えてあげることができます。
またトイレの位置や餌やりの位置を固定化することで躾トレーニングにも活かせます。
定位置を作ると特にそのエリアが汚れやすくなりますので、こまめにお掃除もお忘れなく。
ちなみに、家でペットの定位置を作る時に多いのが階段下のスペース。
階段下は高さもあまりなく普通に使うには使いにくい場所ですが、逆にペットスペースには高さはそんなに必要ないので、ペットの定位置として使いやすいんですね。
衛生面
ペットとの暮らしで何かと大変なのが衛生環境。
特に室内に放し飼いにしている場合は、抜け毛やにおい対策も考えておきたいところです。
床や壁は日々拭き掃除を行い、換気もまめにしておきましょう。
普通の壁クロスは、動物の臭いを吸ってしまうとなかなか臭いが取れなかったり、引っかき傷のダメージが大きいので、ペット対応の壁紙を選ぶようにすると、耐久性が向上します。
また、壁紙を上下で2トーンにわけ、床から1m程度の高さまでを傷に強い腰壁タイプの壁紙にし、天井までを消臭効果の高い壁紙といったような張り分けを行う事で、2つの機能を使い分けることができ、また傷んだ部分だけ定期的に張り替えるといったことも可能です。
出典:https://www.sangetsu.co.jp/style/wall_choose02.html
床材
ワックスがけの床や滑りやすい塗料ですと、犬や猫の足腰に強い負担がかかり、床を歩行中に足を脱臼することがあります。
ペットが歩行するエリアの床材は、滑りにくい素材でかつ汚れに強い床を選んであげたいですね。
例えば、ダイケンのワンラブフロアIIは、床材の表面に滑り止め加工のついたつや消しの化粧シートを貼り、引っかき傷や水濡れに強いペット対応の床材です。
また、床暖房にも対応していますので冬でもカーペット無しでも大丈夫というように、ペットに適した床材もメーカーから発売されているので、ペットと一緒に暮らすならペットに合った床材を使うのも良いですね。
出典:https://www.daiken.jp/product/detail/floor/10100021.html
ペットに合った家具
出典:http://www.ip20.co.jp/index.html
ヨーロッパでは、室内飼いのペットライフが発達しているせいか、ペットとの暮らしを想定した収納家具といったものもあります。
今回は、ドイツのシステムオーダー収納家具メーカーのip20のアイデアをご紹介します。
テレビ台下に中型犬のペットケージをビルトイン
出典:http://www.ip20.co.jp/gallery/detail.php?id=103
上の画像は犬の寝床とトイレスペースをテレビ下にビルトインしたオリジナル家具です。
出典:http://www.ip20.co.jp/gallery/detail.php?id=103
テレビ下の収納スペースは間仕切りなく、自由に行き来ができます。
また、向かって左側のエリアは寝床、中央のテレビ下は通路、右側に犬トイレとそれぞれエリアを分けた作りで、左上部は収納棚になっています。
日本ではあまり見かけることはありませんが、スペースがあまり無い家庭やテレビをあまり見ない家庭なんかでは、このような使い方も有りかもしれませんね。
タワー収納に猫トイレスペース
出典:http://www.ip20.co.jp/gallery/detail.php?id=102
目立たせたくない猫のトイレを収納棚一番下段に設置しています。
くり抜き扉を設け、猫がするりと自由に出入りができるようになっているんですね。
その他にも中段や上段は猫用のケアグッズが収納され、このエリアでペット対応が完結しています。
ご家庭によっては、餌や水の皿を一番下からスライド式に引き出せるようにしているようにアレンジしていることも。
出典:http://www.ip20.co.jp/info/detail.php?id=41
壁面収納の高さを活かしたキャットタワー付きテレビ台
出典:http://www.ip20.co.jp/gallery/detail.php?id=101
猫好きの皆さんには悶絶モノの収納家具ですね。
収納エリアと、猫動線エリアをきっちりわけて作られているので、収納エリアで猫が暴れる・・なんていう悲劇も防げます。
猫がいたずらしがちな電源コード類は、目隠し扉で開けられないように保護。
まとめ
今回はペットと暮らすときのアイデアについて見てきました。
特にペット用の家具なんか見ていると、アイデア次第で何でもできそうですね。
それぞれのご家庭に合ったペットの生活を考えるのも楽しそうです。
ちなみに、先述の動物大好きな友人が今はまっているのは、上野動物園のハシビロコウに会いに行く事なんだそうです。
ハシビロコウは、家で飼うのがちょっと無理かな・・と思いつつも、お茶目な姿に私もメロメロになっております。
それでは皆さま良い家づくりを。
家づくり、土地探しに必要な情報はこちらにまとめています。家づくりの参考にどうぞ。