家を建てる時、ついつい家の間取りや仕様など家のことを中心に考えてしまうもの。
でも、家づくりは家が完成しただけで終わる訳ではなく、家の中でしっかり生活ができるようになって初めて家づくりという一大プロジェクトが完成を迎えます。
生活をするためには家具や家電なども必要になるので、家本体以外のことも手配が必要になるんですね。
そんな家本体以外で必要な物の中でも、できるだけ早めに対応しておきたいのが外構工事。(外構とは駐車場などの庭のことです)
家ができても道路から玄関までのアプローチが土のままだと雨が降るたびに玄関が泥だらけになってしまいますし、駐車場が完成していないと車を止めることもママならなくなってしまうので生活に影響が出やすい部分でもありますし、何より外構次第で家の外観はかなり変わってきます。
今回は、そんな外構工事を失敗せずに上手く行う方法について、外構の打合せを始める時期や外構工事の依頼先のポイントなども含めて見ていきたいと思います。
外構工事はいつ始める?
外構について見ていく前に、まずはいつまでに外構工事が終わればベストでしょうか?
それはやはり、新しい家に住み始める時に外構工事も終わって庭が使えるようになっているのがベストですよね。
例えば、外構工事が終わっていなければ郵便ポストやインターホンがしばらく無い状態であったり、駐車場も外構工事中は使えないので外構工事が終わるまで車の置き場所について考える必要も出てきます。
そうなると生活への影響も大きいですよね。
その他にも、外構工事が終わらなければいつまで経っても家が完成しないように見えてしまい、何とも中途半端な状態になってしまいますし、ご近所さんにとってもずっと工事中の家があるのは気持ち良い物ではありません。
少なくとも、庭の植栽やデッキなどは住んでからでも生活に支障がそれほど出る訳ではないので待つことも出来ますが、生活に必要な外構工事はやはり引越す前に終わっていてほしいですよね。
そうなると、外構工事の段取り、さらにはいつ打合せを始めるかが重要となってきます。
では、以上のことを踏まえながら、家の完成時に外構工事が終わっているにはどうすればいいかを家の完成時から遡ってみてみましょう。
そもそも、外構工事ってどのくらいの期間が必要なんでしょうか?
外構工事は家に比べると簡単そうに見えるので、1週間くらいで何とかなるんじゃないかというイメージを持つ方も多いですが、外構工事は着工から完成まで数週間という期間が必要です。
さらには家と違って基本的に外での工事になるので、雨などの天気に左右されることもしばしば。
そのため、外構工事にはある程度の期間を見ておく必要があるんですね。
では、家の工事が始まったと同時に外構工事もスタートすれば時間も十分あるように感じますが、外構工事は基本的に家の回りを囲んでいる足場が取れない限り中々工事を始めることができません。
家の足場が取れるのは、大体家の完成まであと1ヶ月くらいとなった時期であることがほとんど。
そしてこの約1ヶ月ほどの期間が外構工事を家の完成に間に合わせるための重要な期間でもあります。
家の完成時に外構工事も終わらせておくためには、この1ヶ月くらいの期間に外構工事をする必要が出てくるんですね。
そうなると、外構工事の段取りもあるので、逆算していくと家の足場が取れる数週間前には少なくとも外構の打合せは完了しておかないといけないんですね。
打合せ期間についてはこだわり次第で変わってきます。
駐車場にコンクリートを打ってポストとインターホンを付けるだけという簡単な工事であればそれほど打合せは必要ないので、上手くけば1回で打合せを終わらせることもできますし、ちょっとこだわりたいという場合は何度か打合せをして詳細を決めていくことになります。
特に外構次第で家の外観はかなり変わってくるので、外観もある程度整えておきたいという場合は外構の重要度はかなり上がりますし、それなりの打合せを重ねていくことになってきます。
ということは、家の完成と一緒に外構工事を終わらせるためには家の足場が取れる数週間前くらいに打合せを終えておくのが1つの目安となり、さらには外構や外観のこだわりに応じて打合せ期間を取るというのが外構打合せのスタート時期の正解という事になります。
家の完成が近づいてから慌てて外構工事をどうしようかと考えてしまっては、家の完成に外構工事が間に合わなくなってしまうんですね。
ではここで、1つ疑問が出てきます。
「住宅会社や工務店が家と一緒に外構の打合せや工事をしてくれるんじゃないの?」
このように思われた方も多いのではないでしょうか?
実は、家の工事と外構工事は、必ずしも住宅会社や工務店が打合せや工事をしてくれる訳ではないんです。
それでは次に、外構工事の依頼先について見てみましょう。
外構工事はどこに依頼する?
外構工事をする場合、その依頼先は主に3つに分かれます。
- 家をお願いしている住宅会社や工務店。
- 住宅会社や工務店から紹介された外構屋。
- 自分たちで見つけてきた外構屋。
以上の3つが主な外構の依頼先となります。
それでは1つずつ見ていきましょう。
住宅会社や工務店
家をお願いする住宅会社や工務店が外構工事も担当する。
順調に家づくりが進んでいる方なら、会社との信頼関係もできているし、これまでの打合せ内容も把握してくれているので住宅会社や工務店が外構工事も担当してくれた方が安心感があるという感じる方も多いと思います。
確かに、家づくりの初期段階で家づくりの総額を把握するための資金計画書では外構工事におおよそいくら予算を取っておくといった資金面のこともありますし、車の止め方、玄関までのアプローチの仕方など実用的なところから、家の外観や見せ方といったデザインまで、設計者が深く関わってくるところでもあります。
そうなると、よく分かっている人が担当してほしいと思うのは当然ですね。
でも、外構工事まで自社でやる住宅会社や工務店はそれほど多くはありません。
外構の専門部署がある会社でない限り、なかなか外構までやる所は少ないんですね。
理由は様々ですが、自社で外構を手がけない場合、次に出てくるのが住宅会社や工務店と取引のある外構屋への紹介となります。
住宅会社や工務店が外構工事をする場合のメリットとしては、前述の通り家の打合せの延長となり安心感があることが挙げられます。
また、設計担当者と相性が良く、外構もその設計者が対応してくれる場合もあり、これが住宅会社や工務店が外構工事を担当する場合の1番のメリットと言えます。
一方、デメリットとしてはデザインの方向性があまり合わなかったり、設計段階で提案が少ないと感じていている場合は、そのままの状態で外構の打合せが続いてしまうなど、大きな変化が見られないこと。
また、外構担当者と設計担当者が違う場合、引き継ぎ不足や担当者の対応に戸惑う可能性もあります。
住宅会社や工務店が外構工事を行う場合、会社とあなたとの関係性、家づくりの全体を統轄する営業マンのマネジメント能力がより重要となるんですね。
住宅会社や工務店の紹介
外構工事の場合、住宅会社や工務店からの紹介というケースはかなり多く見受けられます。
自社で外構工事をしないと言っても、外構屋を紹介をしてくれるところは多いんですね。
確かに、外構は家を建てるから必要になるので、それまで付き合いのある外構屋なんてなかなかありません。
外構屋を勝手に見つけてきてと言われても困りますよね。
そのため、住宅会社や工務店からの紹介があるという訳ですね。
住宅会社や工務店から紹介された外構屋のメリットは、設計担当者や営業担当者から図面などの資料やこれまでの打合せ内容が外構屋に伝えられる事が多く、打合せがスムーズに行きやすいというメリットがあります。
その他に、紹介ですのであまりにひどい外構屋を使うということは少なく、万が一トラブルになった際も住宅会社や工務店が間に入ってくれやすいので、安心感があります。(住宅会社と同じように、外構屋もピンからキリまであります)
一方、紹介のデメリットとしては、デザインにこだわりたいと思っていたけども外構デザインの提案力が低かったり、価格重視だけども価格が合わなかったりといったギャップが生じるケースがあります。
その場合は、あくまで紹介なので強制ではなく、あなたに合った外構屋を見つけて打合せをしていくことになります。
自分で見つけた外構屋
住宅会社や工務店から紹介された外構屋と合わなかったり、紹介がない場合は、自分で外構屋を見つけて手配していきます。
外構屋を見つける一般的な方法としては、今ではネットで探す方が多いですが、工事中の家を見た外構業者がチラシをポスティングしたりと、外構業者の方からアプローチしてくることもたまにあります。
外構会社を見る場合、その会社の施工力、デザイン、価格が主に見るポイント。
とくにネットで見る場合は、施工実績などで合うか合わないかを見る方も多くいらっしゃいます。
自分で外構屋を選ぶ際に意識しておきたいのが、基本的にデザインにこだわった外構は見積もりも高いということです。
下手をすると、基本的な内容は同じでも、デザインの違いで100万円単位で見積もりが違うというケースも見受けられます。
その大きな理由は、専属の外構デザイナーがいるのかどうか。
やはりカッコイイ外構はデザイナーがデザインしていることが多く、その分だけ人件費がだけ価格にプラスとなってしまうんですね。
そのため、提案力やデザイン性が高い外構屋は基本的に見積もりも高くなりがちです。
一方、提案が少なく一般的な工事をメインとする外構屋は価格も安い傾向があります。
外構屋によってはCGで完成図を見せてくれるところもありますし、中には図面も描かない会社もあり、それらもデザイン力や価格に反映されてきます。
この辺りは、家の設計の段階で設計者から魅力的な外構の提案を受けているなら、そのデザインをベースに仕様だけ決めて安価にする方法もありますし、外構にこだわるならしっかりしたデザイナーがいる外構屋に依頼すればかなり良いデザインに仕上げてくれるので提案重視にするなど、予算とこだわり次第で選んでいきたいですね。
また、外構屋が決まれば住宅会社や工務店に伝えるのも大切。
足場が取れた段階で外構工事を始める場合、現場監督といつから外構工事に入れるかなどの打合せが必要となってくるので、情報の共有をしておきたいですね。
ごく稀に工事中は外構工事は入らないで欲しいという住宅会社や工務店もあるので、家の完成と同時に外構工事を完成させておきたい場合は、家づくりの早い段階で住宅会社や工務店に確認を取っておくのも重要なことです。
最後に、外構工事はどうしても天気に左右されてしまう物なので、「家ができた時に絶対に完成していたい」と思っているよりも、「住むのに必要な部分は完成していたい」と少し余裕を持って見ている方が、ストレスを少なくするコツになります。
まとめ
今回は外構工事について見てきました。
外構工事という物は、日常生活に馴染みが薄いので家を作ってみるまで意識が行くことは少ないですが、家の見た目にとても大きな影響をもっていますし、生活の遊びという部分は外構で生まれることも多くあります。
そんな外構工事なので、家の完成が近づいたので慌てて打合せと工事を行うよりも、余裕を見てしっかりと外構工事に向き合う方が良い家になる確率は上がります。
また、敷地が大きい場合や高低差があるなど特殊な条件がある場合、少なくとも外構の見積もりは早めに1度出してもらっておくと、後で外構費が足らなくて予算が圧迫されるという事態も避けることができます。
(見積もりだけだと中に何が含まれているのかが分かりにくいので、できれば1度打合せをするのがベストです)
外構は家に集中して後回しになってしまいがちですが、外構の打合せは早め早めに。
家は本体だけでなく、土地を含めたトータルで住み心地は変わってくるので、この事は忘れないでいておいてくださいね。
では。
外構についてはこちらも参考にしてください。
→おすすめのシンボルツリー17選と、シンボルツリーを植える時のポイント
→あなたの敷地にブロック塀はありますか?ブロック塀で必ず注意しておきたいこと
家づくりで失敗したくない!そんな方こそ、間取りが重要です。
建築士が実際に見てきた全国の優良工務店を掲載。
家づくり、土地探しに必要な情報はこちらにまとめています。家づくりの参考にどうぞ。
→土地探しから始める人のための、失敗しない土地の購入方法【絶対保存版】
→家を建てる前に必ず知っておきたい理想の家を建てる方法【絶対保存版】
建築士が教える今日の問題解決
外構工事のポイントって何?
- 新しい家に引越す時、生活に必要な外構は最低限必要。
- 外構工事は意外と時間が掛かるので、早め早めの対応を意識しておく。