勾配天井のある家

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家は「性能」?それとも「間取り」が大切?

家は大きく分けて「性能」「間取り」「価格」の3つに分けられれます。

どれも家づくりでは重要な要素ですが、よく耳にするのが「性能重視」や「間取り重視」という言葉。

 

では、「性能」と「間取り」ってどちらが大切なのでしょうか?

今回は、実際にいろんな住宅会社を見てこられた上で間取り診断を依頼され理想の家を建てられた方の声なので、とても参考になること。「間取り診断」を受けられた方の家が完成し、素敵な感想をいただきました。

これから家づくりをする方、家づくり中の方はとても参考になるのでぜひご覧ください。

家は性能?間取り?

『お久しぶりです。以前間取り診断でお世話になりました。

無事に完成し12月から住み始めました。

住み心地は快適の一言です。

 

お客さんがお家を見学に来られた際、「初めてお家を建てられたんですか?」と聞かれました。

そしてインテリア担当のスタッフさんからも同様の質問をされました。

「初めてでここまで気づけるなんて」と。

おそらく、間取りのことが大きいのだと思います。

 

「家は性能」とアピールしているハウスメーカーがあり、性能が一番だと思っていた時期もありましたが、私はあえて「家は間取り」と言いたいです。

よほど劣る性能だと困りますが、日々の快適さ、ストレスのなさは間取りで左右されることが多いように思います。

快適な生活をして初めてストレスの多かったアパートの暮らしに気づきました。

そしてそれをほぼ解決できたことに感謝しています。

 

家族の笑顔が増えました。

動線がとてもよく家事効率もよくなり、子供と過ごす時間も増え、また引っ越してから、子供も帰ってからの手洗い等自分一人でできることが増え育児負担も減りました。

明るい玄関、きれいな坪庭、日の差し込むリビングダイニング。

もし、間取診断がなければ、ここがこうだったよねーなんて話題を夫とよくしますし、間取診断がなければちょっと怖くも思います。

ほんと良かったです。

ありがとうございました。』

 

 

Sさまは広い土地に平屋の家を計画されていたところ、当時の間取りで大丈夫かなと感じ間取り診断の依頼をいただきました。

間取りを拝見すると、ベースの間取りに打合せを重ねたことでどんどん複雑な間取りとなったことが窺い知れ、平屋はワンフロアで済む反面、間取りが複雑になればなるほど間取り全体を整えるのが難しくなると言うジレンマを感じられているのが分かる間取りとなっていました。

平屋住宅のメリットとデメリットと知っておきたい平屋の真実。

 

そこで、当時の間取りの改善案をご提案する一方、1度要望を整理した上でガラッと雰囲気を変えて間取りをシンプルにしつつ、見せる所はしっかり見せる普通の平屋とは少し変わったゾーニング案をご提案させていただきました。

その結果、ゾーニング案をベースに間取りの打合せをされ、今のお家を完成されました。

 

このような経緯を踏まえて今回このようなご感想をいただいたのですが、いただいた感想の中でこれから家を建てる人に1番参考になるだろうと思ったのが、「家はベースとしての性能は必要だけども、家はあえて間取りと言いたい」という言葉。

確かに、家の性能は大切です。

夏暑くて冬が寒いなんて家は住みにくいですし、大地震が起こったときも少なくとも中にいる人を守るという役割も必要になります。

では、性能だけを重要視して間取りがイマイチな家ってどうでしょうか?

例えば、今お住まいの賃貸住宅の性能だけが上昇して、間取りがそのままだと快適な生活ができるでしょうか?

 

やはり、性能がベースにあった上で、あなたに合った家になってないと快適な生活はできないですよね。

 

特に間取りは家事動線などの日常の生活のしやすさや、家の雰囲気や見た目に大きな影響を持っているので、この辺りが気になる方は特に間取りはしっかり意識したいポイントと言えます。

 

もう1つ、今回頂いた感想をこのブログで紹介しても良いかどうかお伺いした際にいただいたご返信のメールも、これから家を建てる方にとてもためになる言葉を書いていただいていたのでご紹介しておきたいと思います。

 

『はい!感想、紹介して下さって大丈夫です。

私自身とても良かったと思えたので、間取り診断を是非間取りに悩まれてるみなさんにオススメしたいです。

私自身いくつものハウスメーカーや工務店を巡り、素人の施主の要望のままに間取りが組まれて行くのを目の当たりにしてきました。

そして、なかなかそれが危ういという事に気付きにくいのが怖いとこです。

これからもこれからお家を考えられる方の道しるべとなるブログを頑張って下さい。』

 

 

この中で特に印象的なのが、

「素人の施主の要望のままに間取りが組まれて行くのを目の当たりにしてきました。そして、なかなかそれが危ういという事に気付きにくいのが怖いとこです。」

という言葉。

 

確かに、家づくりは人生で何度も経験する事はほとんど無いので、家づくりという流れに乗りながら家づくりを進めていく訳ですが、それが本当に正しいかどうかは普通は分からないですよね。

どうしても、あまり疑問を持たずに家づくりを進めることがほとんどです。

ましてや、言った要望を間取りのどこかに反映されている場合、中々それで良いのかどうか、他にもっと良い方法があるのかという判断はつきにくい物です。

 

そんな中、間取り診断をしていて思うのが、今回ご紹介させていただいたSさまはもちろん、間取り診断を依頼される方はこの当たり前と思う流れに疑問を持たれる方であることがとても多いのが特徴。(この辺りのセンスは本当すごいと思います)

1度疑問に思った事は、住宅業界では当たり前と捉えられていることかもしれませんが、一般的には当たり前では無い可能性もあります。

家を建てるという時、家を建てようと思った目的があるもの。

その本当の目的が今の家づくりで叶っているかどうか、それを家づくりのどこかの段階でもう一度よく振り返ってみるのも、家づくりには大切なことなんですね。

 

Sさま、今回は家ができてからお礼のメールをいただきありがとうございます。

また、これから家づくりをする方へ参考になる言葉、とてもありがたく思います。

これからも新しいお家で楽しい思い出をたくさん作ってくださいね。

まとめ

今回は間取り診断を受けて家を建てられたSさまの声を元に、家づくりでのポイントをご紹介してきました。

 

家は間取りなのか、それとも性能なのか。

そして今の家づくりは本当に正しいのかどうか。

 

もちろん、これは人それぞれで違ってきます。

長い家づくりの中のどこかのタイミングで1度振り返ってみると、あなたがどうして家を建てようと思ったのか。

その方向性が今、合っているかどうかの道しるべとなってくれます。

 

また、当サイトでも家を建てる人の道しるべとなるような情報を常に発信していきますので、一緒に良い家を建てていきましょうね。

 

ちなみに、何度も言いますが家は建てる事が目的ではありません。

家ができてから家族が楽しく過ごせるというのが、ほとんどの方にとっての家を建てる目的になりますが、それは意外と自分では気付きにくいもの。

本音を言えば、家が完成してお友達などが遊びにきた時に「良い家だね」と言われるような、ちょっぴり自慢できる様な家。

そんな家を目指していきたいですね。

では。

 

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O型建築士

地域の工務店で1,500万円〜5,000万円の物件を年間20棟ほど携わる建築士。 家の設計の他、 工務店に向けた設計セミナーを開催。 今までに訪れた工務店の数は200を超える。 趣味は工務店と温泉巡り。 一緒に素敵な家を建てていきましょう! プロフィール詳細はこちら

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