「土地探しから家づくりをはじめました。ここで建てようと思える工務店が決まったのですが、土地探しはしてもらえないらしく、不動産会社を紹介されました。このまま進めても大丈夫でしょうか?」
読者さんからこのような質問をもらいました。
土地探しをするときに、工務店から提携の不動産会社を紹介された訳ですね。
今回は、土地探しから始める人のために工務店と土地探しについて見ていきましょう。
それではどうぞご覧下さい。
土地と工務店、どちらを先に決めるのが良い?
土地がない状態から家づくりを始める時、先に土地を見つけるのではなくて工務店を決める方がよい家ができると以前お伝えしました。
工務店を先に決めた方が家づくりの総予算を把握しやすいですし、家づくりのプロのアドバイスをもらいながら土地を探せるので、よい家になりやすい訳ですね。
でも、すべての工務店や住宅会社が土地探しを手伝ってくれる訳ではなく、不動産会社を紹介されたり自分で土地を探さないといけないケースもあります。
その理由は様々で、単純に会社の規模が小さくて手が回らなかったり、土地担当のスタッフがいない、他には家づくりに特化しているので土地探しはできない工務店なんかもあります。
また、大手の住宅会社も土地探しは提携の不動産会社に任せるというスタンスをとっている会社も多くあります。
土地探しからだと手間が掛かりすぎ、単純に家を売るという事だけを考えると効率がいいとは言えないからなんですね。
実際に、土地が出にくい都市部では「土地のない方は土地を見つけてから来てください」という少しお高い感じの会社もあります。
土地探しをしてくれない場合、どうすればいい?
一番ベストなのは一緒に土地探しをしてくれる会社で家を建てることですが、提携の不動産屋で土地探しというのも悪いことではありません。
住宅会社の営業マンよりも、不動産会社の営業マンのほうが土地情報のネットワークを持っているからです。
この場合、不動産屋と工務店が密に連携していることがポイントとなってきます。
連携がなくてバラバラだと工務店を先に決めて土地探しをしている意味がなくなりますし、不動産屋を紹介してもらう意味がないですよね。
不動産屋と工務店が連携していることで、家の要望を満たすために最低でもどれくらいの大きさの土地が必要か分かりますし、土地が出てきた時に要望が叶いそうな家を建てられそうな土地かどうかや、総予算内でおさまる土地なのかどうかを判断することができます。
家を建てるのにお金がかなり掛かる土地なんかもあるので、予算内で可能かどうか把握できるのは大きなポイントですね。
ちなみに、要望を満たすためにどれくらいの広さの土地が必要とか、要望が叶えられそうな家を建てられる土地か判断できるかどうかで、担当営業マンの家に対する経験や実力が分かるというおまけもあります。
このように、提携の不動産会社を紹介してもらうことは悪いことではないんですね。
一方、不動産会社の紹介も全くないケースというのもたまに存在します。(できれば避けたいケースですが・・)
その場合、候補の土地が出てきたら工務店に相談しにいくのをおすすめします。
そうすることで、ある程度土地の失敗を減らすことができるからです。
家を建てるために土地を買うなら、不動産のプロのアドバイスではなく家のプロのアドバイスを聞くのが重要なんですね。
まとめ
土地探しから家づくりを始める場合、不動産会社に行くのではなく工務店や住宅会社に先に行く方が良いという原則は変わりませんが、工務店に訪れたときに土地探しはどういう流れになるのか最初に確認しておくと、後々土地さがしを誰に依頼すればいいか分からないという事態を避けることができます。
家を建てる時、土地の立地が最優先なら土地メインでいいですが、そうでないならまずは建てる工務店選びから。
これがポイントですね。
建築条件付き土地を購入する場合なんかは土地が優先されている場合がほとんどなので、一度冷静になってみるのも良いかも知れませんね。
より良い家づくりをするために、条件に合う土地を見つけてくださいね。
では。
家づくり、土地探しに必要な情報はこちらにまとめています。家づくりの参考にどうぞ。
→土地探しから始める人のための、失敗しない土地の購入方法【絶対保存版】
→家を建てる前に必ず知っておきたい理想の家を建てる方法【絶対保存版】
建築士が教える今日の問題解決
工務店が土地探しをしてくれない時はどうすればいい?
- 提携先の不動産屋を紹介してくれることがあるなら、それを利用するのがいい。
- その場合、提携先の不動産屋と工務店が連携していることが必須条件です。
- 家にこだわりがない場合や立地重視なら土地メインで考える。
- 家にこだわりがある場合、土地メインではなく家メインで考える。