ウッドデッキ

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庭が楽しくなる!居心地抜群なウッドデッキのつくり方

「庭にウッドデッキをつくるかどうか迷っているのですが、ウッドデッキはつくった方がいいですか?」

読者さんより、このような質問をもらいました。

 

ウッドデッキ、いいですよね。

庭があって予算が許すのであれば、ウッドデッキを作ってあげると庭の使い方がグッと広がります。

そこで今回はウッドデッキがあるとどんなメリットがあるのか、またウッドデッキの作り方について見ていきたいと思います。

ウッドデッキが気になる方はぜひご覧ください。

ウッドデッキのメリット

ウッドデッキ

ウッドデッキのデッキの一番のメリットと言えば、庭を有効活用できることが挙げられます。

もっと単純に言うと、ウッドデッキがあると庭に出やすくなるんですね。

 

普通の家の場合、家の床と庭は60センチくらいの段差があります。

60センチと言えば、およそ階段3段分くらい。

階段が3段といえば結構な高さですよね。

でも、ウッドデッキがあれば、家からほぼ段差なしで外に出ることができるようになります。

 

この効果は意外に大きく、普通だったら60センチの高さを降りて庭に出るのは億劫と感じることがありますが、段差がないとこの心理的な抵抗が無くなります。

そのため庭に出やすくなり、庭を有効活用しやすくなるんですね。

 

ウッドデッキの活用法としては、お子さんの遊び場としてや縁側のように腰掛けて使ったり、さらにはテーブルと椅子を置いてちょっとしたオープンカフェのようにしたりなど、リビングの延長線のような使い方が可能になります。

ウッドデッキの上に屋根をかけて縁側のような使い方をするのもいいですし、植栽の部分だけくり抜いてみるのも見た目に楽しいですね。

Photo:https://sizesuma.exblog.jp/iv/detail/index.asp?s=18462719&i=201308/29/32/a0191732_13103859.jpg

 

さらにはウッドデッキに段差をつけてあげたり、ウッドデッキの一部にベンチをつくってあげるのも効果的。

ウッドデッキのベンチ

リビングに向かってベンチを作れば、ウッドデッキがアウトドアリビングのようになり、家との一体感がより強く出るようになります。

失敗しないアウトドアリビングの作り方を建築士が解説します

 

このように、ウッドデッキは大きさやアレンジ次第でいろんな使い方ができ、庭をとても面白くしてくれるんですね。

また、庭に草を生やしたく無い時なんかもウッドデッキがあると効果がありますよ。

ウッドデッキの材料

ウリン

ウッドデッキの素材は、大きく分けて2種類に分けられます。

本物の木でウッドデッキをつくる場合と、樹脂製の人工木でウッドデッキをつくる場合の2種類です。

それではまず、木製のウッドデッキのメリットとデメリットから見ていきましょう。

 

木製のウッドデッキ

ウッドデッキを木でつくる場合、樹種も多くあるのでイロイロ選べる上、加工もしやすく価格もある程度抑えられるというメリットがあります。

特にウッドデッキをいろいろアレンジしたい場合なんかは木のウッドデッキは最適です。

加工がとてもしやすいので、ウッドデッキを自由にアレンジできるんからなんですね。

また、木ならではの肌触りというのも魅力の1つと言えます。

 

ちなみに木でウッドデッキを作る場合、手頃な価格のウエスタンレッドシダーあたりを使ってるウッドデッキを見かけるケースが多くみられますが、ウッドデッキで使える樹種は様々。

色味や肌触り、耐久力など好みにあった木を選べるのもウッドデッキを木でつくる時の魅力なんですね。

 

一方、木製ウッドデッキのデメリットを挙げるとすれば、やはりメンテナンスというのは必要になってきます。

木は雨や紫外線によって劣化していくため塗装などの定期的なメンテナンスが必要になりますし、材種によっては10年くらいで取り替えとなることもあるんですね。

(特に安い木を使うとすぐにダメになってしまうなんてケースもよくあります)

 

そのため、もしメンテナンスに手間を掛けたくない場合や耐久性の高いウッドデッキにするのなら、たとえばウリンやイペなどの堅くて耐久性の高い木を使うと効果的です。

ウリンは別名「アイアンウッド」と呼ばれるほど耐久性と強度に優れた木ですし、イペは横浜港大さん橋ターミナルのデッキや東京湾アクアラインの海ほたるなど、海の側で雨や風が強いという木材にとっては厳しい環境でも耐えられる木材です。

ウリンのウッドデッキ

Photo:https://s-gardening.com/sp/recommend/ulin_wooddeck/

このように、樹種によっては木材なのに数10年単位という耐久力がある物もあるんですね。

 

イペやウリンの価格はウッドデッキでよく使われるウエスタンレッドシダーよりも高くなりますし、固い木なので加工にも手間がかかってしまいますが、木でウッドデッキをつくる場合、長い目でみるとメンテナンスも少なく「ささくれ」もできにくいので、できるだけ強度の高い木でつくる方がコストパフォーマンスの面でも優れていると言えます。

 

樹脂製のウッドデッキ

それでは次に樹脂製のウッドデッキについても見てみましょう。

樹脂のウッドデッキはどんな物かと言うと、耐久力の高い樹脂を木目のように表面を加工し、ウッドデッキにした物になります。

色も選ぶことができますし、昔と比べると加工技術が高くなり本物の木目に近い雰囲気を出せるようになってきています。

こんな感じですね。

樹脂のウッドデッキ

 

では、樹脂製の人工木でウッドデッキをつくった場合にはどんなメリットがあるのでしょうか?

樹脂製のウッドデッキのメリットは、やはりその高い耐久性です。

樹脂製なのでメンテナンスはほとんど必要ないというのは大きな魅力です。

 

その一方、いくら木に似ていても見た目の質感は本物の木よりもどうしても落ちてしまうのと、夏なんかは熱くて素足では歩けなくなってしまうことも。

(樹脂は熱が伝わりやすく、木材は熱が伝わりにくいので、樹脂製のウッドデッキの方がかなり暑くなります)

また樹脂製のウッドデッキは価格も高めというのもデメリットの1つです。

そのため、樹脂製のウッドデッキにするなら耐久力の高いウリンやイペのウッドデッキを検討するのもいいですね。

 

その他、メンテナンスを気にするならウッドデッキでなくタイルデッキにするという方法もあります。

タイルなので掃除は必要ですが塗装などのメンテナンスは必要なくなるので、メンテンンスが気になるというかたはタイルデッキにするのもいいですね。

ウッドデッキを自分でつくる

DIYが得意な方なら、ウッドデッキを自分で作るという方法もあります。

ウッドデッキは通常なら工務店や外構業者に依頼してつくるのが一般的ですが、自分でウッドデッキをつくることもできるんですね。

そんなウッドデッキを自分でつくるメリットとしては、お金をあまり掛けずにウッドデッキをつくることができることです。

 

特に広めのウッドデッキをいい材料で業者に依頼すると、結構な金額になってしまうこともあります。

場合によっては100万円くらいするなんてことも。

でも、自分でつくれば材料代のみでつくることができるので、かなり安くウッドデッキをつくることができ、DIYが得意な人や器用な人ならウッドデッキを自分でつくるのも可能です。

広い面積だといつウッドデッキが完成するのかという家族からの無言のプレッシャーはありますが、何より自分でつくったウッドデッキは愛着が湧いてくるのがいいですね。

 

やる気のある人はウッドデッキ作りにぜひチャレンジしてもらいたいですが、自分でつくるときに一番注意したいのは「基礎をどうするか」ということです。

ウッドデッキの下は束石を置いたりコンクリートにするのが一般的で、この基礎の出来次第でウッドデッキを水平にできるか、それとも少し傾いたウッドデッキになるかが決まってきます。

そのため自分でウッドデッキをつくる場合、外構工事の時にウッドデッキの基礎だけつくってもらうというの方法もあります。

今ではネットでデッキ材も売っていますので、必要な分だけ木材を購入すればOK。

あとは時間をどう確保するかとやる気の勝負という訳なんですね。

ウッドデッキをつくるなら

人工木のウッドデッキ

Photo:https://tagle.jp/house/tyt00000400024

せっかくウッドデッキをつくっても、あまり使われないウッドデッキになってしまうと残念ですよね。

では、どうすればよく使われるウッドデッキになるかと言うと、まわりから程よく視線が遮られるようなウッドデッキにしてあげることで、ウッドデッキの居心地はかなり向上します。

 

たとえば、せっかく広々としたウッドデッキをつくったけども、すぐ側の道路を歩いている人から丸見えだと何だか落ち着かないですよね。

家のウッドデッキでオープンカフェ風にお茶などしているときに、通りがかりの近所の人からジロジロ見られると何か気まずくなりませんか?

ウッドデッキはリビングの延長として使えると先ほど言いましたが、外部だけどもそれだけプライベートなスペースでもあるんです。リビングが丸見えだと落ち着かないのと同じですね。

 

そのためウッドデッキをつくったなら、ウッドデッキが丸見えにならないよう目隠しをつくったり植栽を植えたりして視線をカットしてあげるのがとても大事になります。

ウッドデッキの居心地がよくなるのはもちろん、ウッドデッキからの眺めも良くなるので一石二鳥です。

家の中が近所から丸見え?視線をコントロールするための4つの方法

おしゃれに見えるウッドデッキの作り方

最後に、ウッドデッキの見え方についても見ておきましょう。

ウッドデッキを作る場合に見た目に大きく影響する場所。

それはウッドデッキを横から見た時に分かります。

 

たとえば家全体に軽さを出したい場合、ウッドデッキの下ができるだけオープンになるように作るとかなり軽さが出るようになります。

こんな感じですね。

框とウッドデッキ

Photo:https://i-works-project.jp/

ウッドデッキに重たさがなく、全体的にスッキリした雰囲気に仕上がっていますね。

 

一方、重厚感を出したい場合はウッドデッキが分厚く見えるような作りにすると、どっしり落ち着いた雰囲気の空間にすることができます。

先程のウッドデッキとはかなり印象が違いますね。

 

このウッドデッキの横から見える部分を、建築用語で框(かまち)と呼びますが、この框部分に注目することでウッドデッキの印象はかなり変わってきます。

框(かまち)って何?框を覚えておくと家づくりに役立ってくれます

 

ウッドデッキを作る場合は、広さと樹種と平面的な形だけを決める場合が多いのですが、おしゃれなウッドデッキを目指す場合はこの框部分も意識をすることで、見え方が大きく違ってくるんですね。

そのため、框部分がどんな仕上げになるかは必ず確認しておきたいポイントと言えます。

まとめ

今回はウッドデッキについて見てきました。

ウッドデッキがあると庭に出るきっかけとなってくれるので、庭をより有効活用するための1つのきっかけとなってくれます。

たとえ狭い庭であってもデッキがあると庭の用途がひろがりますし、広い庭なら広々としたウッドデッキがあると気持ち良いですよね。

さらにはウッドデッキと家庭菜園など他の用途と組み合わせると、より楽しい庭にすることもできます。

 

あなたもぜひウッドデッキを活用して楽しい庭を作ってくださいね。

では。

 

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O型建築士

地域の工務店で1,500万円〜5,000万円の物件を年間20棟ほど携わる建築士。 家の設計の他、 工務店に向けた設計セミナーを開催。 今までに訪れた工務店の数は200を超える。 趣味は工務店と温泉巡り。 一緒に素敵な家を建てていきましょう! プロフィール詳細はこちら

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