打合せ記録

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家づくりで失敗しないために!家の打合せ記録はもらってますか?

読者さんから多くの家づくりについての相談をもらいますが、そんな相談の中でも住宅会社や工務店とトラブルになった、もしくはトラブルになりそうという内容の物も度々もらいます。

そのトラブルの内容と言うのは本当に色々ありますが、その中でもよく聞くのが打合せの内容と工事現場の内容が違っていて、「言った、言わない」といったトラブルについて、です。

例えば、リビングの壁紙を白にすると言ったはずだけども、実際にはベージュの壁紙になっているという感じですね。

 

こればかりは「言った、言わない」の本当のところが分からないので何とも言えない部分もありますが、実は「言った、言わない」というトラブルは予め知識があれば避けられたトラブルでもあります。

今回は、そんな家づくりでの無用なトラブルを避けるための方法についてご紹介したいと思います。

家づくりでよく起こるトラブル

住宅のクレーム

住宅業界はクレーム産業と言われる程、実はトラブルが起こりやすい業界でもあります。

特に家づくりでは、間取りだけでなく家の仕様など決める内容が多岐に渡ること、また金額も小さくない金額が動くので、トラブルが起こりやすいんですね。

 

そんな家づくりのトラブルで一番多いのが、打合せした内容が実際の工事現場には反映されていなかったという内容。

家の工事中に気付いた場合だとまだ手直しのできる可能性が高いですが、家が完成してから気付いた場合はそもそも修正するのが難かしくなってしまっているケースなんかもあります。

窓を変更したいんですが、着工後の変更はどこまで可能なんでしょうか?

 

どうしてこのような事が起こるかと言うと、その理由は大きく分けて2つあります。

1つは単純に図面の不備や現場のミスといったケース。

そしてもう1つが、打合せした内容(伝えたと思った内容)が図面に反映されていなかったり、漏れていたというケースです。

 

図面の不備や現場のミスは単純に住宅会社や工務店の問題となりますが、厄介なのは打合せした内容、もしくは打合せで話したはずの内容が反映されていない場合です。

そのような場合、まずは本当にそのような話が打合せにあったかどうかを過去に遡って確認する必要が出てくるんですね。

では、どうすれば打合せ内容と合っているか確認できるのか?

それは打合せ記録が手元に残っているかどうか次第になってきます。

打合せ記録はメッチャ大切なんです

打合せ記録というと聞き慣れないかもしれませんが、家の打合せ記録とは、打合せで決めた内容を書面や図面に書き込んだものになります。

通常は複写式になっており、打合せ後に確認、サインをして住宅会社とお施主さん、それぞれが保管しておきます。

打合せ記録を見れば、いついつに何の打合せをして何を決めたかどうかを遡ってみることができるんですね。

(基本的に住宅会社や工務店の担当者が打合せ記録を作成してくれます)

 

打合せ記録には、図面や仕様の変更といった内容だけでなく、例えば値引きの約束であったり、住宅会社がいつまでに何をするといった内容や、お施主さんが家づくりやローンのために揃える資料など、内容は多岐に渡ります。

言ってみれば、それまでその住宅会社や工務店と打合せした内容のすべてが打合せ記録に記載されているということになります。

そして、打合せ記録があることで後で言った言わないというトラブルを避ける事ができるんですね。

このように打合せ記録は家づくりの中ではかなり重要で、打合せ記録が無いと家づくりは成り立たないと言っても過言ではありません。

 

ただ、中には打合せ記録をあまり取らない住宅会社(もしくは担当者)であったり、中には全く打ち合せ記録を取らないという住宅会社もあります。

そして、よく家づくりでトラブルになっている場合、打合せ記録をしっかり取っていない会社であるケースの方が断然多いのが現状です。

では、打合せ記録が無いとどうなるのでしょうか?

 

例えば、家の打合せで外壁の色を決めたけども、実際に家ができると打合せとはなんか少し違う色の外壁になっているように感じたとします。

その時、打合せ記録があればどの外壁が正解なのか分かるので、住宅会社のミスなのか、それともお施主さんの勘違いなのかすぐに判断できるようになり、もし間違っていた場合でも色を修正する、もしくは他で対応するなどスムーズに事が進みます。

一方、打合せ記録がないと記憶だけに頼る事になり、場合によっては「言った、言わない」といったトラブルに巻き込まれてしまうんですね。

 

そうなってしまうと、1番不利益を被ってしまうのはお施主さん、そう、あなたです。

 

確たる証拠が無いので住宅会社のミスかどうか分かりませんし、仮にミスであってもミスを認めて工事をやり直すという可能性は低くなってしまうんですね。

工事の手間が掛からなかったり、費用もさほど必要無い物であれば人間関係を重視して修正してくれることはあっても、外壁など住宅会社の利益が大きく吹き飛んでしまう物に関しては受け付けてくれなかったり、上手くいってもお互い費用を折半するといったように、お金や工期など何かしら影響が出てくるケースをよく目にします。

打合せ記録があれば大した問題にならなかった物が、打合せ記録がないばかりに手間も時間もかかりますし、気持ち的にもスッキリしないということが起こってしまうんですね。

 

このように打合せ記録と言うのは、家づくり中に何かあった時にあなたを守ってくれる大切な書類となります。

(もちろん、打合せ記録を見返すということなど無いに越した事はありません)

 

そのため、家づくりの打合せ記録は必ずもらって保管しておくようにしておいてくださいね。

 

また、打合せ記録で気をつけておきたいのが、打合せ記録に書かれていることはしっかり確認するということ。

稀に打ち合せ記録に書かれていること自体が間違っていたなんてことも。

打合せで疲れたところ、毎回最後に打合せ内容を確認するのは手間と思う気持ちもとてもよく分かります。

ただ、最後にもう少しだけ力を絞って、必ず打合せ記録の確認はしてみてくださいね。

何かあった時、それがあなたの強い味方になってくれるはずです。

まとめ

今回は家づくりでの打合せ記録の大切さについてお伝えしました。

 

家の打合せは実際に始めてみると思ったよりも決める物が多岐に渡り、すべてを覚えきれないなんてことも普通ですし、話した内容が上手く伝わってなかったり中途半端な決め方のまま打合せが進んでしまうなんてこともあります。

そんな時、しっかり打合せ記録で確認しておくことで嫌なトラブルに巻き込まれるのを防ぐ事ができますし、何より言った言わないのトラブルほどムダなトラブルはありません。

 

もし、打合せ記録を書かない工務店や住宅会社の担当者がいたら要注意。

必ず最後に記録を取ってもらうようにしてくださいね。

(時間がなければ、次回の打合せまでに打合せ記録作ってもらい、打合せの最初に前回の内容の確認をするという方法もあるので)

図面の変更点も、図面に書き込んでいる場合は内容が分かるコピーや画像データをもらうというのも大切です。

 

家づくりはトラブルが起こりやすいものですが、無用なトラブルも避けることもできます。

せっかくの家づくり、トラブルではなくぜひ楽しみながら家づくりをしてくださいね。

では。

 

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「言った、言わない」といったトラブルに巻き込まれないためにはどうすればいい?

  • 打合せの後には、打合せ記録を必ずもらう。
  • 打合せ記録はしっかり確認して保管しておく。
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O型建築士

地域の工務店で1,500万円〜5,000万円の物件を年間20棟ほど携わる建築士。 家の設計の他、 工務店に向けた設計セミナーを開催。 今までに訪れた工務店の数は200を超える。 趣味は工務店と温泉巡り。 一緒に素敵な家を建てていきましょう! プロフィール詳細はこちら

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