家づくりは成功するのも、失敗するのも全て自己責任?

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家づくりは自分で建てる会社を決めて、自分で間取りや仕様を決定することで図面が確定し、その図面を元に家が建てられます。

短い期間に沢山のことを自分で意思決定しないといけないんですね。

仕事で多くのことを意思決定しないといけない方を除いて、これほど意思決定を沢山しないといけない事は人生の中でそう多くはありません。

 

では、自分で意思決定をしたからと言って、良い家ができるのも、悪い家ができるのも、全ては自己責任なんでしょうか?

「自己責任」時代を生き抜く

これは以前、話題になった1冊の本です。

 

「自己責任という言葉によって、日本の人々は冷たくなってしまったのではないか」

という考え方をベースにして、日本の福祉や教育といった分野について指摘と提言をおこなっています。

 

確かに「自己責任」という言葉や考え方は、あなたのまわりにも蔓延しているのではないでしょうか。

何か問題があれば、「自己責任だから」という言葉で片付けられることが多く、一度失敗した人や社会的、経済的弱者に対して失敗が許されない冷たい社会になっている一因になっているように感じます。

 

振り返ると私も自己責任論がとても強い頃がありました。

家の設計という仕事は、どちらかと言えばチームというより個人という側面が強い仕事です。

良い家ができるかどうかは設計の腕次第という部分が大きいですし、何か問題が起こるかどうかも設計次第。(実際には設計以外も重要なんですが、当時の私はそう思い込んでいました)

 

そのため全ては自己責任という考え方が強くなり、何か問題が起これば全ては自分が悪いという考え方で仕事をしてる時期が一時続いていました。

何かあれば自己責任で解決すべきという考え方で、周りの仕事が目に入っていなかったんですね。

その後、人の上に立つ立場になることで、部下が全て自己責任という考え方になってしまうのは間違ったことであり(そんな状態では人間は長く持たないですよね)、そうならない仕組みをつくるべきであることなど、もっと広い視点で物事を見ることの重要性に気付いて、安易な自己責任論から解き放たれることができました。

 

きっと昔の自分は、仕事中はしかめっ面で仕事をして、周りにも自己責任という言葉で冷たい対応をしていたんだろうと思います。

家づくりは自己責任?

完成する家は人それぞれ全く違いますが、家づくりは皆さん同じでゼロからスタートします。

家を建てる会社は自由に選べますし、家を建てる土地も売りに出されてさえいれば自由に選ぶことができます。

そのため、家づくりは自分で選んだ自己責任という側面があるのは事実です。

 

ただ、すべてに自己責任を問うなら、判断に対して十分な情報が与えられることが必要となってきますし、きちんとしたルールが整えられていることも必要になります。

 

冒頭にご紹介した「この国の冷たさの正体」という本では、

「日本は福祉が充実していない分、企業が年功序列という賃金体系をつくることで賄ってきました。年功序列をやめてフラットな賃金体系にするなら、当然、教育費等は国が持つ必要が出てきます。ところが、自己責任の名のもとに国はその義務を負おうとはしません」

という指摘をしています。

確かに、福祉に関しては今では大きな社会の歪みとなって問題となっていますね。

 

では、家づくりにおいて全ては自己責任と言えるほどの情報が与えられ、またルールが整備されているでしょうか?

大きく目につく物としては、家を建てる際のルールとして建築基準法、家の性能評価や長期優良住宅、欠陥住宅を建てた時の保証。

このあたりが家づくりでルール化されているものです。

 

別の見方をすれば、人の一生を左右する家づくりに対して、これだけしか整備されていないんですね。

 

また、建築士にはいくつかの資格がありますが、資格を取ったからといって家を設計する能力にはほとんど関係ありません。

建築士の資格を持っている人が担当だからと言って分かることは、時間をかけて資格を取ったんだということくらいで、建築士の資質については資格だけでは全くわかりません。

危険な間取りの3つの特徴。あなたの設計担当者はこんな人ではないですか?

設計士さん次第で、どうしてこんなにも違うの?その理由をお答えします。

 

さらには家を担当する営業マンのレベルや考え方も千差万別です。

例えば、お客さんを数字やお金にしか見ていないような営業マンを担当に持った場合、家づくりが失敗に向かってまっしぐらだとは誰も教えてくれないんですね。

 

現状では、どんな会社であれば良い家を建てられるとか、家づくりはこうすれば良いなどの情報は自分で調べるしかありませんし、家づくりで失敗しないためにはどうすれば良いかなど身を守る方法も、いろんな情報が溢れている割に全て自分で吟味していかないといけません。

正確な判断をするという意味では、その決断や金額の大きさに比べて有益な情報が圧倒的に不足しているんですね。

 

このような状態で家づくりが全て自己責任となってしまうのは、正直疑問を感じてしまいます。

家づくりは長い時間がかかるものですし、金額も大きいので不安になったり悩んだりするのが普通です。

 

家づくりは家ができて楽しい生活を送るためのもの。

自己責任という名のもとに、楽しい生活が送れないような家づくりはしないようにしてくださいね。

まとめ

今回は、家づくりはすべて自己責任なのかどうかについて見てきました。

何度も言いますが、全てが自己責任なら判断するのに十分な情報とルールが必要です。

少なくとも家づくりをする人が自分で判断を下せるような情報を提供する。

また、家づくりをする人のセーフティネットとなるような物をつくりたいと思い、このサイトを立ち上げました。

 

家を建てようと思った人にとって、もっと家づくりがしやすいような社会。

そんな世の中をつくっていけたら良いですね。

一緒に日本に良い家をもっと増やしていきましょう。

では。

 

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