読者さんからの相談

窓を変更したいんですが、着工後の変更はどこまで可能なんでしょうか?

こんにちはO型建築士です。

昨日、読者さんからこのような質問をもらいました。

『O型建築士さんの窓の話のブログを読んで衝撃を受けました。我が家の窓は水まわりはジャロジー窓、その他の窓は引違い窓ばかりです。でも、すでに家の工事は着工してしまっています。今からでも窓の変更を申し出ても大丈夫なのでしょうか?』

この2つの記事を読んでくれたんですね。ありがとうございます!!

家の光や風を左右する!家を建てるなら知っておきたい窓の話

外観の失敗例から学ぶ、絶対に知っておきたい外壁材5選

 

もう少し早く記事を読んでいれば・・。と今さら考えても仕方ありません。

今回は、家の工事が始まってからでも窓が変更できるのかどうかについてお答えしたいと思います。

これから家の工事が始まると方に参考になる内容になってしますので、家づくり中の方もぜひご覧下さい。

着工後に窓の変更はできる?

家の窓

窓の変更に関しての回答ですが、

「工事の進捗状況と住宅会社(工務店)の対応次第」

と言えます。

まずは工事の進捗状況について詳しく見ていきましょう。

工事の進捗状況

今回のケースでは、窓がすでに発注されているのか、それともまだ発注されていないのかで大きく状況は変わってきます。

 

極端な話ですが、窓が発注前の段階であれば、窓の発注を取りやめて窓を変更する事は可能です。

家の工事は始まっていたとしても、発注内容を変更できれば何とかなります。

 

反対に、すでに窓が発注されている場合は大変です。

発注が終わっていると、変更する窓をもう一度発注しないといけないので窓の費用が2倍になってしまいます。(基本的に返品は受け付けてくれないんです)

 

すでに窓が取り付けられている場合なんかは、かなり厳しい状況です。よっぽどの事が無い限り現実的な判断ではないかも・・。(工事が進めば進むほど難しくなります。)

 

このように工事の進捗状況によって、窓変更の難易度は大きく変わってきます。

住宅会社(工務店)の対応

今回は在来工法の木造2階建てのケースなので、上のように工事の進捗次第という回答をしました。

在来工法だと、現場の変更に対して柔軟に対応できるからです。

 

でも、工場で部材をつくったりカットするプレハブ工法やツーバイフォーの場合は工事着工後の変更に対してよりシビアとなります。

 

そのため、住宅会社(工務店)の工法次第で変更可能かが大きく変わってきます。

また、着工後の変更がどれだけ可能かも住宅会社(工務店)で違いがあります。

変更次第で工事がストップする可能性もあり、住宅会社の考え方がすごく影響してくるからです。

 

そのため、変更をしたいと思った場合はすぐに住宅会社(工務店)に相談するのがベストと言えます。

工事が進めば進む程、家の変更は難しくなってしまうからです。

その他の影響

影響

家を建てる場合、役所に建築確認申請という物を提出して、確認済証という許可が手に入ってから工事を着手することができるようになります。

法律に適した建物かを審査するためなんですね。

 

では、着工後に変更があった場合、どうなるんでしょうか?

 

まずは建築士が、その変更が法律に適合しているかどうかチェックする必要があります。

さらに、計画変更届というものを役所に提出して変更を認めてもらう必要も出てきます。

このような書類作成にも普通は費用が掛かります。

 

着工後の変更って意外にいろんな影響が出てくるんですね。(そしてお金も必要になってしまうんです)

住宅会社(工務店)はいつまで変更可能?

大工

住宅会社(工務店)はいつ以降変更が難しいのか。大きく分けて2パターンあります。

 

ひとつが全て決めてから工事を着工する会社。

もうひとつが、間取りや窓などは着工前に確定するけども、壁紙などは工事中に現場で確認して決める会社です。

 

全てを決めてから着工する会社は、規模の大きい会社に多い傾向があり、「打合せで決めた確定図を元に工事をするので、着工後の変更は基本的には無し」というスタンスの会社が多いです。

この場合のメリットは、家の工事に必要な物を打合せ期間の間に全て決めるので、着工後は外構の打合せだったりカーテンや家具を選ぶ事に集中できます。(決まっていない項目が残っていると、意外と時間が取られしまうんです)

住宅会社にとっても途中で変更が無いのでミスが少なくなります。着工中の変更は、大工やその他職人など、関係者全員に変更を伝えないといけないのでミスが多くなりやすいと言えます。(仕事で想像してみてください。段取りを全部手配していたけども、一部変更となったら結構大変ですしミスが起こりやすいですよね。それと同じです)

 

一方、着工後も打合せを進める会社は、規模の小さい会社や設計事務所などに多い傾向があります。

この場合は着工後も家について悩む事ができますが、期限が近づくと焦りもでてきますので早め早めの対応がベストです。

余裕があるからと思っていると、気付けば時間がなく焦って決めたなんて話をよく聞きます。

 

ちなみに、着工後も打合せを進める会社の方が変更はしやすいと言えます。

まとめ

今回は、家の着工後に窓を変更できるかどうかを見てきました。

今回は窓のご相談だったので窓の話でしたが、着工後の大きな変更は基本的に難しく費用も余計に掛かってきます。

そして万が一、着工後に変更する場合は少しでも早く住宅会社に伝える事。これが重要です。(棚板ひとつ追加する場合でも下地が必要なので、伝えるのは早いに超した事はありません)

ただ、一番良いのは、家の着工前に後悔しないようにしっかり家の事を考えて打合せをする。

これが一番良い家になる秘訣なんですね。

では。

 

窓についてはこちらを参考にしてください。

→→家の光や風を左右する!家を建てるなら知っておきたい窓の話

家づくり、土地探しに必要な情報はこちらにまとめています。家づくりの参考にどうぞ。

まるで教科書!理想の家をつくる方法【絶対保存版】

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あとで後悔しないためにも、ぜひ一度目を通してみてくださいね。

また、今回のような家づくりに関する質問もいつでも受け付けていますので、家づくりで悩まれている方はお気軽にどうぞ。

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O型建築士

地域の工務店で1,500万円〜5,000万円の物件を年間20棟ほど携わる建築士。 家の設計の他、 工務店に向けた設計セミナーを開催。 今までに訪れた工務店の数は200を超える。 趣味は工務店と温泉巡り。 一緒に素敵な家を建てていきましょう! プロフィール詳細はこちら

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