家づくり中のみなさま、こんにちは。ed-commons(江戸小紋)小林です。
トイレの打ち合わせで必ず出てくる課題が「トイレの後、どこで手を洗うか」という問題。
手を洗うかは様々ですが、今の家と同じスタイルでという方もいらっしゃれば、どうしたらいいかと悩む方もいて様々です。
今日はトイレの後の手洗いについていくつか方法をご紹介していきたいと思います。
トイレ後の手洗いは大きく分けて3通り
通常、トイレの後での手洗いは以下の3パターンに分かれます。
- トイレ内にタンクとは別の手洗いコーナーがある。
- トイレのタンクの上の水栓で手を洗う。
- トイレ内には手洗いコーナーは無く、トイレから出てすぐの所に手洗いコーナーがある。
以上の3パターンです。
各ご家庭の間取りや習慣によってトイレ後の手洗いは意見が分かれるところですが、特に人が集まるリビング近くのメインのトイレでは手洗いコーナーも含めてすてきにしつらえるケースが多いのに対して、家族しか使わないプライベートトイレなどでは、シンプルにあまりお金をかけないで欲しいというご要望もあります。
また、トイレ内に手洗いコーナーを設けないご家庭では、アルコールスプレーやウェットナプキンペーパーなどをトイレ内にご用意してトイレ後に使うというケースもあります。
トイレ内に手洗いコーナーを設ける方法
それでは、トイレ内に手洗いコーナーを設ける方法についてご紹介していきましょう。
トイレ内に独立した手洗いコーナーを設ける
出典:http://www.toto.co.jp/products/toilet/neorest/index.htm
便器とは別に、水栓を設けて独立した手洗いコーナーを設けるやり方です。
この場合は、手を洗うコンパクトな手洗いコーナーが主流で、壁にお湯の出ない水だけの手洗いコーナーを半分埋め込んで設置する方法や、小さな手洗いコーナーをトイレ内の角に設置したりします。
石鹸の有無や手を拭くタオルかけの位置も検討しておきたいですね。
手洗いを設置する際は、あらかじめ手洗いと水栓が一体になったメーカー物の既製品を入れる場合と、造作で手洗いをつくるという2つの方法があります。
既製品の場合はトイレ専用でつくられているため、狭いスペースでも上手く納まるような造りになっていて、収納も付いている物が多いです。
価格も造作に比べてお手頃な物も多いので、トイレにとにかく手洗いが欲しいという場合はとても重宝します。
一方、造作で作る場合は、あらかじめ手洗いスペースを確保しておく等、間取り次第で使い勝手がかなり変わってくるようになります。
手洗いがトイレに自然と納まる造りにしてあげると、トイレが空間としてグンと洗練されてくるので、リビングに近いトイレなど、来客も使うトイレに造作の手洗いをつけてあげると効果的です。
トイレタンクの手洗いコーナーを設ける
スペースや予算の都合でトイレ内に手洗いコーナーを設けることが難しい場合は、トイレのタンク上に手洗い水栓を設けることができます。
タンクの上からにょきっと水栓が出ている昔なじみのシンプルな水栓から、一見、タンクとつながっているとは思えない作りのインテリア性の高い手洗い水栓もあります。
トイレタンクを手洗いに使用する場合、これまでタンクで手を洗ったことがあるかどうかが結構重要になってきます。
タンクで手を洗ったことがほとんどない人は、タンクで手を洗うのに抵抗がある人もいらっしゃるんですね。
(タンクの手洗いで手を洗ったことがない人が来客として来た場合、タンクで手を洗うということを知らずに洗面所へ行って手を洗うという人もいます)
このようにタンクで手を洗うかどうかは生活習慣によるところが多いので、ご夫婦で必ず意思疎通をしてくださいね。
見せる?隠す?清掃用具や在庫の位置
トイレの手洗いコーナーを考えるのと一緒に考えておきたいのが、清掃用具やトイレットペーパーやタオルなどのトイレで使用する在庫の収納場所。
特に、トイレットペーパーは、いつも何個入りで購入しているかは重要なポイントです。
12ロール1パックを購入している方は、12ロールを一度にどこかに収納する必要が出てくるんですね。
12ロールが収納できる棚を設けておくのか、2~3ロールだけトイレ内に収納して後はトイレ外に収納するようにするのか。
これは収納計画を考える時に結構重要です。
トイレの収納を考えるとき、トイレの扉の上に棚板一枚を設置する家も多く見かけますが、意外と使いにくいので注意が必要になってきます。
扉の上に棚があると、高さが2mを超えるので物を取り出すのが結構大変なんですね。
特に女性は届かないことが多く、足場が必要となってしまいます。
棚板を付けるなら扉の上ではなく、もう少し低い位置に設置するのがベストです。
また、タオルは何枚どこに収納するのか、生理用ナプキンなどの収納計画もあわせて検討しておきたいところですね。
清掃用具(ブラシやスプレー類)やゴミ箱の位置も見える位置に置くのか隠すように収納するのか検討しておくとベストです。
大手メーカーには、手洗いコーナーやトイレタンク脇に小さな少し収納がついているものや、壁に埋め込んですっきりと収納する収納もありますが、何がどのくらい収納できるのかをカタログやメーカーなどで確認しておいてくださいね。
まとめ
それでは本日のまとめです。
- トイレ後の手洗い方法については各家庭や間取りによって変わってくるので、使い勝手をシミュレーションしてみましょう。
- 手洗いを便器とは別に設ける場合は、お湯も出るようにするのか、石鹸の有無やタオルの位置まで検討できるとベスト。
- トイレ内の清掃用具や備品の収納も、数や収納位置を十分検討しましょう。
いかがでしたでしょうか。
トイレの使い勝手は、住みやすさやお客様への気遣いが端的に表れる大事な部分です。
しっかり検討して満足のいくトイレ空間を作ってみてくださいね。
トイレについてはこちらも参考にしてください。
→階段下収納や階段下トイレってどうなの?効果的な階段下の使い方