「工務店選びで迷っているのですが、雑誌に載っている工務店なら安心でしょうか?」
読者さんより、このような質問をもらいました。
確かに、建築や住宅の雑誌というのは本屋へ行くと結構見かけます。
家の雑誌は眺めるだけでも楽しいですよね。
そこで今回は、雑誌に載っている工務店は良い工務店かどうかについて見ていきたいと思います。
それではどうぞご覧下さい。
家の雑誌の種類
家の雑誌と一言で言っても、実は家の雑誌は大きく分けて2種類に分けられます。
建物やインテリアを中心に載せている雑誌と、主に住宅会社や工務店を紹介している雑誌の2種類です。
2種類の雑誌の簡単な見分け方とすれば、この2つの雑誌では価格帯がかなり違ってくるので価格を見ると判断がしやすくなります。
例えば建物やインテリアの雑誌ですと、安くて1,000円弱、高い物だと3,000円くらい。
一方の住宅会社や工務店を紹介している雑誌は300円前後という安価な価格で販売されています。
建築やインテリアの雑誌は書店にしか置いていないことがほとんどですが、住宅会社や工務店を紹介している雑誌はコンビニでもたまに見かけますよね。
そして、読者さんからもらった質問にあった「雑誌に載っている工務店」についてですが、工務店がこの2種類のどちらの雑誌に載っているかで、その評価は大きく分かれてきます。
まずは、住宅会社や工務店を紹介している雑誌について見てみましょう。
工務店を紹介している雑誌
結論から言いますと、住宅会社や工務店がたくさん載っていて紹介されている雑誌は、工務店が広告料を払って雑誌に紹介のページを載せています。
極端な話を言うと、お金を出せばどんな工務店でも雑誌に載せることができるという訳なんですね。
やはり、カラーで100ページを超える雑誌が数百円で販売されているのにはこのような理由があるんです。
そのため、工務店紹介がメインの雑誌に載っているからといって良い工務店ということとは全く関係がないんですね。
さらには会社紹介文も自由に作成できるので、あくまでそういう会社があるという参考程度に使うのが一番効果的です。
(広告料を支払って、わざわざ悪いことを書く人はいませんよね)
工務店紹介がメインの雑誌はたくさんの工務店が載っているので、どんな工務店があるのか知るのには便利な雑誌だけれども、そこから先は工務店を見極める目利きが必要な雑誌という訳なんですね。
家の外観、内観写真で好みがあれば押さえておくといった使い方くらいが丁度よさそうです。
家やインテリアを紹介している雑誌
家やインテリアを紹介している雑誌は先ほどの紹介料で成り立っている雑誌とは違い、デザイン性の高い家や、お洒落なインテリアを見せることが主眼に置かれている雑誌となります。
そのため、少なくとも誰が見ても「いいな」と思えるような家であったり部屋でないと雑誌に載ることはできません。(もちろん、掲載されるには人脈などもあるに越したことはありませんが)
ですので、雑誌に載るハードルは紹介料で成り立っている雑誌と比べて格段に高くなります。
このような雑誌は建築家が建てた家などが掲載されることが多いですが、最近では力のある工務店の家なんかも雑誌に載ることもよくあります。普通に雑誌に載るレベルの家が建てられるのはすごいですね。
そのため、家やインテリアを紹介している雑誌に載っている工務店は、かなりレベルの高い工務店と言えます。
このように、載る雑誌によって工務店の評価は分かれてくるんですね。
まとめ
今回は建築雑誌を元に、そこに載っている工務店と仕組みの違いについてご紹介しました。
雑誌は工務店のことを知ったり、建てる家のイメージが想像できるようになるなど、家づくりではかなり役に立つものですが、雑誌の種類によって載せるために必要なものが違ってくるんですね。
そのため、それぞれの雑誌を特徴を押さえながら、有効的に活用していきたいですね。
では。
建築士が実際に見てきた全国の優良工務店を掲載。
家づくり、土地探しに必要な情報はこちらにまとめています。家づくりの参考にどうぞ。
→土地探しから始める人のための、失敗しない土地の購入方法【絶対保存版】
→家を建てる前に必ず知っておきたい理想の家を建てる方法【絶対保存版】
建築士が教える今日の問題解決
家の雑誌に載っている工務店ってどうなの?
- 家の雑誌には、工務店から掲載料をとって載せている安い雑誌と、お洒落な家やインテリアにスポットを当てた雑誌の2種類ある。
- 紹介ではなく、純粋に家やインテリアを紹介している雑誌に載っている工務店の方がレベルが高い。